カテゴリー:「本の出版」


トップページ » 1.禅文化研究所の仕事 » 本の出版

新刊のご案内 -校訂本 宗門葛藤集 訓注・和訳-




katto.jpg

『校訂本 宗門葛藤集 訓注・和訳』
3月3日発刊
訓注・道前宗閑
A5判/上製本/420頁
3,885円

『宗門葛藤集』は、我が国の禅門において、口訣を秘密伝授する密参禅の公案集として作られた日本禅録である。
元禄二年(1689)、現代で言うところの第一版が出され、安政五年(1858)、最終的に確立刊行。大正五年、『塗毒鼓』の中に編集収録され、今日、参禅者の必須不可欠本となっている。
長年“伝統室内で育った”著者も、『塗毒鼓』に収められる『葛藤集』に参じた。ところが、著者が改めて、『葛藤集』を読んでみると、そこに見たものは、甚だしい誤字誤記、脱字脱文、衍字衍文、また訓読の誤りであった。
江戸期に成立した『葛藤集』は、その伝統を重んじる余りか、平成の現代に到るまで、テキストクリティークがまったくなされていなかったのである。
著者は痛感した、「禅録が各国の言葉に翻訳されつつある現代、このような旧態依然たる態度を取り続けることは最早通用しない」と。
かくして、著者の“伝統との格闘”が始まった。
そして、従来の『葛藤集』原文の誤りを正し、訓読を改め、語注を付し、さらに、和訳の老婆心切を施したのが本書、校訂本『宗門葛藤集』である。

お買い求めはこちらから。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

フランス語版『雲水日記』




100222-1.jpg

フランスのフィリップ・ピキエ社から、『雲水日記―画で見る禅の修行生活』(佐藤義英/画・文)の仏訳が出版された。
訳者のロジェ・メネソンさんは、フランス極東学院所長のフレデリック・ジラールさんのかつての生徒さんで、10年ほど前に、『雲水日記』を仏訳したいと、禅文化研究所に訪ねてこられた。ご承知のように、『雲水日記』の日本語版は、専門用語もあふれていて、洒脱だが、わかりにくい個所がいろいろある。これを、面白みを残したまま筋の通ったフランス語にするのは、大変だろうなと、ロジェさんのお話を伺いながら感じていた。
今、入門編の二つ「初行脚(はつあんぎゃ)」と「掛錫(かしゃく)」を拝見したところだが、誠実な苦労のあとが偲ばれる。いいフランス語だなあと思う。ユーモラスな画も生きている。日本の文化を根底から支えている世界を、楽しくお知らせすることのできる一冊だと思う。定価19.50ユーロ。
アマゾン(フランス)では、18.53ユーロで入手できるようだ(ただし送料は別途必要)。

日本文化に関心のあるフランス語圈の方々への、ちょっと「イケテル」プレゼントとしても役立つかもしれません。

100222-2.jpg 100222-3.jpg
by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

季刊『禅文化』215号発刊

1月25日に、季刊『禅文化』の215号が発刊されました。
お買い求めはこちらからどうぞ。

k215.jpg

*もくじ*
吾が師を語る――宗寛老師と宗義老師/稲垣 宗久
特集 第十一回東西霊性交流
 真の対話に向けて/ピエール・ド・ベチュヌ
 同行同修/佐々木悠嶂
 霊性交流を終えて/堀口宗彦
 祈りとは何か/佐々木方格
善財童子の求道ものがたり(十七)―心の宝庫から生まれる福徳を備えたヴィドヴァーン(明智)居士/小林 圓照
回想―花園大学―その五/北西 弘
宋の南遷と禅 (上) 要説・中国禅思想史 /伊吹 敦
禅宗語録入門読本7 六祖の物語(一)/小川 隆
天平という修羅/平塚 景堂
宗教と教育と私 「思想及び良心の自由」をめぐって/松田 高志
技を訪う―仏具木地師 加計穣一/川辺 紀子
追悼 加藤正俊先生
 得難い友/大槻幹郎
 加藤正俊さんを偲んで/西尾賢隆
 大学院のころ/永島倭
わが郷愁の蒸気機関車 三余居窓話(六十三)/西村 惠信
聖域巡礼(十九) 川蔵北路を歩く(六)/李 建華
グラビア 巣松翁蔵 禅林墨蹟 白隠慧鶴
寺庭さんのリレー・エッセイ―山寺で暮らして/今杉 益美
和尚さんの身体講座 (二十五) 足の中指刺激で酸欠解消/樺島 勝徳
男一人病める簡素はさびしいぞ―滝沢亘の孤独の歌/佐伯 裕子
表紙解説/藤元 裕二
いっぷく拝見
編集後記〈禅文化漫談〉

禅文化研究所HPに『禅文化』の記事を掲載中

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

『プチうつ禅セラピー』著者 ラジオ番組出演のおしらせ




kaba-utsu.jpg

『プチうつ禅セラピー』著者 樺島勝徳師 ラジオ出演のお知らせ。

NHKラジオ第2の「宗教の時間」
1月24日(日)午前8時半~
*再放送1月31日(日)午後6時半~


樺島勝徳師が、上記ラジオ番組にて、弊所発刊の『プチうつ禅セラピー』についてをお話されます。
ちなみにこちらの本の内容は、うつの事にとどまらず、自分でできる予防医学のお話や、抗酸化サプリメントの作り方、遠赤外線のお話、身体の中心軸を開発して心身の生命力を倍増する方法まで様々です。
心身共にストレスを貯めている現代人に、禅僧でもあり鍼灸師でもある著者がイラスト付で懇切丁寧に説いた興味深い内容となっています。
是非ご高覧下さい。

『プチうつ禅セラピー』著者 ラジオ番組出演のおしらせの続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

『禅語カレンダー』と『禅の寺』




091222-1.jpg

今年も残すところあとわずかとなりましたが、皆様来年のカレンダーのご準備はもうなさいましたか???
禅文化研究所のオンラインショップでは、禅語のカレンダーをいくつか取り扱っております。是非ご覧になってみてください。

臨済宗黄檗宗の本山を詳しくご紹介(総カラー)しました『禅の寺』ですが、年内のご注文に限りまして、5部以上のご注文は一割引となっております。
こちらも併せてどうぞ宜しくお願い致します。

さて、弊所は、12月26日(土)~1月5日(火)まで年末年始の休業とさせていただきます(ブログもお休みさせていただきます)。
書籍は25日の午前中までにご注文いただきますと、年内にお届け致します。それ以降のご注文につきましては、1月6日以降の発送となります。
ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

091222-2.jpg
by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (2)  | Trackbacks (0)

新刊のご案内 『プチうつ 禅セラピー』




プチうつ 禅セラピー

禅文化研究所、新刊のご案内です。
 『プチうつ 禅セラピー』を、明日11月18日に新刊発売します。
本書は、季刊『禅文化』に「和尚さんの身体講座」を連載していただいている、京都嵐山の薬師禅寺の住職で、鍼灸師の資格を持つ樺島勝徳和尚の書き下ろし新刊です。
弊所の発行書籍としては、ユニークな一冊です。

書店に行って、家庭の医学のようなコーナーに行くと、今どきは「プチうつ」という言葉の入った本を沢山みかけることでしょう。普通の現代日本人に起きているこの現象を、禅的な発想からとらえ、自宅でもできそうな体操をしたりして、ゆっくりと克服してしまおうというのが本書です。
じつは、著者の樺島和尚は、自身が幼い頃からぜんそくに悩まされ、そのせいで「プチうつ」でもあったということですが、我が身を駆使して試行錯誤したすえ、「病むことさえできる大きな健康」ということにふと気付くのです。そして、いろいろな体操やEM菌を使ったり、簡単な遠赤外線装置を自作したりして、自らはついにぜんそくを克服してしまわれました。

発刊に先駆けて、我々スタッフは主要都市の書店へ営業に出かけました。その時のこぼれ話。
本書の見本をみた書店員さん云く、「“プチうつ”、“ぜんそく”、“アトピー”と、キーワードが多すぎて、どのコーナーに置けばいいか困りますね~」。
でも本書は、どれにも対応してるんですもの、仕方がない。でも確かに欲張りすぎたかもしれない……、と、装丁を担当した私は思うのでした。

新刊のご案内 『プチうつ 禅セラピー』の続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

新刊のご案内 『栄西 千光祖師の生涯』




『栄西 -千光祖師の生涯』

今日は、11月4日発売の新刊、 『栄西 千光祖師の生涯』(宮脇隆平著・禅文化研究所刊)をご紹介します。
本書の著者、宮脇隆平(みやわき たかひら)さんは、博多聖福寺の元執事だった方で、平成7年の聖福寺の開創八百年慶讚法要の際に記念して発刊された『聖福寺通史』編纂に主として関わられた方です。
その縁があって、栄西禅師の教えに近づけたらという思いのもとに、史料をひもとき、足跡を追って、国内はもとより、中国各地をも歩かれたのです。
そしてできたのが本書。実は以前、『栄西ものがたり』(文芸社)として公刊されていたのですが、絶版品切れとなっていたものを、弊所から加筆修正されて『栄西 千光祖師の生涯』として発刊することになった次第です。

さて、みなさんは「栄西」を「えいさい」とお読みになっていることかと思います。しかし本書では「ようさい」というフリガナを振っています。「栄」を「エイ」と読むのは漢音で、「ヨウ」と読むのが呉音です。したがって、日本に伝わる古来からの漢字の音読としては、呉音である「ヨウ」の方が正しいということになるためです。
また、江戸時代の学僧で高峰東晙禅師という方がおられ、『興禅護国論解』という著書の中で、「栄」に「イヤウ」というフリガナを振られているため、建仁寺では古来、「ようさい」と読むのが伝承であるとのこと。博多の聖福寺でも寺伝で「ようさい」と読んでいるとのことです。
最近は学校教科書などでも「えいさい」ではなく「ようさい」と読ませているものも増えているとのこと。

話はかわりますが、複数の人間で重いものを引っ張る時などに、「エイサーヨイサー」という掛け声をかけることもあろうかと思いますが、実はこの掛け声は、栄西禅師が建仁寺を建立されるときに、大勢の人が巨木を引っ張るのに、どんな掛け声をかえようかと評議しているとき、「わしの名をよぶがいい」と禅師が指示されたので、「エイサイ、ヤウサイ」と掛け声をかけて引っ張ったところ、巨木がなんなく動いたというような逸話があるとのことです。

ともかく、本書にはこんな逸話も紹介されていて、小説風で読みやすいので、おすすめです。
5年後の平成26年には、大本山建仁寺で栄西禅師の800年遠諱大法要も営まれることになっています。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)




コスモス

二十年振りに親友に会った。二年前に小学校の教師を退職して、大阪にひとりで暮らしている。京都駅の中央改札口で待ち合わせをした。彼はまるで森のなかに一人でいるように、雑踏の改札口に、しんと佇んでいた。昼食を一緒にした。料理が運ばれてきたとき、彼は、「たった一人で心が餓えていると猛烈な食欲が出てくるものだ」と言った。そう言いながら彼はゆっくりと静かに食べた。貪っているのはむしろ私の方だったので可笑しかった。

どんな生活をしているのか尋ねると、彼はとても簡単に答えた。「朝起きて散歩をして朝食を取り、坐禅をして昼食をとり、坐禅をして夕食を取り、坐禅をして寝る」。一週間に二度ほどスーパーに買い物に行って、レジで「ありがとう」と言う。一週間に二回のありがとう。彼が人に話をするのはそれだけのようだった。会って三十分ほど経ったとき、この二年間でこんなに話をしたのは初めてだ、と彼は言った。

彼は私に、久松真一博士の「基本的公案―どうしてもいけなければどうするか」を、どんなふうに工夫しているかと尋ねた。私は困ってしまった。久しい前から「基本的公案」は棚上げしていた。とりあえず、「定」に入れば、公案はおのずと解けると思っていたのだ。彼はずっと持ち続けているようだった。彼は言った、「貴方に会うことになったとき、困ったなあと思った。ぼくはまったく前に進んでいないから」。私は心のなかで、「前に進んでいないというあなたの〈我(が)〉を私はどうしても捕まえることができない」と思っていた。

彼はとても温かだった。こんな温かさを現成できる人を私はあまり知らない。

以前から、彼が教師としてどれほど卓越していたかを知っていたから、学校のことをいろいろ尋ねてみた。国語の詩の授業。彼は生徒たちに詩を読ませて、「その詩のなかのどんな言葉でもいい、それについて自分が感じたこと、思い出、なんでもいいから書いてごらん」と言うのだそうだ。そうすると、生徒たちはまちがいなく全員、びっくりするほどたくさんのことを書くそうだ。生徒たちは今度はグループに別れて、それぞれが書いたことをみんなでまとめて、グループ毎に報告する。彼はそれからみんなに聞くのだそうだ、「君らにはこの詩から思い浮かぶことがこんなにあった。この詩を書いた人には、どんな思いがあったのだろうね」。子どもたちはみんな「詩」が面白いと言うという。こんな授業を受けて落ちこぼれるのは大層難しいことだろうなと思った。幼いときにこんな先生に出会えた子どもたちの幸運を思う。

正午に出会って、夜の八時に京都駅で別れた。瞬時のような気がした。それから今に至るまで、私の頭のなかを、「億劫相別れて、須臾も離れず、尽日相対して刹那も対せず」という言葉が駆け巡っている。私は一体だれと会っていたのだろう。

かつてスティーブン・アンティノフ氏が「内なる深淵に呑まれて」(禅文化148号・150号)という優れたエッセイを書いた。

わが「友」は、そこに登場する「片岡さん」である。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

妙興僧堂 稲垣宗久老師を訪ねて




妙興僧堂


秋晴れの気持ちよいとある日、季刊誌『禅文化』の記事、-吾が師を語る-の取材で、愛知県一宮市にある妙興僧堂を訪れました。
稲垣宗久老師の師である、河野宗寛老師や挟間宗義老師について、お話を伺ってきました。

稲垣老師の飾らないお人柄、お話に魅了され、じんわり感動がひろがり、「あぁ……、師匠と弟子とは本当に本当に良いものだなぁ」などと、しみじみ思いながらお話を拝聴していると、目頭も熱くなりました。

私にも師と慕う心から尊敬する人がいますが、師と仰ぐ人を失った時の事について、御自らも師匠2人をお見送りされた経験から伺ったところ、「師匠を失ったらどうしたらいいか?じゃあこうしなさい、ああしたらいいですよとアドバイスをしてもそんなものは何の役にもたちませんよ。その時あなたが受け止める感情とか思いを、他の何かが引き受けるというような事はないですよ」と、強い大きな声で言われ、ハッとしました。
こうなったらどうしよう、ああなったらどうしようと先の事に対する不安を思いめぐらしていても致し方ない。今を精一杯生きる、自己をみつめ真摯に生きていく事を教わった有難い一日でした。

前回の山川宗玄老師につづき、大変興味深い素晴らしい記事になる事間違いなしです。

愛知一宮・妙興僧堂、稲垣宗久老師による、『吾が師を語る――河野宗寛老師と挟間宗義老師』は、来年1月発売の季刊誌『禅文化』215号に掲載予定です。

妙興僧堂
by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

季刊『禅文化』213号

季刊 禅文化213号

7月25日に、研究所の季刊誌『禅文化』の213号が発売されました。
ご購入はこちらから。


*もくじ*
吾が師を語る――
逸外老師と耕月老師/山川 宗玄

善財童子の求道ものがたり(十四)/小林 圓照
回想―花園大学―その三/北西 弘
禅僧と士大夫(下之上) 要説・中国禅思想史22/伊吹 敦
禅宗語録入門読本5 達摩と武帝/小川 隆
『元亨釈書』訳注(十一) 永平寺道元伝/藤田 琢司
一重山盡きて又一重 松蔭軒老師 (続)/柳楽 義道
アナログ人間の弁明 三余居窓話(六十一)/西村 惠信
崋山/平塚 景堂
宗教と教育と私 「自分を生きる力」をめぐって/松田 高志
技を訪う―葛籠(つづら)/川辺 紀子
渓聲山色/泉田 宗健
法燈行脚 「温もり」時を経て/小島 良徹
グラビア 巣松翁蔵 禅林墨蹟 大徳寺派(四)
聖域巡礼(十七) 川蔵北路を歩く(三)/李 建華
寺庭さんのリレー・エッセイ 私の今日このごろ/橋本 智子
スペインでの茶会/矢田 美穂
和尚さんの身体講座 (二十三) 布団の上で骨盤おどり/樺島 勝徳
微笑は言の葉でありつ/佐伯 裕子
表紙解説/藤元 裕二
いっぷく拝見
編集後記〈禅文化漫筆〉
『禅文化』バックナンバー
禅文化研究所の本 

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

東京国際ブックフェアと……悪夢




IMG_0740.jpg

ご案内していた、東京国際ブックフェア(7/9~7/12)が終わった。ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。

早くから出展が決まっていたのに、なかなか新刊となる本の編集が進行できず、6月にかなり焦り、無理もしつつ2冊の新刊を間に合わせることができた。
それが、『明治の禅匠』『禅の寺』である。
新刊と言っても、実は両方とも復刊本。
『明治の禅匠』は私が研究所に勤務しだしてすぐに絶版になったので、既に20年ほどは品切れだった本である。今回、新版として再発行した。
もう一点の『禅の寺』も、以前はA5判の並製の本で、写真もすべてモノクロだったが、品切れして数年がたったので、今回、内容も加筆訂正していただき、オールカラーのムック本体裁に改め、新発売である。

ところが『禅の寺』は、フェアの1週間前に印刷会社に責了したので、実物は現地で始めてみることになるのである。いやはや、なんとか間に合ってよかったと、いったところ。
内部で使っている写真は、プロの写真家にお願いした写真などもあるが、8割ほどは私自身が撮影したものなので、充実感たっぷりである。

さて、4日間の会期中、禅文化研究所のスタッフ3名は、朝10時から夕方6時までの間、出展ブースに立ちっぱなしである。
交代でお昼休みと、若干の休憩はあるものの、普段、デスクワークばかりの身にとっては、なんとも苦痛。
もちろん、このブログを読んで下さっている方が見えたり、いつも本を買っていただいている顧客の方が見えたりするし、あるいは、「禅」という文字に興味を引かれて、我々に問いかけてこられる方もあって、それはそれで楽しいのであるが、体力勝負の感は否めない。
東京に本社や支社のある出展業者は、4日の間、スタッフを交代で送ってくるので、楽だろうなぁと横目で見つつ、我らは歯を食いしばるのである。
盛況ではあったが、関東が7月盆でなければ、関東圏の臨済寺院の方々ももっと来てもらえるのだろうが、いささか残念。
ブックフェアに来られていない方はご存じないだろうが、通常有り得ない、本の割引販売がここでは行なわれるのである。もしよかったら来年は足を運んでみられてはどうだろう。

東京国際ブックフェアと……悪夢の続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (2)  | Trackbacks (0)

2009  東京国際ブックフェア



東京国際ブックフェア


昨日より、東京のお台場ビッグサイトにおいて、東京国際ブックフェアが開催されています。
>12日、日曜日まで。
禅文化研究所は、昨年に続き本年も出展させていただいております。
お近くにお住いの方、この土日に東京近辺にいらっしゃる方、是非遊びにいらしてください。

約800社の出版社の本が一度に閲覧でき、しかも2~3割引でお買い求めいただけます。


東京国際ブックフェア
禅文化研究所のブース

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

大いなる哉 心や -栄西禅師-



京都 建仁寺


来たる平成26年の“建仁寺開山栄西禅師800年大遠忌”にむけて、研究所でも遠忌事業の一環として、書籍の発刊など、建仁寺さんからの依頼にてお仕事をさせていただいております。

栄西(ようさい)禅師といえば、中国より茶の種を持ち帰り、広く一般に喫茶の習慣が広められるきっかけを作られた方として茶祖と崇められますが、禅師による『興禅護国論』の序文の内容の格調の高さはもちろんいうまでもなく、日本語の美しさをも気付かせてくれます。私の中では、紀貫之の『古今和歌集』の

やまとうたは、人の心を種として、よろずの言の葉とぞなれりける。
世の中にある人、ことわざしげきものなれば、心に思うこと見るもの聞くものにつけて言い出だせるなり。花に鳴くうぐいす、水にすむかはづの声をきけば、生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける。
-『古今和歌集』仮名序 より-

と並んで大好きな一文です。


大いなる哉、心(しん)や天の高きは極む可(べ)からず、しかも心は天の上に出づ。
地の厚きは測る可からず、しかも心は地の下に出づ。
日月の光はこゆ可からず、しかも心は、日月光明の表に出づ。
大千沙界(だいせんしゃかい)は窮むべからず、しかも心は大千沙界の外に出づ。
それ太虚(たいこ)か、それ元気か、心は則ち太虚を包んで、元気を孕(はら)むものなり。
天地は我れを待って覆載(ふさい)し、日月は我れを待って運行し、四時は我れを待って変化し、万物は我れを待って発生す。
大なる哉、心や。
-『興禅護国論』序 より-            

大いなる哉 心や -栄西禅師-の続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

『新版 明治の禅匠』 新刊のご案内




新版 明治の禅匠

幕末から明治維新、そして廃仏毀釈の激動の時代に、命がけで禅の法灯を紡いでこられた宗匠方の記録が新版で復活(7月17日発売予定)です。一昔前の禅僧、居士の気概とはこういったものであったのか…と、現代日本人が教えられる事が多々あります。
ご予約はこちらからどうぞ。


【もくじ】
明治時代の禅宗/荻須純道
越渓守謙 妙心寺僧堂開単の記/木村静雄
潭海玄昌 虎渓僧堂の開単者/古田紹欽
洪川宗温 近世禅界の一大学者/古田紹欽
独園承珠 廃仏毀釈に抗した護法者/荻須純道
滴水宜牧 滴水禅師と龍淵禅師/平田精耕
南隠全愚 白山道場の開単者/小池心叟
山岡鉄舟 禅者であると同時に類い稀な外護者/大森曹玄
禾山玄皷 禾山玄皷禅師衲覩/秋月龍珉
鄧州全忠 南天棒老師をたたえる/春見文勝
毒湛匝三 知行合一の第一人者/桜井景雄
龍淵元碩 陰徳の禅者/大森曹玄
黙雷宗淵 建仁寺の黙雷禅師/伊藤東慎
洞宗令聡 愚鈍の系譜―洞宗令聡とその周辺/加藤正俊
洪嶽宗演 楞伽窟老師の思い出/朝比奈宗源
宗演禅師の生涯 井上禅定
独山玄義 独山和尚の足あと/吹田独秀
法 系 図
あとがき

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

『禅の寺 臨済宗・黄檗宗15本山と開山禅師』 新刊のご案内 



禅の寺

新刊のご案内です。
以前研究所から発刊しておりました、『禅の寺』が、装い新たに総カラー、ムック体裁本にて復活します!
意外にも、臨済宗黄檗宗の本山全てが詳しく紹介された本というのは他にありません。
研究所職員もこれは必携!と思える一冊となっております。
開山様について、本山の歴史、建造物、その他様々な本山にまつわる逸話なども収録。
写真資料もかなり豊富で、禅宗について勉強したい方のみならず、ご旅行前に知識を詰め込んでおきたい方にももってこいです。

ちなみに、15本山とは……
建仁寺・東福寺・南禅寺・大徳寺・妙心寺・天龍寺・相国寺・万福寺・建長寺・円覚寺・向嶽寺・国泰寺・方広寺・永源寺・佛通寺 です。


詳しくはこちらから。
是非お手元に一冊どうぞ。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

岐阜の寺には大山蓮華?!




大山蓮華

愚堂東寔禅師の墨蹟撮影の為、何軒かの岐阜のお寺(全て臨済宗)にお邪魔していました。
そこで「ほ~(感心)」と思ったのは、この季節に山奥にひっそりと大輪の気高い花を咲かせる大山蓮華が、多くの寺で見られた事。それも、それなりに昔から植わっていたであろうかなり立派な木なのでした。
京都の禅宗寺院にも多々訪れていますが、例えば住職などが茶人で、この花を茶会にと植えたりする以外には、あまり庭に植わっているのをみかけない気がします。
私の大好きな花の1つです。奈良の霊場大峰山あたりに古くから自生していた事からこの名がついたのだとか。一度群生地を見に行きたいものです。

彼方の山を借景
岐阜・大仙寺の本堂前からの眺め。素晴らしい借景。
by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

正眼僧堂 山川宗玄老師を訪ねて



正眼寺本堂
正眼寺 本堂

季刊『禅文化』の記事、-師を語る-の取材で、岐阜県美濃加茂市にある正眼僧堂を訪れました。
山川宗玄老師の師である、梶浦逸外老師や谷耕月老師について、たくさんの興味深いお話を伺う事ができました。
また、師について語っていただくという事は、同時に山川老師ご自身の修行時代についてをお話いただく事にもなり、このブログを読んで下さる方と同じ“禅ファン”の一人でもある私(在家)としては、「こんなにも良い、嬉しい仕事が他にあろうか!」と、この機会を緊張しつつも嬉々として楽しませていただきました。

師とのエピソード、ご自身の修行時代のエピソードなどについては、是非皆さんに読んでいただきたいと思います。213号、214号あたりでご紹介する予定となっております。
季刊『禅文化』をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

正眼寺
遠鉢より戻る雲水
by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (1)  | Trackbacks (0)

明治の禅匠

今年の夏に『明治の禅匠』という書籍を刊行するべく、現在、編集作業をしている。
じつはこの本、私が研究所に入る前、つまり30年ちかく以前に、禅文化研究所から発刊された、明治時代の禅僧や居士の評伝を集めたものである。
研究所の出版事業の魁ともいえる本であるが、絶版になって長らく経つ。

このたび、復刻しようということになり、こうして編集作業をすることになった。

江戸時代末期から明治維新を迎え、また廃仏毀釈にあって数知れぬご苦労をされた老師もおられる。
また、閉じられていた道場を再度開単したり、自らもっこを担って作務をして、新たに道場を開かれた方もおられる。
いち早く海外に目を向けられ、西洋文化との交流をされた老師もおらえる。
かたや、表舞台にはあまり立たれなかったが、淡々と修行を積まれ、綿密に弟子を育てられた老師もある。

たった100年余り前の時代のことであるが、まるで現代の事とは思われず、読んでいると禅匠方の一面目がすごい勢いで心に突き刺さってきて、圧倒されるほどである。

それからこれらの禅匠から接化をうけている当時の修行僧の姿も浮き彫りになってくる。これがまたスゴイ。
「慧可断臂」をまねて、自らの腕を切り落として差し出したという雲水がいたという日単(僧堂の日記)がある。
新参の腕っぷしの強い居士がいて、参禅するなりいきなり老師に殴られたため、いきりたって殴り殺してやろうとまで思うが、その悪辣な手段が老婆心切であるということを別の老師から諭されて、自らを悔い改めて坐禅工夫して、文字通り大死一番の見解を得たという話。

誠にスリリングな話が満載である。
採り上げられている禅匠は、以下のとおり。
越渓守謙・潭海玄昌・洪川宗温・独園承珠・滴水宜牧・南隠全愚・山岡鉄舟・禾山玄皷・鄧州全忠・毒湛匝三・龍淵元碩・黙雷宗淵・洞宗令聡・洪嶽宗演・独山玄義

発刊の暁には、みずからお読み頂ければ幸い。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

東京国際ブックフェア



東京国際ブックフェア
昨年の準備の様子

昨年に引続き、今年も東京国際ブックフェアに出展します。
年々出展者、来場者ともに増えている本フェアですが、人文・社会科学書フェアのエリアにブースを作り、今夏発行の新刊書を中心に研究所発行の全ての書籍やDVDなどを紹介してまいります。期間中は一部商品を除き定価の2割引でお買い求めいただけます。
多くの方々のご来場をお待ちしております。


第16回東京国際ブックフェア
会期 2009年7月9日(木)~12日(日)
会場 東京ビッグサイト

このブログをご覧になって、ご関心のある方に招待券を進呈します。
禅文化研究所ホームページ左下「お問い合わせ」ボタンより、「東京国際ブックフェア招待券( )枚希望」と書いて、住所電話番号などご記入漏れの無いようにお申し込みください(枚数を必ずご記入下さい。発送は6月以降になります)。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

おしらせ -日曜美術館「妙心寺」・白隠禅画墨蹟集-

何度かこちらでもおしらせしましたが、5月10日まで、京都国立博物館において、“特別展 妙心寺”が開催されています。関連して、私も大好きな番組、4月12日のNHK教育テレビ『日曜美術館』で下記のとおり放送があります。

4月12日(日) NHK教育テレビ 朝9:00~10:00(再放送は翌週日曜日の夜8:00~)
「妙心寺 不屈の禅が生んだ美」 

番組内では、世に名高い狩野派や、海北友松などがとりあげられるようですが、忘れてはならないのが臨済宗中興の祖といわれる、白隠慧鶴禅師です!
膨大な数の画を残された白隠さんの事も是非こちらの番組でご覧になってみてください。絶対におもしろいですよ!
この、白隠さんの禅画墨蹟集が、現在特別価格(4月30日まで)にて発売中です。さらに、白隠禅師法語全集も割引価格にてご提供中です! 詳しくは下記からどうぞ。

白隠禅画墨蹟 全三冊

禅画をご覧になりたい方はこちらから

by 管理者  at 09:16  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

禅文化研究所HP 読みものの紹介



ラウォ湖
写真 李建華 季刊『禅文化』より チベット ラウォ湖


禅文化研究所のホームページには、今まで発刊されてきた本の中から抜粋し、公開している文章があります。是非お時間のある時に、お好きな物を読んでみてください。
こちらから

今回は、季刊『禅文化』より、客員研究員の李建華氏の【川蔵北路を歩く(2)】を新たに掲載しました。
旅に出て自分の目で見るには難しいチベットの広大な風景、こと細かに旅の模様が綴られた旅行記を楽しんでいただけます。

チベットの人々

※写真の無断転載・利用はお控え下さい。


by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

命の絆とは -自殺者年間3万人、11年連続に-

命の絆とは

不景気、派遣切り、世界規模での不況で、世の中真っ暗。
年間3万人を超える自殺者が連続11年を記録した。驚異の数字である。
年間3万人というと、単純計算でも一日82人もの貴重な命が断たれているわけである。
個人的には、国が定額給付金をばらまくよりは、この貴重な命を救うために、より的確に使うべき方法を考えるべきではないかと思えてならない。

我々、人は誰でも必ず両親から生まれて来ており、それは人類が発生して以来、まぎれもなく途切れたことはないのである。つまり自分は、途方もない数の祖先の一人でも欠けていたならば、この自分はこの世に有り得ないのだ。これが命の絆(きずな)というものだ。
こうしていただいた命、簡単に捨てられるものではないはずだ。

人類みな兄弟?」という記事があがっていたが、まさにそのとおりなのである。
他にも、このブログの右にある検索枠で「命」と入力して検索していただければ、いのちについて考えている記事も少なくない。

そして、この自殺者の途方もない多さに、禅の立場からなにか手を打つことはないかと考え、一昨年から制作して販売を始めた一つが、下記のDVDビデオである。


命の絆とは -自殺者年間3万人、11年連続に-の続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

『白隠禅画墨蹟』全三冊 発刊!

白隠禅画墨蹟

この度、二玄社様より発刊される『白隠禅画墨蹟』全三冊を、禅文化研究所にて特別に先行発売させていただく事となりました。
一千点を越える禅画・墨蹟を総カラーで再現、圧巻です。

【特装版】
定価105,000円(税込) ISBN 978-4-544-01394-8
限定150部/限定番号入り/豪華化粧函/各冊三方金

【普及版】
特価49,350円(税込) ISBN 978-4-544-01394-1
定価57,750円(税込)
*特価期限2009年4月30日まで。


研究所HPにて、ご予約承り中です。詳しくは下記からどうぞ。
『白隠禅画墨蹟』全三冊

なお、発刊を記念しまして、弊所の『白隠禅師法語全集』も、期間限定割引中です。
この機会にあわせてどうぞ。

『白隠禅画墨蹟』全三冊 発刊!の続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

「丑歳」の願い

丑

昔、中国の禅僧たちは真実の自分を求めて修行することを、「一頭の水牯牛(すいこぎゅう)を飼う」と言ったのです。
自分のなかに具わっている尊い仏性(ぶっしょう)を「牛」としてよく飼い慣らし、立派な人間になろうとしたのです。
これを「牧牛」とか「養牛」とかいうわけですが、誰でも「自分」という牛は、我欲が強くてなかなか仏さまのようにならないのは困ったものです。
しかしこれをうまくセルフ・コントロールできれば、この迷いだらけの自分でも、けっこう人に愛される仏さんのような「白牛」(びゃくご・熟した人間)になれるのですね。

皆さん、今年こそひとつ骨折って自分の牛飼いに励んでみようではありませんか。

禅文化研究所所長 西村惠信


『十牛図-もうひとつの読み方-』西村惠信著
『十牛図-禅の悟りにいたる十のプロセス』山田無文著
『How To Practice ZAZEN』(十牛図の英訳あり)

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

弥勒仏はお酒を飲んだ? 実は布袋さんだった!

萬福寺 布袋さん
萬福寺の布袋さん -臨黄ネット-
より

日本の語録の訓注の仕事を続けていると、おもしろい説話に出くわすことが多い。これもその一つである。
「渠(かれ)は是れ真の弥勒、酒は元と米汁より成る。人に飲ましめて共に快楽、一酔、無生を悟る」。
これが、現在訓注している、愚堂東寔(ぐどうとうしょく)禅師の偈。しかも、婦人にあたえた引導の法語である。さて、この偈に注を付すのが、小生の仕事である。余程、中国文学に精通していないと、この偈の意味と典拠は分からないと思う。小生も、一読で分かるわけではない。いろいろな作業を踏んで調べて行くのである。

まず、「弥勒」と「米汁」とをキーワードに、パソコンのデータを駆使して検索する。すると、運敞(うんしょう)の『谷響集(こっこうしゅう)』巻3に、「弥勒仏好飲米汁」という項目があることが分かった。『谷響集』本文のデータはないので、すぐに、和本を見る。あった、あった。

弥勒仏はお酒を飲んだ? 実は布袋さんだった!の続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

堀内宗心宗匠 卒寿記念展 -東京・京王百貨店-

堀内宗心宗匠

東京の京王百貨店(西新宿)6階 京王ギャラリー にて、11月13日(木)から11月19日(水)まで、
「堀内宗心 卒寿記念展」が開催されます。
卒寿を迎えられるのを記念して、宗心宗匠のお手造り作品や、表千家ゆかりの作家による宗心宗匠のお好みものなど、数々の作品が展示即売されます。
弊所から刊行の『歩々清風-科学する茶禅の人-』も置いていただいております。

長年、科学・茶・禅の研鑚を積まれてきた宗匠の真髄が見てとれるかのような作品展かと存じます。
お近くの方は是非、お運びください。

『歩々清風-科学する茶禅の人-』堀内宗心著

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

早朝の南禅寺 

早朝の南禅寺

来年春、装い新たに(ムック形式になります)再刊を予定している-禅の寺-の撮影の為、お天道様が登った直後の南禅寺を訪れました。
朝早いというのに、既に境内には散歩をする人、独自の体操をしている人、様々に気持ちの良い朝を過ごされているようです。京都に住まう者は、本当に贅沢ですねぇ。
朝早くに行かないと見られない光景ですが、あれだけの落葉樹が植わっている境内、私たちが歩かせていただく道がきれいなのは、毎朝僧堂の雲水や南禅寺の本坊の和尚さん達が総出で掃除されているからなのです。

早朝の南禅寺 疏水

気持ちのよい秋晴れ。見上げると爽快な気分に。
南禅寺といえば疏水も有名ですが、皆さんこのように前から見ているだけではありませんか?
実は上へと登って見ると……

早朝の南禅寺 の続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

鈴木大拙の故郷 能登半島 蛸島

蛸島

国泰寺を後にして、ふと思い立ち、能登半島の先端近くにある蛸島へ向かった。
なぜなら、ここはあの鈴木大拙博士が若きころに住んでいたことがある町なのである。
なんということはない、とても辺鄙な小さな田舎町である。
もとは塩業が盛んであった町で、のと鉄道能登線の終点・蛸島駅があったが2005年に廃線になってから鉄道もない。

鈴木大拙の故郷 能登半島 蛸島の続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

禅語カレンダー2009年 -関清拙 画賛-

禅語カレンダー2009年

禅文化研究所の来年のカレンダーは、昨年と同じく、天龍寺第7代管長を務められ、天龍寺僧堂師家として多くの雲水の指導にあたられた関精拙老師(1877-1945)の画より選りすぐりました。
毎月、精拙老師の画や賛と、それにあわせた禅のことばを楽しんでいただけます。

年始年末のご挨拶、お返し等としてご利用いただける、お求めいただきやすいお値段です(1部\525)。
50部以上、100部以上のお申し込みにつきましては、1部あたりの価格も割引き価格となり、50部以上からは、カレンダー下部に寺名や社名などの刷込み印刷も承ります(100部以上なら刷込み無料)。

詳しくはこちらから

【表紙・牛図】

はずかしき 牛のおしりを かいま見て
悟りと思えし われぞはずかし

空手にして鋤頭を把り、歩行にして水牛に騎る
人 橋上より過ぐれば、橋は流れて水は流れず

禅語カレンダー2009年 -関清拙 画賛-の続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

『訓注 雲居和尚語録』・『雲居和尚墨跡集 続』のご紹介

訓注 雲居和尚語録 雲居和尚墨跡集 続

松島の瑞巌寺(臨済宗妙心寺派)では、雲居希膺禅師350年遠諱を記念し、全国の関係寺院・機関・個人の協力を得て、昭和60年発行の『雲居和尚墨蹟集』に掲載されなかった墨跡など、130余点を収録した、『雲居和尚墨跡集 続』と、『訓注 雲居和尚語録』が発刊されました。
特別頒布品として、少部数ながら禅文化研究所にてお買い求めいただけます(上記リンク先からどうぞ)。

なお、現在、瑞巌寺の宝物館・青龍殿にて、雲居和尚展が開催中です。
松島におでかけの際は是非お立ち寄り下さい。

雲居和尚展_瑞巌寺
by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

盤珪禅師逸話選

禅文化研究所の禅僧逸話シリーズの中の、『盤珪禅師逸話選』が-読書のすすめ-のHPで紹介されました。
-読書のすすめ-は、とてもユニークな本屋さんです。一度のぞいてみてください!


こちらから

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

季刊『禅文化』209号

季刊『禅文化』209号

季刊『禅文化』209号。ネットショップよりお買い求めいただけます。

もくじ
追悼 山田宗敏和
枯淡の人 先師功山宗敏和尚を偲ぶ/山田宗正
金毛窟の日々 真珠庵、功山和尚を追悼す/柳楽義道
善財童子の求道ものがたり(十一)―栴檀林の教育者・ニルゴーシャ聖仙/小林圓照
西田直門 片岡仁志先生 (一)/北野裕通
叢林生活の安定(下之上) 要説・中国禅思想史/伊吹敦
禅宗語録入門読本1 禅の語録と中国語/小川隆
三十三観音の物語 馬郎婦観音と魚籃観音/藤田琢司
回想―鈴木大拙先生―その九/北西弘
雪舟―禅宗の絵画 その六/金澤弘
至道無難禅師と正受老人の初めての相見/中嶋徳三
人間、この矛盾存在 三余居窓話(五十七)/西村惠信
大聖武/泉田宗健
旅人かへらず/平塚景堂
こんな夢を見た/安永祖堂
いのちの讃歌 サヌカイト音禅/福井友榮
グラビア 寺宝探訪 京都・慈済院
合気道の面白さ どうして武道が合気(愛気)なのか/松田高志
和尚さんの身体講座 (十九)/樺島勝徳
まつがおか日記―夏/井上米輝子
世界に拡がる、隻手の音声/松下宗柏
柿の実一つの豊饒―中城ふみ子の食物の歌/佐伯裕子
表紙解説/藤元 裕二
いっぷく拝見
編集後記〈禅文化漫筆〉
『禅文化』バックナンバー
禅文化研究所の本


研究所HPには、いくつかの掲載記事をご紹介しています。
是非ご覧になってみて下さい。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

お遍路の地へ

穏やかな四国の海

出張で四国(愛媛)へ行っていました。
連日35度を超える猛暑だというのに、真っ黒に日焼けした顔に白装束のお遍路さんをおみかけしました。
さすがこの時期に歩いてまわろうとされる方達。お1人で歩いておられる方がほとんどでした。
お1人といえども、お隣には同行二人、弘法大師さんがついていてくださる。もくもくと歩き続けるそのお姿に、本当にお大師さまが一緒についておられるような心強さを見た気がしました。
私もいつか、歩いてまわれたらなぁ…と夢見る今日この頃です。

溢れる緑、お大師さん縁の数多くの寺、霊峰、青く穏やかな海。澄み渡る空。温泉にみかん畑。砥部焼。日本てやはり美しいなぁ…と心底思える地、愛媛です。

緑溢れる地
by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

嬉しいお便り -『子育てのこころ』-

子育てのこころ

禅文化研究所の本は、金閣寺や龍安寺など、禅宗の拝観寺院の売店などで取り扱っていただいています。
今回お便りいただきましたのは、龍安寺を拝観された際に、『子育てのこころ』(盛永宗興著)をご購入いただいた若いお母さんからです。

1歳の息子のしつけに悩んでいた時に、この本が目にとまり買い求めました。とても読みやすく、これからの子育ての迷いが消え、とてもはっきりしました。有難うございました。
お友達にもプレゼントしたいと思って申し込みました。

とのことで、お友達への2冊の注文が、このお便りとともに研究所に届きました。
皆さまからこういったメッセージが届きますと、職員一同とても嬉しく思っております。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

第15回 東京国際ブックフェアを終えて

会場入口

7月10日(木)より13日(日)まで、東京ビッグサイトにて開催されました、第15回東京国際ブックフェアのご報告です。

今回、初出展という事もあって手探り状態の中、前日9日に準備を始めました。
「禅文化研究所に行くと、本屋のように本が並んでいるのですか?」とのご質問を受ける事があります。研究所にて直接お買い求めいただく事は可能ですが、本屋さんのように本をディスプレイしているわけでもなく、ディスプレイ経験初めての職員3人で、「あぁでもない、こうでもない」と言いつつ、暑い中、本を並べていきました。

準備中

第15回 東京国際ブックフェアを終えての続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

東京国際ブックフェア 本日より

東京国際ブックフェア
(この写真は東京国際ブックフェア公式サイトよりお借りしました)

本日、7月10日(木)より13日(日)まで、東京ビックサイトにて、第15回東京国際ブックフェアが開催されます。

今年は禅文化研究所、初出展させていただきます。職員3名が東京でお待ち申し上げております。
書籍も、約2割引にてご購入いただけます。
京都からは他に、コトコト・思文閣出版・本願寺出版社・光村推古書院・ミネルヴァ書房、宮帯出版社が出展されます。
お近くの方は是非お立ち寄り下さい。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

禅僧が語る DVD発売

禅僧が語る DVD

以前よりこのブログでも取材記録などをお伝えして参りましたが、6月10日(火)にようやく発売させていただきました。

★禅僧が語る DVD★
5本セット 6,300円(1本分お得)
各 1,575円
それぞれ約50分・冊子付き

――――――――――――――――――――――――
○妙心寺第677世 東海大光老師 「一筋がよし寒椿」
○萬福寺第60代堂頭 仙石泰山老師 「手を放て」
○永源寺第142世 篠原大雄老師 「恨みにつく」
○相国寺第132世 有馬賴底老師 「瞬間を生きる」
○建仁寺第487世 小堀泰巌老師 「一つになれ」
――――――――――――――――――――――――
詳しくはこちらからどうぞ

***
日本は豊かな国のはずでした。それが次世代を支えるはずの若者の間では様々な問題が起こっています。心が豊かでない証拠が、どんどんと目に見えて起こってきています。
物には恵まれているはずなのに、生きていきにくいこの世の中、これから私たちはどう生きるべきか、どうあるべきか…。今生きている今世は、皆さん一回きりのものです。老師方の言葉の端々から、今世を生きるにあたって本当に大事なことは一体何なのか…皆さまに受け取っていただきたいと思います。
「禅」についての見解もそれぞれお話いただいております。必ず、皆さんにもこれからの人生においてヒントになるお言葉があるかと思います。
また、各老師の来し方、出家の機縁なども語っていただきます。出家していない我々(今日ブログを書かせていただいております職員は、在家の者です)には、僧堂での様子などはなかなか知る機会がありませんが、老師方とそのお師匠様との深い関わり合い、禅僧らしいエピソードなど、禅ファン、禅僧ファンにはたまらないお話が盛りだくさんです。
お買い求めいただき、ご高覧いただければ幸いです。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

開甘露門の世界-お盆と彼岸の供養 【新刊紹介】 

開甘露門の世界 -お盆と彼岸の供養

5月27日に発売された新刊のご案内です。

『開甘露門の世界-お盆と彼岸の供養』 野口善敬編著
3,360円 A5判上製・284頁

臨済宗の檀信徒の方はよく御存知でしょうが、お盆やお彼岸に-施餓鬼会-が行なわれます。
さて、その施餓鬼会で唱えられる経典、「開甘露門(かいかんろもん)」にはどのような意味があるのでしょうか。
今回、この本ではその意味を解明し、現在知り得ることを全て収めた意義ある内容となっております。表紙カバーに使われているのは、東京国立博物館蔵の「地獄草紙」(国宝)の部分です。

詳しくはこちらから

皆さま方のお家のご先祖様は、子孫である皆さま方から常に手厚いご供養を受けておられる事かと存じますが、多くの精霊のなかには誰からも供養されず、餓鬼道に堕ちて苦しんでいる霊もたくさんあるでしょう。
また、その餓鬼道に堕ちて苦しんでいる霊も、我々や我々のご先祖様とは無関係とも言い切れないでしょう。
「開甘露門」は、そのような餓鬼道におちて苦しんでいる多くの精霊を供養し、済度するためにお唱えするものです。
最近ないがしろにされてきていると言っても過言ではない「供養」。
これは決して我々が怠ってはならない大切な古からの智慧なのだと思います。
目には決して見えないかもしれませんが、こういった事を大事にする「こころ」が、人を育てるのだと思う今日この頃です。

臨黄ネットより_施餓鬼会

上の写真は、臨済宗黄檗宗公式ページ 臨黄ネットよりお借りしました。施餓鬼会の写真です。
2005年8月の禅語より

by 管理者  at 09:30  | Permalink  | Comments (2)  | Trackbacks (0)

十牛図 もうひとつの読み方 -西村惠信 著・画-

十牛図 もうひとつの読み方

禅文化研究所所長・花園大学前学長の西村惠信先生の本が6月25日に発売されます。

『十牛図 もうひとつの読み方』
2,415円
(本体価格:2,300円 消費税:115円)
46判上製・320頁


今回は、『無門関プロムナード』、『臨済録をめぐる断章』に引き続き、一般の方々にもわかりやすく十牛図を読んでいただきたいとの企画で、惠信先生流に十牛図を解釈いただき、皆さまに語りかけるように執筆された本となっております。
また、十牛図の絵の解釈にとどまらず、古今東西、先生の人生体験から色々なお話をエッセイ風にまとめています。

是非、生き方のヒントにしていただきたい一冊です。
ご予約、承っております。

>詳しくはこちらから

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

東京国際ブックフェア

TIBF1.jpg

先日、出張で久々に東京に行ってきた。八重州口に降り立ち、昨年出来たばかりの大きなツインタワーを見上げながら、東京は行くたびによく風景が変わるものだと感心する。のどかな田園に囲まれた寺を出て、約3時間後には大都会の真っただ中にいるわけだから、田舎者にとってはそのギャップは甚だしい。
午前中書店での営業を済ませ、午後に有明にある東京ビッグサイトに向かう。毎年7月にここで東京国際ブックフェアが開催されるが、今回のフェアに当研究所は初めて出展するのである。本日は出展者向けの説明会があり、分厚いマニュアルを手渡されスピーディーな説明を受けてきた。
小さな研究所が単独のブースを作り出展するのは少々冒険かもしれないが、書店、図書館、そして来場者の方々への当研究所の活動や出版物のアピールには格好の場になると思う。
どうか多くの方々のご来場をお待ちしたい。


第15回東京国際ブックフェア
会期 2008年7月10日(木)~13日(日)
会場 東京ビッグサイト

今回は人文社会系の出版社の出展は過去最大になるそうです。
このブログをご覧になって、ご関心のある方に招待券を進呈します。
禅文化研究所ホームページ左下「お問い合わせ」ボタンより、「東京国際ブックフェア招待券希望」と書いて、住所電話番号などご記入漏れの無いようにお申し込みください(但し数量に限りあり)。

TIBF2.jpg

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

4月のしまなみ海道

080430-1.jpg

雲居禅師350年遠忌記念事業の一環として、松島の瑞巌寺より承った『雲居禅師墨蹟集』の撮影で四国へ。
伊予の地は、雲居禅師生誕の地でもあるから、比較的墨跡などがよく残っている。
今回は、広島にある臨済宗大本山、佛通寺の撮影を終え、しまなみ海道を渡って四国へ。
穏やかな青い海に、ぽっかりと浮かぶ島がたくさん見えるこの辺りの景色は、人の心までまぁるくするようだ。

080430-2.jpg

まるで海を悠々と泳ぐような鯉のぼり! 桜も満開でなんとも美しい日本の風景です。

4月のしまなみ海道の続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

臨済宗大本山佛通寺の撮影

川を渡って佛通寺へ


絶版となっていた『禅の寺』を復刻する事となりました(今秋発売予定)。
臨済宗の本山全てをこのような形で紹介した本もなかなか無い事や、「もう買うことはできないのですか?」とのお問い合わせをいただく事もしばしばあり、今回はカラー写真を増やし、文章にも少し手を加え、皆さまに手にとっていただきやすいようにと考えています。むろん、しっかりと各本山の歴史や宝物などもご紹介する、本格的な本山紹介の本であるのは言うまでもありません!

臨済宗大本山佛通寺の撮影の続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

生きることは 一筋がよし 寒椿

生きることは 一筋がよし 寒椿
各派管長老師のインタビュービデオの制作が進んでいる。 妙心寺管長の東海大光老師のDVDビデオのタイトルは、「一筋がよし 寒椿」というタイトルに決まった。 これは、初代の「伊豆の踊り子」を撮った映画監督・五所平之助(1902~1981)の

  生きることは 一筋がよし 寒椿

という句を、東海大光管長が好んでいると言われているためだ。

一旦、自分がこれと決めたら、とにもかくにも一心不乱で突き進んでいくことが尊い。見事な俳句である。
東海大光老師のお話からは、この句を好んでおられるのがよくわかる力強い気迫が伝わってくる。在家から小僧になり、迷うことなく真っ直ぐに突き進んできた結果が今の自分になっているとおっしゃっている。

現在、大本山妙心寺は、平成21年の開山無相大師650年の遠諱に向けて全国からの参拝法要も多く、また各地へ赴いてのご親化もあり、管長として多忙な毎日であろうと思うが、その中のわずかな閑を見つけては、陶芸や山登りといった本格的な趣味も楽しまれている。


DVDのジャケット(未確定)

現在編集中のDVD「禅僧が語る」シリーズ、「一筋がよし 寒椿」(妙心寺第677世 東海大光老師)予価1575円(税込)をお楽しみに。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

あなぐま寺庭の講演 於:妙心寺

あなぐま寺庭の講演

建仁寺派瑞陽寺の寺庭である伊賀奎子さん(弊所発行『あんたはあんたのままでいい 寺庭奮闘記』の著者)が妙心寺本山で行なわれた寺庭婦人研修会で講演を行なった。
伊賀さんは住職と共に山口県の過疎地にある山寺を守る傍ら、旺盛な好奇心でユニークな活動を行なっている。
「女が寺で生きていくとき」と題した講演で伊賀さんは、老物理学者と羊飼いの少年とが宇宙の真理を語り合う夢枕獏の短編『羊の宇宙』の一文を朗読し、都会のスピードとは無縁な過疎地のスローな暮らしぶりや寺に集う人々を紹介した。

お寺があるからみんなが元気を出して輝いていられるという伊賀さんは、過疎地や限界集落のことを開放区であり自由集落と呼び、お金もない寺であってもできることは見つけられる、お寺は都会から田舎に帰ってきた人たちの心の拠り所としてなくてはならない存在で、寺庭がみんなを引きつけていけるよう力をつけてほしいと熱く語った。
講演後は著書のサイン会を行ない、購入者一人一人に「頑張ってね」と声をかけられていた。
「京都に来て田舎が活性化できる企画を一つ思いついたわよ」と明るく語る伊賀さん。70歳とは思えないエネルギッシュな女性である。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

オーラが良くなる読書フェア -紀伊国屋新宿店-

紀伊国屋新宿店ブックフェア

紀伊国屋 新宿本店5階 宗教書コーナーにて
【成幸する人は読んでいる!清水克衛オススメオーラが良くなる読書フェア】が開催されています。

これは、『ブッダを読む人は、なぜ繁盛してしまうのか。』(現代書林)(清水克衛 著)の刊行にあわせて開かれている読書フェアで、この著書の中で紹介されている25冊の図書を一同に集められたものなのです。この25冊の中に、禅文化研究所の出版物、『愛語』(原著・山田無文)が選ばれているため、店頭でも並べていただいています。

東京近郊にお住まいの方、おでかけになられる方は是非お運び下さい。清水氏の選ばれた魅力的な本が1コーナーに並んでいます。

オーラが良くなる読書フェア -紀伊国屋新宿店-の続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

『歩々清風 -科学する茶禅の人-』 雑誌掲載

-金沢を愛するすべての人のためのハイクオリティーマガジン-『金澤』の2月号、「今月の見もの聞きもの読みもの」のページに、堀内宗心著『歩々清風 -科学する茶禅の人-』が紹介されました(画像をクリックすると記事をご覧いただけます)。

堀内宗心宗匠とは、茶の湯をたしなむ者にとっては、同じ時代に生まれてこられた事に心から感謝したい気持ちになるような存在です。
僧侶の修行でもそうですが、人が何かひとつの道に精進を重ねるためには、大いなるお手本というのでしょうか…決して近づく事はできないような大きな存在であっても、少しでもあの境地、境界に近づけたら…と思えるような絶対的存在が必要な気がします。
人生において、それほどの存在に何人出会えるでしょうか。
是非この本で、宗匠のお人柄、お考えに触れていただきたいと思います。

今回、『歩々清風』をご紹介くださった雑誌『金澤』は、美味なる物、美しいもの、古都の町並みや文化が好きな方、また新しい金沢を発見したい方、ご旅行をお考えの際にも是非おすすめしたい雑誌です。

『金澤』2月号 『歩々清風』堀内宗心著


by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

北京での仕事 -中国2-

電飾の天安門広場

今回の訪中は、主に2つの仕事のためである。 その一つは、研究所が事務局を兼ねている、臨済宗黄檗宗の公式サイト、臨黄ネットホームページの中国語版を作成するため、その翻訳についての打ち合わせである。 既に、英語版ページは去年の冬からオープンしているが、今度は中国に向けても発信しようということになっている。そもそも禅は中国から渡ってきたわけであるから里帰り的ではあるが、日本と中国の友好を深める意味もある。

もう一つの仕事は、研究所が日本国内で発行発売している書籍の中国語版の出版についてである。現在、予定に上がっているのは、禅僧の修行生活を絵をつけて書かれた『雲水日記』、山田無文老師の説話集『和顔』および『愛語』。この3種類である。

北京での仕事 -中国2-の続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

禅僧のことば -黄檗宗 萬福寺管長-

東方丈_萬福寺

晩秋の終わりが近づいた一日、宇治市にある黄檗山萬福寺を訪れた。京都市内の紅葉で名高い寺院は、この時期は朝早くから参拝者で賑わっているが、ここ萬福寺はそれほどではなく、早朝の凛とした空気が心地よい。

切妻造りの総門から境内に入ると、三門、天王殿、大雄宝殿と中国風の伽藍が建ち並び異国情緒に溢れている。天王殿には弥勒菩薩の化身とされる布袋和尚が中央に祀ってあり、でっぷりとした腹を突き出した姿は仏像とはいえ実に微笑ましい。茶室有聲軒近くにある黄檗の木は山号の由来となった樹木であるが、病気のためか幹の途中から切り取られ、今は僅かな枝を残すのみである。
さて、今回の訪問の目的は、以前にもお伝えした臨済宗黄檗宗の各派管長に出演いただくビデオの収録のためで、初回は仙石泰山黄檗宗管長である。撮影には境内奥にある東方丈を使用させていただいたが、庭の紅葉は今が見頃で白砂とのコントラストが美しい。

黄檗宗管長

禅僧のことば -黄檗宗 萬福寺管長-の続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

2008年 禅語カレンダー

以前にもご案内申し上げましたが、年も暮れてきたところで再度ご紹介を。
2008年の研究所発行禅語カレンダーです。
お値段も手ごろですので、年末年始のご挨拶・贈り物と一緒にいかがでしょうか。

禅語カレンダー08

今年は、天龍寺第7代管長、また天龍寺僧堂師家として多くの雲水の指導にあたられた関精拙老師(1877-1945)の画より選りすぐりの12枚。
毎月、精拙老師の画や賛と、それにあわせた禅のことばを楽しんでいただけます。

50部以上、100部以上のお申し込みにつきましては、1部あたりの価格も割引き価格となり、50部以上からは、カレンダー下部に寺名や社名などの刷込み印刷も承ります(100部以上なら刷込み無料)。

詳しくはこちらから

【表紙・ねずみに乗った大黒天】
手に持てる 打ち出の小槌 振り回し
何を出すやら 大黒の天
布袋頭、解開し了わり
十方世界、蕩蕩として辺無し

2008年 禅語カレンダーの続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

『日本にのこる達磨伝説』

お達磨の桜から眺めた月山(左)と葉山

 日本の伝説には、著名な高僧たちがしばしば登場する。それら高僧たちは各地を行脚し、困った人を助け、村人に恵みをもたらす。その中でも代表的な人物は、やはり弘法大師空海であろう。  水に不自由をしている村人のために、大師が杖で地面を突くと、そこからこんこんと泉が湧き出した、という「弘法清水」の伝説は全国に分布する。弘法大師のかわりに慈覚大師や泰澄大徳、あるいは蓮如上人などが主人公となっている地方も多い。いずれも庶民のあいだに広く知られたヒーロー的人物である。

 さて、達磨大師がそのような伝説の主人公となっている地が山形にある。「お達磨の桜」という桜の木もあるという。関連書籍やインターネットから手に入るのは断片的な情報ばかりである。
 もう半年以上前になるが、桜の咲く季節に、はるか山形の地まで出かけた。11月20日に新刊発売する『日本にのこる達磨伝説』の取材のためにである。本書は、こういった日本における知られざる達磨伝説を集成したものだ。

 山形県と聞いて、ある年代以上の人なら、テレビドラマの「おしん」を思い浮かべるのではなかろうか。貧しいながらも懸命に生きる人々の姿は視聴者に大きな感動を与え、雪深い山形の地は日本人の郷愁をさそった。
 また、山形の代名詞ともなっているのが、月山・湯殿山・羽黒山の出羽三山である。修験道の聖地として多くの宗教者が集まり、山岳修験のメッカとなった。同じく修験で有名な鳥海山や葉山、さらには山寺と呼ばれる立石寺などもある。宗教的雰囲気の色濃くただよう土地である。
 山形駅からJR左沢線の列車に乗る。朝と夕方は通学の高校生の声がガヤガヤと喧しいが、その時刻以外は静かなローカル線である。「左」を「アテラ」とは、なかなか読めまい。広大な田園地帯の中、しばらく列車にゆられると羽前長崎駅に着く。そこが達磨伝説の地、中山町である。


お達磨の桜


 「お達磨の桜」は、最上川の支流である須川のほとりにあった。その地は、かつての山形街道の渡し場の位置にあたるともいわれる。そこからは月山と葉山を望むことができる。なだらかで女性的な月山と、ごつごつと男性的な葉山が、まるで夫婦のように肩を並べる姿は雄大である。
 「お達磨の桜」とは、三株のエドヒガンの巨木の総称であるが、残念ながら一株は落雷により焼失してしまい、一株は枯死寸前である。残りの一株は幸いに樹勢盛んで、美しい花を咲かせていた。現在では町によって公園として整備がなされ、周辺にも多くの桜が植えられて桜の名所となっている。
 この桜には、名前の由来ともなった、不思議な伝説が伝わる。 

 この伝説の内容について知りたい方は、禅文化研究所発行の『日本にのこる達磨伝説』をご覧ください。


『日本にのこる達磨伝説』


by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

教育とは 季刊『禅文化』より

秋の実り

社会や家庭における様々な事件が連日報道され、人々の心の荒廃が浮き彫りになっている昨今。
「教育とは」という事を議論し、子供達のためにと考えぬいて「ゆとり教育」というものが実践されてまだ数年。しかしそれももう立ち返って見直される必要性に迫られているとか。

「生死事大、無常迅速、時人を待たず、謹んで放逸すること勿れ」。禅仏教は生死を第一番の大問題にとらえています。そして、その大問題に取り組むために、禅門には師弟間の厳しい教育が存在します。
禅文化研究所でも、この禅仏教がもつ教育方法や人生観をふまえた上で、禅と教育といったテーマで提言していかねばならないところです。
そこで今回、季刊『禅文化』206号には、職員Kの大学時代のゼミ担当教授で、教育哲学が専門であられる松田高志先生に、-教育の前提としての三つの「信」-をご寄稿いただきました。

松田高志先生は、以前に禅文化研究所の哲学研究会にも所属されており、研究所ともご縁が深く、次号以降にも御自身と禅との関わり、京都大学学生時代の居士会(智勝会/於:相国寺僧堂)などについてをお書きいただく予定となっております。
松田先生は、「あぁ、そうなんだ」…と、当たり前のようであってなかなか気付かない事に気付かせてくださいます。しかも、その真理をつく文章は、深く温かくやさしく、素直に心にストンと落ちてくるのです。
是非皆様にご紹介したく、ブログにてとりあげました。

以下、季刊『禅文化』206号より抜粋--

 そもそも教育は、親や教師が頑張れば頑張るほどうまくいかないということが少なくありません。逆に、とても教育(あるいは教師)とは思えないのに、子どもは生き生きと育つということがあります。これは、「教育の逆説」と言ってもよいものですが、特に今の時代は、そういうことが多いように思います。しかしそうであれば、教育としてどこに力を入れていいのか分からなくなります。
 これまで教育についていろいろ考えてきましたが、このような「教育の逆説」を受けとめると、結局教育のやり方よりも、教育以前の、教育の前提となるものが先ずもって大事なのではないか、という気がしてきました。それは、安心して力を入れていいものであり、それが満たされると教育はやりやすくなり、又力を入れてもいい教育(の方向)が見えてくるが、それが満たされないと、教育はやればやるほどおかしくなる、そういう前提です。そしてそういうものとして、少なくとも三つ位あるのではないか、と思うようになりました。それらは、いずれも「信」と言えるものですが、具体的には次のようなものです。…(以後は本誌にて)
-教育の前提としての三つの「信」- 松田高志(神戸女学院大学名誉教授)

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

禅僧のことば

禅僧のことば

今、研究所の出版企画で、臨済宗黄檗宗の各派管長とお会いしている。これは「禅とは何か」や「いのちの在り様」などのテーマをもとに各老師に語ってもらい、それをビデオに収録してDVD化するための出演依頼である。
映像に残るということで最初は難色を示された老師も、趣旨を説明すれば最後にはご理解いただき、今のところ交渉は順調に進んでいる。
第二次世界大戦後、長い歴史の中で培ってきた価値観を見失ってしまった日本人に、「人として生きることの意味」を禅僧の立場から語ってもらおうというのが企画側の意図であるが、お話しを伺う中で、老師の側からも、これほど人のいのちが軽視される今の社会に向けて、何かメッセージを発信しなければならないという意識も感じられた。
これまでお会いした老師方は、それぞれに個性は違うが禅僧としての魅力がある方々ばかりである。実際の収録ではどういった言葉を発していただけるか、今から楽しみである。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (2)  | Trackbacks (0)

NHKラジオ深夜便 -トーマス・カーシュナー師-

雨の日の托鉢 除夜の鐘つき


2月11日に、NHK教育テレビ「こころの時代 宗教・人生 -人生の荷物は少ないほうがいい-」に出演された、トーマス・カーシュナー師。
テレビの反響とはさすがにすごいもので、たくさんの本(『禅僧になったアメリカ人』)をご注文いただいた。

研究所としては、無名に等しいアメリカ人禅僧の私記が、一体どれだけの人に読んでもらえるのか想像もつかず、そうではあっても、今の時代だからこそ、彼のような人がいる事を皆さんに知っていただきたいと思っての出版であった。
そして、また先日(8/11)のNHKラジオ深夜便に彼が出演し、たくさんの本をご注文いただいた。

研究所の職員は皆彼の事を知っているため、テレビやラジオで紹介され、彼の真摯な真面目すぎるほどにまっすぐな生き方、今までの困難な道のり、そして様々な事を乗り越えて今がある事などが多くの方の知るところとなり、心に響いたのだと思うと、とても嬉しく思う。

感想を下さる読者の皆様のお言葉からも、この本に力づけられた事が伝わってくる。ブログを読んでいただいている皆様にも、是非オススメしたい一冊である。
皆様からのご感想

*上の絵は、本文中の挿絵です。カーシュナー師によるものです。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

季刊『禅文化』

禅文化205号

研究所では、春夏秋冬と、年に4回(1,4,7,10月の25日)季刊誌を発行している。
僧侶をはじめ、研究者、禅に興味ある在家の方など、読者は様々だ。
その内容も多岐に亘り、語録の解説もあれば、禅の美術について、また読みやすいエッセイや掛軸拝見、日本達磨伝説、チベット紀行文、和尚さんの身体講座なども。
表紙はいつも編集者が吟味に吟味を重ね、良い画を探して決めている。むろん、その解説付。
次号では、教育に関しての記事も掲載する予定だ。

禅に関心をお持ちの方は、バックナンバーのもくじを一度ご覧下さい。

季刊『禅文化』


by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

2008年 禅語カレンダー

禅語カレンダー08

禅文化研究所の来年のカレンダーは、天龍寺第7代管長、また天龍寺僧堂師家として多くの雲水の指導にあたられた関精拙老師(1877-1945)の画より選りすぐりました。
毎月、精拙老師の画や賛と、それにあわせた禅のことばを楽しんでいただけます。

年始年末のご挨拶、お返し等としてご利用頂ける、お求めいただきやすいお値段です(1部\525)。
50部以上、100部以上のお申し込みにつきましては、1部あたりの価格も割引き価格となり、50部以上からは、カレンダー下部に寺名や社名などの刷込み印刷も承ります(100部以上なら刷込み無料)。

詳しくはこちらから

【表紙・ねずみに乗った大黒天】
手に持てる 打ち出の小槌 振り回し
何を出すやら 大黒の天
布袋頭、解開し了わり
十方世界、蕩蕩として辺無し

2008年 禅語カレンダーの続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

『語録のことば 唐代の禅』

語録のことば 唐代の禅

7月に出る新刊の一冊。駒沢大学教授小川隆先生の著書です。
本書は、唐代禅宗文献の思想史的解読を試みられているもので、主に馬祖系と石頭系の禅について、伝統的な読みとは異なった解釈をされています。
これは、小川先生があとがきでも書かれているように、ご本人が禅文化研究所の景徳伝灯録研究会の一員で、入矢義高先生のご存命の頃から長年にわたり参加されており、その中で入矢先生が開拓されてきた、「多くの禅籍の通読から、唐代禅の問題関心の推移と連関を読み取り、その脈絡のうえに個々の問答を位置づけ、それらを相互に結びつけながら読み解いてゆく」という手法のもとに著されたものであるからです。

『語録のことば 唐代の禅』
定価2,415円
(本体価格:2,300円 消費税:115円)

小川 隆著
平成19年7月12日発売予定
四六判・320頁
ISBN978-4-88182-225-8 C0015

ご注文はこちら

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

『内なる風景へ -禅の現在型をさぐる』

内なる風景へ -禅の現在型をさぐる

相国寺塔頭養源院住職 平塚景堂師によるエッセイ集。
季刊『禅文化』に掲載されたものが、一冊の本となりました。
東京芸大を卒業した異才の禅僧である著者は、絵を描き、作曲もされる。本書のカバーも著者の絵。
その時その時の話題や時事問題について書かれたエッセイは、禅のことだけに留まらず、音楽・美術・科学・神道その他にいたるまで様々な内容に関連し、そして現代を生きる我々に問いかけ、人間が本来持っているはずの「様々な事を知る喜び」、そして自分でそれについて「考える喜び」を与えてくれます。

『内なる風景へ -禅の現在型をさぐる』
2,415円
(本体価格:2,300円 消費税:115円)

平塚景堂著
平成19年7月19日発売予定
四六判・336頁
ISBN978-4-88182-226-5 C0015

ご注文はこちら

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (2)  | Trackbacks (0)

『清骨の人 古月禅材』

新刊_古月禅材


6月11日発売予定の、『清骨の人 古月禅材』。
能仁晃道著  A5版上製本348頁 税込3,465円

「鎮西の古月・東海の白隠」とは言われながら、白隠の巨大な陰に隠れがちな古月の禅風。
本書は、近世禅宗史上に果たしたその古月禅材の役割を探ろうと試みたものであります。

詳細はこちら

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

「禅文化の継承」 花園大学創立記念日にて

現在、禅文化研究所では、今年の秋には発刊を予定している堀内宗心宗匠の『歩々清風』という禅と茶についての書籍の編集をしている。
そんな折、とても興味深い催しが花園大学の創立記念日において催された。去る5月25日、花園大学無聖館でのこと、『禅文化の継承 -茶道家と俳優滝田栄の語らい-』と題したパネルディスカッションである。
パネラーは、表千家から堀内宗心宗匠、裏千家から金沢宗維宗匠、俳優の滝田栄さん、そして花園大学 阿部浩三学長であった。コーディネーターは花園大学の芳井副学長。


禅文化の継承 -茶道家と俳優滝田栄の語らい-


花園大学には、大学としては珍しく本式の茶室があるが、そこでは、表千家は堀内家、また裏千家は金沢家から宗匠方にお見えいただいて、学生たちが茶道を学んでいる。

さて、最初にパネラーの諸氏がご挨拶されたが、冒頭に阿部学長が堀内宗心宗匠との出会いについて語られた。
阿部学長は在家から出て禅僧になられた方であるが、花園大学在学中に茶道部に在籍し、そこで当時ご出講いただいていた堀内宗心宗匠について手習いされたということであった。
学長老師は、当時抱かれた宗心宗匠の印象を表わすエピソードをお話しになったが、それは今、私たちが感じる宗匠の素晴らしいお人柄とまったく合致するもので、とても共感した。
そこで、事後、学長老師にお願いして、その当時の思い出深いエピソードを『歩々清風』のまえがきにさせていただくようにお願いしたので、詳しくは『歩々清風』のまえがきをお読みいただきたいと思う。

「禅文化の継承」 花園大学創立記念日にての続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

DVD自宅で坐る/DVD禅の庭 龍安寺

禅文化研究所では、以前よりビデオテープ商品を何点か発売してきたが、4月24日より、その中の『自宅で坐る』『禅の庭 龍安寺 -時光陰-』の2商品をDVD商品として改めて発売を開始した(ビデオのマスターテープからDVD化したもの)。
あわせて価格も1000円(税別)と改訂した。


DVD 自宅で坐る


DVD 禅の庭 龍安寺

また、この2商品には「香老舗 松栄堂」のサンプルのお香2本が封入されている。DVDを見ながら自宅で坐禅をしてみる時に、また、龍安寺石庭の四季の様子をご覧になるときに、このお香を焚いてみてはいかがであろうか。

また新たにこの春から、金閣寺、東福寺、天龍寺の庭を1年間を通してハイビジョン撮影し、「DVD 禅の庭シリーズ」として来春発売の企画をしており、すでに桜の時期を撮り終え、咲き出した躑躅(つつじ)の撮影も進行している。

一般拝観のわずかな時間だけではなかなか知ることができないが、禅院の庭は、禅のもつ精神や自然観が表現されているといえる。
巡り来る季節と流れ行く時間の中で見せる禅の庭の本当の意味を、このDVDで少しでも伝えていくことができないだろうか……。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

「歌から立ち上がる生の気配」

霊鑑寺の椿_衣笠

北冬舎発刊の『北冬』に掲載された、06年6月発刊の、『生のうた 死のうた』の書評をご紹介したい。

「歌から立ち上がる生の気配」

 「短歌は短い詩型であるが、多くの言葉を連ねるよりも深く、あるいは鋭く、生命世界が暗示されることがある。」と「あとがき」にある。世に短歌鑑賞の本や歌人論は多いが、佐伯の『生のうた死のうた』は、たとえば風俗や装飾、遊びでなく、一途に歌を通して、歌人の生の核心に向かおうとする。
 斎藤史、岡本かの子、相良宏、上田三四二、河野愛子、中城ふみ子、岸上大作ら物故歌人を中心に取り上げられた三十五人のなかには、保田典子(保田與重郎の妻)、尾崎翠、多田智満子、田山花袋といった人々が含まれているのも興味深いが、何より、歌が鋭く生と死に切り結び、歌の向こうに歌人の生の気配が濃厚に立ち上がってくるのがじつにドラマチックで、そして豊かなのだ。
 短歌の鑑賞とは、文法を説明したり、短歌史的な見晴らしをもって位置づけることだけではない。もちろん、そういうことを多くの場合前提としているが、一首の歌、一片の言葉に、人間の生の気配を直感し、想像する力、そちらの方が本質的なのだろう。本書の豊かさは、著者のそういう能力と人間への興味と敬意に由来しているのではないか。

「歌から立ち上がる生の気配」の続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

子育てのこころ カバー一新

子育てのこころ_カバーリニューアル

本ブログの"いのちについて思う"で書いたとおり、『子育てのこころ』(盛永宗興著)のカバーを一新した。 これまでは、黒地に慈母観音のイラスト(画・左野典子)をあしらったものだったが、今回のカバーは、薄い水色に、雪月花を配置して、より若い方々が手にとりやすいイメージのカバーにしてみた。

新刊ではないので、書店に平積みされるわけではないのだが、今、社会問題になっているような、いのちを軽率にしたり、人をイジメたりするような子供に育てないために、一人でも多くの親に手にとってもらいたいという想いである。

『子育てのこころ』のお求めは、こちらからどうぞ

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

『禅僧になったアメリカ人』 カーシュナー師テレビ出演

禅僧になったアメリカ人

『禅僧になったアメリカ人』の著者、トーマス・カーシュナー師が、NHK教育テレビに出演されます。
是非ご高覧下さい。

  ○2月11日(日)午前5時~6時 (再放送は、2月18日午後2時~3時)
  ○NHK教育テレビ 「こころの時代 宗教・人生」
         -人生の荷物は少ないほうがいい-

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

いのちについて思う

先日「硫黄島からの手紙」という話題の映画を見た。戦局の最先端にいて殺し合いの末に命を落す人、弾薬が底を突き戦うことができず自害していく人、敵に投降したにもかかわらず殺される人、そして戦地に愛する人を送って国で待つ人……。戦時中に生きていた人たちのそれぞれの生きざまの集約を見た気がした。重い映画だったが、とてもいい映画だった。

ところで、このところ、子供の自殺、夫婦や兄弟でのバラバラ殺人事件の連続。毎日ニュースを見ていても、次から次へと悲惨な事件ばかりで、どの事件がどの事件かさえわからなくなるほどである。
また、これだけ飲酒運転を警戒されているのに、飲んで乗ってひき逃げ・・・。無責任極まりない。
いったい人の命の重さというものを、どう考えているのだろう。そう思わずにはいられない。
彼らはずっと身近な人の死と向き合わないで生きてきたからではないか。

自坊の檀家のことであるが、篤信家の好々爺がいた。
自身を献体申請しており、そのために万が一の時には遺体がないことになるからと、毎年お正月になると床屋で散髪をしては、これを遺髪にせよと紙に包んで家族に渡しておられた方だ。
その曽孫である当時小2のSちゃんは、このお爺さんのことが大好きで、日頃からいつも手をつないで歩いていた。
ところが、ついにその爺さんも93年の寿命がつきた。死に際に家族が集まり見守る中、Sちゃんは、お爺ちゃんに「私にパソコン買ってやるっていってたのに、買わないで死んだらあかん」と、徐々に冷たくなる手を握って泣いて訴えたそうだ。
お通夜の時、Sちゃんは私に、「お爺ちゃんの暖かい手、だんだん冷たくなっていったんやで」と話してくれた。
自分の死をしっかり見つめていた老人と、それをしっかり受け止めていた幼女の姿なのである。

しかし、かたや、家族が亡くなっても、忌み嫌って子供達を近づけないように避けてしまわれる家庭が多いことも確かだ。
人は息を引き取ると、暖かい手が冷たくなっていく。それを実感として知らないで生きている人がどれだけいることだろうか。
テレビドラマで人が人を殺めるというフィクションを毎日のように眼にしてしまっているのに、人が死ぬということを現実として感じられない人たちが溢れているのだ。

学校教育には任せられない部分、私たち宗教者の手でどうにかしなければならない。
『子育てのこころ』(盛永宗興 著)。読んでもらいたい一冊である(もうすぐカバー一新)。また、一番小さな社会である家庭において、自分と他人の命のことを考えてもらえるような本も考えたい。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (4)  | Trackbacks (0)

覚阿上人 ―『五灯会元』に収録された唯一の日本人―

この度、禅文化研究所から出版された『訓読 五灯会元』全三巻は、中国禅僧約二〇三〇人の伝記を収める大著の初の訓読本である。
その中にただ一人だけ、日本人が収録されている。平安末期の覚阿(一一四三~?)である。実は、大日能忍や明菴栄西に先んじて、日本に臨済禅を伝えた人物なのである。
『五灯会元』は、おおよそ次のように述べる。

覚阿上人は藤原氏。宋国の商人から彼の地での禅の盛んなことを聞いて、遠く海を渡って霊隠寺の仏海慧遠禅師に参禅した。慧遠禅師は円悟克勤の法嗣で、臨済宗楊岐派に連なる人物である。二人の会話は筆談でなされた。覚阿は行脚の途次、太鼓の音を聞いて豁然と大悟し、霊隠寺に帰って慧遠禅師に所見を呈した。その後、覚阿は日本に帰って比叡山に住した。

さて、日本に帰った覚阿上人は、その後どうなったのであろうか。幸いなことに、日本の『元亨釈書』に、付け足しのようにほんの少しだけ記載があった。

覚阿は、時の帝の高倉天皇に招かれて禅の要点について下問された。覚阿は笛を一吹きして、それに答えた。いまだ機が熟していなかったのであろう、君主も臣下も理解することはなかった。惜しいことだ、覚阿の禅が広まらなかったことは。

覚阿の禅が、当時の日本人に理解されることはなかったようである。覚阿の最後も知られてはいない。日本に禅が(曲がりなりにも)流布するのは、やはり能忍や栄西を待たねばならない。

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

平成18年秋~冬の新刊

禅文化研究所編集部より、現在編集中の、この秋から初冬にかけての新刊3冊をご紹介します。
 『訓読 五灯会元』全3巻  訓読・能仁晃道……―中国禅宗祖師の列伝―。初の全文訓読、詳しい人名索引付。
 『臨済録をめぐる断章 ―自己確立の方法―』 西村惠信著……語録の王『臨済録』を一般人のために平易に説く。
 『道元禅師 正法眼蔵行持に学ぶ』 石井修道著……『正法眼蔵行持』を全訳、詳細な解説。
 
まずは・・・
『訓読 五灯会元』全3巻  訓読・能仁晃道
 『五灯会元』は、『景徳伝灯録』以下、『嘉泰普灯録』に及ぶ五つの禅宗灯史(五灯)の重複を整理し、集成して一書としたもの。過去七仏に始まり、南宋に至るまでの諸祖の伝灯の次第と機縁の語句を収める。簡にして要を得た編纂の巧みさと、五家七宗に分類された構成の整斉さは、古来より高く評価されている。本書は灯史の決定版として広く流布し、禅を語る者は多く本書に拠ったという。我々も、本書の中からあまたの著名な公案を見出すことができるであろう。
 今回、初めて全文に訓読を施し、さらに全ての漢字に振り仮名を付して通読に便ならしめた。さらに、巻末には、号・諱・地名から引ける人名索引を付した。
B5判上製函入・平均700頁・分売不可・予価 52500円(税込)

平成18年秋~冬の新刊の続きを読む

by 管理者  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

堀内長生庵での撮影

お盆も終わってしまったが、以前にも「ブログ禅」に書いたとおり、堀内宗心宗匠の御執筆中の本のグラビア写真のために、お盆前の8月9日には釜座の堀内長生庵に、10日には嵯峨野にある宗匠のご自宅に撮影に出向いた。


晴れてきてしまった後ではあるが美しい長生庵の庭


ちょうど台風が日本列島に近づいて心配していたのだが、うまく避けてくれたおかげで、9日の午前中は曇天の中、好条件で長生庵の路地や茶室外観の写真を撮ることができた。晴天だと日向と影のコントラストがつきすぎて、案外いい写真にならないのである。

我々スタッフが写真を撮るために、宗匠のお弟子さんのYさんが庭に水をまいたり、落ち葉を拾ったり、こまごまとしつらえてくれたおかげでもある。Yさんは、信州の妙心寺派の寺の徒弟で、僧堂を出た後にここで釜座のお弟子さんとして修行されているのである。

堀内長生庵での撮影の続きを読む

by 管理者  at 08:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

婆子焼庵_『五灯会元』より

ただいま小衲、『五灯会元』全二十巻の全文訓読を進めています。

現在巻第二十、いよいよ終わりに近づきました。が、八月盆に忙殺され、最後の二十人が終わりません。因みに、立伝者に通し番号を付けてみました。なんと、最後の徳山子涓禅師は、2039番でした。

ところで、『五灯会元』は、よく整理された文献で、有名な公案が目白押しです。「婆子焼庵」という、余りにも有名な公案がありますが、これは、『五灯会元』巻六の「亡名道婆」五則のうちの一則です。


庵_西村惠信画



あの故山田無文老師の名調子をお借りすると、

婆子焼庵_『五灯会元』よりの続きを読む

by 管理者  at 08:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

表千家・堀内長生庵 訪問

いま、新刊の企画で、表千家の重鎮、堀内長生庵 前庵主の堀内宗心宗匠にご執筆をお願いしている。
宗匠の、誰に対しても変わらぬその丁寧な対応と優しい笑顔、小柄なお身体には、重鎮という言葉がそぐわない気もする。
今年米寿を迎えられたというのに、精力的に各地を飛び回っておられるのは驚きに値する。

ご自身もあの竹田益州老師に参禅された方で、お茶人の中でもっとも禅に精通されていると言っても過言ではないだろうから、茶と禅とご自身のことについて書いていただくことになっているので、刊行を楽しみにしていただきたい。

表千家・堀内長生庵 訪問の続きを読む

by 管理者  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

『禅僧になったアメリカ人』出版記念特別講演

講演中のトムさん

弊所発行のトーマス・カーシュナーさんの『禅僧になったアメリカ人』出版記念講演が、7月22日、東京禅センター(東京都世田谷区野沢 龍雲寺内) で開催されました。
当日は、東京禅センターのセミナー受講者や関東地区の季刊『禅文化』講読会員ら50名の方々が来場されました。

『禅僧になったアメリカ人』出版記念特別講演の続きを読む

by 管理者  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

『生のうた死のうた』書評

7月16日(日)、北國新聞の朝刊に、禅文化研究所発刊の『生のうた死のうた』が採りあげられました。
北國新聞社様の御厚意により、こちらで紹介させていただきます。


saeki_shinbun.jpg

以下、北国新聞 7月16日(日)朝刊 【この一冊】より

著者は「あとがき」にいう。「短歌は短い詩型であるが、多くの言葉を連ねるよりも深く、あるいは鋭く、生命世界が暗示されることがある」と。
一首三十一音はいわば小宇宙。歌人(うたひと)のこころはその中に光り輝く一つの恒星にたとえることができるのかもしれない。著者は星の光芒を追尾しながら、自身の生の拠り所を見極めようとしているかのようだ。

『生のうた死のうた』書評の続きを読む

by 管理者  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

トーマス・カーシュナー師インタヴュー

托鉢からの帰り道 除夜の鐘突き

5月31日に発売されました、『禅僧になったアメリカ人』の著者、トーマス・カーシュナー師のインタヴュー記事が、京都新聞7月11日の夕刊に掲載されました。どうぞご覧下さい。
ちなみに、トーマス師は非常に素敵な絵を描かれます。上の絵は、彼の描いた絵なんですよ!著書の中に出てきます。

by 管理者  at 10:51  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

売れるものを作るのか、売れなくても作るのか

編集中の新しい本の発刊日が近づくと、編集室からスーツを着て書店営業に出るのも私の仕事の一つである。
特に今年は新刊書籍が多いので、春につづいて、秋にも回ることになるだろう。

禅文化研究所の本を置いてくれるような書店は、多くの書店の中でもほんの一部分だが、それでも、その書店毎に特徴があって面白い。

全国展開している書店で、いわゆるコンビニのように売れるものをどーんと置いている店、あるいは、売れなさそうな本でも、ここに行けば揃っていると言われるような書店を目指す大型店。
逆に行ってみるとホントに小さな郊外書店なのに、店長や担当者がとても工夫をしていたり、店長自らが推薦する本を中心に全国に顧客を持つ店もある。ここはホントに驚きなので、あえて書店名をあげよう。読書のすすめという郊外店で、『和顔』『愛語』は、全国一の売上げをされている。
他にも地域に根差して活動している店。書棚の配列が無茶苦茶で、ホントに売る気があるのかな?という店もナキニシモアラズ。

考えてみると、書店は本来、その地域の文化の発信地だったはずだ。
なのに、ある店では店長が、「この町の文化レベルを考えたら、こんな本は売れないよ」と豪語されると、ガックリくる。
でも、これは、作る側にも言える話
売れるものを作るのか、売れなくても大切なものを作り続けるのか。このバランスは微妙だ。
いずれにしても、ライブドアや村上ファンドのように、人の汗で自分が儲かるようなことではなく、伝灯をまもりつつも創造的な仕事をしていきたいと、思っている。
(E.N wrote)

by 管理者  at 11:00  | Permalink  | Comments (2)  | Trackbacks (0)