狩野山雪・老梅図襖絵の複製 妙心寺・天祥院
そのうちの二点、石庭で有名な龍安寺にあった、狩野永徳画の「琴棋書画図」襖絵と、妙心寺塔頭の天祥院にあった狩野山雪の描いた「老梅図」襖絵について、禅文化研究所は監修という立場で計画時から関わっていた。
この2点は明治期の廃仏毀釈の影響を受けて散逸してしまった逸品で、現在、「琴棋書画図」襖絵は米国シアトル美術館に、「老梅図」襖絵は米国メトロポリタン美術館に所蔵されている。
そのうちの二点、石庭で有名な龍安寺にあった、狩野永徳画の「琴棋書画図」襖絵と、妙心寺塔頭の天祥院にあった狩野山雪の描いた「老梅図」襖絵について、禅文化研究所は監修という立場で計画時から関わっていた。
この2点は明治期の廃仏毀釈の影響を受けて散逸してしまった逸品で、現在、「琴棋書画図」襖絵は米国シアトル美術館に、「老梅図」襖絵は米国メトロポリタン美術館に所蔵されている。

花園大学国際禅学研究所主催 東京禅センター協力のフォーラムについて、お知らせです。
【白隠フォーラム】
日本臨済宗中興の祖 白隠慧鶴禅師の禅画に関する講演会を開催いたします。一般民衆に対して、禅画や仮名法語など平易な手段を用いて禅を説かれた白隠禅師の禅風を禅画から探っていきます。
なお、司会は禅僧になったアメリカ人のトーマス・カーシュナーさんです。
日時:平成20年2月14日(木)午後12時30分~4時(開場12時)
会場:学士会館 東京都千代田区神田錦町3-28
http://www.gakushikai.or.jp/facilities/facilities.html
定員:200名
参加費:無料
【講演タイトル】
島尾 新 多摩美術大学教授 「白隠ー禅宗絵画の特異点」
芳澤勝弘 花園大学
国際禅学研究所教授 「新出の白隠禅画について」
ノーマン・ワデル 大谷大学名誉教授 「白隠禅画の賛について」
≪お申し込み・お問い合わせ≫
花園大学国際禅学研究所 京都市中京区西ノ京壺ノ内町8-1
TEL:075-811-5181(内線651)
E-mail: forum_hakuin@yahoo.co.jp
http://iriz.hanazono.ac.jp/
本日は、臨済宗妙心寺派の東京禅センターから、講座のおしらせです。
なかなか他では無い機会かと存じます。東京近郊の方は是非ご参加下さい。
【墨跡勉強会】
花園大学・国際禅学研究所の芳澤勝弘先生をお迎えして「墨跡勉強会」を開催しております。墨跡に興味のある方、自坊の墨跡を詳しく調べたい方、真贋を知りたい方などが対象です。様々な角度から墨跡を学んでゆきます。初めての方もどうぞご参加下さい。予約は不要です。
【日 程】平成20年1月28日 (月) 午後2時~5時
【講 師】 芳澤勝弘先生(花園大学 国際禅学研究所)
【会 場】 東京禅センター(世田谷区・龍雲寺会館内)
【会 費】 2,000円
≪お問合せ≫
臨済宗 妙心寺派 東京禅センター
〒154-0003 世田谷区野沢3-37-2 (龍雲寺会館)
TEL 03(5779)3800 FAX 03(5779)3801

『大般若経』の転読を見るのは心地よい。禅寺でも正月などに行なわれるなじみ深い行事だ。僧侶が分担して一巻づつ経題を唱え、経本を両手で捧げ持って広げる。すると、高い方から低い方へ、カラカラと軽快な音をたてながら、まるで生き物のように経本が流れ下って行く。参詣者の間をぬって「大般若の風」もそよぐ。
『大般若経』600巻は唐の玄奘三蔵が翻訳したものである。仏典の中では最大の分量を誇る。日本でも呪的効力が極めて強い経典であると認識され、奈良時代から攘災招福・五穀豊穣のために盛んに読誦がなされてきた。
しかし、なにぶん大部なものであるため、転読という方法がしばしば取られた。転読とは、経の題のみ、あるいは初・中・終の数行のみを読むことを言う。ちなみに、経典の全てを読むことを真読という。
前々から疑問に思っていたことがあった。現在の形式の転読は折本でないと出来ないのである。中世以前の大般若経が巻子本(巻き物)であったことは、書誌学では常識に属する。いったい、どのような形で転読が行なわれていたのであろうか。
しかし、同じような疑問を持つ人は結構いるらしい。古い『大般若経』の調査をしている知り合いから、「こんな論文がある」と教えてもらった。(つづく)

室町時代の一休宗純禅師(1394~1481)が晩年を過ごされた一休寺(酬恩庵・京田辺市)に残る、一休さん着用の「五条袈裟」の複製品がこのたび完成し、一休寺での公開の後、明日9/19~24日まで、日本橋の高島屋にて公開されるとのことです。
この袈裟は、原品の痛みが激しい為、ご住職の依頼により、龍村美術織物と京都工芸繊維大学が調査をし、約13年かけて復元したそうです。
さすがに約600年も前の物となると、染料や織り方など、調査は困難を極めるのでしょうか。
600年の重みを感じさせる原品、600年前の一休さんが生きた時代を髣髴させてくれる複製品。どちらも尊いものですね。

現在、東京国立博物館にて開催中の京都五山 禅の文化展。
その公式サイトに、我が禅文化研究所と、弊所に事務局を置く、臨黄合議所のホームページを、主催者側のご厚意により、紹介していただけた。
>こちら
公式サイトでは、この展示に関するブログなども発信中!
是非ご覧いただきたい。

戒名に使用される「居士」という尊称。
本来は在家でありながら仏道に精進する男性を称する語でした。
仏教で使う居士の語は、サンスクリットの「グリハパティ」、すなわち「家の主人・家長」の訳語ですが、特にインドの四姓の中のヴァイシャ階級の資産家を呼ぶときに使用されたようです。ヴァイシャは商工業に従事し、仏教を信奉する富豪も多くいました。
『祖庭事苑』という禅籍には、居士と呼ばれるための四つの条件が挙げられています。
およそ四徳を具するものを、すなわち居士と称す。
一には仕宦(官)を求めず。……役人ではない
二には寡欲にして徳を蘊(つ)む。……欲をもとめず功徳にはげむ
三には財に居して大いに富む。……大金持ちである
四には道を守ってみずから悟る。……仏道に精進する
居士になるのも並大抵のことではなかったようです。今となっては単なる理想像かもしれません。
先日、テレビを見ていたら、NHK教育放送の「おしゃれ工房 」で、和風モダンなリビングコーディネートのことをやっていて、「禅スタイル」と呼んでいた。
曲がりなりにも禅寺で生活し、禅と大いに関係する仕事をしている身として、どのあたりが禅なんだろうかと気になった。というのは、正直、どこにもいわゆる「禅」らしさを感じなかったからである。
ネットで検索してみると、これは「ZEN Style」という欧米で確立した言葉であるようだ。『ZEN Style』という本まで出ているではないか。

余談ながら、「禅」で検索してみると、弊所ホームページよりも上に出てくる、禅とは無関係なものがあるのには、なんとかならないものだろうか。
さて本題。これはどうやら、欧米人の目から見た日本の生活スタイルで、いわゆるシンプルな和風モダンのことをいうようである。決して民芸調ではない。色はモノトーンや焦茶を基調としている。どうやら欧米人が日本の禅寺で受けたインスピレーションからうまれたもののようだ。
なぜ欧米では禅がブームなのであろうか。
思うにそれは、欧米の個人主義が自我を尊重しすぎるあまりに行き着く所に行き着いてしまい、人間性の喪失が問題となってきたからではないだろうか。そして、無我を追究する禅思想に自己を見出す方法を見つけ出そうとした・・・。それがライフスタイルにまで影響を与えたのかもしれない。
そこで思い返せばわが国のことである。欧米化してプライベートを尊重し、いつのまにか、家の中は個室だらけ。親兄弟とも会話の少ない生活に成り果てている。
こんな欧米からの逆輸入によるうわべばかりのファッションやリビングスタイルはともかくも、禅の文化を育んだ日本に生きる我ら日本人は、本当の禅を学び、禅の精神を体験してほしいと思う。
現在、禅文化研究所では、今年の秋には発刊を予定している堀内宗心宗匠の『歩々清風』という禅と茶についての書籍の編集をしている。
そんな折、とても興味深い催しが花園大学の創立記念日において催された。去る5月25日、花園大学無聖館でのこと、『禅文化の継承 -茶道家と俳優滝田栄の語らい-』と題したパネルディスカッションである。
パネラーは、表千家から堀内宗心宗匠、裏千家から金沢宗維宗匠、俳優の滝田栄さん、そして花園大学 阿部浩三学長であった。コーディネーターは花園大学の芳井副学長。

さて、最初にパネラーの諸氏がご挨拶されたが、冒頭に阿部学長が堀内宗心宗匠との出会いについて語られた。
阿部学長は在家から出て禅僧になられた方であるが、花園大学在学中に茶道部に在籍し、そこで当時ご出講いただいていた堀内宗心宗匠について手習いされたということであった。
学長老師は、当時抱かれた宗心宗匠の印象を表わすエピソードをお話しになったが、それは今、私たちが感じる宗匠の素晴らしいお人柄とまったく合致するもので、とても共感した。
そこで、事後、学長老師にお願いして、その当時の思い出深いエピソードを『歩々清風』のまえがきにさせていただくようにお願いしたので、詳しくは『歩々清風』のまえがきをお読みいただきたいと思う。
恒例の、【禅文化研究所 日帰りバスツアー】のお知らせです。
紅葉で混み合う京都を避け、今回は滋賀(甲賀・信楽)を訪れます。
京都と同じく歴史深い近江の里で、美しい自然と美術に触れ、禅の寺にて
西村惠信先生のお話を拝聴し、共に学びましょう。
詳細は下記のとおり。