念珠の話1 -安田念珠店の歴史-

私共の店、安田念珠店は江戸時代の初期 天和三年(西暦1683年)に現在の住所(京都市中京区寺町通六角角)で、初代 藤屋宗次郎が創業致しました。
江戸時代初期の京都の名所案内の書物、「京雀」 「京羽二重」には、『寺町通誓願寺に珠数屋がある』と記されています(江戸時代の初期、現在の六角通は、誓願寺通と呼ばれていました)。
当時、誓願寺は京都でも有数のお参りの多いお寺で、多くの参詣客で溢れていたのでしょう(現在、誓願寺は、浄土宗西山深草派の総本山として、京都一の繁華街 新京極の真ん中に位置します)。
その参拝客を相手に念珠を商い始めたのが、私共の店の起源であろうと思われます。
以来三百二十余年、同じ場所で、同じ商品を、十代にわたって作り、商って参りました。
明治以降も日本の仏教の首都であった京都だからこそ、この歴史と伝統を保ってこられたのだと思います。
安田念珠店社長 安田容造