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第4回 西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 その1

奈良の紅葉

11/3(金)、第4回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅のご報告です。
行程はこちら

奈良の町は思った以上に木々の紅葉も美しく、時にバスの中から歓声があがりました。
まず目指すのは大和三門跡寺院の一つ、妙心寺派の円照寺です。普段公開されていませんので、初めて訪れる方がほとんどだったのではないでしょうか。
バスを下りてから皆で参道を歩きます。山に分け入っていく感じで、空気は徐々にひんやりと透明感を増していくようでした。江戸時代、この寺の開山であられる梅宮さまがいらっしゃった頃、門跡寺院であることから御殿と呼ばれはするものの、いかばかりの侘びしさであっただろうと思いをはせます。

参道

たどり着きました

10分ちょっと歩いたでしょうか。ようやく門までたどり着きました。もみじの葉のグラデーションが美しく、門をくぐると、門跡寺院らしい佇まいが正面に。寝殿造で唐破風の玄関です。一同しばし立ち止まりました。

玄関

惠信所長の講演

まずは、会館をお借りして惠信先生の講演です。今回は“四智”についてをお話いただきました。
皆様熱心に耳を傾けておられました。

円通殿にて

講演の後は、珍しい茅葺きの本堂、“円通殿”にて本尊「如意輪観音像」を拝み、皆で般若心経を唱えさせていただきました。本堂内にて使われている裂地なども、どこか尼門跡寺院であるからか、雅な感じがしました。皇室ゆかりの尼寺などでは、こういった違いが見られる事も楽しみの1つです。

円通殿

障子にも菊の紋章が

今回は禅文化研究所からの旅行ということで、特別に奥御殿も見学させていただきました。もったいないほどの御厚意に、一同感謝の思いもひとしおでした。
奥御殿から眺める庭園もそれはそれは美しく、参加者の方からはもっと時間が欲しい!というお声も聞かれましたが、次の予定もありますので、名残惜しくも円照寺をあとにいたしました。

バスの中でも寝てはいらっしゃいません!

惠信先生画 奈良の山並み

惠信先生のスケッチ。
バスガイドさんのお話、「奈良は3つのお山と五重の塔を書けば、もうそれだけで奈良とわかるんです」より…。

つづきはまた次回…。

by admin  at 07:30
コメント
  1. このブログがアップロードされてから西村惠信所長の絵を見直して気が付きました。
    先生は絵の中で、御笠山と三笠山を反対に記されています。
    若草山が三笠山で、春日山が御笠山ですから、実際には左から、三笠山・御笠山・高円山という順序です。
    所長にも伝えたところ、独り遊びの愛嬌だと思ってお許し願いたいとのことでした。

    by 禅文化研究所  2007年11月15日 21:35
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