« 念珠の話4 -108の珠の意味- | メイン | 念珠の話6 -天台と真言の念珠- »

念珠の話5 -念珠の形-

 今までは、主に念珠の起源を見てきましたが、これからは念珠の形を見て行きたいと思います。

 先に述べました様に、念珠は仏教と共に大陸から日本に伝わりました。その日本仏教の発展の軌跡を辿る様に形を進化させて行きます。
 その進化の原点となるのが、平安時代初期の最澄(伝教大師)による天台宗の開宗、空海(弘法大師)による真言宗の開宗です。ここで、念珠は天台型と真言型の二つに分化します。そして、鎌倉時代に天台宗から浄土宗、浄土真宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗が生まれ、念珠もそれぞれに様々な形式が生まれます。
 しかし、重要な法要に用いられる荘厳念珠に限ってみれば、天台型、真言型の二つの流れは今も変わりません。鎌倉仏教の開祖達は、自らが修行した天台宗の形を取り入れ、新しい宗派の念珠の形の基礎としたのです。
つまり、念珠の形は日本仏教の歴史を物語っているといえます。

安田念珠店社長 安田容造

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.rinnou.net/cgi/mt/mt-trackback-rin.cgi/151

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)