カテゴリー:「禅の寺」


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タブラ奏者 アリフ・カーンのコンサート -皷楽撃竹- 於:福成寺






昨年9月にこちらでもお知らせ、ご報告しましたインド人タブラ奏者のアリフ・カーンさんが再来日されます。
京都市西京区にあります禅寺、福成寺の竹林をバックに、あの幻想的な音色を聞かせていただける機会がまたやってきました。

前回私もお邪魔しましたが、屋外でのコンサートは、木漏れ日の中で風を感じ、まるで鳥達も楽器に共鳴するようにさえずり、心の底にあるストレスなどからも解き放たれるかのような気持ちの良いコンサートでした。
是非皆様にも、この機会に味わっていただきたいものです。
ご都合つきましたらどうぞ。
詳細は、上のパンフレットをクリックして下さい。

時:4月4日(日)10:00~12:00
所:福成寺(京都市西京区樫原内垣町24)
参加料:2000円

その他アリフ情報はこちらのブログにて!

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-而生其心- 石田智子展 ギャラリー素形




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京都のギャラリー素形(室町二条下ル)にて、石田智子展が開催中です。
石田智子さんといえば、玄侑宗久師の奥様であり、我が研究所の季刊『禅文化』213号の、-寺庭さんのリレーエッセイ-にも寄稿いただいている。その中に、如何にしてこういった制作活動をするに至ったかが書かれており、様々な心の葛藤を知り得た。

この展観のタイトルは石田さん御本人がギャラリーの空間から感じ取り、御自身の作品の展観と重ねてつけられたのだとか。

-応無所住、而生其心- 臨黄ネット・禅語栞いろは歌より
-応無所住、而生其心- ブログ禅「えしん先生の禅語教室」より


皆さんはこの空間に何を感じ取られるのでしょう。
私も会期中に伺いたいと思います。
じっくり展観を見た後は、ギャラリー横のカフェで一服。
素敵な休日になる事間違いなしです。豊かな時をお過ごし下さい。

3月7日まで
ギャラリー素形

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フランス語版『雲水日記』




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フランスのフィリップ・ピキエ社から、『雲水日記―画で見る禅の修行生活』(佐藤義英/画・文)の仏訳が出版された。
訳者のロジェ・メネソンさんは、フランス極東学院所長のフレデリック・ジラールさんのかつての生徒さんで、10年ほど前に、『雲水日記』を仏訳したいと、禅文化研究所に訪ねてこられた。ご承知のように、『雲水日記』の日本語版は、専門用語もあふれていて、洒脱だが、わかりにくい個所がいろいろある。これを、面白みを残したまま筋の通ったフランス語にするのは、大変だろうなと、ロジェさんのお話を伺いながら感じていた。
今、入門編の二つ「初行脚(はつあんぎゃ)」と「掛錫(かしゃく)」を拝見したところだが、誠実な苦労のあとが偲ばれる。いいフランス語だなあと思う。ユーモラスな画も生きている。日本の文化を根底から支えている世界を、楽しくお知らせすることのできる一冊だと思う。定価19.50ユーロ。
アマゾン(フランス)では、18.53ユーロで入手できるようだ(ただし送料は別途必要)。

日本文化に関心のあるフランス語圈の方々への、ちょっと「イケテル」プレゼントとしても役立つかもしれません。

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播州 龍門寺




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兵庫県姫路市にある龍門寺は、「不生禅」を説いた盤珪永琢禅師(1622~93)を開山として寛文元年(1661年)に創建された。
播州随一の偉容を誇った大叢林として名高く、今もその遺構を残している。しかし無檀家のため伽藍の補修や維持管理に代々の住職は苦心されてきた。
平成16年に住職に就任した河野太通老師は、諸堂の復興に努められ、同時に大衆禅道場を開単し国内外の禅修行者を受け入れ坐禅指導をされている。

今回訪問した目的は、次期妙心寺派管長に就任される河野老師に、「禅僧が語る」シリーズへの出演を依頼するためである。
4月からの管長職と共に全日本仏教会会長にも就任され多忙な毎日となっても、生活の基本は龍門寺に置き大衆の接化に努めたいそうだ。
インタビューは3月に行なわれるが、どんなお話をしていただけるか今から楽しみである。

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水僊(水仙)




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この季節に咲く花で最も好きな花、水仙。今年も研究所横の花壇にたくさん花を咲かせています。
あの可憐で清楚な姿からは、日本人としてはどうも納得がいかない花言葉-うぬぼれ・我欲・自己愛・神秘-などにぎょっとしたものですが、ギリシア神話から来ていると言われると閉口。
ナルシストの語源にもなった美少年ナルキッソスのお話は御存知でしょうか(諸説あります)。
日がな水鏡に映る自分を見て過ごしていたナルキッソスですが、自分の美しさを鼻にかけ、言い寄ってくる相手を邪険に扱い恨みを買うなどしていました。
そんなある日、復習の女神が、ナルキッソスが自分しか愛せないよう呪いをかけ、彼は水鏡に写る自分に恋をしてしまったのです。もちろん、水面に写る自分に恋したところでその思いが遂げられるはずもありません。憔悴したナルキッソスはそのまま死んでしまいます。その後には水仙が咲いていたそうです。また、水面をのぞきこむようなナルキッソスの姿と水仙が似ているという事もあるようです。
そんなこんなで-自己愛-というような花言葉がついた水仙…。

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大徳僧堂の錦




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先日、大徳寺を訪れた際の写真です。
僧堂の紅葉がそれは見事で美しく、しばしみとれました。
そう、まさに先日、12月1日からは臘八大摂心* が始まっていますね。

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松島 瑞巌寺




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日本三景の一つ松島にある瑞巌寺は、奥州随一の禅寺で伊達家の菩提寺として知られる。
天長5年(828)、慈覚大師円仁によって開創され、当時は延福寺と呼ばれていた。現在の建物は、慶長14年(1609)、伊達政宗公が桃山様式の粋をつくし、5年の歳月をかけて完成させたものである。
訪れた日はあいにくの空模様であったが、本堂へと続く参道の両脇には杉木立が並び、静寂な雰囲気を醸し出している。
国宝の本堂は現在平成の大修理中で、残念ながら中の拝観はできない。

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秋深き永源寺にて




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先にブログ禅で報告した、第8回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅で訪ねた永源寺。紅葉の事前情報では「色づきはじめ」といったことだったが、訪ねてみると、まだ緑の葉も残すものの、真っ赤に紅葉した葉も有れば、黄色く色づいた葉もあり、見事なグラデーションを見せていた。

今回は、そんな永源寺の紅葉や山内をご紹介します。小雨のあとだったせいで、却って色も引き締まって、さらに美しくみえました。

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もう少しお楽しみください。⇒

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妙心寺 禅の心と美  -名古屋市博物館-




名古屋市博物館

11月23日まで名古屋市博物館にて、【特別展 開山無相大師650年遠諱記念-妙心寺 禅の心と美-】が開催中です。
東京国立博物館、京都国立博物館と、妙心寺開山無相大師650年遠諱事業の一環として、順次開催されて来ましたが、今回は展示内容もまた異なっているようです。
予想を上回る人出だそうです。妙心寺所蔵品だけではなく、濃尾地区の妙心寺派寺院所蔵の宝物も多数出展されております。なかなか目にすることのできない宝物の数々、是非この機会にお近くの方はおでかけになってみてください。

お正月からは九州国立博物館で「京都 妙心寺 -禅の至宝と九州・琉球-」が開催されます。

栞いろは歌 禅のことをもっと…も各会場内にてお配りしております。

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遠州龍潭寺




遠州 龍潭寺

奥浜名湖の北、井伊谷(いいのや)にある龍潭寺は臨済宗妙心寺派の寺院である。源義朝や源頼朝に仕えた井伊氏の菩提寺で、戦国時代に徳川家康に仕えた井伊直政は、彦根城主に出世している。直政の遺言により建立された彦根の龍潭寺は分寺にあたる。

奥山にある方広寺を訪問した帰途に立ち寄ってみた。売店もある広い駐車場は、平日にも関わらず、大型バスが何台も駐車している。聞けば舘山寺で開催されている花博とのタイアップで観光客が多く訪れるとのこと。
石畳の参道を進み、山門を入って石段を登ると正面に庫裡が見える。現在本堂は屋根の葺替え工事中で足場が組まれ全容を見ることはできない。本堂裏にある庭園は小堀遠州作。東海一の名園といわれている。多彩な石が配置されサツキとの組み合わせが見事である。まだ色づいていなかったが、どうだんが紅葉する頃も見てみたい。
同じ時期でも、大勢の拝観者で溢れ返る京都の観光寺院と違い、ゆっくりと拝観できるのが地方寺院の良さであろう。

遠州作庭
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チベット・タンカ絵師 馬場崎研二・帰国展 -京都・退耕庵-




チベット・タンカ絵師 帰国展

東福寺塔頭、退耕庵にて、チベットタンカ絵師・馬場崎研二さんの帰国展が開催されます。
詳細は下記のとおり。普段は非公開の塔頭にての展観です。
是非この機会にお立ち寄り下さい。

-馬場崎研二-
長崎県佐世保市生まれ。
慶応義塾大学法学部政治学科卒。
1978年3月、インドのダラムサラにて生涯の師、チャンパ・ツェテン氏と出会う。
以後11年間、師の死去まで師事。ダラムサラでの生活を終え、今年7月31年ぶりに帰国。
チベットタンカ絵師として国際的に活躍。

日時:11/3(火)~10日(火) 10:00~16:30
料金:300円
会場:京都 東福寺 塔頭“退耕庵” JR奈良線・京阪本線「東福寺」下車、徒歩5分

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大徳寺塔頭 特別公開情報




大徳寺駐車場横の紅葉(昨年)
昨年の大徳寺での紅葉


先日所用があり大徳寺へでかけた所、特別公開をしている塔頭がありました。
いずれも普段は非公開の寺院ですので、秋の京都へのご旅行を計画されている方は、是非訪れてみられてはいかがでしょうか。

【黄梅院】
春林宋俶を開祖とする小庵・黄梅菴を前身とし、天正年間(1573~92)に豊臣秀吉・小早川隆景らの帰依のもと改築されました。本堂や庫裡などは重要文化財に指定されています。また、千利休による直中庭の他、武野紹鴎作の囲式四畳半の茶室「昨夢軒」なども見ごたえがあります。個人的には直中庭にある加藤清正が朝鮮より持ち帰ったという灯籠が素晴らしいと思っています。

期間:2007年10月6日(土)~31日(水)、11月13日(火)~12月9日(日)
時間:10:00~16:00


【興臨院】
大永年間(1521~1528)に能登の守護畠山左衛門佐義総が建立し、天正九年(1581)に前田利家により改修が行われ、以来、前田家の菩提寺となりました。
こちらのお寺のもみじの大木の紅葉は、えもいわれぬ美しさです。

期間:2007年10月6日(土)~12月16日(日)
時間:10:00~16:00

いずれのお寺も、法務などで拝観休止の事もあります。ご了承下さい。

【第8回 西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅 参加者募集中!】

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神戸 祥福僧堂




神戸 祥福僧堂

墨蹟の撮影にて、神戸市内にある祥福僧堂を訪れました。
こちらの僧堂は、禅文化研究所初代所長の山田無文老師がおられた僧堂です。現在の師家は、木村太邦老師です。

僧堂を訪れると、とても興味深いので色々と観察する私ですが、いつも、どちらの僧堂に伺っても一番に思うのは、

「は~~っ、(お腹の底から)気持ち良いなぁ…………」

という事です。この言葉につきるのです。
通り抜ける風、黒光りするほどに磨かれた床、掃き清められた庭、その僧堂を取りまとめる老師の息遣いが聞こえるようで、また厳しい修行に励む雲水さん達そのものの姿を見るようで、とても楽しみにしている仕事の1つです。

この掃き清められた庭を見よ!

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法常寺 -亀岡市-




丹波 法常寺

9月のはじめ頃、愚堂国師の墨蹟撮影の為、亀岡市にある臨済宗妙心寺派の法常寺を訪れました。
こちらの開山は江戸初期の禅僧、一絲文守(いっし・ぶんしゅ)です。永源寺の中興の祖としても有名です。
都を離れ、山深いところを好んだ一絲が25歳の時にこちらに移り住み庵をむすんだところ、彼に深く帰依していた後水尾天皇が伽藍を寄進したとの事。
仏殿は市の文化財、庭は府の名勝に指定されています。紅葉の頃はいかばかりか……と思いつつ、境内を散策しました。

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宗鏡寺 -兵庫県豊岡市出石-

参道

但馬の小京都といわれる出石にある宗鏡寺(すきょうじ)は、通称沢庵寺と呼ばれる臨済宗大徳寺派の古刹である。もとは東福寺派に属し、戦国大名山名氏の帰依を受け山陰唯一の伽藍を誇っていたが、羽柴秀吉の但馬攻めにより山名家が滅亡し、寺もまた荒廃した。
これを再興したのが、この地に生まれた沢庵宗彭(そうほう)である。
沢庵禅師といえば、徳川家光をはじめ多くの大名の帰依を受け、柳生宗矩に剣術の心得を教えた人物としても知られ、今日食膳におなじみの「沢庵漬」は、禅師の工夫によるものとも言われている。禅師は晩年、家光により建立された江戸の東海寺に住するが、生涯を通じて最も親しんだのが、故郷にある宗鏡寺である。

出石までは私の自坊から車で2時間ほど。山と川に囲まれ静かな佇まいをみせる町並みは、殆どの名所旧跡が歩いて回れる距離にある。

庭園

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タブラ奏者 アリフ・カーンのコンサート




コンサート at 福成寺

9/18のブログでお知らせしたように、去る9月27日に、インドから若きタブラ奏者のアリフ・カーン氏が初来日し、京都市西京区の福成寺の竹林で、シタールの田中峰彦氏とのミニコンサートがあった。
コンサートを見に行くことにしたところ、今回の来日に深く関わっている人が、研究所に以前勤務していた方の奥方ということもあって、少々お手伝いを頼まれることになった。

彼と彼のインド側のプロデューサー的存在の女性を京都市内のホテルでピックアップし、車で会場のお寺に連れていき、コンサートの時にはカメラマンになってほしいとのこと。
そんなわけで、しばらくの時間では有ったが、直接、下手な英語で話をしたりして、コミュニケーションもはかれた。もしインドにいく機会があったら、きっとお世話になれそうなことに……

タブラ アリフ・カーン/シタール 田中峰彦

それはさておき、オープンエアで竹林を背景にしたミニコンサートは、約40名ほどの聴衆の中でアットホームな雰囲気のなか始まった。
シタールの田中氏から楽器やインド音楽の説明をしていただき、あのシタールの奏でる独特なインド音楽と、初めて目にする、タブラという打楽器のリズミカルかつメロディアスな音に魅入られて、あっという間の1時間半だった。

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妙興僧堂 稲垣宗久老師を訪ねて




妙興僧堂


秋晴れの気持ちよいとある日、季刊誌『禅文化』の記事、-吾が師を語る-の取材で、愛知県一宮市にある妙興僧堂を訪れました。
稲垣宗久老師の師である、河野宗寛老師や挟間宗義老師について、お話を伺ってきました。

稲垣老師の飾らないお人柄、お話に魅了され、じんわり感動がひろがり、「あぁ……、師匠と弟子とは本当に本当に良いものだなぁ」などと、しみじみ思いながらお話を拝聴していると、目頭も熱くなりました。

私にも師と慕う心から尊敬する人がいますが、師と仰ぐ人を失った時の事について、御自らも師匠2人をお見送りされた経験から伺ったところ、「師匠を失ったらどうしたらいいか?じゃあこうしなさい、ああしたらいいですよとアドバイスをしてもそんなものは何の役にもたちませんよ。その時あなたが受け止める感情とか思いを、他の何かが引き受けるというような事はないですよ」と、強い大きな声で言われ、ハッとしました。
こうなったらどうしよう、ああなったらどうしようと先の事に対する不安を思いめぐらしていても致し方ない。今を精一杯生きる、自己をみつめ真摯に生きていく事を教わった有難い一日でした。

前回の山川宗玄老師につづき、大変興味深い素晴らしい記事になる事間違いなしです。

愛知一宮・妙興僧堂、稲垣宗久老師による、『吾が師を語る――河野宗寛老師と挟間宗義老師』は、来年1月発売の季刊誌『禅文化』215号に掲載予定です。

妙興僧堂
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インド タブラ奏者 アリフ・カーン初来日記念コンサート 於:京都 福成寺 




クリックしていただくと、大きな画面が開きます。

研究所にもよくいらっしゃるお坊さんのお寺にて、上記のようなコンサートがあります。
インド大好きな私は、900年も続くタブラ奏者の家系の貴公子がやってくるとあって、喜々としてでかける予定です。
「日本でいうところの東儀秀樹か?!」などと色々妄想しております……。

是非皆様もご一緒にいかがですか?
お問い合わせ等は、上記掲載メールまでお願い致します。

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大徳寺 曝凉のご案内




大徳寺

今年も10月の第2日曜日(雨天中止)に、大徳寺本坊において曝凉(掛け軸・宝物などの虫干し)展が開催されます。
さわやかな秋晴れの一日、禅寺にて、普段拝見する事のできない宝物をご覧になられてはいかがでしょうか。ご関心がおありの方は是非おでかけ下さい。

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第94回 大蔵会 於:花園大学

第94回 大蔵会


【第94回 大蔵会】
*どなたでも無料でご参加いただけます。ご来場お待ち申し上げております。

平成21年9月24日(木)
於:花園大学

法供養/午後1時より  
記念講演/午後1時30分より
       演題:『超仏越祖』ということ
       講師:西村惠信(花園大学前学長・禅文化研究所所長)
展観/「臨済の学僧・無著道忠の世界」(この日1日のみ/於:花園大学歴史博物館)

問い合わせ先/花園大学総務課 TEL075-811-5181

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師匠について -八幡・圓福僧堂-



神月徹宗老師の墓

愚堂(ぐどう)国師の墨蹟撮影の為、京都府八幡市にある圓福僧堂を訪れました。
こちらの僧堂は、私の祖父が若かりし頃に修行をしていた僧堂です。
私が生まれる前に亡くなった祖父の事については、彼に反発していた父(寺は継いでいません)からはさほど多くを聞く事もなく、二十代になった頃からでしょうか、漸くぽつぽつ色々と話を聞くようになり、修行時代の写真を見たりするようになりました。
その頃ちょうど、禅とは切っても切り離せない世界である“茶道”のお稽古を始めた私にとっては、“禅の修行”というと雲の上の憧れのような世界。写真を見るだけで気持ちがひきしまるようで、喜々として祖父の修行時代の写真を眺めては興奮し、「若い女の子にしては変わっている……」と母は嫌な顔をしたものでした。

祖父は僧堂時代の写真を並べたアルバムの中に、誰かとてつもなく偉そうなお坊さんの写真とお墓の写真を、さも大切な方のものなのでしょう……1ページに1枚ずつ貼りつけていました。
後から祖父の書き残したものを調べていてわかったのですが、ある僧堂から転錫(てんしゃく・僧堂を変わる事)して圓福僧堂に赴き、そこで教えを請うたのが、その大切そうな写真の人、神月徹宗(こうづき・てっしゅう)老師だったのでした。
前の僧堂での老師の事には全く触れず、徹宗老師の事のみ触れてある書き残しと、写真の残し方を見ると、祖父もなかなかに激しい人だなぁ……と思いながらも、自分にその祖父の血が流れているのがよくわかります。
写真を眺めていると、よほど徹宗老師への思い入れが強く、師匠として心底崇めていたのであろうと思います。
私にも人生の師と心底仰ぐ人が、2人います。大学のゼミ担当教授(季刊誌『禅文化』に寄稿いただいている松田高志先生)と茶道の師です。人生において、素晴らしい師匠に出会う喜びを若くして知っている事はとても恵まれている事で、祖父が修行当時のみならず、老師が亡くなられてからも心底師を慕った気持ちが、今の私にはよくわかります。

縁あって研究所でお仕事をさせていただき、圓福僧堂を訪れ、祖父の師の墓へお参りさせていただける事にしみじみと有難みを感じた一日でした。

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山本玄峰老師のこと 2




四国八十八カ所霊場・第三十三番・雪蹊寺

雪蹊寺境内

高知県高知市にある、四国八十八カ所霊場・第三十三番・雪蹊寺(臨済宗妙心寺派)である。桂浜にほどちかい、このお寺を旅の途中で訪ねた。もともと真言宗であったが廃寺となり、戦国時代に四国全域を治めた長宗我部元親の手によって臨済宗の寺院として復興され、長宗我部元親の菩提寺となった。

今年のお正月に、和歌山にある山本玄峰老師の生誕の地を訪ねた事について、このブログで書いた。
この同じ年に、今度は玄峰老師の得度の寺を訪ねることができた。

前のブログでも書いたとおり、老師は和歌山県に生まれ育ったのだが、青年期に失明し、眼が光を失った。それを憂えて死に場所を求め、四国八十八カ所の遍路を歩かれたという。
七度目の遍路の途中、三十三番・雪蹊寺の門前で行き倒れとなったところを、当時の住職であった山本太玄和尚に助けられ、下男として働く内に得度を受け出家されたのである。

山本太玄和尚の塔

出家の後、修行を重ねられて、松蔭寺や龍澤寺などの白隠道場を復興されることになる。
そのため、弘法大師にたいするご恩を忘れられず、生涯にわたって、さらに四国遍路を繰り返され、その数は17回にも及んだという。

雪蹊寺の山門を入ったすぐ左に、上の太玄和尚の塔があり、そのすぐ隣に、山本玄峰老師のブロンズ塔と、その孫弟子にあたる鈴木宗忠老師(私の僧堂時代の師匠)のブロンズ塔が建てられていた。
実はこのブロンズ像の寄贈者は、W氏という方で、龍澤寺で修行した縁のある私たちのお寺にも、玄峰老師と宗忠老師のブロンズ像をご寄贈いただいている篤信家である。

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天寧寺 -京都・曹洞宗-



天寧寺 額縁門

秋晴れかとみまごうような青い空、カラッとさわやかな気候のとある日、自転車で寺町通の鞍馬口を下がったあたりを走っていると、立派な門構えのお寺が。
石碑を見ると「金森宗和墓所」との事で、門からは抜けるような青空とはるか遠くに比叡のお山が。
これは!と思い、自転車を停めてみました。
金森宗和とは、江戸時代初期の茶人で、飛騨高山城主金森可重(かなもりありしげ・千利休について茶の湯を嗜んだ)の子で、父に勘当された事から京都へとおもむき、茶の道に入りました。
その茶風は「姫宗和」と呼ばれる事からもわかるように、“綺麗さび”をモットーとし、公家などに親しまれました。かの名工、野々村仁清を指導した事でも有名で、仁清の作品を思い浮かべると、千家のわびさびの世界とはまた違う“綺麗さび”の世界というのもどのようなものか、想像がつくかと思います。

比叡山を望む立派な門は、あたかもキャンバスに描かれた絵を見るかのようで、“額縁門”と呼ばれるそうな。
このようなお天気の日に、こちらの前を通らせていただけた事をありがたく思いました。

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寳慈院 旧千代野御所

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とある日、自転車での買い物帰りにいつもは通らない道を通っていると、老禅尼と禅尼が手をつないでご自坊を外から眺めて(何かを点検!?)おられた。
老禅尼がお歳を召されており、お御足の事もあるのかもしれないが、ぎゅっと手を握りあったそのお二人の後ろ姿があまりにも慈悲深く微笑ましく、また、「はて、代々尼さんという事はもしや尼門跡寺院だろうか……」と、通りすぎてから自転車を引き返した。

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『禅の寺 臨済宗・黄檗宗15本山と開山禅師』 新刊のご案内 



禅の寺

新刊のご案内です。
以前研究所から発刊しておりました、『禅の寺』が、装い新たに総カラー、ムック体裁本にて復活します!
意外にも、臨済宗黄檗宗の本山全てが詳しく紹介された本というのは他にありません。
研究所職員もこれは必携!と思える一冊となっております。
開山様について、本山の歴史、建造物、その他様々な本山にまつわる逸話なども収録。
写真資料もかなり豊富で、禅宗について勉強したい方のみならず、ご旅行前に知識を詰め込んでおきたい方にももってこいです。

ちなみに、15本山とは……
建仁寺・東福寺・南禅寺・大徳寺・妙心寺・天龍寺・相国寺・万福寺・建長寺・円覚寺・向嶽寺・国泰寺・方広寺・永源寺・佛通寺 です。


詳しくはこちらから。
是非お手元に一冊どうぞ。

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山口・洞春寺 -愚堂禅師墨蹟撮影行にて-




洞春寺山門

九州での愚堂禅師の墨蹟写真の撮影を終えた帰り、高速道路が日曜祝日1000円であることをいいことに、少々寄り道をして、山口市にある名刹・洞春寺に立ち寄った。

ここは、南禅寺僧堂師家の清光軒・日下元精老師が住持となっている、建仁寺派の寺院である。
ここは毛利元就の菩提寺としても有名で、山門は、洞春寺の前身である国清寺当時からのものであるとか。

以前にこの洞春寺蔵の嘯岳鼎虎禅師手沢本『山谷詩抄』の影印本を、依頼を受けて制作させてもらったことがあり、どんなお寺なんだろうと思っていたから、幸いの機会である。
嘯岳鼎虎禅師(1528~1599)という方は、この洞春寺の開山であり、もともと博多の人であった。明国入ること二度で各地の名師に歴参され、永禄三年(1560)に帰朝されたという。のちに、建仁寺や南禅寺にも住持されている。そして、毛利元就は禅師に参禅し、この寺を創建するに到るのである。
この開山禅師自らの自筆の抄物という点で非常に貴重な資料である。

ちなみに、山谷詩は、禅僧の中で親しく読まれてきた詩集であるが、双璧となる蘇東坡の詩集と比べると、意外に研究書や解説書が少ないため、そういった意味でも、学識ある禅僧の自筆本として重要な書籍である。

山口・洞春寺 -愚堂禅師墨蹟撮影行にて-の続きを読む

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第7回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅2 -東福寺・芬陀院-


東福寺

第7回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅1に引き続き、ご報告を…。

白河院を後にし、一路東福寺へ。
まずは書院をお借りして、惠信先生による講演を行いました。
テーマは下記のとおり。

【禅修行と禅院文化の華麗なる矛盾的相即】

Ⅰ、修行者の心得としての「大燈国師遺誡」
Ⅱ、禅宗叢林の環境と文化
Ⅲ、ⅠとⅡの矛盾

惠信先生による講演

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鎌倉へ -円覚寺-




鎌倉 円覚寺


臨黄合議所関係のお仕事にて、鎌倉は円覚寺(臨済宗円覚寺派の大本山)を訪れていました。
6月の鎌倉といえば、紫陽花や岩がらみなどで有名な寺もあり、北鎌倉の小さな駅のホームは溢れんばかりの人でした。
是非、鎌倉を訪れた際には、数々残る禅の古刹を訪れてみて下さい。

円覚寺(円覚寺派本山)
東慶寺(円覚寺派)
建長寺(建長寺派本山)
明月院(建長寺派)

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妙興寺仏殿 蟠龍図 -愛知県一宮市-

妙興寺 仏殿

愚堂禅師の墨蹟撮影にて、愛知県一宮市にある妙興僧堂(妙興寺)を訪れた。
老師御自ら境内をご案内下さり、仏殿天井の珍しい蟠龍図に一堂感嘆の声をあげた。

この天井の蟠龍図、西洋画家の山喜多次郎太(1897~1965)画伯によるものである。
多くの寺院の法堂、仏殿、三門などに龍図あれども、西洋画家の描いた蟠龍図は、こちらくらいではなかろうか。
日本画家が描くものとはタッチや風合いが全く異なり、様々な彩りが鮮やかで美しい。
また、須弥壇下部の獅子の画がなんとも言えずユーモラス。

こちらの仏殿、公開されているので、是非お近くの方はお立ち寄りいただきたいと思う。

実際に見たい方は↓この先は御控え下さい。仏殿龍図と獅子の画像があります。

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平林寺 -埼玉県新座市-




平林寺_山門

9月にフランスで行なわれる第11回東西霊性交流への禅僧派遣依頼のため、埼玉県新座市にある平林寺(へいりんじ)を訪れた。
平林寺は、武蔵野の一角、野火止台地に15万坪に及ぶ境内地を有する臨済宗妙心寺派の名刹である。東京都に隣接し、開発化されている周辺と比べ、緑豊かな境内林に覆われている静寂な一帯は、別世界の趣きである。
総門から山門、仏殿と続く伽藍は、禅宗様式の端正な佇まいを備えている。平林寺のシンボルといわれる茅葺きの山門に掲げてある扁額は、京都詩仙堂の石川丈山筆によるもので、「凌霄閣」と記してある。

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岐阜の寺には大山蓮華?!




大山蓮華

愚堂東寔禅師の墨蹟撮影の為、何軒かの岐阜のお寺(全て臨済宗)にお邪魔していました。
そこで「ほ~(感心)」と思ったのは、この季節に山奥にひっそりと大輪の気高い花を咲かせる大山蓮華が、多くの寺で見られた事。それも、それなりに昔から植わっていたであろうかなり立派な木なのでした。
京都の禅宗寺院にも多々訪れていますが、例えば住職などが茶人で、この花を茶会にと植えたりする以外には、あまり庭に植わっているのをみかけない気がします。
私の大好きな花の1つです。奈良の霊場大峰山あたりに古くから自生していた事からこの名がついたのだとか。一度群生地を見に行きたいものです。

彼方の山を借景
岐阜・大仙寺の本堂前からの眺め。素晴らしい借景。
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今年のつばめ -天龍寺-




天龍寺の燕

天龍寺では、昨年はつばめの糞に憤慨して、連日廊下を掃除に追われ、つばめ専用公衆トイレの設置を叫びたくなるほど燕害対策に翻弄されました。
今年は5月中旬にやっと玄関前に1つ巣を作り、そろそろ雛も誕生しているようです。
1つ2つの巣をかけているのは風物詩として微笑ましい事ですが、軒並み巣をかけられるとなかなか悩ましいものです。

新型インフルエンザの流行で、参拝客がめっきり少なく、特に今のシーズンは修学旅行生が多く連日中学生でにぎわうはずが、今年はさっぱりです。
まもなく玄関は燕の雛でやかましくなるでしょう。

天龍寺の燕


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大徳寺 高桐院 

大徳寺 高桐院

良く晴れた日、「この時期きっと緑が美しいに違いない」と、大徳寺の塔頭高桐院を訪れました。
緑の海…と思えるような苔と青紅葉の世界。
訪れる人もまばらで、静かな境内を存分に味わえます。
細川家歴代の墓、有名なガラシャ夫人の墓、茶室松向軒など、日本の信仰と歴史、文化が凝縮された空間。
暑い季節に涼を求めるなら、オススメの禅寺です。

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正眼僧堂 山川宗玄老師を訪ねて



正眼寺本堂
正眼寺 本堂

季刊『禅文化』の記事、-師を語る-の取材で、岐阜県美濃加茂市にある正眼僧堂を訪れました。
山川宗玄老師の師である、梶浦逸外老師や谷耕月老師について、たくさんの興味深いお話を伺う事ができました。
また、師について語っていただくという事は、同時に山川老師ご自身の修行時代についてをお話いただく事にもなり、このブログを読んで下さる方と同じ“禅ファン”の一人でもある私(在家)としては、「こんなにも良い、嬉しい仕事が他にあろうか!」と、この機会を緊張しつつも嬉々として楽しませていただきました。

師とのエピソード、ご自身の修行時代のエピソードなどについては、是非皆さんに読んでいただきたいと思います。213号、214号あたりでご紹介する予定となっております。
季刊『禅文化』をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

正眼寺
遠鉢より戻る雲水
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妙心寺の三門より


妙心寺三門よりのぞむ仏殿

京都古文化保存協会による特別公開にて、妙心寺の三門を訪れました(今年は5月1日~10日まで公開されていました)。
三門とは、空門・無相門・無願門という三つの境地を経、仏国土に至る門、三解脱門(さんげだつもん)の事をあらわします。

上の写真は三門より望む仏殿です。いつもと違う目線で見られるのが嬉しいものです。
仏殿前の立派な松の木は、私の祖父が妙心僧堂に掛搭していた頃(約70年前)には、まだまだかわいい苗木でした。祖父の雲水時代の写真が思い浮かび、感慨深いものがあります。

普段は見られない三門内部、そして三門から眺める風景を楽しめる為、公開された折には色々な寺院の三門を訪れますが、妙心寺の三門は内部の彩色が非常に美しく残っています。
また公開される事がありましたらお知らせしますので、機会がありましたら是非参拝なさってみて下さい。

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平成21年 寂室禅師生誕奉賛茶会 -永源寺-



永源寺_借景の庭

滋賀県にある臨済宗大本山永源寺。
開山である寂室元光禅師の誕生日(5月15日)に近い日曜日に、毎年大茶会が催されます。
本年は5月17日で、表千家・三木町宗匠によるお献茶が執り行われました。

あいにくの空模様にも関わらず、どのお席(表千家・裏千家・遠州流・煎茶席・番茶席)も盛会で山内は大にぎわい。雨に洗われた新緑のもみじも、より一層目に鮮やかでした。

今回、何よりも一番に感動したのが、表千家のお席にて、篠原大雄老師(管長)とご一緒できた事でした。
研究所のDVD撮影の時には同行できず、いつか、なんとかお目にかかりご挨拶をと2年ほど前から強く願っていたのでした。大寄せの茶会で同じお席に入る事ができるというのは、ほぼ奇跡!この機会を逃しては…と、しっかりご挨拶させていただきました。
ありがたい一日でした。

この大茶会には、小学生やそれ以下のお子さんも多く、どのお席も和やか。
是非一度、皆さんもご参加下さい。来年も日程がわかりましたら、お知らせ致します。

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銀竜草 -天龍寺-

銀竜草

5月はじめ頃から、天龍寺の庭園「望京の丘」に向かう階段横に、初めて見る草を発見。
図鑑によると、「銀竜草(ギンリョウソウ)」との事。

「うろこのようなもので包まれた白色の体全体を竜にみたてたもの。花・茎・葉の体全体が純白、根は茶色で短かく先が丸い。8~15cm。先端に下向きの花を1つつける。暗い森の中の落ち葉の積もった所に生える。落ち葉などから養分を得て生活(腐生植物という)。湿った空気、たくさんの落ち葉、安定した森の中でないとできない微妙な環境条件のもとで育つ」
とあった。
天龍寺では、これらの条件をあまり満たしていない気もしますが、毎日庭を巡回している中で時々このようなめずらしいものに出くわします。
銀竜草、別名をユウレイダケ。天龍寺に毎年お目見えとなると、名物になりそうで楽しみです。

銀竜草
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天龍寺 百花苑 -京都嵐山-



サンザシ

天龍寺の“百花苑”は、今非常ににぎやかです。
牡丹・山吹・石楠花・鍾馗空木(ショウキウツギ)・黒老梅・都わすれ・紫蘭・大手毬・花水木等などが咲きそろっているからです。
専門道場近くでは、山査子(サンザシ)が見頃。竹藪には筍がニョキニョキと出没し、春を満喫しています。

山査子

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天龍寺の躑躅



白花三葉躑躅_天龍寺

今、関西ではいたる所で躑躅が満開です。
京都では長岡京市の長岡天神がことに有名です。

ここ天龍寺も、赤・白・黄と目を楽しませてくれています。種類が多く、山・満天星(どうだん)・大柴・三葉・白・蓮華・餅・霧島など、10~15種類が庭内に咲き揃っています。
つつじの名称は、次々に咲くことから、「つづき咲き」、花が筒状なので「筒咲き」から来ているそうです。また、漢字で書くと“躑躅”ですが、中国で毒性のあるつつじを羊が誤って食べたところ、足踏みをしてもがき、うずくまってしまったところからこのような字が使われるようになったと言われています。

天龍寺の躑躅 霧島躑躅

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建仁寺の芍薬と石楠花


建仁寺の芍薬

先日、仕事の為に建仁僧堂を訪れました。
在家の私のような者(しかも女性)にとっては、禅文化研究所に勤めていなければ訪れるご縁も無いような所なので、仕事ながら心から楽しみにでかけました。

これまでに私は、いくつかの僧堂にお邪魔した事があります。もちろんそれぞれに、凛とした修行道場の雰囲気が漂うのですが、僧堂によってカラーがあり、瀟洒な感じがそこはかとなく漂う僧堂もあれば、まるで幼い頃に観た映画、ジャッキー・チェンの『酔拳』のごとく、ここは昔の中国か?!と思わされるような僧堂もあります。
各僧堂の雰囲気から、僧堂を束ねる老師の息遣いを感じ取れるような気がして、いやらしいとは思いながらも、きょろきょろと観察をし、色々な事を感じ、一人狂喜乱舞しています。
私の祖父も、とある2つの僧堂で修行をしていましたが、約70年ほど昔の僧堂の写真と、今の僧堂がさして変わりなく在り続ける事にもびっくりさせられます。

季節の話題を…と思いましたのに、話が逸れていました。
建仁寺を訪れて、あまりに芍薬が美しかったので皆様にご紹介を。
僧堂前には、石楠花が植えられ、これもまた美しい花を咲かせていました。
桜が終わって、なんとなく寂しい気もしていましたが、寂しさなんて感じている暇も無いようでした。
四季ある国に生まれた幸せを思います。

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京都春季非公開文化財特別公開のお知らせ



つつじと新緑

毎回とても楽しみな、「平成21年 京都春季非公開文化財特別公開」のお知らせです。
5月1日~10日にかけて、普段非公開の寺院や神社などが特別に公開されます。
ゴールデンウィーク中、京都の旅をご計画の方は是非ご参考までに下記HPをご覧になってみて下さい。
現在、京都は八重桜がそろそろ終わりを迎えるのと同時に、つつじや石楠花や芍薬、藤の花、そして瑞々しい新緑が我々を楽しませてくれています。

京都古文化保存協会さんのHP

禅文化研究所としましては、やはり臨済宗大本山の妙心寺の三門と塔頭に注目しております。

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織田信長の寺 安土 摠見寺(そうけんじ)




大手門階段

滋賀県安土町にある安土城の大手門階段である。桜がみごろ(4月5日)。
ここにある織田信長の創建による摠見寺(そうけんじ)は今まで非公開とされてきたが、去る4月5日から日曜祝日のみ特別公開されることになった。
住職と懇意にさせていただいているし、自坊から近いこともあり、5日の朝一番に拝観より一足早く出向いてきた。和尚の許可も得て、ここでご紹介することにさせていただく。

この摠見寺は、本来は安土山の頂上付近にあった。今そこには、仁王門と三重の塔が現存するのみで、本堂や庫裡などは1854年に焼失してしまった。したがって、今の摠見寺は、明治以後に建てられたもの。戦国期には家康邸であった跡地である。
数年前に現住職(加藤耕文師)が入寺後、色々と修繕され、また手を加えられて、今回の公開にふみきられたのである。

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桜 借景の山にまた桜 -天龍寺-



天龍寺の桜

先週、4月7日に仕事で訪れました嵐山・天龍寺です。
嵐山・亀山を借景として取り入れた曹源池庭園が有名ですが、山内どこにいても山に咲く桜が見られ、すぐ近くに咲く桜と共に何倍もの楽しみを与えてくれます。
「なんて贅沢なんだろう…」。と、しばし仕事を忘れ感慨にふけっていました。

山の木々も新芽を出してもこもこと、その中に桜の色がかわいらしく。
お茶の席で使われる主菓子のきんとんを思い出します(花より団子でしょうか…)。

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おしらせ -日曜美術館「妙心寺」・白隠禅画墨蹟集-

何度かこちらでもおしらせしましたが、5月10日まで、京都国立博物館において、“特別展 妙心寺”が開催されています。関連して、私も大好きな番組、4月12日のNHK教育テレビ『日曜美術館』で下記のとおり放送があります。

4月12日(日) NHK教育テレビ 朝9:00~10:00(再放送は翌週日曜日の夜8:00~)
「妙心寺 不屈の禅が生んだ美」 

番組内では、世に名高い狩野派や、海北友松などがとりあげられるようですが、忘れてはならないのが臨済宗中興の祖といわれる、白隠慧鶴禅師です!
膨大な数の画を残された白隠さんの事も是非こちらの番組でご覧になってみてください。絶対におもしろいですよ!
この、白隠さんの禅画墨蹟集が、現在特別価格(4月30日まで)にて発売中です。さらに、白隠禅師法語全集も割引価格にてご提供中です! 詳しくは下記からどうぞ。

白隠禅画墨蹟 全三冊

禅画をご覧になりたい方はこちらから

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不審花開今日春 -京都・霊鑑寺の椿-


月光椿

今年もありがたい事に、3月28日~4月5日まで、別称“鹿ケ谷比丘尼御所”・“谷御所”とも呼ばれる門跡寺院・霊鑑寺(臨済宗南禅寺派)が公開されていました。
ブログでも何度かご紹介しておりますが、春と秋・椿と紅葉の美しい時期に限り1週間ほど特別公開されるのです。公開日程がわかった時点で、ブログや禅文化研究所のメールマガジンでもお知らせしておりますので、是非お心に留めておいていただき、春や秋に京都を訪れる際は、ご参拝なさってみて下さい。

さて、私が毎年こちらを訪れていて思うのは、「不審花開今日春」という禅語です。
表千家不審庵の号もこの語から来ているのですが、幾重にも美しく重なった衣笠(椿の種類)の花びらや、言葉では表現しきれぬ美しい白い色、京都市の天然記念物にもなっている日光・月光椿、黒椿のドラマティックな真紅の蕾、どれをとっても人智を超えたものとしか思えず、じっと見入るにつれ「あぁ、不思議だなぁ。どうしてこのように咲くのか…」と心から思い、人間のわかる事なんて微々たるものだ、おごってはいけないな…と思い知るのです。
道端に咲くたんぽぽを見てもそう思うべきですがなかなかそうもいかず、いつもこちらの椿を見に行くと心新たに気づかされるのです。

08年の霊鑑寺
07年の霊鑑寺

哲学の道の桜
哲学の道 満開です!
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妙心寺開山650年大遠諱へ その2




妙心寺開山650年大遠諱

遠諱団参の続きである。
退蔵院を出た後、仏殿と法堂の間で集合写真をにこやかに撮っていただいて、檀家さんたちは法堂へ案内され、私たち住職は大方丈の隣の寝堂で出頭用の法衣に着替え待機。

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霊鑑寺の特別公開

今年も椿で有名な尼門跡寺院、霊鑑寺の特別公開が始まっています。
>3月28日~4月5日まで。

京都へおでかけの際は是非こちらへもお運び下さい。

08年の霊鑑寺
07年の霊鑑寺

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妙心寺開山650年大遠諱へ その1




妙心寺開山650年大遠諱

大本山妙心寺の開山無相大師650年遠諱法要にお参りする遠諱団参のために、先日、自坊の檀家さんたちを引き連れてお参りしてきた。
法要は一日3回に分けて行なわれるのだが、自坊の教区は、午後2時からの第3回目。そのため、朝から大型バスで出発して、まずは、現在、京都国立博物館で開かれている「妙心寺展」を観覧してきた。

妙心寺展(京都国立博物館)

高速道路が自家用車で1000円で走れる割引が適用されたため、朝から、名神高速の交通量は多かったようだが、それでも予定通りに開館時間に到着し、朝一番から妙心寺にまつわる宝物をじっくり見てまわることができた。
無相大師や花園法皇の書、東海庵、龍泉庵、聖澤院、霊雲院という四本庵の開祖の頂相などをはじめ、白隠禅師の書も多く展示されていた。また、狩野派の金箔の上に立体感溢れて描かれた障壁画は、おもわずしばらく立ち止まって見入ってしまった。
ただ、会期前期には、有名な龍虎図や瓢鮎図は展示されていなかったので、その点が残念だった。後期にもう一度訪れたいところである。
我々と同じく、遠諱団参にいく前に来られている、同じ教区のご寺院の檀家さん方も多かったからかもしれないが、途中、花園法皇と無相大師の木像の前では、手を合わせている姿も見られた。

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京都 臨済宗本山の桜



南禅寺_法堂
南禅寺 法堂と桜

禅文化研究所は、臨済宗黄檗宗連合各派合議所(臨黄合議所)の事務局も兼ねています。
ですから、禅文化研究所のお仕事と、臨済宗黄檗宗関連のお仕事、どちらもさせていただいております。
本日(3/30)、臨黄ネットの広報活動として拝観寺院や美術館博物館でお配りしている“栞いろは歌”を納品する為、京都のいくつかの本山にでかけていました。
平日とはいえ春休み、そしてこの陽気のおかげで桜も種類によっては満開!という事で、京都中観光客でにぎわっていました。
おでかけの際のご参考までに、本山で撮った写真等をご紹介。

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天龍寺の枝垂れ桜

天龍寺のしだれ桜

京都嵐山にある天龍寺(臨済宗大本山)。
百花苑の枝垂れ桜がそれは見事(3/26の写真)です。
花冷えする日でも、ひと目美しい花を…、禅寺の空気を…と、たくさんの参拝客で賑わっていました。
これからの季節、嵐山に咲く桜と併せて我々の目を楽しませてくれることでしょう。

天龍寺のしだれ桜 天龍寺のしだれ桜

天龍寺での坐禅会などの情報は、臨黄ネットトップページのおしらせに掲載されています。
ご参考になさってみて下さい。

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永源寺僧堂での悲しい事件




永源寺僧堂

3月6日に臨済宗の大本山の一つ、永源寺の道場で起きた事件(私は事故だと思う)について、ご存じの方も多かろう。
これについて、私はここで、あくまで個人的な思いを綴っておきたいと思う。

各メディアでは、「修行中の僧侶(雲水)が、酒に酔った上で口論となり、後輩の修行僧を縁側から突き落として死なせた」というゴシップ記事的な趣旨で、修行道場での傷害致死事件としてとりあげられた。

事件の後、ブログなどで本件をとりあげておられるものも散見した。
そこで多くは、臨済宗の修行道場の管理体制がどうとか、そういう疑問視を投げかけられている。
また、僧侶が不飮酒戒を犯していること自体を、猛烈に批判しているお方もおられる。よほどご自身は戒律を守ってご立派な方なんであろう。
しかし私はそんなところに問題の根底があるのだとは思わない。

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面壁坐禅しない臨済宗 -映画『禅 ZEN』を機会に-




坐禅

以前の映画『禅ZEN』の感想にて、道元禅師の曹洞宗と、我らが臨済宗とでは坐禅の方法が違う云々…という事を少し書いたが、今日はそれについて触れたいと思う。

映画「禅 ZEN」でも禅堂でのシーンが何度も出てくるが、臨済宗との坐禅方法の違いを一言で言うと、曹洞宗では面壁といって、壁に向かって坐る。臨済宗はその反対で壁を背にして坐るのである。

禅宗初祖である達磨大師は面壁九年といって、洞窟の壁に向かって九年も坐禅をされていたというから、面壁が根本にあるのだろうし、江戸時代に発行された臨済宗の無著道忠著『小叢林略清規』にも、面壁で坐ることをつとめて行なうようにと書いてある。

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冬の庭

禅寺の庭

落葉樹の葉がすっかり落ちてしまったこの季節、我が寺の庭は寂しい佇まいを見せている。昨年は雪で覆われる日も何日かあったのだが、今年は全くといっていいほど積雪がなく庭の変化も楽しめない。

中央にある紅葉の木は樹齢も古くかなり弱ってきており、昔のような目映い新緑と鮮明な紅葉が見られなくなってきているのが残念である。
正月には朱色の実が鮮やかだった千両も、鳥の餌となったようで緑の葉を残すだけとなってしまった。

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甲斐の国のたからもの -山梨県立博物館-

甲斐の国のたからもの_向嶽寺蔵 仏涅槃図

“甲斐の国”と聞けば、まず皆さんは何を思い浮かべられますか?!
やはり武田信玄公!!! でしょうか。もうそれしかないというほどに歴史上印象強い武将ですね。
そこまで思われたのなら、是非、我らが臨済宗としては、禅に深く帰依し学ばれた信玄公(そもそも信玄とは得度した時からの法諱です)とゆかり深い、本山向嶽寺恵林寺を思い出していただければとても嬉しく思います。
そんな名刹に残る宝物のうち、新たに山梨県指定の文化財に認定されたものが、「甲斐の国のたからもの」という展観名にて、山梨県立博物館にて展示されます。

禅宗関係のものとしては……

東禅寺(曹洞宗) 宝冠釈迦如来坐像
向嶽寺(臨済宗) 仏涅槃図
南松院(臨済宗) 桃隠和尚像(開山頂相)
南松院       渡唐天神像 策彦周良賛

蘭石図 伝雪窓普明筆(重要美術品)
柿本人麻呂図 如水宗淵筆(重要美術品)
陶弘景松聴図 天与清啓賛(重要文化財)

などが展示されるとの由。また、柳沢吉保ゆかりの調度品の数々も展示されていますが、これは元々吉保の菩提寺であった黄檗宗の永慶寺に奉納されたものが、移封の際に恵林寺に移されたものだそうです。
さらに、上写真の、修復を終えた「仏涅槃図」(向嶽寺蔵)展示室内で、2月15日(日曜日)午後1時より、仏教年中行事公開「涅槃会」の法要(向嶽寺派僧侶による)がご覧になれます。さらに、仏涅槃図についての解説や、法要についての解説もあるようです。
またと無い機会かと存じますので、是非この日におでかけになられてみてはいかがでしょうか。

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妙心寺展 開催中! -東京国立博物館-

妙心寺展

既に、このブログでも紹介した(2008/12/25)が、現在、東京国立博物館で、「妙心寺展」が開かれている。
今年、大本山妙心寺の開山無相大師の650年遠諱の年に因んでの特別展観である。
大本山妙心寺の宝物はもちろんのこと、妙心寺派の各寺院に収蔵、あるいはもともと収蔵されていた宝物なども展示されているのだが、その中に、「老梅図襖 旧天祥院障壁画」も展示されている。

この「老梅図襖」は現在、アメリカのメトロポリタン美術館が所蔵しているもので、今回の展覧会に特別に里帰り展示されているようだ。
このブログをずっと読んでいただいている方は、「おっ」と思われるかもしれない。
実は、この「老梅図襖」のことを、「狩野山雪・老梅図襖絵の複製  妙心寺・天祥院」に書いたことがあるからだ。

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大晦日

除夜の鐘

画・トーマス・カーシュナー師

大晦日といえば除夜の鐘。
昨年私は旅に出ていて、ヨーロッパでお正月を過ごしました。ものすごい爆竹の音、わいわいとにぎやかな人々の声、翌朝には河原にワインボトルなどが大量に散乱し、それを拾う為に元旦から清掃車がお目見えでした。厳かなクリスマスを過ごす分、新年ではじけるのでしょうか?!
はるかかなたの国で、毎年かわりばえのしない日本でのお正月、ことに大晦日には除夜の鐘の音を恋しく思ったものでした。

寒く暗い中、どこからともなくお寺さんから鐘の音が「ごーん、ごーーーん」と聞こえ始める。
「そろそろやな……」と暖かくして家族ででかけ、鐘を撞かせていただく。
朝はお屠蘇を若い者から…。前日はお寺へ出かけ、今度はお宮さんへ初詣。何日も続くおせち料理。いつも変わらぬお正月のひとこま。
「変」で幕を閉じた2008年。変わるも大事、変わらぬも大事。
皆さんは一年をどのように締めくくり、どのように新たな年を迎えられますか?

画 トーマス・カーシュナー師
『禅僧になったアメリカ人』のトムさんの画です。著書の中にもトムさんの自筆画がありますが、とっても素敵なのです!

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庭の松 その2 -天龍寺-

天龍寺の松
天龍寺の松の剪定

日本三景は全て松である。
仙台の松島、天の橋立も松と砂浜、安芸の宮島も松である。
日本人にとって目出度い松・竹・梅においても、これまた松が一番だ。

昔、松は人々の生活に必要なエネルギー供給源であった。
電気のない時代、松脂は明かりを灯すのに使い、また、太平洋戦争では松脂を精製して飛行機も飛ばした。
また、松茸は秋の味覚の王様だ。江戸時代の天龍寺供養帳(日単)には、年中行事として所司代や奉行所へ進物とした……と記録されている。

その昔、嵐山は殺生禁断の地であり、立木の伐採はもちろんのこと、石や木の根を掘ることを禁じた札が立ち、下草刈りにも許可が必要とされた。
松の立木枯れや風雪で倒れた時は必ずその数を調べ、記録し、売却の入札についても落札者とその値を記録し、管理された。それほどに松は昔から大切にされた。

戦後のエネルギー革命により、松は庭の観賞用と化し、なかなかに手のかかる「金喰い虫」となっているが、人々の心の癒しとなっていることは確かだ。
金に勝るものが、松の美かもしれない。

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和尚さんの蕎麦打ち

和尚さんの蕎麦打ち 蕎麦打ち 


秋晴れ気持ちよいとある日。訪れたお寺さんで、和尚さんが蕎麦打ちをされておいででした。
プロ級の腕との噂高い和尚さんの蕎麦粉を扱う手つきは、それはもうお茶のお点前でいうと「流れるかのごとく、いつ茶杓を持ち、茶をはき、いつ点て終わっていたのかわからない…」というくらい(どんな例えでしょう…)自然なのでした。

在家の身である私からすると、禅寺の和尚さんというのは、芸能人!のようです。
いろいろな方がいらっしゃいますが、上記のごとく蕎麦を打てばプロ級、うどんを打つのがプロ級の和尚さんもいます。野菜を育て、精進料理を作ったなら料理人顔負け。
その“人となり”を表すかのようにサラサラと力強く書かれる墨跡は書家の字とはまた違い、凡人には真似できない。墨絵を描かれてもそれはもう絵師のよう。楽器が得意な和尚さん、写真が得意な和尚さん。花を生ければ、一派立ち上げられては?と思うような和尚さん。ちょっとした庭だって、自分のセンスで作ってしまう。
それはもう個性豊かで、研究所で働いていますと色々な和尚様に出会えてとても楽しいものです。

「お寺」とだけ聞くと、誰かが亡くなった時のこと、お墓の事、法事の事…と、なんとなくグレーなイメージ。そんなことばかりが浮かぶかもしれません。
ですが、それだけではない!
お寺は、「死」に深く関わっている分、同じだけ「生」にも深く関わっています。
学問・芸術・伝統・哲学、あらゆる分野と関われる大いなる可能性を秘めた本当におもしろいサロンなのです。
ただ、和尚さんだって人間です。いろんな人がいます。お寺にも個性があります。
各々が、自分の人生に深く大きく影響を与えてくださるような、「この人!」と思えるような師に出会うには、「求めよ、さらば与えられん(マタイによる福音書・いきなり聖書ですが)」なのです。

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第6回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 1-大徳寺-

堀川通りの紅葉
紅葉の並木美しい堀川通り

去る11月14日、恒例となりました“禅と文化”の旅を無事終える事ができました。
お天気は快晴! とても気持ちの良い気候で、抜けるような青空のもと、京都をお楽しみいただきました。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
それでは、ブログにてご報告を……。
行程はこちら
まずは、京都駅を出発し、大徳寺へ。
今回は、私の知りうる限りでは一般公開された事のない三門や法堂(はっとう)、その他本坊などを特別に拝観させていただき、西村惠信所長による講演も行なわさせていただきました。
大徳寺の皆様、お世話になり、誠にありがとうございました。

【三門】 重要文化財
応仁の乱の後、一休禅師の参徒であった連歌師宗長等が一階部分を寄進、のち千利休居士により二階部分が設けられ金毛閣と名づけられたとのことです。恐らく私が今まで登った三門の中で、一番急な階段です。皆さんでゆっくりと二階へ…。
登り終えるとその見晴らしの素晴らしさと、釈迦三尊像をはじめ、十六羅漢、天井の龍図、千利休居士像に圧倒され、ため息が漏れました。

三門 法堂
三門と法堂

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正法寺 -永源寺派・京都-

正法寺参道

京都府の、相楽郡和束町にある臨済宗永源寺派のお寺、正法寺を訪れました。
噂に聞いていたとおり、訪れる人もまばらで、美しい木々の紅葉をひとりじめできました。
名所の人混みに辟易している方には、少し不便な場所であっても、かなりオススメです。

真っ赤!

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天龍寺の紅葉

天龍寺の紅葉
昨年の11月15日の紅葉

11月の京都は、どこも紅葉狩りの観光客でごった返します。
ここ嵐山は、京都市内で一番最初に日が差す所です。
午前6時頃、うっすらとあたりが明るくなってきます。

天龍寺の曹源池はまだ暗く、東山から一条の光が嵐山にあたり、少しずつ下におりてきます。
そして曹源池の龍門瀑の天辺の蓬莱山に朝日があたるころ、あたりは一番冷える時間帯となります。
ここ天龍寺では、池の側から順番に上に向かって紅葉します。そして11月下旬には嵐山全山が紅葉します。
今年の秋の紅葉は、天龍寺の早朝参拝をオススメします。

【天龍寺早朝参拝】
期間:11月15日(土)~12月7日(日)
午前7時30分~
庭園参拝料500円
上記期間以外は、11月の土・日・祝日

天龍寺の紅葉
昨年の11月30日の紅葉
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南無三世三千諸仏 -禅寺の授戒会-

授戒会

さる11月1~3日、近隣の永源寺派のお寺で3日間にわたる大授戒会が厳修された。
実はこのお寺は、永源寺派の現教学部長さんのご自坊。
戒師は、永源寺管長篠原大雄老師である。
私は派が違うものの、ご縁があるので知客寮として司会進行の大役を承った。

授戒会

戒を受ける戒徒は老若男女あわせて100余名。熱心な方達ばかりである。
境内はきれいに掃除され、戒徒のどなたかが熱心に育てられたであろう菊花がきれいに咲いている。

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庭の松 その1 -天龍寺-

松を倒します

黄檗禅師:「深山裏に許多(そこばく)を栽えて、什麼(なに)をか作(せ)ん」。(そんな深い山中に松を栽えて如何するつもりか) 
臨済禅師:「一つには、山門のために境致と作(な)し、二つには、後人のために標榜と作さん」。(1つには、この境内の境致を奥ゆかしくしていこうと思います。2つには、後輩たちの手本になるように植えておくのです)
山田無文老師『臨済録』-臨済栽松-より

上記の問答にもあるからか、禅寺には松が多い。
天龍寺では、近年松食い虫の発生が多く、今年に入ってから既に5本以上を切った。
100年以上の齡を重ねた立派な赤松も、ものの1時間もすれば姿を消してしまう。
毎年の手入れは大変で、目つみに始まり、葉つみ、剪定と大変である。
10月の開山忌を前に急ピッチで松の手入れをしたのだが、松食い虫以上に松は金食い虫である。

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妙心寺 曝涼展のおしらせ

妙心寺

11月3日(月)、4日(火)の午前9時~午後4時まで、妙心寺の大方丈・微妙殿において、曝涼展が開催されます。
またとない機会です、禅寺の空気を味わいに、そして宝物を観に、是非おでかけ下さい。

*参加志納金 千円(お抹茶付)
妙心寺公式HP
禅僧が語る 東海大光老師(妙心寺派第32代管長)「一筋がよし寒椿」

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萬福寺文華殿 秋期展の講演会

萬福寺

秋期展のテーマ『伝道布教最後の旅・・新黄檗の開立・・』にちなんだ講演会にて、弊所職員の能仁晃道が講演をさせていただきます。
秋の宇治を訪れる方は、是非黄檗宗本山、萬福寺に是非お立ち寄り下さい。

演題:『明僧渡来と本朝臨済禅の覚醒』
講師:兵庫松谷寺住職、禅文化研究所所員 能仁晃道禅師
日時:11月9日(日)午後2時より
場所: 黄龍閣別館 真空の間 受講料無料。参加自由ですが、電話予約が必要です。
    ※ただし、入山料と文華殿入館料(200円)が必要。

●萬福寺文華殿 TEL:0774-33-1199(専用)


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京都非公開文化特別拝観

禅の寺

今年も秋の特別拝観の時期がまもなくやってきます。
いつもどちらにでかけようかと私も楽しみです。
今回禅宗寺院からは、大徳寺本坊・真珠庵・黄梅院・慈受院・南禅院・東福寺三門が公開されます。
普段公開されていない寺院ばかりですので、是非この機会をお見逃し無く!!!

禅僧が語る 各派管長DVD 絶賛発売中!

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早朝の南禅寺 

早朝の南禅寺

来年春、装い新たに(ムック形式になります)再刊を予定している-禅の寺-の撮影の為、お天道様が登った直後の南禅寺を訪れました。
朝早いというのに、既に境内には散歩をする人、独自の体操をしている人、様々に気持ちの良い朝を過ごされているようです。京都に住まう者は、本当に贅沢ですねぇ。
朝早くに行かないと見られない光景ですが、あれだけの落葉樹が植わっている境内、私たちが歩かせていただく道がきれいなのは、毎朝僧堂の雲水や南禅寺の本坊の和尚さん達が総出で掃除されているからなのです。

早朝の南禅寺 疏水

気持ちのよい秋晴れ。見上げると爽快な気分に。
南禅寺といえば疏水も有名ですが、皆さんこのように前から見ているだけではありませんか?
実は上へと登って見ると……

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八坂の塔 -法観寺(臨済宗建仁寺派)-

八坂の塔_早朝

恐らく知らない人はいない?!と思われる京都八坂の塔。
先日、仕事で写真撮影があった折に訪れました。まだ東山より日も登りきらぬ、観光客もいぬ間に見る塔は、いつもと様子が違って見えるのでした。

さて、この八坂の塔、実は臨済宗建仁寺派の寺院に属する事は、御存知無い方も多いのではないでしょうか。
正式名称を、霊応山法観寺といい、寺伝によれば聖徳太子により建てられたとされており、また、渡来人八坂氏の菩提寺であったとの説もあるようです。
度重なる戦火により何度か焼けてしまっていますが、現在の塔は、足利義教により1440年に再興されたものだそうです。
そこにあるのが当たり前のように思える八坂の塔ですが、改めてその歴史の古さに、平安以前の京都の街はどのようなものであったろう…と心のみタイムスリップする思いで眺めていました。


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ススキに寄生 -南蛮煙管-

美しいススキ_瑞峰院

先日、お茶会で大徳寺の塔頭、瑞峰院さんを訪ずれました。
すると、美しく穂をひろげたススキの前で、着物のご婦人方が何やら下をのぞきこんでいます。
はてさて何事かと一緒になってのぞいてみると、なんとも不思議な花が…。
親切なご婦人が、「ススキの養分を吸って生きている、南蛮煙管(ナンバンギセル)という花よ」と。
なるほど!花が煙管の形そのもの!おもしろい!にしても、ススキに寄生とは…。
少し調べてみますと、葉緑素を持たないこの花は、ススキやミョウガ、サトウキビの根などに寄生し、養分を吸い上げて生きているそうな。
葉緑素…そういえばむか~し理科で習いました。確かにお日様をたくさん浴びてもあまり意味のなさげなそのお姿。したたかに生きているのですね。
と言いつつふと我を振り返り……、人間はえらそうにしているけれど、自分で養分を作れるわけでもなく、同じく地球に生きている命をいただき、地球を汚してなんとか存在している事を思うと、南蛮煙管のことをえらそうに言えないではないか!と思うのでした。

南蛮煙管

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大徳寺 曝凉のおしらせ

大徳寺三門_金毛閣

10月12日(日)、秋晴れの心地よい空気の中、大徳寺の宝物の虫干しが行なわれます(本坊にて9:00~15:30/1人1300円)。
約100点ほどの絵画・襖絵・墨跡などが展示されます。
中でも、かの有名な牧谿(もっけい)の水墨画「観音猿鶴図」は特に美しく、見に行った甲斐があったと思わされます。本坊にも普段は入れませんので、この機会に如何でしょうか。

美術館ではなく、実際に禅寺にて宝物を見られるまたとない機会です。是非おでかけ下さい。
ちなみに、あくまでも虫干しが最重要目的ですので、前日が雨であったり、当日が雨であったりすると、行なわれません。お天気があやうい際は、お調べになられてからおでかけください。

なお、本坊内は写真撮影不可です。昨年こっそりカメラを出し、撮影されようとした方がいらっしゃいました。大徳寺さんのご好意でこの日のみ一般に開放されています。せっかくの機会が失われる事の無いよう、マナーは守りましょう!

大徳寺

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富山 大本山国泰寺

大本山国泰寺 総門

取材で富山県高岡市にある、臨済宗国泰寺派の大本山国泰寺を訪ねた。
慈雲妙意を開山とし、また後醍醐天皇の帰依も受け勅願寺となった。明治維新後には廃仏毀釈の影響を受けたが、山岡鉄舟の尽力を得て諸堂宇の修造を行なったという。
またこの地方に生をうけた、西田幾多郎、鈴木大拙も、若き頃には国泰寺の雪門和尚の膝下で参禅したという。
末寺数は臨済黄檗の15派のうち最少であるが、山岡鉄舟ゆかりとして有名なの東京谷中の全生庵も、この国泰寺派の一寺院である。

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『訓注 雲居和尚語録』・『雲居和尚墨跡集 続』のご紹介

訓注 雲居和尚語録 雲居和尚墨跡集 続

松島の瑞巌寺(臨済宗妙心寺派)では、雲居希膺禅師350年遠諱を記念し、全国の関係寺院・機関・個人の協力を得て、昭和60年発行の『雲居和尚墨蹟集』に掲載されなかった墨跡など、130余点を収録した、『雲居和尚墨跡集 続』と、『訓注 雲居和尚語録』が発刊されました。
特別頒布品として、少部数ながら禅文化研究所にてお買い求めいただけます(上記リンク先からどうぞ)。

なお、現在、瑞巌寺の宝物館・青龍殿にて、雲居和尚展が開催中です。
松島におでかけの際は是非お立ち寄り下さい。

雲居和尚展_瑞巌寺
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日々是好日

円通寺_借景庭園

好きでよく訪れますが、一日として同じ日はありません。
当たり前なのですが…。よく晴れた日の円通寺からのお山(比叡山)です。

左京区一乗寺にある、臨済宗妙心寺派、円通寺は、この借景庭園で有名ですが、最近このお寺のふもとの方で宅地開発が急激に進んでいます。
借景庭園が借景庭園でなくなる日が近いのでは…と危機感を抱きました。
皆さんがこちらを訪れる事で、如何に景観を保つのが難しい事かおわかりいただけるかと思います。
ご住職も色々と運動をされていらっしゃいます。
ひとときの涼を求め、お山を眺めに行ってみて下さい。

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ブログ再開

福山_明光院

ご無沙汰致しております。
皆さま、お盆はいかがお過ごしになられましたでしょうか。

私事ですが、小さい頃の記憶というのは断片的にとても鮮やかに残っています。
毎年皆でお墓へとご先祖様をお迎えにいき、お供えものには茄子や胡瓜に割り箸が刺され、いつもより豪華に色々な物があり、なんだかこの時期だけに登場する特別な提灯がずっと灯りをつけられ飾られている光景です。
子供ながらに「特別な日、大切な日」というのを感じていました。今になって記憶をたどり、考えてみると、子供というのは、親が思っているよりも色々なものをちゃんと見つめて、考えて、わかっているものだなぁ…と思います。
だからこそ余計に、子供には伝えるべき事はしっかりと! と思う今日この頃です。

お盆が過ぎたというのに、まだまだ暑い日が続きそうですが、どうか皆さま健やかにお過ごしください。
本日よりまた、宜しくお願い致します。

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百日紅(さるすべり)

鮮紅色の百日紅
真夏の花というと、蓮・向日葵・朝顔と、この百日紅が代表格だ。 花に関する漢字は非常に蘊蓄(うんちく)がある。馬が酔う木と書いて「あせび」と読んだり、木の瓜と書いて「ぼけ」と読んだり…。その字から花の特徴がわかるようだ。

百日紅は夏の暑いさなか、百日も咲き続けるとも言われている。
『広辞苑』によると、

さる・すべり【猿滑・百日紅・紫薇花】(幹の皮が滑らかなので猿もすべるの意)
①ミソハギ科の落葉高木。中国南部の原産。幹は高さ数メートル。平滑でこぶが多く、淡褐色。葉は楕円形で四稜のある枝に対生。秋に紅葉する。夏から秋にかけて鮮紅色または白色の小花が群がり咲く。庭木としてわが国で古くから栽培。材は緻密で細工用。云々……

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オヤジの昼寝 -天龍寺-

夏の天龍寺

今年の夏は猛暑が続いている。
日中は強烈な日射しで、水銀柱は常に30度を超している。町中を歩くと、干物になりそうな…。
そんな炎天下にもかかわらず、連日天龍寺は観光客で賑わっている。
大方丈や書院に吹き抜ける風が気持ちよく、ゴロゴロ寝ている観光客があとをたたない。
いくら注意してもききめは無く、若者や子供達には強く注意するのだが、中には大鼾で爆睡中にて、起こすのも気の毒になるようなお父さんも…。
そんな姿を見るにつけ、最近の父親は大変だなぁ…と思う。

夏休みになり、小さい子供のためにせっせと旅行をして絵日記に貢献。大きくなればウザイ・クサイといわれ、あげくのはてに消されかねない世の中である。
「子供は親の背を見て育つ」といわれるが、今では子供の顔色を見ながらハラハラ・ドキドキ心配ばかりしている親が多い。
子育てで大切なのは幼児教育で、特に小学生になるまでに社会的な基本ルールを徹底的に教育すべきであって、子供をペットと間違えている親が多いのではないかと危惧する。
子供は次の社会を作って担っていく大切な人材であり、ペットではない。
ガンバレオヤジ!
爆睡している時ではないのだ!

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湯布院 (擔雪(たんせつ)II講習会)

大分県の住職研修会へ、弊所の発売している「宗教法人管理システム 擔雪(たんせつ)II」の講習をするようにと呼ばれて出向いた。
今回、偶然にも2つの別の研修会が続いて行なわれることになったため、二泊三日での別府泊まりである。

このころの九州は雨が続いており、大分空港に到着した時も小雨模様であったが、住職研修会の役職を担っておられるお寺の寺庭婦人様が、わざわざ空港までお迎えに来ていただいていた。
会場までの車中でお話を伺うと、いろいろとご縁があるようで驚いた次第。世間は狭い。

このお寺は、あの湯布院の温泉地のはずれにあるということで、研修会修了後、湯布院観光を兼ねて、お邪魔させていただいた。
佛山寺というこのお寺。以前は堂宇がすべて葦ぶき屋根であったが、近年、火災によって焼失し、この山門がその面影を残すのみである。


佛山寺山門

庫裡の横には、近所の子どもたちが自由に読むことができる私設の図書室があった。子どもたちが沢山いるのですか? と尋ねたら、それが少なくて……と。
やはりここでも少子化でせっかくの図書も利用される機会が少なくなったようだ。自然とお寺に集まる子どもたちも減っていることになる。

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大徳寺 高桐院

高桐院

仕事にて、大徳寺塔頭の高桐院を訪れました。
言わずとしれた、細川家の菩提寺。
千利休より賜ったという燈籠が、細川忠興・ガラシャ夫人の墓として有名な古刹です。

昨日本屋さんに立ち寄りますと、「暑いこの時期こそ、京都のお寺巡り…」というような京都本が発売されていましたが、まさにその通り。
観光客も少なく、時に境内をひとりじめというような寺院もあります。
緑が目に涼しく、そこを通って吹く風はまさにごちそうです。
春や秋ではとうていそうはいきません。

春夏秋冬、日本の四季の素晴らしさや、四季に育まれた文化を知るには、気候の良い時期ばかりでなく、全ての時期に京都を訪れてみられると、また新たな発見もあるかと存じます。

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遠州 大本山方広寺

方広寺参道にて
甲斐の国を後にし、富士山をかすめて一路静岡へ。 浜松に近い浜名湖の北あたりに位置する、方広寺派の大本山方広寺を訪ねた。 私はこの方広寺には、はじめての訪問なのである。 以前から本などで見ていた参道の風景だが、初めてこの目でみると、想像より何倍もすばらしい。
石橋に並ぶ羅漢さん

参道の両側は木立に覆われ、清水が流れ、アルファー波のシャワーを浴びているようである。
居並ぶ羅漢さんたちも、涼しげに感じる。

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甲斐 大本山向嶽寺

大本山向嶽寺 外門

武田神社、恵林寺と辿ったあと、今回の山梨訪問の主眼である向嶽寺に向かった。
向嶽寺へは二度目、一度目はブログにも書いたが、去年の三月のことだった。
さて、向嶽寺は日本の臨済宗黄檗宗15派のうちの一つの大本山である。
恵林寺からほぼ南に車で5分程度の距離であるが、こちらはいわゆる拝観寺院ではないので、ひっそりとしている。雲水の修行する修行道場もある。
さらに、ちょうどこの日は、接心(修行僧が集中して坐禅する期間)中であり、一般参拝者は寺に入ることもできないようななかではあったが、特別に御許可を頂いて、管長である宮本大峰老師とお会いすることになっているのだ。

放生池

境内に入ると、放生池があり、その奥には大きな仏殿が見える。
向嶽寺の開山は抜粋得勝禅師(1327~1387)で、得勝禅師が富士山へ向かう夢を見たことにちなみ、向嶽と名づけられたという。開創にあたり、武田信玄の祖先にあたる武田信成が土地を寄進したという。

仏殿

さて、管長老師との要件はもちろん、すでに発売になっている「禅僧が語る」DVDシリーズの後発分の出演依頼であった。
老師曰く、後世を担ってくれる大事な若者たちがこんなことではいけない。
DVDで世の人たちに訴えるより、事はもっと急務である。
永田町に乗り込んで、宗門からの声を直接ぶつけるほうがいいのではないかというお話にも発展した次第。

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大徳寺 僧堂の垣根

大徳僧堂の垣根

仕事で大徳寺を訪れましたある日、普段あまり通らない僧堂近くを通り、その垣根の美しさに暫し目を奪われました。
この高い高い垣根の向こうで、今も昔と変わらず雲水さん達が修行に励まれています。
辺りには凛とした空気が漂い、こちらまで身もひきしまる思いで大徳寺を後にしました。

皆さま、色々なお寺に参拝されるかと思いますが、垣根に注目されると案外おもしろいですよ。
京都でも光悦寺の光悦垣、建仁寺の建仁寺垣、桂離宮の桂垣、金閣寺の金閣寺垣・銀閣寺の銀閣寺垣、色々な垣根を楽しめます。
そして職員Kのオススメは、八幡にある寛永の三筆の1人・松花堂昭乗ゆかりの松花堂庭園です。こちらでは広大なお庭に、昭乗垣や双竜垣をはじめとした、たくさんの種類の垣根が見られます。

竹がこんな風に組まれています


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天徳院にて桔梗を愛でる

天徳院

仕事で東福寺を訪れました。
塔頭の天徳院さんでは-桔梗を愛でる特別拝観-が行なわれているようです。
夜にはライトアップもあるようで…。
通天橋から壮大なスケールでひろがる青もみじを眺めた後、手入れの届いた庭に楚々とした風情で咲く桔梗を愛でるのも良いものでしょう。

期間:7月17日(木)まで 午前9時30分~午後8時30分
拝観料:大人300円 小人200円

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南禅寺 三門拝観

南禅寺 三門

6月30日、仕事で南禅寺を訪れました。他の臨済宗の本山では、三門拝観は特別期間中しか行なわれない事が多いのですが、南禅寺では、内部は拝観できないものの、上に登って「絶景かな!」の眺望を楽しむ事ができます。
青もみじ、苔がとても美しい南禅寺。そして緑濃くなったこの時期、お天気も良く、皆さまさぞかし素晴らしい景観を堪能された事と思います。

南禅寺を訪れる際は、是非三門上に登ってみられる事をオススメします。京都の景観を、なぜ守らなくてはならないか……も見えてくる事と思います。

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甲斐 恵林寺

恵林寺

武田神社参詣のあと、甲州市にある恵林寺へ赴いた。
言わずと知れた、武田信玄公の菩提寺であり、かの夢窓国師が開山の臨済宗妙心寺派の名刹である。
車をとめて、杉木立の長い参道をゆったりと歩くと、古びた三門に至る。

恵林寺三門

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第5回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 その2(光雲寺)

光雲寺仏殿

しばし哲学の道の緑の中を歩き、臨済宗南禅寺境外塔頭の光雲寺へ。
哲学の道近辺には、気をつけていないと見落としそうになりますが素晴らしいお寺がいっぱいです。
光雲寺の歴史などについてはこちらからどうぞ。

仏殿

まずは仏殿にて般若心経を唱えます。

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第5回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 その1(霊鑑寺)

雨の予報に心悩ませた6月11日(水)、皆さんの日頃の心がけが良いからか雨に降られる事もなく、無事に第5回“禅と文化の旅”を終える事ができました。
行程はこちら

霊鑑寺へ

まずは臨済宗南禅寺派に属する尼門跡寺院、椿で有名な霊鑑寺へ。こちらは紅葉の時期椿の時期にそれぞれ一週間ほど特別公開されるのみですが、今回は特別に緑美しいこの時期にお邪魔させていただきました。

緑濃い山がすぐ後ろに。「こんなところにこんなお寺があったのね!」と皆さまから…。少し北に行くと法然院、哲学の道を南に下がると南禅寺。近くには来たことがあるものの、ここは知らなかったという方が多かったです。
門をくぐると緑の海のような世界が。ツツジのピンクがよく映えます。

庭園

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鎌倉 建長寺

建長寺
円覚寺と文字通りならんでいる建長寺は、臨済宗建長寺派の本山で、鎌倉五山の第一とされる。北条時頼が蘭溪道隆禅師を招いて建立された名刹。 円覚寺と並ぶとはいえ、少し由比ヶ浜に近いせいか海の風も感じるため、どこか雰囲気が違う。 管長老師と建長寺僧堂の一室でお出会いし、DVDの件をご快諾いただいた後、山内を撮影にあるいた。

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鎌倉 円覚寺

鎌倉にある、臨済宗円覚寺派の大本山、円覚寺を訪問した。
管長方のDVD制作の一環で、円覚寺管長の足立大進老師にお会いするためであったが、私個人は、実は円覚寺を尋ねるのは初めてである。
鎌倉時代後期に、北條時宗が無学祖元禅師を招いて開創された寺である。

JR横須賀線の北鎌倉の小さな駅を降り立つと、すぐ近くに円覚寺へあがる階段がある。
今はどうやら修学旅行の季節らしく、子どもたちも多い。


円覚寺三門

またとくに最近は、年配の方が立派なデジタルカメラを抱えて、ファインダーを覗かれているのもよく見かける。デジタルカメラは今までの銀鉛フィルムとくらべ、フィルムが無駄にならないから、重宝されているのだろう。

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慈受院 -薄雲御所-

慈受院

臨済宗単立寺院、慈受院門跡が5/6まで特別公開されていましたので、伺って来ました。
非公開寺院でしたが、今回初めて公開されたかと思います。今後、春や秋の特別公開の時期には拝観できるようになるのかもしれません。またそのような情報はこちらのブログでもご案内させていただきます。

この門跡寺院は、1428年、亡夫である足利義満の遺言により、日野栄子が天皇家の菩提を弔うため建立されたそうです。それ以来、代々尼門跡により守られてきた為、薄雲御所又は烏丸御所、竹の内御所と呼ばれてきたそうです。
色々な尼門跡を拝観する私ですが、やはり尼門跡には尼門跡らしい風情があります。こちらのお庭もこじんまりとしていながらも気品高く、車が多く走る堀川通りから少し入った所とは思えない空気が漂っていました。
写真不可でしたので、ご覧に入れられませんが、また公開される事もあるかと存じます。
是非訪れてみてください。

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開山無相大師650年遠忌のために 於:妙心寺

妙心寺


臨済宗妙心寺派大本山妙心寺では、平成21年の遠忌に向けて全国の檀信徒による参拝でにぎわってきています。
先日前を通りましたら、壁の漆喰も装い新たになるようで、たくさんの職人さんによって作業が勧められていました。

漆喰塗り直し


この機会に、先師の徳にあやかり、心さまよう混迷のこの時代に光を見出したいと思う今日この頃です。

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第39回 寂室禅師生誕奉賛茶会のお知らせ 於:永源寺

永源寺の新緑

第39回 寂室禅師生誕奉賛茶会
於:臨済宗大本山永源寺(滋賀県)

昨年の様子はこちら

今年の詳細は下記のとおり。紅葉で有名な本山ですが、5月の新緑もそれはそれは美しく、清々しい心持ちになれます。

開催日:平成20年5月11日(日) 午前10時~午後3時
献茶式(午前11時より):裏千家 泉本宗悠業躰
献  笛:都山流  八木慶山師

特別協賛 煎茶席 泰山流家元
協賛席   裏千家流
      表千家流
       遠州流
       瑞石会

茶券   前売券:2500円
      当日券:3000円
      一席券:当日、永源寺朱印所で発売

茶券販売所 
     大本山永源寺
      各協賛席
     

お問い合わせ  大本山永源寺 奉賛茶会係
           電話 0748-27-0016
            FAX 0748-27-1055

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臨済宗大本山佛通寺の撮影

川を渡って佛通寺へ


絶版となっていた『禅の寺』を復刻する事となりました(今秋発売予定)。
臨済宗の本山全てをこのような形で紹介した本もなかなか無い事や、「もう買うことはできないのですか?」とのお問い合わせをいただく事もしばしばあり、今回はカラー写真を増やし、文章にも少し手を加え、皆さまに手にとっていただきやすいようにと考えています。むろん、しっかりと各本山の歴史や宝物などもご紹介する、本格的な本山紹介の本であるのは言うまでもありません!

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08年さくら その2

昨日に引き続き、桜の写真です。この2枚は京都、上品蓮台寺の桜です。紅しだれがとても立派です。

上品蓮台寺

上品蓮台寺

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08年さくら その1

京都御苑 小川の糸桜

今年もたくさんの桜を楽しめました。なぜか今年は初めて桜に夢中でした。むろん毎年綺麗だなぁと思って見ているのですが、どうしてでしょうか。現在の心境?年齢?でしょうか…。
なかなか綺麗な写真が撮れましたので、皆さまにご紹介を。
来年のお花見のご参考にどうぞ…。 上の写真は京都御苑の小川の糸桜、下は吉田神社です。

吉田神社


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白隠墨跡展とフォーラムのご案内 於:松島 瑞巌寺


松島の瑞巌寺での白隠墨跡展とフォーラムのご案内です。
詳しくは画像をクリックして下さい。

ちなみに、講演をされる芳澤勝弘氏は、現在、花園大学国際禅学研究所教授ですが、以前は、禅文化研究所の編集主幹で、私たちの上司でした。
したがって、「白隠禅師法語全集」は、編集主幹時代の成果です。

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隠元橋 -宇治・黄檗宗萬福寺-

新隠元橋

春たけなわの4月3日、黄檗山萬福寺の開山忌に行ってきた。宇治へと車で向かう道中は桜も見頃、ちょっとした花見気分である。
京都市内から宇治市の木幡に入り宇治川に沿って走ると隠元橋がある。この地は、かつて岡屋の津という港があり、古くから交通の要衝として栄えてきた。江戸時代、黄檗宗開山隠元禅師が幕府から寺領地を賜ることとなり、新寺の候補地探しのために淀川をさかのぼり宇治川で下船した場所でもあることから、「隠元禅師渡岸の地」の呼び名も加えられた。昭和24年に初めて橋が架けられ、隠元禅師の渡しにちなんで隠元橋と名づけられたという。

この隠元橋が新しく架け替えられていた。これまでの橋は幅員も狭く、一宗の開山名を冠するには憚られるような小さな橋であったが、新隠元橋は4車線の両側に歩道まである立派な橋に生まれ変わっていた。
また、橋の東側には「黄檗開山隠元禅師渡岸之地」の石碑が新たに建立されていた。石材は禅師の出身地である中国福建省から取り寄せ、中国古来の伝統形式である亀趺の形に仕上げたという。
さて、黄檗宗では4月より岡田亘令老師が新管長に就任された。開山忌では力強く隠元禅師の遺徳を偲ぶ香語を唱えられた。この地に法筵が開かれて340年、脈々と法灯は継承される。

黄檗開山隠元禅師渡岸之地

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霊鑑寺の春 哲学の道

有名な月光

特別公開中の霊鑑寺(左京区鹿ケ谷)を訪れました。
毎年、椿の見頃と紅葉の美しい頃、公開されます(今年は4/6まで)。
昨年も参りましたが、やはり今年も心洗われる美しい椿を拝みたい。椿参拝です。
あまりに美しい椿を見ていると、不思議だなぁ…という気持ちになり、お釈迦様が金波羅華一輪をお示しになられた事を思い出します。

尼門跡寺院といえば、前回の禅と文化の旅にて、奈良の円照寺(後水尾天皇の第一皇女、梅宮さまが開山)を拝観させていただきましたが、こちらは同じ後水尾天皇の皇女、多利宮さまが開山です。
明治維新まで皇女などが入寺されたため、「鹿ケ谷比丘尼御所」「谷の御所」とも呼ばれます。
代々皇女が入寺された寺は、どことなく雅な感じが漂い、凛としつつも女性らしい優しい空気が流れているような気がします。
それでは、今年の椿を是非皆さまに…。

哲学の道も桜は満開。そして、水仙、ミツマタ、クリスマスローズ、レンギョウ、雪柳、石楠花、あらゆる花が咲き誇っていました。

秋の霊鑑寺
昨年の椿

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百花苑 -天龍寺-

馬酔木

この冬の京都は雪が多く、ここ天龍寺の庭にも春の気配が感じられるようになり、百花苑の花々が目を開き始めました。これからの庭内散策が楽しみです。

現在、天龍寺では下記のものが楽しめます。
椿・坐禅草・馬酔木・山茱萸・桃・木瓜・梅

これからは…
桜・木蓮・海棠桜・辛夷・芍薬・牡丹・平戸躑躅・満点星躑躅・石南花・五月などが楽しめます。
ところでみなさん、これ全て読めますか?!

坐禅草


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あなぐま寺庭の講演 於:妙心寺

あなぐま寺庭の講演

建仁寺派瑞陽寺の寺庭である伊賀奎子さん(弊所発行『あんたはあんたのままでいい 寺庭奮闘記』の著者)が妙心寺本山で行なわれた寺庭婦人研修会で講演を行なった。
伊賀さんは住職と共に山口県の過疎地にある山寺を守る傍ら、旺盛な好奇心でユニークな活動を行なっている。
「女が寺で生きていくとき」と題した講演で伊賀さんは、老物理学者と羊飼いの少年とが宇宙の真理を語り合う夢枕獏の短編『羊の宇宙』の一文を朗読し、都会のスピードとは無縁な過疎地のスローな暮らしぶりや寺に集う人々を紹介した。

お寺があるからみんなが元気を出して輝いていられるという伊賀さんは、過疎地や限界集落のことを開放区であり自由集落と呼び、お金もない寺であってもできることは見つけられる、お寺は都会から田舎に帰ってきた人たちの心の拠り所としてなくてはならない存在で、寺庭がみんなを引きつけていけるよう力をつけてほしいと熱く語った。
講演後は著書のサイン会を行ない、購入者一人一人に「頑張ってね」と声をかけられていた。
「京都に来て田舎が活性化できる企画を一つ思いついたわよ」と明るく語る伊賀さん。70歳とは思えないエネルギッシュな女性である。

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蕗の薹(フキノトウ)

蕗の薹

墨跡の撮影ででかけたお寺にて、蕗の薹をみつけました。
雪解けの、ようやく顔を出す頃とは違って、これだけ暖かくなってくるとかなり成長しています。
ほろ苦い春の味、てんぷらにして食べたら美味しいよなぁ…と一人しみじみ眺めます。

春の寺には、最近都会の道端ではとんと見なくなったすみれやいぬふぐり、ホトケノザなどの小さなかわいい花や、沈丁花の香りも満ち、木蓮のつぼみもどんどん大きくなって、春の知らせがそこここに。発見だらけで楽しいものです。

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高岡 瑞龍寺 2

シンメトリックで美しい瑞龍寺山門

高岡 瑞龍寺1はこちら
総門を入り山門を正面に立つと、左に禅堂、右に大庫裏がシンメトリックで美しい。
回廊をめぐると、この禅堂や大庫裏をめぐることができる。

回廊

件の禅堂であるが、入堂は禁じられているので前門から覗いただけであるが、私が知っている中では一番、単の高さが高くて踏み台があるほどで、また単箱の後ろは障子が無いためにかなり薄暗く感じた。
普段はこの状態であるから、あの吊り広告のように坐禅を組ませてもらうには予約が必要な様子だし、それにしても、ここは現在、修行道場でもなく雲水もいるようではない。ただの観光寺院にしておくには、甚だ勿体ない気がする。

さて、瑞龍寺は加賀藩二代藩主前田利長の菩提寺であるが、その利長公の墓所は瑞龍寺の中にはなく、総門を出てまっすぐに八丁道を行くと突き当たりにあるが、法堂の裏手の左には分骨石廟があるらしいので行ってみた。
ここには利長公の他に、織田信長公父子の分骨された廟も並んでいた。信長公の娘が利長公の正夫人(玉泉院)であるからであろう。本能寺の変の後に、その分骨をむかえたものとされる。
これらの石廟は富山県の指定文化財になっている。

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狩野山雪・老梅図襖絵の複製  妙心寺・天祥院

妙心寺塔頭 天祥院

京都国際文化交流財団が行なっている「デジタルアーカイブ事業」。 簡単に言うと、京都の貴重な文化財である屏風や襖絵などの書画を、最新のIT技術により撮影されたデジタル画像から高性能のプリンターで和紙に印刷し、そこに京都の伝統工芸士が金箔を貼り込み、複製品を作成するというものである。 この3月に、キャノンの出資もうけて制作されるこれらの複製事業によりようやく完成した数点が、もともとあった所蔵寺院等に里帰りすることになった。

そのうちの二点、石庭で有名な龍安寺にあった、狩野永徳画の「琴棋書画図」襖絵と、妙心寺塔頭の天祥院にあった狩野山雪の描いた「老梅図」襖絵について、禅文化研究所は監修という立場で計画時から関わっていた。
この2点は明治期の廃仏毀釈の影響を受けて散逸してしまった逸品で、現在、「琴棋書画図」襖絵は米国シアトル美術館に、「老梅図」襖絵は米国メトロポリタン美術館に所蔵されている。

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天龍寺の梅

天龍寺の梅

仕事で天龍寺(嵐山)を訪れました。
梅はどうかと見てみましたが、木によって違うようで、満開に近い木もありますが、ほとんどの蕾を固く閉じたままの木もあります。
三寒四温とはよく言ったもので、やはりなかなかすぐに暖かくはなってくれないようです。
梅の花も足踏みしているのでしょうか。

ミツマタの花もみつけました。茶人に好まれるこの季節の花です。

ミツマタ

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高岡 瑞龍寺 1

曹洞宗・瑞龍寺

今年の夏には未開通の飛騨清見IC-白川ICが開通し、そうすると名神高速の一宮ジャンクションから北陸自動車道の小矢部砺波ジャンクションまで、東海北陸道が全線開通することになり、東海と北陸との便の風通しが一気によくなる。

さて、大雪だった岐阜の白川郷から富山県高岡市へ向けて、既設の東海北陸道を利用して抜けた。白川郷ほどの雪はないが、それでも北陸も水気の多い雪が降っていた。
高岡市には臨済宗の大本山の一つ、国泰寺があるが、今回は曹洞宗の瑞龍寺という名刹を訪れてみた。

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天龍寺 平田精耕管長の津送

法堂での炷拜式

去る3月6日、大本山天龍寺第84世住持 平田精耕管長の炷拜式が執り行われた。 ふつう禅僧の葬儀には、遷化してすぐに行われる密葬と、正式に縁者を集めて行われる津送とがあるが、天龍寺ではこの津送を炷拜式というようだ。 炷拜という言葉にあまりなじみを感じなかったので調べてみると、『禅学大辞典』に、「【炷拜】しゅはい:炷香礼拜の略。香を炷(た)いて礼拜すること」とあった。

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献茶式 -於:太平寺-

太平寺

毎年2月8日、十三参りでも有名な大阪は天王寺にある太平寺(曹洞宗)にて、堀内宗心宗匠ご奉仕による献茶式、そして茶筅供養があります。
約一ヶ月前の話になりますが、今年は久々にでかけて参りました。

茶人の朝は早いと言われますが、2月の寒さも何のその!この日は特に、宗心宗匠のお献茶を前の方で拝見したい!と思う人達で朝早くから境内はにぎわいます。
願い叶って一番前で、宗匠の所作その全てを見逃すまいと食い入るように真剣に見つめる人達の表情を見て、研究所から出版させていただいた、堀内宗心宗匠『歩々清風』のまえがき、臨済寺僧堂師家・阿部浩三老師の

――伝統の継承、文化の継承というのは、先人先達の生き様やそのあとを、そして熱意を丸ごと感じとって、実はこちらの方がひたすらに習い、ひたすらにひたすらに求め続けていって、はじめて伝わっていくものではないのでしょうか。――

という一文を思い出しました。伝統や文化は、上から下へと単に水が滴り落ちるようにつたわっていくのではなく、ひたすらに求める者がいてこそ伝わる。また、ひたすらに求めたくなるような継承者が存在するという事がもちろん大前提になるわけで、茶の湯を稽古する者としては、伝統文化を継承するというような大それたおこがましい事はさておき、ただただ宗心宗匠のようなお方と同じ時代に生まれて来られた事を感謝し、仰ぎ見つつ稽古に勉強に励むのです。

寒あやめ

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龍沢寺僧堂・死活庵老師の津送

梅のほころぶ龍沢寺

Ryutaku07.jpg

静岡県三島市にある専門道場、円通山龍沢寺。あの白隠禅師が開山である名刹である。 この龍沢寺住職の死活庵・中川球童老師が、昨年末に遷化されたことは、このブログでも少し書いた。 20年以上前に、わたしはこの道場に掛錫していたので、2月14日の津送のお手伝いに呼ばれ、前日13日、三島駅に降り立った。 京都は雪が降っていたが、静岡は雲一つない快晴。あまりにも富士山がきれいに見えたので沢山写真も撮ったのだが、これは改めて書かせてもらう。

死活庵老師の真前

さて、さっそく梅の花のほころぶ龍沢寺に向かい、懐かしい顔ぶれと挨拶をかわし、老師の遷化をいたみあった。 じつは、私が新到参堂(入門)して一週間もたたないころ、当時、龍沢寺の閑栖老師だった中川宋淵老師が遷化され、その数年後に、私が参じていた鈴木宗忠老師も遷化された。そしてこのたびの中川球童老師の遷化で、ここ二十年あまりで三人もの老師を送ることとなり、ここで同じ釜の飯をたべた会下一同、悲しみに暮れている次第である。

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永源寺で春の息吹き

茅葺きの永源寺本堂

永源寺の本堂は今どきめずらしい茅葺きの大屋根である。その本堂の中には、「世継ぎ觀音」と呼ばれる本尊聖観世音菩薩が祀られているが、50年に一度のご開帳でしかお目見えできない秘仏である。
この観音様は一寸六分ほどの小さな仏様らしいが、等身大ほどの聖観世音菩薩坐像の宝冠の中に安置してあるそうである。


境内のお地蔵様

永源寺管長、篠原大雄老師のお話を撮影し、ちらちらしていた雪があがったので、永源寺山内で春の息吹きがみつけられないかと探してみたら、ようやくやっと開きかけている梅の花をみつけることができた。
屋根に雪は残ってはいるが、やはりもう立春なのである。


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禅僧のことば -永源寺 篠原大雄管長-

永源寺僧堂

ちょうど大寒、雪の舞う中、滋賀県東近江市にある大本山永源寺に、各派管長方のDVD撮影のひとつ、篠原大雄管長の取材に訪ねた。
「こんな真面目くさった質問じゃ、本音がしゃべれんじゃないか」と撮影前におどけてみせる老師だったが、以前よりぐっと痩せてしまわれている。
というのも、去年の三月に喉頭癌を患われ、まだ一年にも満たない闘病中の御身。声が出しにくいのと、近ごろまでは提唱でもマイクを使用されていたとのことであった。
しかしにこやかにインタビュワーの質問に答えられ、とても大切なお話から、冗談も加えられてという、あっと言う間2時間強の撮影だった。
しかし、終わってから、実は声を出すのはまだ少し辛いんだとおっしゃる。そんなそぶりなど全くなかったので、長時間の撮影で申し訳ない思いである。だがとてもいいお話が聞けたので、みなさんには製品となったビデオを楽しみにしていただきたい。

篠原大雄管長

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待合 -DVD撮影 相国寺にて-

待合


昨日に引き続き、DVD撮影にて訪れた相国寺。
管長の茶の湯点前の撮影だが、ちょうどこの日は午後から初釜があるとのこと。
待合を少し覗かせてもらった。

待合(まちあい)とは、招かれた客が待ち合わせる、茶事や茶会の為に茶室に入る前の待機場所のような部屋で、この日の待合は上の写真のような床飾り。
待合といえどもさすが、お軸は仙厓さんとのこと。
力強い結び柳には、新年を迎え、今年も無事過ごせるよう祈る気持ちになります。
ねずみの置物は、寺に縁ある人の作品でしょうか、愛嬌を添えています。

仏手柑

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雪の相国寺

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一連の管長老師の収録(禅文化研究所より、この春にDVD発売予定!)で、相国寺を訪れました(1/27)。
この日は朝から雪。家を出る時から、「雪降る寺の美しさはいかばかりか…」と、寒いながらも心は暖かく楽しみにでかけました。
静かな境内で、音もなく空から舞い降りる雪。高くそびえ立つ法堂。
桜や紅葉の気候の良い時ばかりではなく、多くの人にこの寒い凛とした空気の京都も味わって欲しい気持ちでいっぱいになりました。
観光客誘致の為、冬の京都では非公開寺院の特別拝観を行なっていますが、これは観光客にとっても本当に良い機会だと思えます。
どちらかというと、寒い冬には人の気持ちは内にこもりがちかもしれません。ですが、そんな時にこそ、さらに自分を見つめるべく、静かな所を訪れてみるのはいかがでしょうか。

080129-2.jpg

撮影のあった、大光明寺の門前。撮影風景などのレポートは、明日明後日とアップさせていただく予定です。

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相国寺特別拝観 -京の冬の旅-

相国寺 開山堂

京都市観光協会主催の、非公開文化財特別公開がはじまっています(3/18まで)。
冬は寒くて…と、なかなか足を運びにくい京都ですが、凛とした空気の中、名刹を訪ねるのは心身ひきしまる思いがして、とても良いものです。

今回の冬の旅では、臨済宗の本山の中では、 >相国寺の開山堂(かいさんどう)・法堂が公開されています。開山堂はめったに公開されません。庭も特徴ある枯山水で、丸山応挙の襖絵も必見!
法堂の龍は、八方睨み・鳴き龍で、ボランティアガイドの方が色々と説明してくださるので、禅寺に足を踏み入れた事の無い方も、興味深くご覧いただけるかと思います。
また、山内の塔頭では、水上勉氏の直木賞受賞作『雁(がん)の寺』で有名な瑞春院も特別公開中です。
お寺の中の寒さ、床などの冷たさは想像を絶するものがあります!是非暖かくしておこしくださいね。

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永源寺を訪ねて

新緑の頃の永源寺山門

禅僧のことばのDVDシリーズ収録も、第一弾の予定は、残すところ大本山永源寺管長、篠原大雄老師だけとなった。 先日、その事前打ち合わせの為に、撮影監督の映像工房サンガの児玉氏とともに、冬の永源寺を訪れた。

永源寺派の本山である、瑞石山永源寺は滋賀県東近江市、名神高速八日市インターから車で約10分の山間にある。新緑の季節、あるいは紅葉の季節には、とても多くの拝観客が来られるこの永源寺ではあるが、この冬の時期には、附近の民間駐車場や土産物屋も閉ざされており、境内には文字通り人っ子一人見えない。

管長老師との約束の時間より少々早く到着したので、誰もいない山内を散策した。何度も永源寺には来たことがある私だが、この季節、そして人のいない境内を歩くのは初めてのことだった。
やはり禅寺はこうでないと……、きれいに掃き清められている上に、誰もいない深閑とした冷たい空気。
開山の寂室元光禅師は、この山紫水明な仙境をことのほか愛されたというのがわかるようである。
何度か兵火にかかり、伽藍は焼失して再建されているが、江戸期に建立された山門は美しく、文化財に指定されている。

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禅寺に忍者あらわる?!

天龍寺の達磨さん


*嵐山・天龍寺にて

「和尚さん、ここは禅宗の寺ですよね?」。
「そうだよ」。
「どうして忍者がいるんですか?」。
と、20代ぐらいの若者が尋ねます。

何を言っているのかわからず聞き直すと、若者は庫裡(くり)玄関の衝立の達磨大師図を指すのです。
朱の頭巾を被った半身達磨の大衝立です。

「これは達磨大師といって、インドから中国へ仏教を伝えた人だよ」。
「へ~、そうですか!忍者じゃないんだ!」。

近頃の若者たちは達磨を知らぬのか!
昨年末、禅文化研究所から出た『日本にのこる達磨伝説』でも読んでみなさい!と言いたい気分であった。
起き上がり小法師・達磨さんとにらめっこ・選挙七つ道具の一つ、当選すれば達磨に目を入れて万歳!などなど、そういったものを知らないのであろうか…。
仏教がインドで起こり、中国に伝来する立役者となった達磨大師も、時代と共に忍者に化けるのかと苦笑しました。

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禅僧の言葉 -建仁寺管長-

早朝の建仁寺境内

一連の管長老師のビデオ収録で、臘八接心のあけてまもない早朝の建仁寺僧堂を訪ねた。 建仁寺へと拝観者が多く訪れる本坊庫裡とは少し離れた場所に建仁寺僧堂はある。 本日お話をうかがう建仁寺管長の小堀泰巌老師とも親しく接したことがなかったが、わが国の最初の臨済道場である建仁寺は、臘八開けとはいえ、ピリっとした空気で澄んでいた。

建仁寺僧堂

案内を請うと、「ど~れ~」という対応の雲水の声がひびき、我々は海北友松の障壁画のある書院に通された。この部屋での収録である。床の間には白隠禅師の達磨図がかかっている。 方丈の前には回遊式の素晴らしい庭園があると聞いていたが、もちろん目にしたのははじめてのこと。大変うつくしい庭にしばし目を細めさせていただいた。

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大般若転読(1)

冬の天龍寺


『大般若経』の転読を見るのは心地よい。禅寺でも正月などに行なわれるなじみ深い行事だ。僧侶が分担して一巻づつ経題を唱え、経本を両手で捧げ持って広げる。すると、高い方から低い方へ、カラカラと軽快な音をたてながら、まるで生き物のように経本が流れ下って行く。参詣者の間をぬって「大般若の風」もそよぐ。

『大般若経』600巻は唐の玄奘三蔵が翻訳したものである。仏典の中では最大の分量を誇る。日本でも呪的効力が極めて強い経典であると認識され、奈良時代から攘災招福・五穀豊穣のために盛んに読誦がなされてきた。

しかし、なにぶん大部なものであるため、転読という方法がしばしば取られた。転読とは、経の題のみ、あるいは初・中・終の数行のみを読むことを言う。ちなみに、経典の全てを読むことを真読という。

前々から疑問に思っていたことがあった。現在の形式の転読は折本でないと出来ないのである。中世以前の大般若経が巻子本(巻き物)であったことは、書誌学では常識に属する。いったい、どのような形で転読が行なわれていたのであろうか。

しかし、同じような疑問を持つ人は結構いるらしい。古い『大般若経』の調査をしている知り合いから、「こんな論文がある」と教えてもらった。(つづく)

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禅僧のことば -黄檗宗 萬福寺管長-

東方丈_萬福寺

晩秋の終わりが近づいた一日、宇治市にある黄檗山萬福寺を訪れた。京都市内の紅葉で名高い寺院は、この時期は朝早くから参拝者で賑わっているが、ここ萬福寺はそれほどではなく、早朝の凛とした空気が心地よい。

切妻造りの総門から境内に入ると、三門、天王殿、大雄宝殿と中国風の伽藍が建ち並び異国情緒に溢れている。天王殿には弥勒菩薩の化身とされる布袋和尚が中央に祀ってあり、でっぷりとした腹を突き出した姿は仏像とはいえ実に微笑ましい。茶室有聲軒近くにある黄檗の木は山号の由来となった樹木であるが、病気のためか幹の途中から切り取られ、今は僅かな枝を残すのみである。
さて、今回の訪問の目的は、以前にもお伝えした臨済宗黄檗宗の各派管長に出演いただくビデオの収録のためで、初回は仙石泰山黄檗宗管長である。撮影には境内奥にある東方丈を使用させていただいたが、庭の紅葉は今が見頃で白砂とのコントラストが美しい。

黄檗宗管長

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京都の紅葉 -霊鑑寺-  

秋の霊鑑寺

今週は、京都のさまざまな紅葉をご覧にいれたいと思います。

まずは、11/23~26日まで特別公開されていた、臨済宗南禅寺派の霊鑑寺です。
椿の美しい頃、紅葉の美しい頃のみ、何日間か公開される寺院で、それ以外の時期は非公開です。
由緒正しき門跡寺院のたたずまい。いつ訪れても心清められます。

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まつがおか日記 -鎌倉東慶寺より-

秋を生ける


季刊『禅文化』の206号より、東慶寺の寺庭婦人井上米輝子さんに、自然の彩り鮮やかな、鎌倉は松岡山にある東慶寺の四季の移ろい、季節ごとの喜びや楽しみなどをご寄稿いただいています。

実は、ご寄稿いただく前から、寺庭婦人さんのブログ、-まつがおか日記-をいつも楽しみに拝見させていただいていました。
ことに茶の湯をたしなむ者には、この東慶寺境内の山野草、茶花の豊富な事に心ときめかせつつ、季節ごとに掲載されるその可憐な花々を写真で楽しんでいた次第です。
畑などで採れる季節の恵みは、スーパーで買うのとはまた違って、自然からの恵みに対する感謝の気持ちへと直結しているような気がします。だからこそ、東慶寺で饗される精進料理の美味しさはいかばかりかと…。
近くに住んでいれば、茶会や坐禅会、朗読の会など、あしげく通いたいお寺です。

お月見の供え物


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天龍寺の紅葉

曹源池に映る紅葉

今年は残暑が猛暑となり、紅葉はどうだろうか…と心配していたものの、季節はちゃんと巡るようである。
11月に入って急に冷え込み、現在天龍寺の紅葉は見頃を迎えている。
特に京都は盆地で、その中でも嵐山は西の端にあるため、天龍寺の紅葉は一番早く、また、下から順に上へと紅葉していく様はえもいわれぬ美しさだ。
12月に入ると、嵐山が真っ赤になり、朝靄(あさもや)の中に見えるその嵐山が曹源池に映る様は誠に幻想的である。
早起きは三文の徳。早朝7時過ぎから天龍寺は開門しています。

えもいわれぬ美しさ

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第4回 西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 その2

菊水楼

第4回“禅と文化の旅”その1はこちら

後ろ髪ひかれる思いで円照寺を後にし、昼食の為、菊水楼へ。
文化財にも指定されているという立派な建物に皆の心も踊り、秋の味覚を堪能しました。
昼食を終えてバスに戻ろうとすると、見送りをするかのように立派な男鹿が。
関西に住む者、ことに奈良をちょくちょく訪れている者にとっては何ら珍しくない鹿も、その他の地域から来られた方には非常に珍しいようで、しばし撮影タイムとなりました。

鹿のお見送り

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第4回 西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 その1

奈良の紅葉

11/3(金)、第4回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅のご報告です。
行程はこちら

奈良の町は思った以上に木々の紅葉も美しく、時にバスの中から歓声があがりました。
まず目指すのは大和三門跡寺院の一つ、妙心寺派の円照寺です。普段公開されていませんので、初めて訪れる方がほとんどだったのではないでしょうか。
バスを下りてから皆で参道を歩きます。山に分け入っていく感じで、空気は徐々にひんやりと透明感を増していくようでした。江戸時代、この寺の開山であられる梅宮さまがいらっしゃった頃、門跡寺院であることから御殿と呼ばれはするものの、いかばかりの侘びしさであっただろうと思いをはせます。

参道

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「鍛える」ということ

警策

日々、黙々と坐禅をする友人の研究者が、「規律やしごきで人が悟れるなら、どうしてアウシュヴィッツの囚人たちは悟らなかったのだろう」と言ったことがある。

相撲部屋のしごき騒動が云々されている。激しいぶつかり合いの稽古が禁止されれば力士たちの教育が根本から揺らぐとの声もある。

かつて梅林僧堂で修行をされた加藤耕山老師(1876~1971)が、臘八摂心(12月1日から釈尊成道の12月8日まで僧堂で行なわれる不眠不休の修行)の様子をこう語られている。


梅林寺という所は、ほかの時は別だが臘八だけは思いきって叩きよりますからね。(中略)堂内のほうでは直日(じきじつ、禅堂内での総取り締まりの役)は「独参をせよ、グズグズ坐っておっても何もならん、独参せよ」と。そうすると行くんですな。行くと大庭の所に助警というのが五、六人警策を持って立っている。「何ウロウロしとるか、そんなドイツイことで老師の前に行って何になるか。しっかり坐って来い、禅堂へ行って坐ってこーい」。それでも禅堂へ行くと叱られて追い出されるから、我慢はって行こうとする。ナニクソと、もう暴力ですな。一人や二人ならいいが、四人も五人もおって、なかには柔道何段なんていうやつがおって、しまいには真剣になってやりだすんじゃ。(中略)坐れというのならいくらでも坐っておるんじゃけれども、両方ではさみ打ちする。一方は「行け」というし、一方は「いかん、行くな」とこういう。無理ですわね。それがもう、実に悲惨ですからね。バタバタバタと、まるで戦場とちょっとも違わん。血相を変えてやりますからね。あまりバタバタ、ガタガタやるから、老師が心配さっしゃるです。「えろうゴタつくが、どうも修行はそんなもんじゃないがねえ。あやまちでもできるといかんから、たいがいにするように」と。わたしが古くなってからですが、「老師、心配しなさるな。存外心配なさることはありませんよ」と、なだめよったがな。そりゃそんなふうで、「あんまりこういう時代のことだから、たいがいにしておかないと」と、これをやめた老師があったですよ。そしたらあんた、もうちいっとも気がのらないですよ。沈んじまって、どうもいかんです、……


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天龍寺 秋の花

白杜鵑草

急に秋らしくなってきた昨今。
今年の8月、9月は猛暑にて思考回路が分断していた。漸くそれも接続されたが、あの夏の暑さは地球温暖化の影響か?はたまた自分の老化か…と悩む。

庭にはやはり秋はちゃんと来ている。様々な種類の杜鵑草が咲き、金木犀のオレンジ色の花・銀木犀の白い花からはかぐわしい香りが「秋」を知らせてくれている。

山路杜鵑草

珍しい山路杜鵑草でしょうか。

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禅僧のことば

禅僧のことば

今、研究所の出版企画で、臨済宗黄檗宗の各派管長とお会いしている。これは「禅とは何か」や「いのちの在り様」などのテーマをもとに各老師に語ってもらい、それをビデオに収録してDVD化するための出演依頼である。
映像に残るということで最初は難色を示された老師も、趣旨を説明すれば最後にはご理解いただき、今のところ交渉は順調に進んでいる。
第二次世界大戦後、長い歴史の中で培ってきた価値観を見失ってしまった日本人に、「人として生きることの意味」を禅僧の立場から語ってもらおうというのが企画側の意図であるが、お話しを伺う中で、老師の側からも、これほど人のいのちが軽視される今の社会に向けて、何かメッセージを発信しなければならないという意識も感じられた。
これまでお会いした老師方は、それぞれに個性は違うが禅僧としての魅力がある方々ばかりである。実際の収録ではどういった言葉を発していただけるか、今から楽しみである。

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曝凉のおしらせ 於:大徳寺

紫野 大徳寺

10月14日(日)、秋晴れの心地よい空気の中、大徳寺の宝物の虫干しが行なわれます(本坊にて9:00~15:30)。
約100点ほどの絵画・襖絵・墨跡などが展示されます。
中でも、かの有名な牧谿(もっけい)の水墨画「観音猿鶴図」は特に美しく、見に行った甲斐があったと思わされます。本坊にも普段は入れませんので、この機会に如何でしょうか。

この日は、特別公開されている塔頭もいくつか(黄梅院・興臨院・総見院)あるようですし、他の塔頭でも虫干しが行なわれ、公開されることがあります。美術館ではなく、実際に禅寺にて宝物を見られるまたとない機会です。是非おでかけ下さい。

ちなみに、あくまでも虫干しが最重要目的ですので、前日が雨であったり、当日が雨であったりすると、行なわれません。お天気があやうい際は、調べてからおでかけ下さい。

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一休さんの袈裟

秋ですね

室町時代の一休宗純禅師(1394~1481)が晩年を過ごされた一休寺(酬恩庵・京田辺市)に残る、一休さん着用の「五条袈裟」の複製品がこのたび完成し、一休寺での公開の後、明日9/19~24日まで、日本橋の高島屋にて公開されるとのことです。

この袈裟は、原品の痛みが激しい為、ご住職の依頼により、龍村美術織物と京都工芸繊維大学が調査をし、約13年かけて復元したそうです。
さすがに約600年も前の物となると、染料や織り方など、調査は困難を極めるのでしょうか。
600年の重みを感じさせる原品、600年前の一休さんが生きた時代を髣髴させてくれる複製品。どちらも尊いものですね。

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円通寺 -京都岩倉-

円通寺

借景の庭で有名な円通寺を訪れた。
台風の影響からか残暑厳しい日で、暑い暑いと言いながらも庭を見ると、なんとなく心が静まり落ち着く。
何度となく訪れているが、一日として同じ景色であった事は無い。
空だって、自分の上には必ずあって、見上げれば一度として同じ空模様なんてものは無いのであるが、その「当たり前」を普段は忘れがちである。
この寺を訪れると、変わらず過ぎていくように思いがちな一日一日を、いとおしく大切に思い、なんとなく「頑張らなきゃなぁ」と、パワーをいただくのである。

それにしても、この岩倉の辺りも、私の大学の恩師が学生時代に下宿していた頃とはだいぶ変わってしまったようだ。この日も寺の下の方で、宅地開発の為か、ガガガガッと工事の音。
「音」といえば、日本人は秋の訪れと大喜びする虫の音であるが、英語圏の国ではあの虫の音もノイズであるという。日本人が感じる-情緒-とは、なかなか世界には伝えにくいものであろうか。
情緒ある虫の音は大歓迎だが、ノイズはまっぴらだ。京都市が醜い都市にならぬよう、新たな建築の規制に期待するばかりである。

仙人草

扁桃腺の腫れに効く?と言われる仙人草。

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柳田聖山先生の生まれ、そして、眠る地

昨年11月8日、あの著名な禅宗史研究者である柳田聖山先生は逝かれた。
読者諸氏は、先生の生まれ故郷が滋賀県彦根市にある荒神山にある延寿寺という、臨済宗永源寺派の小さなお寺であることを御存知であろうか。


延寿寺



少し山を上がったところにある延寿寺


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先祖代々の墓

蓮

お盆にお墓参りに行ってきた。新しい霊園には「翔」「夢」など、思い思いの文字が書かれた墓石もかなり増えてきたが、実家の墓地は村の共同墓地で、「先祖代々之墓」「〇〇家之墓」などと彫られた角柱形のものが主流である。

これらの墓は、彫ってある文字が示すとおり家の墓であって個人の墓ではない。日本は「イエ社会」だといわれるから、このような形態の墓が伝統だと思うのが普通であろう。

しかし、貴族や武士ならともかく、庶民までイエ制度が普及するのはそんなに古いことではない。だから「先祖代々之墓」と刻まれた墓石も、そんなに古いものではないそうだ。

墓石を詳細に調査した研究によると、現在見つかっている最古の先祖代々墓は寛政四年(1792)のものだそうである。広く庶民にまで先祖代々墓が一般化するのは20世紀に入ってからとのことという。(岩田重則『「お墓」の誕生』岩波文庫)

それ以前の墓石はどうであったかというと、位牌のように個人あるいは夫婦の戒名を刻んだ個人墓が普通であったらしい。古くさかのぼったほうが「個人主義」とはおもしろい。

石塔一つからでも、いろいろなことを読み取ることができるものである。

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居士 -こじ-

居士とは

戒名に使用される「居士」という尊称。
本来は在家でありながら仏道に精進する男性を称する語でした。

仏教で使う居士の語は、サンスクリットの「グリハパティ」、すなわち「家の主人・家長」の訳語ですが、特にインドの四姓の中のヴァイシャ階級の資産家を呼ぶときに使用されたようです。ヴァイシャは商工業に従事し、仏教を信奉する富豪も多くいました。
『祖庭事苑』という禅籍には、居士と呼ばれるための四つの条件が挙げられています。

  およそ四徳を具するものを、すなわち居士と称す。
  一には仕宦(官)を求めず。……役人ではない
  二には寡欲にして徳を蘊(つ)む。……欲をもとめず功徳にはげむ
  三には財に居して大いに富む。……大金持ちである
  四には道を守ってみずから悟る。……仏道に精進する

居士になるのも並大抵のことではなかったようです。今となっては単なる理想像かもしれません。

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丹波篠山 邦楽コンサート

本堂

もう一ヶ月前の事になるが・・・7月8日、丹波篠山の山ふところ、とある山寺にて一日遅れのたなばたコンサートが開催された。
 
ふだん生の音楽演奏に触れる機会の少ない地域の人々に、本格的な邦楽の音色を聞いてもらいたいと、住職が企画したミニ演奏会だ。寺の住職は禅文化研究所の所員でもある。
 
箏の演奏は、世界中でさまざまな音楽とのセッションを試みておられる福原左和子先生。尺八は東福寺退耕庵住職の五十部泰至師。
 
六時半からの開演だが、お二人とも早くから来られてリハーサルに励まれる。リハーサルといえども少しの妥協も許さない厳しさがひしひしと伝わってくる。
 
開演は6時30分。外はまだ明るいが、地域の人々が三々五々集まってくる。本堂はほぼ人で埋まり、何人来るか気をもんでいた住職もホッと一息。
演目はメジャー曲から現代的なものまでバラエティーに富んでいた。「今の季節に『春の海』とは少し変ですが」との五十部氏のトークの後、誰もが知っている「春の海」から演奏は始まった。
 
箏のさやかな音色と尺八の幽玄な響きが夕闇せまる丹波の山里に広がってゆく。箏と尺八の絶妙なコラボレーション。最後のアンコールは箏でしんみりと「さくら」「たなばた」。
おじいちゃんおばあちゃん、ふだん元気な子供たちも静かに演奏に聞き入っていた。「すばらしい演奏だった。初めての経験。また聞きたい」と好評のうちにコンサートはお開きとなった。

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大徳寺の月釜

大徳寺_月釜

28日は千利休さんの月命日。 この季節、少しでかけるだけでも汗が吹き出るような暑さだが、今月(7月)は土曜日と重なった為、、このような暑さに釜を懸けるご亭主は、どのような工夫をなさるのだろうと、お勉強させていただく為でかけてみた。 月命日であるから、むろん各塔頭での茶会が始まる前に、本堂で読経がある。 夏なら8時ぐらい、それ以外の季節だと、9時前くらいに塔頭に伺うと見学可能。

今回は二席回らせていただいたが、心に残ったのは、「自分の心の中にあるわだかまり、不安、どろどろした気持ち」など、この時期の暑さのみならず、人間の汚れや何かを洗い流して下さるような、久田宗也宗匠のお軸、「瀧」の一字。宗匠のお人柄をそこに見るような字に感動。そして床に飾られた吊り花入に生けられた昼顔。茶席で心の洗濯です。
その他の御道具も、暑さを忘れさせるなんともすっきりとしたお席で、席中ではたらく社中の方もきびきびと気持ちよく、日頃のお稽古の様子が伺えるようであった。

また、もう一つのお席では、由緒あるお茶碗の中に、皆も陶印を確かめるのだが誰のお作かわからぬお茶碗が。
ご亭主の話によると、「五条坂で、なんやしらんいいお茶碗やなぁ思て、求めましてん」と。
私であれば、名のある陶工が作ったわけではない、この素敵なお茶碗に気付けただろうか・・・と。
何事においても、「気付く」というのは、なかなか出来ない事で、見習いたく思った次第。

茶道は堅苦しい、なんだか権威主義の社会に思える、お月謝がすごそう! など、色々と世間での噂が先に立って始められない方もいらっしゃるかと思う。
が、良き師匠に出会い、自分が自分の在り方をはっきりと決められるようになれば、その先には自由があり、発見があり、これほど広がりあり奥深い世界はない(と、私は思う)。
禅から茶に入る方、茶から禅に興味を持つ方、色々いらっしゃると思うが、せっかく興味を持ったならば、まずは「はじめの第一歩」なのである。

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つばめは益鳥か害鳥か?!

つばめの子勢ぞろい

一般には、つばめは害虫を駆除してくれる益鳥であると子供のころ学習し、大切にしてきた。
また、初夏と共に飛来し田植えの済んだ田園を低空飛行しているつばめは、美しい初夏の風物詩である。

その反面、今年の夏はここ天龍寺では燕害に悩んでいる。
玄関・大方丈にと、10箇所くらいの巣をかけ、子育てに余念が無い。
廊下はつばめの糞で真っ白になる。観察すると飛行中にも糞をするし、子供に餌を与える時もポトポトやっている。
毎日掃除をし、おっつかない廊下に新聞紙を敷いて置くのだが、焼け石に水である。
時折、敷いた新聞紙の記事に見入っていると大変なことになる。
拝観客は、「ま~カワイイ!」と言っているが、その頭にぽとり。雀のお宿よろしくつばめのお宿なのである。

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栞いろは歌「禅のことをもっと…」

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禅文化研究所は、「臨済宗・黄檗宗連合各派合議所(臨黄合議所)」の事務局も兼ねています。 例えば、浄土宗であれば、総本山知恩院といって、浄土宗をとりまとめる頂点ともいえる本山があるのをご存じですよね?

じつは、よくお尋ねになる方もおられますが、我が臨済宗・黄檗宗には総本山というものはありません。
臨済宗には大本山が14、黄檗宗には1つあり、あわせて15の本山があります。
しかしどこも同じ臨済禅の本山であり、修行僧(雲水)は別の本山の下にある道場においても修行することが認められていますし、各地方では、本山の異なるお寺同士でも密接におつき合いがあるということも少なくありません。
そこで、これらの本山の横の連携、つながりを持つ為に構成されているのがこの臨黄合議所なのです。

各本山についてはこちらから
臨済宗・黄檗宗本山
この、臨黄合議所の公式HPを、-臨黄ネット-といいます。いわば、臨済禅の公式サイトです。
禅宗寺院を訪れる皆様に、より広くこのサイトをお知りいただきたい、また、拝観した寺院にて、建物や庭の他に、より禅というものに触れていただきたいという思いから、各派本山と一部拝観寺院において、拝観された皆様に小さな栞をお配りしております。
この栞、一昨年の秋には「いろはにほへと ちりぬるを」の12種類であったものが、さらに「わかよたれそ つねならむ う」の12種類が加わり、全24種類となりました。
栞の裏には、それぞれの頭文字から始まる禅語とその説明が書かれています。
特に外国の方には珍しい写真が多いようで、わざわざこれが配られている事を目当てにお寺に訪れる方もいらっしゃるほどだそうです。
全て集めると、24種類の写真つきの禅語集のようになりますよ!
*この栞の写真は、写真家、水野克比古さん・水野歌夕さん・田口節さんらによるものです。

詳細についてはこちら。
栞いろは歌「禅のことをもっと…」

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北鎌倉 東慶寺 

御地蔵さん

臨済宗円覚寺派、松岡山東慶寺を訪れてきました。

研究所発刊の季刊誌『禅文化』に、今年の10月秋号より4回に亘って、東慶寺の寺庭婦人さんのエッセイが連載される予定です。 そんなご縁もあって、寺庭婦人さんによるブログ「まつがおか日記」がある事を知りました。
その日記には、お寺の茶室で行なわれる月釜や、境内で咲く花の様子などが紹介されており、少なからず茶道に関心があり、茶花が大好きな私は、毎回の更新を楽しみに拝見し、この時期に訪れたくて仕方が無かったのです。
学生時代に、小林秀雄氏の墓を拝みに訪れたのは冬であったから、ブログを拝見していると、この季節はだいぶ境内の様子は違うようなのです。
そんな折、ちょうど鎌倉出張が! 
仕事に支障をきたさぬよう、早めに京都を出て向かうは北鎌倉東慶寺!
十時前には着いたものの、この時期の紫陽花やその他様々な花を観ようと、境内は既にすごい賑わいでした。

鎌倉の自然豊かな地に位置する東慶寺の土地は、山野草・茶花と言われる花々にはうってつけのようで、様々な花が元気よく咲いており、植木鉢で育てるのとはわけが違うその瑞々しさ、はかない小さな花であっても、その力強さに、一歩進むごとに立ち止まりつつなかなか先へ進めないほど。

東慶寺へ

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信長忌

425年前の天正10年(1582)6月2日、明智光秀の謀叛により、京都の本能寺で織田信長は自刃した。その直後、安土城は謎の出火により消失したという。築城してまだ3年が経ったばかりであった。
今はその城址を残すばかりで、天下の名城と呼ばれたその姿はない。


安土城址


さて、安土城築城と時を同じくして、信長は、城郭内に摠見寺(そうけんじ)という禅寺を建立した。今も臨済宗妙心寺派として残る寺院である。司馬遼太郎の著作を読むと、信長は腐敗した旧来の仏教や僧を嫌い、比叡山を焼き討ちした。また禅というものにも深く傾倒した様子もないので、少々不思議に思うところではある。
ともかく、信長の菩提寺として摠見寺は、近隣の社寺から多くの建物を移築して建てられたようだ。
但し、安政元年に消失したため、当時の堂宇は仁王門と三重塔が残るだけで、ほかは疎石を残すばかりである。現在の摠見寺の小さな本堂兼庫裡は、旧家康邸跡に立つ仮のものである。

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第3回 西村惠信所長と行く、“禅と文化”の旅

承天閣美術館

平成19年5月30日(水)、たくさんの方にご応募いただいた“禅と文化”の旅、第3回目を終えました。
くわしい行程はこちら

【承天閣美術館 若冲展-釈迦三尊像と動植綵絵-】

この日はあいにくの雨(実は禅と文化の旅、雨の日が多いのです。雨男・雨女はいずこ・・・)。
京都駅を出発し、連日多くの人で賑わっているという、相国寺承天閣美術館にて開催中の「足利義満600年忌記念 『若冲展』-釈迦三尊像と動植綵絵-」をまず拝観致しました。
釈迦三尊像と動植綵絵が120年ぶりの再会といわれていますが、なぜなのでしょうか。この展示のいきさつについては、承天閣美術館HPに詳しく書かれていますので、是非ご覧下さい。
青物問屋の息子であった若冲だからこそふんだんに用いる事のできた、当時高価であった「白」。
また、他の様々な色を使って精緻に描かれた数多くの動植物、そして正面に釈迦三尊像。筆舌につくしがたいものでした。
江戸時代を生きた若冲が、いのちとは何か、信仰とは何か、今の時代の我々にその尊さを問いかけていました。
短い会期の間に、日本全国からひと目これを観たいと集まる人々。みなさん、このような大作を相国寺に寄贈した若冲の心、思いを感じた事でしょう。


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柳生の里 -柳生家墓塔 芳徳寺-

柳生家の墓塔

柳生家菩提寺、芳徳寺にて、柳生一族が眠るお墓へお参り。

緑溢れる敷地を少し歩いて行った所に、歴代が眠っている。
何代も続けて、先祖代々の地に眠る・・・。現代では少なくなってきた事だろう。

墓前の地蔵柳生家歴代の墓

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柳生の里 -柳生家菩提寺 芳徳寺-

芳徳寺

兵法の 梶をとりても 世の海を
       渡りかねたる 石の舟かな

中学生か高校生の頃だったか、この柳生石舟斎の句を耳にし、なんとなく「かっこいいな」と思ったものの、特に柳生の里にまで足を向ける気にもならずに過ごしていたが、先日やっと訪れてみた。
ここ、芳徳寺は、石舟斎の菩提を弔う為、その子宗矩が創建した大徳寺派の禅寺。
開山は宗矩と親交のあった沢庵和尚。
歴史上の人物が当時の名僧と親交があったり、居士として禅の修行に励んでいたりする事はよくある事だが、特にこういった所を訪れても、何宗のお寺なのか、なぜその宗派の寺を菩提寺としているのか・・・などとはあまり関心が持たれぬ事も多い気がする。
観光地と化してしまった寺では、何宗の寺なのかを知りたくても、拝観チケットやパンフレットにも書かれていないなんてことも無きにしもあらず・・・。
その人物の背景や、寺の創建の由来などを知ってこそ、歴史への理解も深まり、旅もより一層味わい深いものになる。
是非、お寺を拝観される際は、お庭に心癒されるのももちろんだがその他の事にも少しづつ興味を持っていっていただきたい。

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寂室禅師生誕奉賛茶会 於:永源寺

借景の庭

去る5月13日、滋賀県は東近江市にある臨済宗の大本山、永源寺を訪れた。
毎年、開山様の誕生日に近い日曜日に献茶式が行われ、表千家・裏千家・遠州流・煎茶道泰山流のお席と、法堂で番茶席が設けられる。
今年は天候にも恵まれ、参会者は新緑鮮やかな中、それぞれ工夫こらされた茶席を楽しんだ。

永源寺のご開山、寂室元光禅師は、後光厳天皇からの再三にわたる京都天龍寺への出世を断り続け、弟子と共にこの山中にあったと聞く。
禅師はじめ、当時の修行僧も、新緑の季節にはこの美しい山々を愛でたのか・・・と感慨にひたりつつ、そのような有難い地で、様々な流派の人達が一堂に会し茶席が持たれる事に感謝しつつ、一席一席楽しませていただいた。

来年も、5月中旬の日曜日に予定されているそうだ。
是非、おでかけいただきたい。

永源寺山門

山門も緑におおわれ・・・

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大徳寺月釜

興臨院の緑

毎月28日は利休さんの月命日という事で、大徳寺聚光院では法要が行なわれ、大徳寺内の塔頭にて釜が懸けられる。
4月は聚光院が表千家担当で、総見院では茶筅供養、そして、玉林院・三玄院・興臨院・瑞峯院・大慈院の各塔頭にて、表千家の先生方が釜を懸けられた。
どこも1000円納めれば大寄せの茶会に参加でき、茶の湯を学ぶ者には良い勉強の機会となる。
何度も足を運ぶうちに、いかに先生のお茶に対する心、人柄が席中に反映されるのかがわかってくるのもおもしろい。
今回は、千家十職で釜を作る家、大西家の初代(浄林1590-1663)の吊り釜を拝見出来た。
五徳にはもう乗せられないというくらいの古さでも、このように茶会に使い、にこにこと笑いながら説明をして下さるご亭主の心に、五月の緑の美しさに、心癒される一日となった。

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『尊氏と天龍寺』展 於:天龍寺

天龍寺

嵐山天龍寺において、5月5日まで、『尊氏と天龍寺』展が開催中だ。
尊氏が描いたとされる「蘆葉の達磨」など、足利家と天龍寺の縁の深さを思わせる名品などが本堂内に展示されている。
曹源池の新緑も目に鮮やかなこの季節。
お出かけになられる方には是非ご覧いただきたい。

参拝者の方達

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奈良 円照寺

奈良 円照寺

後水尾天皇の第一皇女、文智内親王(梅宮さま)が開山の門跡寺院。
法華寺、中宮寺と並んで大和三門跡寺院の一つで、現在は臨済宗妙心寺派の寺院、本尊は如意輪観音である。

花の好きな後水尾天皇の影響を受けてか、開山の梅宮さまも、奈良の豊かな自然の中、野にある花を摘んでは生けておられたという。また、母、明鏡院の菩提を弔う為、添花会を催したとも伝えられる。
このような事から、「花は野にあるように」を流儀とする山村御流が興り、代々の住職が、山村御流の家元となられるのだ。

普段公開はされてないこのお寺。年に一度、4月の第一日曜(今年は第二でした)に、法要と免状授与式が行なわれる時に、山村御流の門下生が参詣する。

桜も満開を迎えた4月8日、今年はこのお目出度い日がお釈迦様の誕生日と重なり、修練に励んだ門下生が本堂にて免状を受け取る姿も晴れ晴れと、見ている者の心にも感動が湧き起こった。

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霊鑑寺の椿

衣笠

待ちわびていた霊鑑寺(臨済宗南禅寺派)の特別拝観。
鹿ヶ谷の傾斜を利用して造られた池泉観賞式庭園は、敷地を巧みに利用しており、尼門跡寺院の格式に相応しく、寺の境内としては広いとは言えない中にも、趣深く凛とした姿をみせている。
緑の海のような苔の中、椿を愛でつつ庭を歩いていると、徐々に拝観する者の心の汚れを流してくれるかのようだ。
さらにあまりに白く美しい椿、「衣笠」を見ていると、自分の中の醜い部分があらわになるようで、悔い改めねばと思わされる・・・。
「何色」とはいえない花の色の美しさに、人智をはるかに越えていると思わせる自然の力を見て取れた。

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浮御堂 海門山満月寺

浮御堂


琵琶湖に浮かぶ近江八景の一つ「堅田の落雁」として有名な浮御堂。
琵琶湖大橋から近い堅田の町にあるこの御堂は、実は臨済宗大徳寺派の海門山満月寺という禅寺であるのをご存じだろうか。
もとは約千年以上前の長徳年間に、比叡山の恵心僧都が、琵琶湖の湖上交通の安全と衆生済度を発願し、一千体の阿弥陀仏を刻んで、湖上に堂宇を建てたことに始まるという。

歴史を経て、現在の浮御堂は昭和12年に再建されたもので、内部には阿弥陀仏一千体が安置されている。西方極楽浄土におわす阿弥陀如来であるから、浮御堂正面は比叡の山を背にして、琵琶湖、つまり東に向かって建っているのである。
近年、夏期の琵琶湖の渇水に見舞われると、浮いていない浮御堂になってしまうが、今は湖水も豊富で、鴨やかいつぶりなど水鳥が水面に漂っていた。
境内には芭蕉をはじめ、いくつかの歌人の句碑がある。ほかにも一茶、広重、北斎等の詩歌や絵画も残されており、一休禅師や蓮如上人も立ち寄られた名所である。

浮御堂から見る穏やかな湖上

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霊鑑寺の椿

霊鑑寺


鹿ヶ谷にある南禅寺派の霊鑑寺は、ことに椿で有名な寺である。
1654年に、後水尾天皇が皇女多利宮(第一皇女梅宮は、奈良円照寺の開山)を開山とし創建された寺である為、その後も代々皇女が入寺されていた門跡寺院だ。
秋の紅葉、春の椿が美しい時期にのみ公開されるのだが、それがまもなくだということで、心待ちにしている。
後ろの山を借景し、鳥のさえずりが絶え間なく、現在も静寂の内にひっそりと佇んでいる。

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甲斐の国 塩山 向嶽寺

今年のNHKの大河ドラマは『風林火山』。そのご当地である甲斐の国にある、臨済宗の大本山向嶽寺に仕事で訪れた。
向嶽寺は山梨県甲州市(旧・塩山市)にあり、東京からだと新宿から中央線で1本でいけるのだが、京都からはなかなか交通の便が悪い。
名古屋から中央線で行く方法もあるのだが、時間的には、京都から新横浜まで新幹線で、新横浜からは在来線の横浜線で八王子まで行き、また中央線に乗り替えて特急で塩山へ。
時間としては、京都を出てから4時間、約600kmの旅である。このまえ行った韓国へ行く方が早いくらいだ。

塩山駅

塩山駅からは南アルプスや驚いたことに、富士山の頂上が山の合間に望むことができた。確かに地図で見ると、富士山の真北に位置するのだから、驚くことでもない。

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重要文化財『龍虎図』 -妙心寺-

龍虎図1

大本山妙心寺所蔵の、狩野山楽による-龍虎図-(重文)の高精細複製品が、(財)京都国際文化交流財団より、妙心寺に寄贈されました。
本物は、京都国立博物館に委託保存されており、お目にかかれる機会はそうはありません。
この複製については、曝涼(虫干し)展にて、秋に公開される予定です。
詳しく決まりましたら、またお知らせいたしますので、どうぞおでかけ下さい。
すごい迫力です!

写真は、妙心寺管長東海大光老大師と、京都国際文化交流財団の可児達志理事長です。

龍虎図に見入る、管長様

重要文化財 『龍虎図(高精細複製品)』

所蔵先:妙心寺
時代:江戸時代・17世紀
形状/材質:紙本金地著色
員数:六曲一双屏風
寸法:各隻 縦177.5cm×横356.5cm

監修:財団法人 禅文化研究所
製作寄贈:財団法人 京都国際文化交流財団
金箔加工:裕人礫翔(箔伝統工芸士)
技術協力:Canonキヤノン株式会社
※この作品はキヤノン株式会社の大判プリンター『imagePROGRAF』で出力し、金箔加工を施したものです。

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国宝『風神雷神図屏風』 -建仁寺-

風神雷神図屏風


京都・建仁寺にて、国宝『風神雷神図屏風』の、高精細複製品が展示公開されています。>2月末まで。
繊細なデジタル画像を大判プリンターにて出力した後、伝統工芸士の方が金箔を貼ったもので、忠実に再現されています。
本物は、京都国立博物館に委託保管されていますので、なかなか目にする機会はありません。
是非この機会にご参拝下さい。

国宝『風神雷神図屏風(高精細複製品)』

所蔵先:建仁寺
時代:江戸時代・17世紀
形状/材質:紙本金地著色
員数:二曲一双屏風
寸法:各隻 縦154.5cm×横169.8cm

監修:財団法人 禅文化研究所
製作寄贈:財団法人 京都国際文化交流財団
金箔加工:裕人礫翔(箔伝統工芸士)
技術協力:Canonキヤノン株式会社
※この作品はキヤノン株式会社の大判プリンター『imagePROGRAF』で出力し、金箔加工を施したものです。

寄贈式

12月26日、財団法人京都国際文化交流財団の可児達志理事長より、建仁寺執事長水谷信行師に寄贈目録の贈呈がありました。


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虹と紅葉の嵐山

曹源池から見た虹

久しぶりに京都西山に虹が出ました。
昨夜の雨が、霧雨状になって残ったものです。
11月~12月初旬、この山際では、天気が良くても午後3時ごろには急に時雨て来るのが常で、そのおかげで嵐山の紅葉は瑞々しくて美しいのです。
しかし、近年は温暖化の影響で、雨になればスコールのように降り、日本の気候は温帯から亜熱帯化して来ているのではないでしょうか。
そのような気候のせいか、水不足と高温で縮かんだもみじの葉は、どこか悲しげに見えました。
四季折々の美しさは、我々人間を癒してくれます。
ですから、人間は地球環境を大切にし、自然との共生を真剣に考えなければならぬと思います。

それでは、しばし写真にて、今年の嵐山・天龍寺の紅葉を楽しんで下さい・・・。

屋根まで真っ赤

虹と紅葉の嵐山の続きを読む

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妙心寺山門

妙心寺


我が家は妙心寺のすぐそばにあり、開静(かいじょう)解定(かいちん)を知らせる板を敲く音が、僧堂から聞こえてくるほどである。
自宅で仕事をしているときなどは、この独特の拍子が耳にはいると、朝晩の慌ただしい時間の中でもホッと一息つくことができる。

先日朝の8時半ころ、いつものように、テクテク歩いて禅文化研究所へ向かう途中、丁度、妙心寺山門前あたりで、修学旅行の中学生ぐらいの子供たちが、数人ずつのグループでぞろぞろと向こうから歩いてくるのが目に入った。
「おは・よー・ござい・まーす」、すれちがいざまに、耳元に残る独特のイントネーションに少し気を取られながら、「おはよー」と返した。
目が合うと、小さな声やら大きな声やら、声変わり前の声やら……。道の反対側を歩いていたご老人が、嬉しそうに「どこから来たの?」と聞く声のあとから、笑い声とともに「アマクサー」と響いていた。
花園会館に宿泊していた彼らも、昨晩、境内に響く板の声を聞いたかしら。

※開静・・・起床
※解定・・・就寝

朝の妙心寺

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京都嵯峨野 霊亀山天龍寺

今年の紅葉は全国的に遅いようだが、このところの1週間で、京都の各地も、急に色づいた感じがする。嵯峨野に用があったので、沢山の人で賑わう嵐山の天龍寺を訪れた。
夢窓疎石を開山とする、いわずとしれた、臨済宗の大本山の一つである。

先日、松島瑞巌寺へ行ったときに、平日なのに沢山の人が観光に訪れていて驚いたが、天龍寺はそれどころではなく、朝10時には、広い駐車場も満車状態の賑わい。
先週土曜日の朝、ズームイン・サタデーで、この紅葉を生中継報道されたらしいから、それを見てきた人たちもこの中に何割かいるのかもしれない。

紅葉に染まる曹源池庭園

天龍寺の中には曹源池という池をめぐる回遊式庭園があり、内部の木々の紅葉だけでも美しいが、さらに紅葉した嵐山をも借景にして、壮大な美しさである。
時々、このブログにも寄稿してもらっている、上司であるT師は、この天龍寺の職にもつかれているので、お願いして茶室に入れてもらった。

天龍寺には祥雲閣という広間の茶室と、甘雨亭という小間の茶室があり、通常、一般には公開されていない。
読者諸氏に悪いので、許可を得て、この茶室から見える庭の風景を・・・。
まずは、祥雲閣から見た庭である。


天龍寺の茶室、祥雲閣から見た庭


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松島 青龍山瑞巌寺

松島の絶景

「♪松島の~ さよ~ 瑞巌寺ほどの~ 寺もな~いとえ~」と斎太郎節でも有名な、臨済宗妙心寺派の名刹、瑞巌寺を訪れた。 瑞巌寺宝物館への出張のためである。 大阪空港から飛行機で向かったが、天候がよかったので、機内から琵琶湖全体を見渡せ、また雪の帽子をかぶった日本アルプスも見えた。ほんの一時間で、仙台空港に着く。 安部総理ではないが、日本はまだまだ美しい国である。

国宝 瑞巌寺

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虎渓山永保寺

虎渓山永保寺

岐阜県多治見市にある、南禅寺派の修行道場、虎渓山永保寺を訪れた。
妙心寺派の某教区寺庭婦人研修会がここで開かれ、私は、ここに講師として呼んでいただいたためである。
ここは天龍寺開山でもある夢窓国師が開かれた名刹であるが、数年前、方丈や庫裡を消失した。
火事の際には、火は屋根裏をつたってあっというまに延焼したため、消防車がかけつけたときには、ほぼ焼け落ちてしまった後だったということである。
今、その再建工事の真っただ中である。


再建中の方丈

先にも書いたとおり、この寺は約700年前に夢窓国師が開かれた寺で、水月堂と呼ばれる観音堂は、夢窓国師が開かれた翌年に建てられたものである。その前に広がる廻遊式庭園は、これも夢窓国師の作庭であると伝えられている。


夢窓国師の作庭



橋の向こうに見えるのが観音堂(水月堂)


実は、私がここを訪れたのは初めてである。だが、私が5歳の時に亡くなった祖父が、この道場で長い間修行したと聞いている。
研修会の私の拙い話の前に、萬仭軒老大師の御法話を頂戴したのだが、その中で、昭和2年当時には、ここには100名を数えるほどの雲水がいたため、禅堂は非常に大きいのだと聞かされた。その中の一人が私の祖父であったのだと思い、きっとこの庭を見ながら夜坐をしたのであろうかと思うと、感慨一入であった。

研修会を行なった寺庭婦人会は、皆で延命十句観音経の写経を奉納し、永保寺の再建祈願をされた。
ただ心配なことに、この再建工事を行なっている中村建設が、9月に不渡り手形を発行し民事再生法を申請したということで、住職である萬仭軒老大師をはじめ、関係各位のご心労をお察しする。

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第2回 西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅

去る11月11日(土)、恒例のバスツアーを催行致しました。
この秋は、混雑する京都を避け、滋賀への旅を企画。
禅や美術に触れる旅となりました。
当日の天気予報は雨・・・でしたが、さほど降られる事もなく、無事全行程を終えさせていただきました。

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前回の旅行はこちら

大池寺_蓬莱庭園

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大徳寺 月釜

聚光院


去る10月28日、大徳寺での月釜に訪れた。
28日といえば、利休居士の月命日にあたり、毎月釜が懸かるのだ。
聚光院のみ、三千家の菩提寺である為、順番に法要を営み、家元担当にて釜が懸けられる。
その他いくつかの塔頭では、だいたい表千家の先生方により、釜が懸けられる。

いくつかのお席をまわらせていただいたが、中でも一番心に残ったのが、大徳寺23世である、大心義統による手造り赤楽茶碗だ。形はやわらかく温かみがあり、ずっしりと重く、表面には天衣無縫で豪快な宝づくしの模様が・・・。人柄が伝わってくるようだ。
お床には、大心に参禅したといわれる、表千家六代覚々斎の軸で、「圓」の一文字。
なかなか見られない組み合わせだ。

大徳寺の月釜ならではの素晴らしい道具との出会いに、澄み渡る秋空のもと、有意義な一日を過ごせた。

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花札も真っ青!-天龍寺-

美しい萩の花_天龍寺

私の住む、嵐山天龍寺は、今萩が満開です。
百花苑には、白・ピンク・混合とそれはそれは美しく群生しています。
萩は一株では花が小さくあまり見映えが良くは無いかもしれませんが、大きい株がいくつもあるとそれはそれは見事です。
今年は、中秋の名月ごろが一番美しいとのことです。

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西村惠信所長といく -禅と文化の旅-

吾唯知足

恒例の、【禅文化研究所 日帰りバスツアー】のお知らせです。

紅葉で混み合う京都を避け、今回は滋賀(甲賀・信楽)を訪れます。
京都と同じく歴史深い近江の里で、美しい自然と美術に触れ、禅の寺にて
西村惠信先生のお話を拝聴し、共に学びましょう。
詳細は下記のとおり。

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大徳寺、電線を地中に。

所用で、大徳寺を訪れた。
何やら門のところに看板がかかっているので読んでみると、景観保護の為、電線を地中に埋める工事をはじめたとのこと。
素晴らしい試みだと思う。

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日中禅僧交流

出発前

8月29日、第5回日中禅僧交換交流のため、臨済宗・曹洞宗から6名の雲水たちが中国へと旅立った。一行は10日間にわたり厦門にある南普陀寺で中国僧と共に修行生活を行う。

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鎌倉日帰り行

今、禅文化研究所と臨黄合議所ですすめようとしている、禅芸術の文化財など宝物のデジタルアーカイブ化という大きなプロジェクトがある。
臨済宗や黄檗宗の各本山を中心に所蔵されている宝物等の写真と目録を整備するという、禅文化研究所にとっても、とてもやりがいのある大切な事業だ。
その説明に各本山をまわっている不肖であるが、28日金曜日には、鎌倉の建長寺に出向き、建長寺と円覚寺の両本山の御担当者に説明に伺ってきた。

北鎌倉の駅

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無價・無学

東福寺方丈_市松模様の庭

先日、仕事で東福寺を訪れた。
帰りに山内を少し案内していただき、とある扁額が気にかかり眺めていた。

  無價室

東福寺の歴代の管長様はこの室号と決まっているらしい。
ただ最近では、通常は違う室号をお使いとの事。
墨跡で、無價室という号が書かれているものに遭遇すれば、それは東福寺管長のものという事になる。

さて、それはさておき、「無」ということばについてだが・・・。
そのまま世間一般の意味でとると、無價(價は価の旧字)は「価値のない・・・」となる。
が、禅の世界では「無」となると、無限大、他に比ぶるもの無し・・・といった意味となる。
他に値するものの無いほどにすごい!>無價
「無学」ならば、もう学ぶものは無いと言ってもいいくらいの境地。また、もはや修行は必要ないほどの修行を達成した意味となる。お寺へ行って、「無学なもので・・・」とはナンセンスなのだ。気をつけたい。
(N.K Wrote)

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曹源池の出臍君

天龍寺の五位鷺

出版(天龍寺季刊誌『曹源』)の仕事で天龍寺に参上した時、天龍寺曹源池に住みついているという、五位鷺に遭遇しました。
この鷺は、観光地の鷺らしくポーズを取るのがうまいとのこと。鶴島の天辺で静止したり、日本最古の石橋の上で片足で立ったり、人が来ると必ずどこかからやって来て、いろいろとポーズを取り、観光客を持て成してくれるそうです。
天龍寺の和尚さん方が、「誰だ!世界文化遺産の庭園に置物を置いたのは!!!」と言ってしまうほどに長時間静止しているとのことです。
天龍寺では、出臍君と命名しているようです。
私が出かけた際には、上のようなポーズをとってくれ、写真が取れました!

(M.T wrote)

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西村惠信所長と行く、“禅と文化”の旅

禅文化研究所では、皆様にお寺や禅に触れていただきたいと、毎年ツアーを計画しております。
今回からそのツアーは、西村惠信所長と一緒に、禅や文化に触れ、皆さんでご一緒にお勉強致しましょう!
というツアーとなりました。
当日の天気予報は雨!にも関わらず、さほど降られる事もなく、無事全行程を終えました。
くわしい行程はこちら

関牧翁前天龍寺管長筆_達磨図

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