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北宋汝窯青磁 - 考古発掘成果展 -大阪市・東洋陶磁美術館-




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昔、李朝白磁にはまっていた頃、足繁く通った東洋陶磁美術館。
現在、国際交流特別展「北宋汝窯青磁 - 考古発掘成果展」と題して、河南省文物考古研究所が進めてきた河南省宝豊県清凉寺の北宋汝窯青磁窯址の出土資料約80点が展示されています。

この国の青磁や白磁を見ていると、韓国の人々を見ているような気持ちになります。
文化・芸術遺産は、その国や人そのものを映しだすものなのだなぁ…と。
日本も多大に影響を受けたお隣の国、韓国の文化を存分に楽しめる美術館です。

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THE ハプスブルク -京都国立博物館-




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1月6日から京都国立博物館にて開催中の、-THEハプスブルク-。
そろそろ人の波も引いた頃かな?!と、訪れてみました(会期は3/14まで)。
朝早い時間に向かったので良かったものの、帰る頃には外にずらっと列が…。
さすがハプスブルク家の至宝を見られる機会とあって、近畿各地から人が押し寄せているようでした。
“ハプスブルク”と聞けば、高校の世界史の授業でやたらとその名を聞いた記憶がありますが、その系図も館内には用意され、如何にヨーロッパの歴史や芸術において重要な役割を担ったかがわかる展示となっていました。
西洋美術に関して素人な私としては、かの有名なマリア・テレジアの11歳の頃の肖像と、やはり何といっても皇妃エリザベートの息を飲むような美しさにうっとりしました。
絵画のみならず、シャーベット用センターピースなどには、女子は皆ため息をついていました。

なお、京都国立博物館を訪れた際には、庭にある石像などにも注目下さい!
古い石仏や塔、朝鮮のトルハルバンなどがあり、これらは必見です。

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描かれた能 -細見美術館-




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京都岡崎の細見美術館にて、2月14日まで開催されていた、「描かれた能 -絵で楽しむ 文様が語る」。
お能や狂言を鑑賞する機会は度々あっても、あの美しい衣装や扇子などをじっくり間近に拝見する機会は滅多にありません。
しかも国立能楽堂が所蔵する逸品となれば、なおさら行かねば!と滑り込みセーフででかけました。
長い年月が経ち、作られた当初の色が褪せてなお輝き続ける能装束に、感慨もひとしおでした。雪持ち椿の意匠がことのほか美しく、気に入りました。

また、舞台で使う道具類などの展示もあり、中でも、「道成寺」にて使う釣り鐘が展示してあり、興奮しました。
女性の、恐ろしくも悲しいまでのいかんともしがたい情念、また、その魂が昇華されるのを是非一度観てみたいと思っていますが、まだその機会に恵まれません。
先に鐘を観て、新たに想像を膨らますのでした。

2月20日から始まる展観は、雅の意匠-かぐやの婚礼調度と雛道具-。こちらも楽しみです。


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ボルゲーゼ美術館展 -京都国立近代美術館-




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12月27日まで開催の、ボルゲーゼ美術館展へと足を運びました。
この“ボルゲーゼ”というのが、地名なのか名前なのかお恥ずかしながら何も知らぬままにでかけました。
この“ボルゲーゼ”というのは、枢機卿やローマ教皇をも輩出したイタリア名門貴族だそうです。
今回は、カラヴァッジョやベルニーニのパトロンであった枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼ(1576年-1633年)が集めたコレクションのうち、ルネサンスからバロックへの変遷を観る事ができる展観となっていました。
それにしましても、やはり西洋絵画は、キリスト教・聖書がある程度わかっていないとその絵を理解することは難しい事を痛感しました。

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青の風景/魁夷が心に描いたもの -東山魁夷せとうち美術館-




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瀬戸大橋を渡ってすぐの、東山魁夷せとうち美術館へ行ってきました。
来年の1月24日まで、「青の風景/魁夷が心に描いたもの」「雅(みやび)/日本の風景」が開催中です。
静か~な青の絵をたくさん観ていると、東山先生の心を覗くような、はたまた自分の心の深淵を覗くような、不思議な感覚を持つのでした。
海は美しく、おうどんは美味しい!もちろん八十八箇所のお参りも。
美術館以外にも魅力一杯の香川なのでした。

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妙心寺 -禅の至宝と九州・琉球- 【予告】




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去る11月23日をもって、名古屋市博物館で開かれていた、「開山無相大師650年遠諱記念 妙心寺―禅の心と美―」特別展が終了した。会期中55000人の来場者があったという。
これで、妙心寺開山無相大師の650年遠諱記念事業として、東京国立博物館(1月20日~3月1日)、京都国立博物館(3月24日~5月10日)、そして名古屋市博物館(10月10日~11月23日)での展覧が終わり、残すところは、九州国立博物館にて開催される、「妙心寺 -禅の至宝と九州・琉球-」(平成22年1月1日~2月28日)だけとなった。

この展覧会は、東京・京都・名古屋の巡回展ではなく、独自に調査蒐集し九州や沖縄の妙心寺派寺院に伝わる名宝を展覧するということなので、楽しみである。
お近くの方は是非、観に行かれてはいかがだろう。

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神谷美恵子が残したもの -思文閣美術館-




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「なぜわたしたちではなくあなたが?あなたが代わって下さったのだ」。
当時、差別を受け、身体のみならず、心も患っていたハンセン病患者の希望の光となり、その治療に生涯を捧げた精神科医・神谷美恵子さんが長島愛生園を訪れた際に詠んだ有名な詩の一文です。

現在、思文閣美術館にて、「神谷美恵子が残したもの」が開催中です(12/20まで)。

神谷美恵子さんといえば、我が母校にて教鞭をとられた事もあり、また私のゼミでは彼女の著書が課題図書でした。
学生時代、『人間をみつめて』(朝日選書)の一文、

「生命への畏敬ということをシュヴァイツァは言ったが、私は宇宙への畏敬の念に、このごろ、ひとしおみたされている。科学の武器をもってさえ、その全貌を把握できないこの宇宙の中で、私たちは“意識”ある生命を与えられた。この意識をもって宇宙を支えるものに賛歌をささげたい。それをささげうる心が人間に与えられたことを感謝したい。こういう広大な世界を、小さな心で思い浮べることこそ人間に与えられたおどろくべき特権であると思う。」

が特に大好きで、この本を繰り返し読み、また事あるごとにこの一文があるページをめくっていました。
栄西禅師「大いなる哉 心や」にも通じます。

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円空・木喰展 -美術館「えき」KYOTO-




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11月7日(土)~29日(日)まで、京都駅伊勢丹7Fにある、美術館「えき」KYOTOにて、「円空・木喰展」が開かれている。

独特の作風で知られる二人の刻られた仏像や神像が沢山展示されていて、とても興味深く観ることができた。
いかめしい顔をした力強いお不動さんや、千体仏と称して、細かな木っ端ひとつをも無駄にせず刻られた仏像。鉛筆の先ほどの小さなものもある。
それぞれの顔はユニークである。
立ち木に掘られたであろう観音様もあるし、円空の自身像もあった。
どこかの民間の場所にあって、その自身像の裏が皿のように彫り込んであるため、子供たちが持ち出してそり遊びをしたために、肝心の自身像の表面がすり減ってしまったというようなものもあった。
いかに民衆の中に溶け込んでいたのかが容易に想像できるのである。

美術館「えき」KYOTOは、京都駅の上であるし小さな美術館なので、気軽に立ち寄ることができるので、京都駅ご利用の際には是非おすすめしたい。

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妙心寺 禅の心と美  -名古屋市博物館-




名古屋市博物館

11月23日まで名古屋市博物館にて、【特別展 開山無相大師650年遠諱記念-妙心寺 禅の心と美-】が開催中です。
東京国立博物館、京都国立博物館と、妙心寺開山無相大師650年遠諱事業の一環として、順次開催されて来ましたが、今回は展示内容もまた異なっているようです。
予想を上回る人出だそうです。妙心寺所蔵品だけではなく、濃尾地区の妙心寺派寺院所蔵の宝物も多数出展されております。なかなか目にすることのできない宝物の数々、是非この機会にお近くの方はおでかけになってみてください。

お正月からは九州国立博物館で「京都 妙心寺 -禅の至宝と九州・琉球-」が開催されます。

栞いろは歌 禅のことをもっと…も各会場内にてお配りしております。

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いけばな -歴史を彩る日本の美- 京都文化博物館




京都文化博物館_いけばな

京都文化博物館にて11月15日まで開催している、「いけばな -歴史を彩る日本の美-」を観にでかけました。
神仏への献花に起源を持つ日本の“華道”の歴史を、様々な資料をもとに、時代の流れに添って展示解説がなされていました。
現在、数え切れぬほどの流派がある日本の“生け花”“華道”ですが、華道のお稽古をする者として、改めてその歴史を勉強する良い機会となりました。

四季ある和の国日本の伝統文化は、知るほどに奥深く、その精神性をも含めると、この一生で足りるだろうか…と思うほど学ぶことが多々あります。私の師匠は御歳80になられて、私から見ると「知らない事などあるのだろうか」と思うほどですが、未だ御自らも師匠につき、学び続けられています。

自国の文化の素晴らしさを知っていれば、どこの国を訪れても、どこの国の方とお話しても恥ずかしくありません。
また、相手の国の文化にも尊敬の念を持ち、興味深く学ぼう、知ろうとする姿勢が自然と出てきます。
皆さんもこの秋に、自国の文化について、さらに見識を高めてみませんか?

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北村美術館 -秋興の茶-




秋興

春、秋と年に2回楽しみにしているのがこちらの展観です。
今回のテーマは、『秋興の茶』。いつもこちらの展観のテーマは美しい日本語ですので、それもまた楽しみなのです。
秋は空気が澄み空高く、茶花も、美味しい食べ物も豊富で、山の彩りも錦で豊かになり、大好きな季節です。そんな秋の茶事とは如何に?!と思わせる、“秋興”の文字。
懐石に始まり、小間での重厚な濃茶、広間での心軽やかに楽しめる薄茶、そんな茶事に使われる道具組が順を追って観られます。
とりわけ心に残ったのが、千家十職のうちの、樂焼のお茶碗を作る家、樂家の七代目、左入(さにゅう)作の赤樂、“菊の絵茶碗”です。

既に8年ほど前になるでしょうか、美術館にて左入作の赤樂“吉野”を拝見しました。
まるで本当に吉野の桜を拝みに行ったかのような気持ちになれる、何とも言えない淡く美しい色合いのお茶碗で、また何とも優しい感じがにじみ出ていて心が和み、それ以来左入さんファンの私。今回の“菊の絵茶碗”にも和ませていただきました。
やはりこれらの茶碗は作った方をうつしているようで、今回の展観の案内にも、
「温厚篤実な人で風流人でもあったそうです。その作品は技巧にすぐれ、性格どおり温厚でしかも丁寧なものが多く、一般に黒よりも赤茶碗がもて囃されています」
とありました。

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野村美術館 -樂家の歴代展-




野村美術館

恒例の野村美術館、秋季特別展を訪れました。
この度は、千家十職、千利休時代から茶の湯に深く関わってきたおちゃわん屋、樂家の歴代の作品が並べられていました。
代々の作品をみていますと、新しい物を創造する事にチャレンジされた方、長次郎(初代)復古のように、これぞ樂茶碗というような茶碗をひたすら一本道に作り続けた方、特徴があり面白いものです。
地階では、「茶の湯の棚展」も開催されており、「こんな雅やかな豪華な棚が!?」と目を見張るようなもの、様々な茶会に行ったり長年稽古を積んでいても見たことのないような棚、自分が習っているのとは違う流派の棚などが拝見でき、非常に興味深いものでした。
12月13日まで開催中。野村美術館のあたりへは、南禅寺さんからずっと紅葉が美しい道。是非歩いてこのあたりを散策してみて下さい。

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MIHO MUSEUM -若冲ワンダーランド-




若冲ワンダーランド

大好きなMIHOミュージアム、秋の展観を鑑賞に訪れました。
今回は皆様もおそらく御存知、伊藤若冲。ワンダーランドと名付けた所以は、若冲の描く絵が、当時流行した「写生」とは少し異なる不思議な世界であった事からだそうな。
確かに若冲の絵を観ていますと、美しく一枚一枚鶏の羽が描かれているかと思いきや、顔は若干鶏の顔とは違っていたりユーモラスだったり、それでも現実の鶏以上に躍動感に溢れていたりと不思議な感覚を覚えます。
今回の目玉は、近年民家から新たに発見されたという象と鯨の屏風。これはまさにワンダーランドでした。圧倒されるような…、でもくくくっと笑いたくなるような、なんとも不思議な巨大な鯨と象の屏風。黒い鯨に白い象。地球上最も大きな哺乳類と言われる鯨に、これまた大きな神聖な白象。これを屏風におさめた若冲の心や如何に?!
その他未だ観たことなかった作品なども出展されており、非常に興味深い展観となっていました。

信楽の山奥ということで、少しばかり紅葉も始まっていますよ!是非おでかけになってみてください。

【第8回 西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅 参加者募集中!】

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パラミタミュージアム 再訪 -三重県四日市-




アンコール展_パラミタミュージアム

大好きなパラミタミュージアムを再訪しました。
現在、特別展として、-アンコール・ワット展 アジアの大地に咲いた神々の宇宙-が開催中です。
世界三大仏教遺跡の1つとされるアンコール・ワット。私は7~8年前に訪れましたが、その頃よりさらに整備が進んだり、新しい発見があったりで、ますます興味深い遺跡になっています。
今回の展示では、2001年に発掘されたクデイ仏が日本初公開されていました。
日本とはまた違った感じの柔和な表情の仏像達に、心がおおらかになるようでした。
パラミタミュージアムでの展観は、明日9月30日までですが、その後各地を巡回します。
京都では、10月9日~11月3日まで、美術館「えき」KYOTOにて開催予定。
是非おでかけになってみてください。

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承天閣美術館(相国寺内) -相国寺 金閣 銀閣名宝展 ~パリからの帰国~-



承天閣美術館

臨済宗大本山相国寺内にある承天閣美術館を訪れました。
「相国寺 金閣 銀閣名宝展 ~パリからの帰国~」と題して、昨年パリのプチ・パレ美術館で開催された展観の帰国展示会でした。
貴重な墨蹟や茶道具など、ぎゅっと凝縮された展示品に圧倒されました。
会期も終わりに近いからか、訪れる人もたくさんでした。
承天閣美術館の気に入っているところは、靴を脱いで絨毯の上をそのまま歩いて展示品を見る為、靴の音やスリッパの音が全くしない所です。これ、美術品などを見る時にはとても嬉しく大事な事です。

さて、もう上の展観は終わってしまいましたので、次回展観をご案内しておきます。
西陣織といえばこの方、山口安次郎さんの能装束の展観です。
-心と技の饗宴-105歳 山口安次郎作 能装束展

この展観にあわせて、相国寺境内にて、お能の会も催されるとの事。その際の装束は、安次郎さんによるものだそうです。

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パラミタミュージアム 三重県四日市 菰野



パラミタミュージアム 壷の道

パラミタミュージアム”。
これを聞いて行かずにいられるでしょうか!おわかりになる方はすぐにおわかりになるでしょう!
般若波羅蜜多心経の、“波羅蜜多”のサンスクリット語、パラミタです。
一体全体どのような美術館なのだろう?!と興味津々ででかけました。

この美術館の名称は、メインコレクションである池田満寿夫氏による「般若心経シリーズ」から名付けられたとの事。私の中では池田満寿夫さんと言えば幼い頃にテレビみかけて、髪の毛が爆発していたという記憶しか……。芸術家でも、一体どのような作品をてがけているのかなどを知らずにでかけ、度肝を抜かれました。
「土と火が創造と破壊を繰り返す<陶>の世界に「輪廻転生」を感じ、仏教芸術が人々の意識のなかから消え忘れ去られることに危機感を覚え、-陶こそが般若心経にふさわしい-と考えた」と仰る池田氏の膨大な作品群。般若心経が生きて我々に語りかけてくるようで、土の風合いには、初期仏教の地、ガンダーラを彷彿させるものがありました。
開館直後に伺った為、まだ人もまばらで、友人と2人なのを良い事に、ああだこうだと話しながら夢中で拝見し、大ファンになってしまいました。

壷の道_内田鋼一作

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河合寛次郎記念館

河合寛次郎記念館

先日、久しぶりに河合寛次郎記念館を訪れました。
10年ほど前から度々訪れていますが、昔は土日祝日でも人がまばらでした。が、今回は美大の生徒さん達や、ご旅行中と思われる方々など、たくさんの拝観客でにぎわっていました。
昨今流行りの生活スタイルと、民芸の“用の美”の考え方がリンクする事や、静かな落ち着ける空間を求めてやってくる方もまた多いからでしょうか。
京都の伝統的な職人の仕事や、数寄屋建築などとはまた違う魅力のある河合寛次郎の作品とこちらのお宅。自らの生活にも、心豊かに暮らす為に取り入れられそうなヒントがいっぱいです。

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樂美術館 -樂焼のはじまり、そして今-

樂焼のはじまり、そして今

京都市上京区の、樂美術館では、平成21年6月13日(土)~ 8月30日(日)まで、夏休みのこの時期恒例の、-親子で見る展覧会、シリーズ樂ってなんだろう「楽焼のはじまり、そして今」-が開催中です。

初代から当代までの作品を総て拝見でき、さらに小学生にでもわかるような易しい説明書きがそれぞれの作品にある為、初めて樂焼の世界に触れる大人の方にもオススメします。
また、待合では樂焼の茶碗づくりの工程を映した貴重なVTRの放映がありますので、是非ご覧になってみてください。他の窯元とは違う作り方など、興味深い映像がたくさんです。
8月16日には親子で見る樂茶碗鑑賞会があり、当代樂吉左衞門さんが解説してくださるようです。
私が参加したいくらいです……。

樂美術館
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蓮の清香-君子の花 浄土の花 -高麗美術館-

高麗美術館

京都市北区の高麗美術館では、夏にふさわしい展観、「蓮の清香-君子の花 浄土の花」が開催中です。
何度も訪れている美術館ですが、やはりここを訪れるとまずはしばし庭を鑑賞。
誰でしたか、「庭の良し悪しは広さではない」と言いましたが、まさにその言葉を思わせる庭。
そして今回の展観は、朝鮮美術における蓮の花の用い方。
日本の文化も多々影響を受けている朝鮮の美術品を見ていると、なぜかふっと心が落ち着きます。
茶の湯の道具にしても、“民芸”を知るにしても、その上で朝鮮の美術を知る事は書かせない道です。
また、こちらの美術館では様々なワークショップも開催されています。今回は私も大好きな作家さん、村田森先生のワークショップもある模様。興味深いです。

是非京都へおこしの際は訪れてみて下さい。ゆったりとした気分で時を過ごせる美術館です。

蓮の清香-君子の花 浄土の花 -高麗美術館-
2009年7月3日(金)~9月27日(日)

蓮
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文房具 書院を飾る -裏千家茶道資料館-




文房具 裏千家茶道資料館

なかなか見る機会の無い“書”の道具ばかりの展示にお邪魔してみました。
世に名高い端渓の硯の名品、美術品・置物としてもよく骨董屋でみかける李朝の水滴など、比較的、書に通じていない者にもわかりやすいものから、むむ、これは?!という逸品まで幅広く拝見させていただく事ができました。
いつもこちらでは、美味しい季節の和菓子とお抹茶をいただけるのも楽しみに訪れています。
茶道をされていない方も、是非一度お運び下さい。

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PLAIN PEOPLE アーミッシュの生き方 -思文閣美術館-



バギー
思文閣美術館HPより転載 アーミッシュのバギー


「“アーミッシュ”といえば、アメリカで昔ながらの生活を営むコミュニティを作っている人々」という事くらいしか知らなかった私は、この思文閣美術館での展観を知り是非でかけてみたいと、前もってインターネットでアーミッシュについてを調べた。
するとすぐに2006年に起きた悲しい事件を知った。
アーミッシュの子供等が通う小学校で起きた銃乱射事件。何人かが犠牲になったものの、そのコミュニティの人たちは、犯人と家族をすぐに赦し、思いやり溢れる行動を取ったとの事(犯人はアーミッシュではない)。さらにアーミッシュについて知りたくなった。

アーミッシュのルーツは、ヨーロッパで幼児洗礼を否定し、洗礼は成人して後自らの選択で行うべきだと唱えたアナバプテスト(再洗礼派)で、厳しい弾圧と迫害を受けた人々だそうな。そのような歴史的背景もあり、平和主義を貫き、現代文明や世俗からは離れ、信仰に基づいた独自の生活を送っているらしい。
今回の展観では、その生活の柱となる聖書、マーティスミラー(殉教者の鏡)、アウスブント(宗教の歌集)を中心に、彼らが住む家の建築方法から日々の生活道具、衣服など、アーミッシュについてをよりよく知る為に充分な展示となっていた。

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茶と美-柳宗悦・茶を想う -大阪日本民芸館-




茶と美 日本民芸館

7月12日(日)まで大阪日本民芸館にて開催中の『茶と美-柳宗悦・茶を想う』を訪れた。
柳宗悦が催した茶会にて使われた数々の道具が展示されている。
昔、家にあった本でたまたまこの茶会の様子を写真で見て、柳宗悦の文章を読み、当時茶道のお稽古をはじめたばかりであった私は度肝を抜かれたものである。「こういった世界があるのかぁ…」と。
あれから早8年は経つが、相変わらずお稽古を続けている自分はどうであろうと顧みる。

それにしても、お隣の国立民族学博物館では、千家十職展が開催中。そしてこちらではこの展観。
単に「茶」で結びつけたのか、深い意図があるのか…。考えてしまうのであった。いずれにしても、どちらもお見逃しの無いようにお願いしたい。

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ユーラシアの風 新羅へ -MIHO MUSEUM-

ユーラシアの風 新羅へ


お隣の国韓国といえば、韓流スター、美容、食などで日本でも大人気ですが、その国を7世紀中頃にほぼ統一した“新羅”の素晴らしい文化については、御存知無い方が多いのではないでしょうか。
新羅の都が置かれていた慶州には私も2回ほど訪れていますが、恥ずかしながら、今回ミホミュージアムでの展観を拝見するまで全く知らない物が多々ありました。
ユーラシア西方文化の影響を色濃く受けた新羅の煌びやかな黄金文化、どこか日本の古墳時代を思わせる遺物など、興味深いものばかりが展示されています。
信楽の山奥にありますのでなかなか行きにくい処かもしれませんが、行けば必ず“あぁ、来て良かった”と思える事間違い無し。緑も最高に美しい季節です。
是非おでかけ下さい。

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千家十職×みんぱく -国立民族学博物館-



千家十職×みんぱく

3月12日~6月2日まで開催の特別展、千家十職×みんぱく -茶の湯のものづくりと世界のわざ-を観に、大阪府吹田市にある“国立民族学博物館”を訪れました。

千家十職(せんけじゅっしょく)とは、茶道具全般を作る十の家の事です。その歴史はそれぞれ300~400年ほどで、11~17代目を数えます。

【金物師】 中川淨益家
【表具師】 奥村吉兵衛家
【竹細工・柄杓師】 黒田正玄家
【袋師】 土田友湖家
【土風炉・焼物師】 永樂善五郎家
【茶碗師】 樂吉左衛門家
【釜師】 大西清右衛門家
【一閑張細工師】 飛来一閑家
【塗師】 中村宗哲家
【指物師】 駒澤利斎家

代々に亘って、家元をはじめとする様々な茶人をうならせるほどの物を作り続けて来た職家。
その職家の当代や後嗣が、「民博の所蔵品にインスピレーションを得て、何か新しい物を創造する」という初めての試みなのでした。これはもう、面白くないわけがないのです!
あくまでも「職人である」という事で、なかなか表舞台には出てこられない方もいらっしゃる為、そのお考えを知り、どのように制作に携わっていらっしゃるのかを垣間見る事はなかなか叶わない事なのです。

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きらめく朝鮮の技 -高麗美術館-

きらめく朝鮮の技 -高麗美術館-

日本も大きな影響を受けた韓国文化への親しみ、尊敬の念を、いつも再確認させてくれる美術館。京都市北区にある高麗美術館を訪れました。
現在、“きらめく朝鮮の技”と題して、螺鈿漆器と象嵌青磁を中心とした展覧が開催中です(6/28まで)。

今回一緒に訪れた友人は、前回の私の記事の写真を見て「もっと山の中に在るような美術館かと思ってた!」と。確かに写真を見ると、屏も韓国風、そして韓国の石文化をその小さな空間で見事に表現した庭に、山奥か、韓国の田舎のような所にある空気を感じるのかもしれません。
実は、京都市北区の閑栖な住宅街の中に、いばるわけでもなく、ひっそりと、でも美しい空気を醸し出して存在しています。こちらの美術館の庭は、私の知る限りでは美術館の庭としては一番小さな庭かもしれませんが、物理的な大きさなどは関係無く、心が感じる広さは無限大。とても素晴らしく気持ちの良い庭です。

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おしらせ -日曜美術館「妙心寺」・白隠禅画墨蹟集-

何度かこちらでもおしらせしましたが、5月10日まで、京都国立博物館において、“特別展 妙心寺”が開催されています。関連して、私も大好きな番組、4月12日のNHK教育テレビ『日曜美術館』で下記のとおり放送があります。

4月12日(日) NHK教育テレビ 朝9:00~10:00(再放送は翌週日曜日の夜8:00~)
「妙心寺 不屈の禅が生んだ美」 

番組内では、世に名高い狩野派や、海北友松などがとりあげられるようですが、忘れてはならないのが臨済宗中興の祖といわれる、白隠慧鶴禅師です!
膨大な数の画を残された白隠さんの事も是非こちらの番組でご覧になってみてください。絶対におもしろいですよ!
この、白隠さんの禅画墨蹟集が、現在特別価格(4月30日まで)にて発売中です。さらに、白隠禅師法語全集も割引価格にてご提供中です! 詳しくは下記からどうぞ。

白隠禅画墨蹟 全三冊

禅画をご覧になりたい方はこちらから

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特別展 妙心寺 -京都国立博物館-

特別展-妙心寺-

本日3月24日から、京都国立博物館において、特別展-妙心寺-が開催されます。>5月10日まで。
開山無相大師の650年遠忌を記念して行われるもので、国宝「瓢鮎図」をはじめとする、普段はなかなかお目にかかることのできない禅宗寺院の宝物が一挙に公開されます。
お近くの方、また、お花見や観光で京都へおでかけの方は是非この機会にお運び下さい。

妙心寺展に関するその他の記事はこちら

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春季展「春に笑む」 -裏千家茶道資料館-

春に笑む

裏千家茶道資料館において、春季展「春に笑む」と題して、梅・桃・桜にちなんだ展観が開催中です。
ことに日本人が好むこの春の花々を、茶人や職人はどのように表現し、愛でるのか?!
茶道をされていない方にも是非ご覧いただきたい内容でした。
また、茶家と大徳寺との深い関わりを伺い知る事のできる墨蹟などにも心ひかれました。
2階での展示の最後は、大徳寺現管長・高田明浦老師から現在の家元、坐忘斎宗匠に送られたという軸で締めくくられ、心地良い緊張感を持ちました。
1階にていただく季節の菓子と美味しい抹茶、お道具の数々もいつも楽しみです。

3月28日(土)まで。

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さて、大山崎 ~山口晃展~ -大山崎山荘美術館-

さて、大山崎

この人(山口晃氏)の目から、世界はどのように見えているのだろう?!
と心から感嘆し、心から大いに笑い、楽しめる展観でした。
普段は静かなこの小高い山の上にある美術館も、今回は評判を聞きつけた人たちで大入り満員状態。
長年通っている美術館ですが、このように人で賑わっているのは初めて?でした。

茶や戦国の武将に縁深い大山崎の地。現代と歴史が交錯、茶道や華道などの日本の伝統、色々なものごとがシンクロしていて、既成概念なんて枠に捕らわれないはまらない、山口氏が生み出す作品は、次を観るのがワクワクして仕方が無い……。
少年の心を持ったまま…だけれども、膨大な知識量に裏打ちされたかのような作品に夢中になりました。

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花のかんばせ -樂美術館-

花のかんばせ_樂美術館

京都市上京区にある、樂美術館を訪れました。
現在、-樂歴代 花のかんばせ-と題して、花にゆかりのある樂家のお茶碗がお目見えしています。
>3月29日(日)まで。
花の形をしたもの、花の文様が描かれたり彫られたりしているもの、ご銘に花の名がつけられたお茶碗などなど。
いわゆる“京の底冷え”のこの日、館内は既に我々が待ちこがれる春の陽気に満ち溢れていて、自分の心までもが暖かい春の日差しに触れたようでした。

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上野伊三郎+リチ コレクション展 -京都国立近代美術館-

上野伊三郎+リチ コレクション展

町でみかけたポスターの、色鮮やかな独特の表現に惹かれ、京都国立近代美術館へでかけました。
自分の好きな分野の美術館ばかりにでかけていると、偏りが出てきてしまい、なかなか他の世界に出会うきっかけを無くしかけますが、こちらの美術館での展観はいつも新しい世界へのいざないとなる為注目しています。
今回も、京都とは縁深いこの夫婦であるにも関わらず、分野が違う?私のアンテナには今まで全くひっかかってこなかったもので、二人の仕事を拝見するのは初めてでした。
日本人の表現とは違う独特の感性に、ファンタジーの世界に、心弾みながら歩みを進めていました。
日本の七宝の技術と、カラフルなリチさんの下絵が出会い、作られた飾り箱。見る者の心を彼女の世界へとひきこむようで、目がくぎづけでした。

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甲斐の国のたからもの -山梨県立博物館-

甲斐の国のたからもの_向嶽寺蔵 仏涅槃図

“甲斐の国”と聞けば、まず皆さんは何を思い浮かべられますか?!
やはり武田信玄公!!! でしょうか。もうそれしかないというほどに歴史上印象強い武将ですね。
そこまで思われたのなら、是非、我らが臨済宗としては、禅に深く帰依し学ばれた信玄公(そもそも信玄とは得度した時からの法諱です)とゆかり深い、本山向嶽寺恵林寺を思い出していただければとても嬉しく思います。
そんな名刹に残る宝物のうち、新たに山梨県指定の文化財に認定されたものが、「甲斐の国のたからもの」という展観名にて、山梨県立博物館にて展示されます。

禅宗関係のものとしては……

東禅寺(曹洞宗) 宝冠釈迦如来坐像
向嶽寺(臨済宗) 仏涅槃図
南松院(臨済宗) 桃隠和尚像(開山頂相)
南松院       渡唐天神像 策彦周良賛

蘭石図 伝雪窓普明筆(重要美術品)
柿本人麻呂図 如水宗淵筆(重要美術品)
陶弘景松聴図 天与清啓賛(重要文化財)

などが展示されるとの由。また、柳沢吉保ゆかりの調度品の数々も展示されていますが、これは元々吉保の菩提寺であった黄檗宗の永慶寺に奉納されたものが、移封の際に恵林寺に移されたものだそうです。
さらに、上写真の、修復を終えた「仏涅槃図」(向嶽寺蔵)展示室内で、2月15日(日曜日)午後1時より、仏教年中行事公開「涅槃会」の法要(向嶽寺派僧侶による)がご覧になれます。さらに、仏涅槃図についての解説や、法要についての解説もあるようです。
またと無い機会かと存じますので、是非この日におでかけになられてみてはいかがでしょうか。

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妙心寺展 開催中! -東京国立博物館-

妙心寺展

既に、このブログでも紹介した(2008/12/25)が、現在、東京国立博物館で、「妙心寺展」が開かれている。
今年、大本山妙心寺の開山無相大師の650年遠諱の年に因んでの特別展観である。
大本山妙心寺の宝物はもちろんのこと、妙心寺派の各寺院に収蔵、あるいはもともと収蔵されていた宝物なども展示されているのだが、その中に、「老梅図襖 旧天祥院障壁画」も展示されている。

この「老梅図襖」は現在、アメリカのメトロポリタン美術館が所蔵しているもので、今回の展覧会に特別に里帰り展示されているようだ。
このブログをずっと読んでいただいている方は、「おっ」と思われるかもしれない。
実は、この「老梅図襖」のことを、「狩野山雪・老梅図襖絵の複製  妙心寺・天祥院」に書いたことがあるからだ。

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ノリタケデザイン100年の歴史 -京都文化博物館-

oldnoritake.jpg

日本の多くの家庭で昔から愛用されてきた“ノリタケ ボーンチャイナ”。
西洋の高級食器メーカーの物よりも手が届きやすく、普段使いしやすい事からも各家庭においてもとても馴染み深いものだと思います。
この、日本を代表する食器メーカーの100年の歴史をこの展観で楽しむ事ができました(京都文化博物館・3/15まで)。

白く輝くような磁器の製造がまだまだ困難だった頃の苦悩と努力の積み重ねや、戦後の困難な時期を乗り越えて今がある事……。
美しくできあがった製品しか目にしない我々には知り得なかった様々な歴史、様々な作品を目にする事ができ、今あるこの会社の製品は、長い歴史と人々の熱意、思いが込められてこそ存在し、だからこそ、“物にも心は宿る”と、改めて感じる事のできた素晴らしい展観でした。

さて、この展観にあわせて?なのか、京都のあるホテルのロビーラウンジでは、オールドノリタケの復刻版のティーセットでお茶がいただけたり、百貨店の美術画廊では、オールドノリタケの展示即売会が催されていたりと、目に心に楽しいイベントがたくさんです。
私も大の紅茶好きですが、海外の磁器ばかりに夢中にならず、「日本のメーカーに元気になってもらわねば!」との思いもありますし、ホテルで見たオールドノリタケの復刻版も良いなぁ…探してみよう!と思った次第です。

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吉祥 福・禄・寿を中心に -裏千家茶道資料館-

裏千家茶道資料館

松の内の間に…と先日訪れてきました。
新春を寿ぐにふさわしい、おめでたいお道具がずらりと展示されてい、拝見するだけで華やかなお正月気分を味わえます。
特に私が印象に残ったのは、裏千家六代・六閑斎御手造りの福禄寿の香合。樂家の窯で焼かれたものでした。このような香合をお造りになる茶人とはどのようなお家元だったであろう…と想像もふくらみます。
呈茶席もあり、辻村史朗氏、利茶土(リチャード)さんや細川護熙氏といった作家さんのお茶碗でいただけます。周りの方のお茶碗にまで興味津々、楽しませていただきました。

平成21年2月15日(日)まで。

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若州一滴文庫

一滴文庫

作家の故水上勉氏が故郷に設立した若州一滴文庫は、小浜湾から少し山間部に入ったのどかな田園が広がる地にある。1985年に開館し、一時期閉館に追い込まれていたが、現在はNPO法人化され、水上氏の蔵書や水上作品に使用された挿画の原画などが常設されている。
庄屋を思わせる長屋門を入って正面にある本館には、蔵書のうち2万冊が開架されており、車椅子を利用できるスロープを使い各展示室を移動できるようになっている。

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妙心寺展 -東京国立博物館-

妙心寺展

臨済宗では最も多数の末寺を有する大本山妙心寺では、平成21年に御開山無相大師の650年遠諱(おんき・祖師の遺徳をしのび執り行う法要。通常50回忌以降50年ごとに行なう)を迎えられます。
そこで、これを記念し、東京国立博物館を皮切りに全国4か所の美術館・博物館にて『妙心寺展』が開催されます。
こちらのブログでも、各地での開催前には御案内させていただきたいと思います。
まずは東京から……。

【東京国立博物館】 1月20日(火)~3月1日(日)

無相大師(関山慧玄・かんざんえげん)をはじめとする妙心寺を代表する高僧の墨跡や頂相(ちんそう・肖像画)、その他有力な諸大名と関わり深かった禅宗寺院ならではの宝物がご覧になれます。
650年遠諱ならではの大規模な展観で、坐禅会や講演会など、各種イベントも開催されます。
詳しくは下記HPからご覧になってみてください!

妙心寺展_東京国立博物館

各種禅語カレンダー好評発売中!(08'12/26の午前中までにご注文いただきましたら、年内にお届けします)

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美の発見 魁夷の愛蔵品と中国の風景 -東山魁夷せとうち美術館(香川)-

東山魁夷せとうち美術館

少し前の話になりますが、9/20~11/3まで、香川県立東山魁夷せとうち美術館で開催されていた【美の発見 魁夷の愛蔵品と中国の風景】を観に訪れました。
川端康成との古美術を通しての2人の交流について、また、画伯が蒐集された古今東西の美しい(骨董・美術品)ものたちや茶道具などが展示されていました。
日本を代表する画家ゆえに、その絵は何度も拝見したことがありましたが、今回の展示では、今まで私が知らなかった部分を拝見する事ができました。
「この色は、あの代表的な絵にいつも使われている色じゃないか?!」「このようなものの中にまで美を見いだし、蒐集されたのか…」と、一つ一つ、色々な想像をしながらの鑑賞でした。芸術家の所持品というのは、どなたの物を拝見しても非情に興味深い物です。その、「ものを観る目」というのを、凡人の私たちも少しでも学びたいところです。

さて、香川にはアートスポットがたくさんありますが、是非、瀬戸大橋を渡ってすぐの、この美術館にもお立ち寄りになってみてください。

美術館内のカフェ
館内にあるカフェからはこの景色!
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館蔵名品展-野村美術館(京都市)-

紅葉美しい野村美術館界隈

南禅寺にほど近い野村美術館にて、【開館25周年記念 館蔵名品展】が開催中(12/14まで)です。
さて、開館記念の名品展ということで、HPの出品リストをご覧いただければ、どれだけすごい物がお目見えしているかは一目瞭然です。
今回、同じくお茶をお稽古する仲間と瞠目しましたのは、野村得庵御自らが筆をとり書かれた、美術品台帳、および茶会記でした。台帳には、御道具の彩色絵から寸法、手に入れた経緯、値段、特徴までもが細やかに記され、さすがのものでした。そして、財界人としても活躍され、多忙であった翁がこのように自らが選び抜き慈しんだ道具に愛着を持ち、帳面にこと細かく書いているのを目にし、自分を省みて恥ずかしくなる思いでした。
「すごい人って何がすごいのか…って、こういうことがすごいのだ…」と思った次第です。

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第6回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅2 -平安佛所/泉屋博古館-

いつも美しいこの川のあたり

お昼を終えた一行は、紅葉並木美しい鴨川を横断し、平安佛所へ。
仏師の江里康慧先生を訪れます。

江里先生

制作中の仏像・現代の仏像の作り方について、また仏教の歴史と仏像の関係などについて、興味深いお話を伺う事ができました。 いつもお寺などを参拝しますと、ただただ仏像を拝し、思いに浸り、仏師の事にまで思いをはせる事は少ないかと存じます。
ですが、こちらで制作過程などを拝見し、江里先生のとてもお優しく穏やかなお人柄に触れ、古くから、弱い人間の信仰の対象となるような仏像を作り続けて来た職人の技と心が、今もなお連綿と受け継がれている事を目の当たりにし、ありがたく、感無量でした。

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japan蒔絵 -宮殿を飾る 東洋の燦めき- -京都国立博物館-

japan

12月7日まで京都国立博物館で開催されている、japan蒔絵 -宮殿を飾る 東洋の燦めき-の展観を訪れました。
今回のポスター、「マリー・アントワネットもお気に入り(ハート)」という如何にもかわいいキャッチフレーズ付きで、見に来るお客さんも若い女性が多く見られました。
さて、かわいいこのフレーズに反して、マリー・アントワネットのコレクションは、どれもこれもおそろしいほどに細かく技巧のこらされた物ばかりで、確かに女性好みのかわいらしい物と見ればそうなのですが、「かわいらしい」で片付けるような物ではなく、圧巻でした。あの時代に遠く離れた異国から、これだけのものをコレクションする力というものを感じました。
アントワネットの母、マリア・テレジアも宝石よりも蒔絵が好きと言ったほどとの事。親子に亘るコレクションの数々は、必見です。

第一章「中世までの蒔絵」
第二章「西洋人が出会った蒔絵―高台寺(こうだいじ)蒔絵―」
第三章「大航海時代が生み出した蒔絵-南蛮漆器」
第四章「絶対王政の宮殿を飾った蒔絵―紅毛漆器―」
第五章「蒔絵の流行と東洋趣味」
第六章「王公コレクションと京の店先」
第七章「そして万国博覧会」

今回、上記のような形で展示されていますが、膨大な展示数ですので、最初からあまりに1つ1つ丹念に見ていますと、最後にははっきり言ってあまりのパワーに疲れます。
私がやはり美しいと感じたのは、マリー・アントワネットのコレクションと、第一章の、中世までの、宗教に結びついた蒔絵の数々でした。
おもしろかったのは、蒔絵の細工に、インド特有のクジャラート地方の文様を螺鈿であらわしたものなどでした。
もう一度、自分の好きなものだけをじっくり見に行きたいと思います。

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高麗美術館 「鄭詔文のまなざし ― 朝鮮文化への想い」 -京都-

高麗美術館

京都市北区にある、高麗美術館を訪れました。
現在、開館20周年記念特別展Ⅲ 「鄭詔文のまなざし ― 朝鮮文化への想い」が開催中(12/23まで)です。
「高麗美術館」と聞いて、皆様はどのような美術品が思い浮かびますか?
私ならやはり、李子朝鮮時代の白磁やパンタジ(家具です)、民画でしょうか。
そして、日本の武将や権力者が韓国から連れ帰った陶工を祖とする日本の窯元の事、朝鮮半島からの渡来人が多く、石の文化が残る滋賀県のとある地方の事、京都の秦一族の事など、美術や文化から、祖先の事についてまで、思いはひろがります。
朝鮮の美術や文化を知る事は、日本の事をも学ぶ事になるのです。
是非一度皆さんも足を運ばれてみてはいかがでしょうか。素晴らしい美術館です!

素敵な瓦と塀

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青のコレクション-ピカソの青 モネの青-  大山崎山荘美術館

大山崎山荘美術館

京都は大山崎にあります、大山崎山荘美術館を訪れました。
現在、「青のコレクション-ピカソの青 モネの青-」と題した企画展を開催中(12/7まで)です。
「青」に焦点をしぼった展観、どのようなものか楽しみにでかけました。
本館はいつものように民芸の作家による染め物、陶器などから、青色が美しく表現されたものが選ばれ、安藤建築の新館に入った途端に、ピカソの「肘をつく女」に出迎えられ、衝撃を受けました。
さらに、今回展示されるとは知らずに先に進むと、ルオーの「聖顔」が。ピカソとモネという名前を前面に出した方がもちろん知っている人も多く、展観の目玉になるのでしょうが、私は是非ルオーの絵を皆さんに観ていただきたいと思いました。


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生活と芸術 アーツ&クラフツ展 -京都国立近代美術館-

アーツ&クラフツ展


京都国立近代美術館では、【生活と芸術 アーツ&クラフツ展 ウィリアム・モリスから民藝まで】が開催中(11/9まで)です。
19世紀後半にイギリスで興こったというアーツ&クラフツ運動。
最初はこの運動の先導者であるウィリアム・モリス(産業革命後に大量生産で粗悪な商品が溢れていたイギリスで、中世の手仕事を見直し、生活から芸術を切り離さぬよう活動しました。リネン類や壁紙、その他様々な生活道具をデザインしました)に関する展示が多く、その次にヨーロッパへと拡がったこの運動の紹介が。
最後には、我が国で興った「用の美」の再発見・再認識、-民藝運動-の紹介。
柳宗悦さんの周りにいた、河合寛次郎さん・黒田辰秋さん・濱田庄司さん等の作品が所狭しというほどに並べられた三国荘の再現は圧巻でした。
ただ…その三国荘の部屋の再現ですが、美しい物が展示されているのと、床の間が見えにくい事もあり、ついつい身を乗り出してのぞき見る人もしばしば。するとその度にけたたましいブザー音が館内に…。どう考えても、何も表示もなく、身を乗り出して見ても仕方のない展示方法。せっかくの空間に嫌な空気が漂いました。
いつも工夫された素晴らしい展観を考えて下さる美術館だけに、非常に残念でした。

さて、イギリスで興ったアーツ&クラフツ運動と日本の民芸運動。
イギリスでは結局、フィリップ・モリスの製品はどうしても値段が高くなってしまい、高所得者層にしか受け入れられなかったという面もあるのだとか。
日本の民芸運動に関しても、作家さんが人間国宝になられたり、そうでなくとも庶民の手には届かぬ物も多々あります。ですが、自分で歩いて探してみつける用の美は、手の届かないような物でもないはず。分相応な物で、長く使えて美しいものを求めたいものです。

〈アーツ&クラフツ展 下記を巡回予定〉
東京都美術館 平成21年1月24日(土)~4月5日(日)
愛知県美術館 平成21年6月5日(金)~8月16日(日)

季刊『禅文化』には、7号にて柳宗悦氏の「井戸と楽」が掲載されています。
既に7号は在庫切れ絶版となり、皆さまからのリクエストで、2007年春の204号にて再度、掲載しました。

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大和し美し -MIHO MUSEUM-

大和し美し

信楽のMIHO MUSEUMでは、良寛生誕250年を記念した特別展、「大和し美し(やまとしうるはし)-二大コレクションと良寛 美と文学のコラボレーション-」が開催中です。
「二大」とは、交友のあった川端康成と安田靫彦で、2人が愛した骨董や書画、また良寛さんの墨跡や手製(伝)の鞠など、厖大なコレクションが展示されていました。
美しい日本に住まう事をもう一度改めて考え直し、国民1人1人がどのような日本にしていきたいのか、今は亡き、日本を愛した賢人が問いかけているようでした。
それにしましても、広い館内にパワーのある美しいものがたくさん展示されすぎていて、私はいささか疲れを覚えるほどでした。まだまだ修行が足りないようです。

さて、最近、コンクリートの人工建造物は見えないような緑豊かな里山に住む事に少し憧れを抱いています。経済発展、より物質的に豊かな暮らしばかりを追い求める時代は終わった感もあります。日本は、古人からの「和」による智慧で、諸外国ともうまくつきあいつつも、日本独自の精神的発展と古来からの信仰(手を合わせる事)を大切にする事、日本の美しい風景、独自の文化を残す事につとめなくては、悲惨な事件は増える一方ではなかろうかと危惧します。
アレックス・カー氏活動がとても気になる今日この頃です。

MIHOミュージアム 信楽

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深秋のころ -北村美術館-

深秋のころ 北村美術館

河原町今出川近くにある北村美術館では、秋の展観(12/7まで)が始まっています。
今回も、懐石のお道具、濃茶席、薄茶席のしつらえを順に楽しめるような展示となってい、茶事に招かれた感にひたりながら逸品を楽しめます。
また、特別に仏教美術も展示されており、なかでも虎関師錬(こかんしれん/臨済宗 1278-1346)の消息が印象深く、茶をたしなむ者が、道具のみならずこういった禅僧の墨跡を実際に目にする事ができるのは非常に意義深い展示だと思いました。

数々の素晴らしい仏教美術に加え、逸品揃いで私のような者にはいささか重みを感じすぎる濃茶席のお道具。その後、薄茶席の展示にあった鳴滝窯で焼かれた「瓢文」のお茶碗に心癒され、さらにはこの人と言えばなぜか私は「秋」を思う北大路魯山人、そして数寄者が作られた茶碗など、最後は楽しい趣向で展観は締めくくられています。
私設美術館の中でも展示数は恐らく少ない方だといえる美術館ですが、本当に美しい良き物というのは、これだけで充分にお腹が一杯になるものです。
また、展観の題名が毎回素敵で、そこも私がこの美術館を気に入っている理由の1つなのです。

平成二十年春季 -吉野懐古-
平成十九年秋季 -暦年の茶-
平成十九年春季 -山笑ふ-
平成十八年秋季 -漸寒-

虎関師錬については、研究所の『本覚国師 虎関師錬禅師』をどうぞ。

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憧れの展観 「スリランカ 輝く島の美に出会う」 -東京国立博物館-

スリランカ 輝く島の美に出会う

9/17~11/30まで、東京国立博物館にて、「スリランカ 輝く島の美に出会う」と題した展観があります。
皆さんの中で、スリランカというとどういったイメージでしょうか。
ヌワラエリアをはじめとする紅茶でしょうか?!
テロなどのマイナスイメージもあるかもしれません。

私にとっては、憧れの仏教世界遺産の地です。海も緑も美しく、是非一度は訪れてみたい国です。
そんなスリランカの、日本で初めてとも言える大規模な展観が開催されるようです。
なぜ東京だけで開催なのだろうか……と残念でなりませんが、周辺にお住まいになられている皆さまにお知らせだけでもと、ご紹介させていただきました。

今年の夏に、ブッダ初転法輪の地、インドのサールナートへ行ってきましたが、そこでスリランカから参拝に来られた団体にお会いしました。
団体と一緒にいらっしゃっていたお坊さまが、「どこから来たの?」と話しかけて下さり、ここサールナートがブッダの初転法輪の地であることや、参拝の時や正式な行事の際には仏教徒は皆白い服を着るのだという事などを教えて下さいました。
インドで色々とトラブルがあり、少し疲れていたのですが、スリランカの仏教徒の方々の優しい表情、穏やかなものごしが非常に印象に残り、心おちつくひとときでした。

サールナートにて

サールナートにて
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狩野派と近世絵画 -承天閣美術館-

承天閣美術館

相国寺内にあります、承天閣美術館にて、-狩野派と近世絵画-展が開催中です(11月30日まで)。

訪れるたびに、美術館まわりの庭などが美しく手入れされていっており、美術館に美しいものを拝見しに行く際に、本山の境内を歩かせていただけるのはありがたいものだな…と思います。
今回の展示は、狩野派による絵画も必見ですが、様々な抹茶茶碗の展示も楽しめます。
9/15~12/8までは、秋の特別公開も始まるようですので、あわせておでかけになられてみてはいかがでしょうか。

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西国三十三所 観音霊場の祈りと美 -奈良国立博物館-

奈良国立博物館

奈良国立博物館にて開催中の、「西国三十三所 観音霊場の祈りと美」を見にでかけました。
西国観音霊場は、四国のお遍路と並び、古来より信仰深い人が「一生に一度は全てのお寺をまわってみたい」と憧れる巡礼の道。
本年は、この西国霊場巡礼における中興といわれる、花山法皇の崩御より壱千年を数える年にあたり、この展覧会のみならず、各寺院においても秘仏公開などが行なわれるようです。
今回、博物館では一度に見る事のできる機会はもう無いのではないかと思われる展示がそれは素晴らしいものです。是非奈良へおでかけ下さい(9/28まで)。

それにしましても、私も今まで、知らないままに観音霊場に数えられるお寺を巡っていたりしたものです。
何事にもその“とき”が来るのを待つ必要があるのでしょうか。
なんとなく今、改めてきちんと全てのお寺をまわってみたい気分なのです。この気持ちを持って参拝するのは、以前の参拝とはまた違う感慨がありそうです。
ちょうど花山法皇の壱千年忌とも重なる事ですし、これを機縁として観音霊場巡りを計画したいと思っています。

沐浴中
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インドネシア更紗のすべて -細見美術館-

インドネシア更紗のすべて

京都は岡崎の細見美術館にて下記が開催されている為、楽しみにでかけました。

日本・インドネシア共和国国交50周年記念
  「インドネシア更紗のすべて ─伝統と融合の芸術」展
会期:平成20年8/1(金)~9/15日(月・祝)

アジア諸国の布は本当に魅力的で、私も旅行で訪れますと、工房へでかけたりして求めています。
インドネシアはまだ訪れた事が無いものの、伝え聞くバティック(蝋纈染め)の美しさは是非一度目にしたいものだと常々思っていました。
前にテレビで見たのですが、神に踊りを捧げる女性達が体に巻き付けていたり、王宮の方達が公式行事や結婚式で身につけられるバティックがそれは美しく、インドネシアの風土と人々にとけこんでいてとても印象的だったのです。
今回の展示は、単に布を紹介するのみならず、蝋纈染めの工程や、インドネシアのどの地方でどのような物が作られているのか、また、外国から影響を受けて作られたバティックの紹介など、様々な内容でバティックの事を詳しく知る事ができ、大変興味深いものでした。

王家のみに伝えられる文様があったり、病気の時に着て、その平癒を願う為の文様があったりと、単に-着る為のもの-、ではなく、バティックが心底美しいと思えるのには、人々の思いや歴史が一枚の布に深く刻み込まれているからなのだと気づかされました。
素晴らしい展示でしたので、機会がありましたら是非おでかけになってみてください。

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生誕100年記念 -浜松市秋野不矩美術館-

浜松市秋野不矩美術館

静岡に出張に行くのなら是非に……と、部下が勧める美術館を訪れた。
5月11日までは、京都の国立近代美術館。そして、6月7日~7月27日までは私が今回訪れた浜松市秋野不矩美術館にて、日本画家・秋野不矩さんの生誕100年を記念する展観が開催されている。
正直に言うと、今まで、この画家の絵を見たことがなかったと思うが、彼女のために作られたこの美術館で見た、彼女の彩色豊かな絵に心を引きつけられた。
特に、インドでの民家を描いた絵は、日差しの強さと、それでいてカラッとした空気をも感じさせ、インドに行ったことのない自分をインドへと誘うような絵だった。思わず図録を買い求めた次第。

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第5回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 その3(細見美術館・山田松香木店)

六盛へ

光雲寺をあとにするとちょうどお昼時。今回は六盛さんにて名物手をけ弁当と、季節のお料理をいただきました。
その後は歩いて細見美術館へ。今回の展観は「祈りの美・かざりの美-仏教美術と工芸-」。重要文化財「愛染明王」 や「春日神鹿御正体」、その他圧倒されるような立派な観音様のお軸なども拝見させていただきました。
また、今回はせっかく細見美術館にお邪魔するのですから、屋上の茶室「古香庵」を是非皆さまに体験していただきたく、お点前もしていただいて美味しいお抹茶と和菓子(末富製・銘「青梅」)を頂戴しました。

細見美術館茶室_古香庵

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山口伊太郎遺作 源氏物語錦織絵巻展 -相国寺・承天閣美術館-

源氏物語錦織絵巻

相国寺にある承天閣美術館では、-山口伊太郎遺作 源氏物語錦織絵巻展-が7月6日(日)まで開催中です。

西陣織で絵巻物???と、実物を目にするまではいまいち想像がつきませんでしたが、かな文字まで全てが織られています。縦糸と横糸?がどのようにあわさったらあのように精緻で美しい織物による絵巻物ができあがるのでしょう。理解の範囲を超えていましたので、ただため息をつきながら眺めるばかり。
源氏物語の登場人物の衣装などは、まさに織物なわけですから、様々な美しい色の重ね、文様1つ1つにまで心が込められており、日本を、京都を代表する職人の精神に感服しました。
特に、薄物をまとっている人物の手がうっすら透けて見えるのにはもう…。

このたび研究所から発売される、禅僧が語る(DVD)シリーズの中で、妙心寺管長がお好きな句だと語っておられた、

  生きることは 一筋がよし 寒椿

この句を思い出させる一人の職人の生き様を見させていただき、気持ちがひきしまる思いがしました。

*承天閣美術館に、十牛の庭が新たに作庭されていました。また、相国寺法堂や方丈なども公開中です。是非おでかけ下さい。

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与謝蕪村 -翔けめぐる創意(おもい)-  -MIHO MUSEUM-

与謝蕪村

新緑美しい信楽のMIHO MUSEUMでは、与謝蕪村の展観が開催中です(6/8まで)。
今まで、色々な美術館でその作品をいくつか目にしたことはありましたが、これだけ多くのものが集まる機会はそうはない事と思います。
力強い山水画から、ほっと一息安心できるような江戸の人々を描いた画まで楽しめました。

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高麗茶碗への挑戦 -野村美術館-

南禅寺の青もみじ

南禅寺にほど近い野村美術館では、6月8日(日)まで-高麗茶碗への挑戦-として、朝鮮より渡って来て日本において伝世してきた高麗茶碗が紹介されています。
また、今回非常におもしろいのは、古い高麗茶碗と一緒に、日本・韓国で活躍している現代の陶芸家によって作られた高麗茶碗を展示している事なのです。

絵画などと違って茶碗の場合、どのような土・釉薬をもって、何度くらいで焼成されたのかを分析するのは難しく(茶碗を少し割って調べるわけにもいきません!しかも焼成される前と後ではだいぶ大きさが違います)、如何に「写し」の茶碗を作るのが難しいかが想像つきます。
今回の展示では、現代陶芸家が挑戦した「写し」の茶碗も多く見られますし、また、その他現代の陶工が丹精を凝らして作った高麗茶碗が楽しめます。

それにしましても、茶人が昔の朝鮮の雑器を茶碗にみたてて使ったからこそ「高麗茶碗」の地位は確固たるものとなりましたが、何よりも、何らてらいの無いその器達に美を見出した日本の古の人々の「こころ」に、私はいつも感動を覚えます。
現代の陶芸家が、元々は茶碗として作られたものではなかった高麗茶碗というものに挑戦するのは、悟った事さえ忘れてしまっているような、そんな境地が必要なのかも知れないなぁ…と思った次第です。

今回、お軸は松花堂昭乗の「維摩居士・寒山・拾得図」の素晴らしい三幅が展示されていて、こちらも必見です。
南禅寺の青もみじを見に…という方は、是非こちらにも立ち寄ってみて下さい。

野村美術館 高麗茶碗への挑戦

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生誕100年記念 秋野不矩展 -京都国立近代美術館-

秋野不矩展

京都近辺にお住まいの方は、5月11日(日)までに是非ぜひ、ご覧いただきたい展観のご紹介です。

インドを見つめる深いまなざしやその心、人柄が絵には正直に出るのですね。彼女の描くガンジス川やインドの村、遺跡などを見ていると、昨年初めて訪れて魅了されたインドへと心が飛んでいくようでした。
そして、その絵からは、現代の日本人が忘れかけている自然に対する畏敬の念や、信仰心などをインドを通して教えてもらうようで、暖かい思いと同時に、心ひきしまる思いも抱きました。

さて、この展観では絵画のみならず、90歳を超えてなおインドやアフリカを訪れた彼女の写真なども展示されており、アフリカの砂漠をガイドと共に軽やかに歩く写真にしばし目がくぎづけになりました。
キラキラとしていて少女のようで、とてもかわいらしく、自分はもう失ってしまったであろうものをずっと持ち続けていらっしゃるようなその姿がとても眩しかったのです。

本当に良いものを見させていただけた…と深く感動する展観でした。
時間には充分に余裕をもっておでかけになる事をオススメします。

今後は、下記を巡回するようです。 浜松市の秋野不矩美術館は、建物も非常に興味深く、是非私も一度訪れたいと願っています。

浜松市秋野不矩美術館 平成20年6月7日(土)~7月27日(日)
神奈川県立近代美術館葉山 平成20年8月9日(土)~10月5日(日)

京都国立近代美術館


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樂吉左衞門展 -佐川美術館- 

佐川美術館

昨年、9月15日の樂吉左衞門館開館を記念して3月20日まで開催されていた、「樂吉左衞門展」 を見るために、滋賀県守山市にある佐川美術館を訪れました。
2001年から2007年にかけて制作された焼貫黒樂茶碗29点、黒樂茶碗10点、焼貫茶入4点、焼貫水指1点の計44点が展示されていました。この日、以前でかけたフォーラムにて色々とお勉強させていただいた茶室を実際目にしたいと予約の電話を入れたのですが、満員という事で念願叶わず…。茶室見学は次回訪れる際のお楽しみとなりました。

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乾山の芸術と光琳 -京都文化博物館-

乾山の芸術と光琳

京都文化博物館にて、4/13(日)まで、-乾山の芸術と光琳-展が開催されています。
ご存知のとおり、この尾形光琳(1658-1716)・乾山(1663-1743)の兄弟は、京都の呉服商雁金屋の生まれで、兄弟共に非凡な才能を発揮した、当時を代表する絵師と陶工です。

この乾山が、二条綱平公から与えられた山荘に開いた鳴滝乾山窯の窯跡は、今は研究所によくいらっしゃる和尚さんのお寺、法蔵禅寺の敷地内にあります。
そちらの窯跡での近年における発掘調査の全貌が公開されており、今まで様々な美術館で見てきた乾山の作品の裏側までもがわかるようで、非常に興味深い内容となっていました。
お花見はもちろんのこと、京都の土地や歴史が育んだ素晴らしい芸術、文化も味わいに是非いらしてみて下さい。

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吉野懐古 -北村美術館-

吉野懐古

いつも楽しみにしている美術館の春の展示が始まりました。*6/8(日)まで
昨年は「山笑ふ」。今年は「吉野懐古」。 季節とテーマにそった茶事を想定した素晴らしいお道具の数々が毎回楽しみな美術館です。
吉野といえば、いにしえから人々が様々な思いを胸にお参りし、大権現様への御供え、また御神木として桜の苗を植えたという…。単に桜の名所というばかりではない、人々の心の拠り所であるかの地を思い起こしつつ、展示されたお道具の数々を楽しめました。
土日祝日でも、比較的人の少ないこの美術館、ゆっくりと楽しめてオススメです。

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陶 雪月花・人と動物の意匠 -樂美術館-

樂美術館


3/30(日)まで、樂美術館にて「陶 雪月花・人と動物の意匠」と題して新春特別展が開催中です。
楽焼というと、あのぽってりとまるい感じの、ろくろを使わないお茶碗、そして色は黒や赤のみを思い浮かべるかもしれませんが、実は懐石道具から香炉、香合など様々な物が焼かれ、様々な意匠を楽しめます。
今回の展示は特に、十二支をはじめ、なかなかお目にかかることのできない意匠をこらした作品が多数お目見えしています。茶道をしている方にしか近寄り難い美術館かもしれませんが、一度この機会にご覧になってみられると良いと思います。

美術館では、樂家当代が席主をつとめられる茶会や、手にふれる樂焼鑑賞会、また、-親子でお茶一服-と題して、親御さんと子供さん(小中学生)が参加して美術館、樂家所蔵のお茶碗でお茶をいただく機会がもうけられています。この間参加した茶会にて、樂さんが「どんなお茶碗使えば子供が喜ぶかな~と思って考えるのが楽しいんです」とお話されているのをお聞きして、私も子供の頃の純粋な気持ちのままで樂茶碗に触れてみたかった…と思った次第です。

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ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展 -滋賀県立近代美術館-

ヴォーリズ展

滋賀県立近代美術館にて、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展が開催中です(3/30まで)。
今回は、母校のヴォーリズ建築についてが語られる下記の特別講演会の日に訪れてみました。

◆特別講演会「窓からの眺め」神戸女学院キャンパスに見るヴォーリズの美学
  日時=3月2日(日) 午後1時半~ 会場=当館講堂(聴講無料)
  講師=神戸女学院大学文学部教授 濱下昌宏氏、石田忠範建築研究所 石田忠範氏


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佐川美術館 樂吉左衛門館開館記念フォーラム

樂吉左衛門展 3/20まで

佐川美術館 樂吉左衛門館開館記念フォーラムが、去る2月2日に京都市の金剛能楽堂にて行なわれました。
題して、「現代(いま)の精神(こころ)を語る-茶碗から空間へ-」。

樂家当代(15代目)の樂吉左衛門氏の設計により佐川美術館に新しくできた茶室は、ごく当たり前の、今まで私たちが知っている茶室とは異なる様相を呈している事は既に耳にしていました。
なんとなく、「樂さんの今風のあの樂茶碗に合う茶室なのかもなぁ…樂さんらしいなぁ」と、写真やらを拝見して思っていましたが、やはりそのようで、樂さんは自分の茶碗が生きる茶室というものがあれば…とずっと思われていたそうです。そして、佐川美術館には守破離(しゅはり:「規矩作法、守りつくして 破るとも 離るるとても 本をわするな」・千利休)をコンセプトとした樂吉左衛門館と茶室が作られました。

長年の夢がついに叶ったともいうべき茶室について、まずは伝統的建築の権威・中村昌生先生(京都工芸繊維大学名誉教授)の基調講演がありました。
スライドを見つつ、冗談を交えつつ、樂さんの茶室がどういった精神を宿しているのか、非常にわかりやすく、愛情こもった賛辞を樂さんに送っていらっしゃるように見受けられました。
素人がぱっと見たところでは、新しい以外の何ものでも無いように見える茶室にも、中村先生の頭の中にある膨大な知識や資料によれば、やはり伝統的な流れを無視しているわけではない、筋がちゃんと通っているのだという事を理解できました。

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『憧れのヨーロッパ陶磁』 -京都国立博物館-

京都国立博物館

特別展覧会、『憧れのヨーロッパ陶磁-マイセン・セーヴル・ミントンとの出会い-』を鑑賞しに、京都国立博物館を訪れた。
展観の紹介文章には、「いつの時代も、人は異国に対して一種の畏れを感じる一方で、強い憧れをもつようです。このところ、高級食器としてのヨーロッパ陶磁が人気を博し、テーブル・コーディネートで活躍している背景にも、おそらくある種の「異国趣味(エキゾチシズム)」があるのでしょう」とありますが、どうでしょうか。
最近の日本では、ブランドやラインを揃えて使わなければならない、そしてなんと言っても値の張る西洋の高級食器よりも、洋食であっても気軽に使える自分の好みの日本の窯元の作家物をどんどん使って、自分なりにコーディネートを楽しんでいる人が増えているように思えます。

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『京都五山 禅の文化展 』 -九州国立博物館-

九州国立博物館

太宰府の九州国立博物館にて、-足利義満600年御忌記念「京都五山 禅の文化展」-が開催されています。
 *2月24日(日)まで

京都五山とゆかりの寺院から、中世の禅文化の名品が一堂に集うまたとない機会。
来館の皆様には、栞いろは歌-禅のことをもっと-を配布させていただいております(なくなり次第終了)。お近くにお住まいの方、期間中に九州をご旅行される方は是非ご高覧下さい。

会期中には、様々な講演会や、坐禅会(HPに詳細あり)も開催されるようで、ただ鑑賞するだけでなく、実体験もできる企画があります。

この展示、地元京都では開催されない為、非常に残念なのです。
京都に五山があっても、その名品を一度に見る機会はほぼあり得ません。

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大徳川展-東京国立博物館-

大徳川展

来場者が40万人を超え、大成功のうちに終了したという大徳川展。
ちょうど出張中に行く事ができました。
「二度とない!」の文句に、平日でもものすごい賑わいでした。
日本人ならどれだけ歴史音痴でも知らない人はいない徳川家康。
その家康を頂点とする徳川の各御家のお宝がおでましとあれば、日本人としてはさほど興味が無くとも出向いてしまいそうです。
少し前から司馬遼太郎にはまって読み続けている私にも、リアルに当時を想像できる様々なものがお出ましで、非常に興味深く楽しむ事ができました。
日本史を、つめこみの勉強としてしかとらえられない学校の授業(私がそうであっただけかもしれませんが)が、こういった展覧を観る事によって、楽しくてもっともっと知りたいものになれば…と思いました。

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表千家北山会館 -元伯宗旦展-

元伯宗旦展

京都北山にある表千家北山会館では、12/20(木)まで、「350年遠忌記念 元伯宗旦展~残された手紙にみる生涯と茶の湯~」と題して、主に宗旦の手紙を中心とした展観が楽しめます。

宗旦ゆかりの道具などを単に見て感じるのみならず、実際に宗旦からその子息、江岑宗左に宛てた手紙、大徳寺の和尚方とのやりとりなどを拝読する事によって、宗旦の近辺の事、その思い、時代背景などが詳しく理解でき、展示されている消息全てに詳しい解説があるため、非常に勉強になる展示でした。
まるで歴史の教科書を詳しく勉強しているかのごとく、宗旦と交流のあった公家、武士、僧侶、町衆などが次々に登場し、歴史に詳しくない者にはいささか高度な内容であるかもしれません。
ですが、信長から秀吉、徳川へと急激に時代が動いたこの頃の、茶人を始めその周辺の才能溢れる人達の身辺が伺え、茶道や歴史が好きな者には、大変魅力的な内容でした。
なかなか自分自身で勉強するのが難しい内容かとも思われますので、このチャンスに是非足を運ばれると良いかと思います。

ちなみに、元伯宗旦とその子息、宗左については、現在『茶道雑誌』にて連載中の「掌のつむじ風」が大変読みやすくおもしろくて、毎月私は楽しみにしています。

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MIHO MUSEUM -MIHOコレクション 大いなる時を超えて-

MIHOミュージアム

開館10周年記念特別展Ⅲ-大いなる時を超えて-(12/16まで)と題された展示を拝観しに訪れました。
まず最初に我々を出迎えてくれるのが、なんともいえない表情の犬の埴輪。教科書で学んだ物ともまた違う感じで、『日本書紀』には、野見宿禰(のみのすくね)が日葉酢媛命(ひばすひめのみこと)の墓へ殉死者を埋める代わりに土で作った人馬を立てることを提案したとあるようで、現代の考古学研究により、この説話は否定されているようだが、日本書紀を信じた方が、時の権力者の慈悲に触れられるようで、ロマンがあって良い(そういうものではないのかもしれませんが、お聞き流し下さい)。

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元伯宗旦と樂茶碗 -樂美術館-

樂美術館

以前にも書きましたが、今年は元伯宗旦(千利休の孫にあたります)350年忌の年にあたり、京都の美術館では、宗旦にちなんだ展観が数多く見られます。
樂美術館もその1つで、長次郎が作った茶碗の中で、宗旦書付のある名碗や宗旦好みの茶碗、また、樂家歴代の茶碗を拝見する事ができます。

宗旦といえば、熱心な参禅の徒であった事、どこの藩にも茶堂として身を置くことをしなかった事、侘びさびに徹底していたというイメージがあまりに強く、その好みの道具や書付の残る道具とは一体全体いかなるものかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、多くの美術館を訪れ、宗旦のまわりにあった様々な物を見ていると、それだけではない宗旦の色々な面が伺えて、さらにその魅力に惹きこまれます。今回の樂美術館の展示でも、宗旦の新たな面を垣間見させていただけました。

*樂美術館では、様々な所に生けてある花がいつもとても素敵です。それも毎回この美術館を訪れる際の楽しみなのです。

*宗旦については、11/29に弊所発刊の堀内宗心宗匠『歩々清風』に、-元伯宗旦の茶と禅-として、詳しく書かれています。

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茶入・棗の名品 -香雪美術館-

香雪美術館

阪急御影駅ほど近くにある、香雪美術館(神戸市東灘区)を訪れました。
こちらは、朝日新聞創設者の村山龍平翁の蒐集品に加え、初代理事長の村山長挙(玉泉)翁の蒐集した物が所蔵され、春と秋に展示公開されます。
経済界で活躍され、茶の道にも通じた偉人の蒐集品を展示する私設美術館がことに好きな私ですが、それぞれの先人の楽しみ方、趣味趣向に触れられるのも、後々の人達の手によって、所蔵品が大切に受け継がれてきたからこそ。いつも有難く勉強させていただいています。
時を経てなお美しいく、斬新に思える意匠などもあり、茶入・棗の逸品を訪れる人もまばらな静かな美術館で楽しめました。

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相国寺の禅林文化 -承天閣美術館-

承天閣美術館

相国寺承天閣美術館にて、-相国寺の禅林文化-と題して、室町から近世にいたるまでの名品が展示中ですので訪れてみました。

さすがは足利家とのゆかり深い相国寺。金閣寺・銀閣寺も相国寺派に属しますので、その所蔵品の筋の良い事、そして格調の高さ、どれをとっても見応えのある物ばかりです。
他ではそうは見られない足利義政ゆかりの物も多数展示中です。
彼がいなければ日本の文化はここまで成熟するのにもっと時間を待つ、あるいは天下人にこのような鋭い感覚の持ち主が出現するのを待たなければならなかったであろうと思える点で、色々な事を言われているこの足利幕府8代将軍を、私はやはり尊敬せざるを得ないのです。身分関係なく、才能ある者は自分の同朋衆に加えた点も、心ひかれます。

さて、この素晴らしい展示と併行して、茶道具名品展も開催されており、美しい堆朱(ついしゅ)の台に乗せられた天目茶碗や、仁清のいかにも京都らしい茶碗、重厚感溢れる多くの水指、食籠なども展示されていました。
12/8までは、秋の特別公開で、相国寺の方丈や法堂、浴室もご覧になれますので、京都へのおでかけの際に、コースに加えられてみてはいかがでしょうか。
こちらの浴室は、有名な妙心寺の明智風炉とはまた違って、おもしろいですよ! 

相国寺にかかる虹
虹_同志社

この日は雨が振ったりやんだり、変なお天気でしたが、夕方にはこのような虹が。
相国寺と同志社の寮です。

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狩野永徳 -京都国立博物館-

狩野永徳展 -京都国立博物館-

京都国立博物館では、11/18(日)まで、狩野永徳展が開催されています。
少し前の話ですが、研究所メンバーで、有難くも内覧会に行かせていただきました。

戦国時代、天下統一を目指すほどの武将が出たこの時期、やはり、彼らを納得させるだけの人物があらゆる方面で多々出てくるものなのですね。そういう時代であったということでしょうか。
いくら才能ある人物でも、その人を活かすパトロン的な存在無しには、活躍の場も無い事でしょうし、その活躍ぶりが後世まで讃えられるものとはなり得ないでしょう。
今回は、史上初の永徳の回顧展、さらに今まで皆様の目に触れられる事の無かった物も初公開されています。戦国武将に愛された絵師だけに、その武将たちを祀る禅宗寺院にも彼の作品は数多く残っており、そのような物にもご注目いただきたいところです。

さて、内覧会でさえもものすごい人でしたが、一般公開が始まった今、あまりの人気ぶりに、金・土・日の開館を午後8時までに延長しているとの事です。最近、このような人気の展覧会では、混雑状況もHPにて確認できるようです。
なかなかゆっくり鑑賞とはいきませんが、ぜひ比較的すいている頃を見計らっておでかけになってみてください。

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第59回 正倉院展 -奈良国立博物館-

正倉院展 奈良の鹿_神の使い

奈良が一年のうちに一番賑わうのではないでしょうか。今年も、「正倉院展」が始まっています(11/12まで)。
約1200年も前に異国の地からやってきた、あるいは日本にて作られた美しきもの達。それが今もなお素晴らしい保存状態で受け継がれ、目に触れられる事に感謝の気持ちもひとしおです。
聖武天皇が派遣した遣唐使たちは目利きでもあり、予算の中から日本に持ち帰る美しきもの達を選び、当時非常に困難を極めたであろう航海の末に、日本に新しい文化をもたらしたのです。
異国からやってきた物、そしてその文化を吸収し、日本で日本らしさが加わり作られた物なども目にする事ができました。
異国の文化に尊敬の念を抱くと共に、自分が生まれた国、日本の情緒豊かな面にも触れる事ができ、自国の文化の豊かさに、新たに誇りを持つ機会を与えられた感じがして、是非今後もこの有意義な「正倉院展」が末長く続けられるよう祈るばかりです。

今回私は、展覧される宝物について少しだけでも簡単に勉強してから訪れたいと思い、公式ガイドブックにも認定されている、小学館の「和樂」を読んでから参りました。美しい写真と共にわかりやすく楽しい説明があり、少し知識を入れていくだけで、鑑賞のおもしろみは何倍にも増しますので是非皆様にもオススメしたいです。

さて、余談ですが、この日は張り切って8時半には奈良国立博物館に着いたのですが、既に長蛇の列。いったい、一番前の人は何時から並んでいらっしゃるのでしょうか?!
チケットをお持ちでない方は、チケット販売所の長蛇の列に並んだ後に、入館するためにまたまた長蛇の列へ。是非先にチケットをお求めになってからおでかけ下さいね。


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乾山の芸術と光琳 -出光美術館(東京)-

乾山の芸術と光琳

丸の内の出光美術館にて、11/3~12/16まで、-乾山の芸術と光琳-展が開催されます。
ご存知のとおり、この尾形光琳(1658-1716)・乾山(1663-1743)の兄弟は、京都の呉服商雁金屋の生まれで、兄弟共に非凡な才能を発揮した、当時を代表する絵師と陶工です。

この乾山が、二条綱平公から与えられた山荘に開いた鳴滝乾山窯の窯跡は、今は研究所によくいらっしゃる和尚さんのお寺の敷地内にあります。
そちらの窯跡での近年における発掘調査の全貌が、今回初公開されるとのことです。

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「開館30周年記念展 暦年の茶」-北村美術館-

秋晴れの鴨川

河原町今出川にある北村美術館を訪れました。
2007年9月9日(日)~12月9日(日)まで、「暦年の茶」と題して、開館30周年と宗旦居士350回忌の節目の年を記念するに相応しい道具が展示されています。

こちらでの展示が楽しいのは、待合や、小間での濃茶席、広間での薄茶席など、茶事の進む順番通りに展示がしてある事なのです。自分も茶事に参加しているかのように、「あぁ、この場面でこのお道具かぁ…」と、まるで亭主の心づかいを感じる事ができるようで、勉強にもなります。

今回一番心に残ったのは、宗旦作の花入で、瓢箪を使ったもの。「銘 達磨」です。
まるで一筆達磨のような形をした瓢箪をくりぬき花入れにしたもので、なんともいえないわびの世界を感じます。美術館にあるべき物かもしれませんが、秋の様々な草花を生け、茶会に登場したらどれだけ素晴らしいことでしょう!叶わぬ願いですが、見てみたいものです。

今年は千宗旦の350回忌の年という事もあり、茶道に関係する美術館では、宗旦の特別展が多く見られます。乞食宗旦といわれながらも京の人々に愛され、禅の道にも深く通じた千宗旦という茶人の生き方、人柄、その精神性は、現代を生きる我々の心にも深く感銘を与えるものと思われます。
まさにお釈迦様が涅槃の際に言われた、「法灯明自灯明」を生きられた方です。私も各美術館で、千宗旦という人に触れたい思いでいっぱいです。また足を運びましたらこちらでご報告する事に致します。

*「宗旦の茶と禅」に関しては、11月29日に研究所から出版される、堀内宗心著『歩々清風-科学する茶禅の人-』にも詳しく書かれています。

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「懐石のうつわ展」 -野村美術館-

茶室_天龍寺

南禅寺近くにある野村美術館を訪れました。
いわずもがな、野村財閥を一代で築き上げた得庵(野村徳七氏)のコレクションが収蔵されています。
主に茶道具、そして自らも嗜まれた能に関する所蔵品が数多くあり、春と秋の展示が毎回楽しみな美術館です。

今回は、「懐石のうつわ展」。
前期 平成19年 9月 8日(土)~10月21日(日)
後期 平成19年10月23日(火)~12月 9日(日)

茶の湯をお稽古されている方で、本格的な茶事の経験のある方にはおわかりでしょうが、茶事をするとなると、びっくりするほどの様々な器が必要となります(昔のかなりわびた茶事は、そうでもなかったのかもしれませんが…)。
茶事とは、茶の湯のフルコースのようなもので、お濃茶を美味しくいただく為の懐石に始まり、お濃茶、薄茶へと続きます。その一会は、会の形式にもよりますが、3時間にも4時間にも亘ります。その長い時間、亭主が趣向を凝らし自分の思いを込め客をもてなし、客は客で、その亭主の心を汲み取ってこそ主客交わり一体となる、一期一会の会となります。

今回はそんな茶事での懐石に使ううつわの展示だったのですが、得庵がどのようにもてなしたのかと想像するだけで楽しくなるような逸品が揃っていました。
中でも、原羊遊斎作・酒井抱一下絵の蕨蒔絵の膳と椀は、ため息が出るばかり。おしかりを受けるかもしれませんが、羊遊斎の塗りには、女性を「匂うがごとく美しい」という、その表現を思わせるような感覚を毎回覚えてしまいます。

また、バカラの懐石具は、明治末から大正時代の大阪の美術商が、自らフランスのバカラ社に注文し取り寄せたものを、得庵のところに収めたというもの。
この時代の実業家である数寄者の茶に対する向き合い方、力の抜きどころ、道具を見る目には、いつも感服せざるを得ず、現代にもこんな方はいるのだろうか…としばし考えてしまうのですが、その時代の数寄者を支える美術商、道具商などにも、このようなおもしろい人物がいたものなのかと目の覚める思いがしました。

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「開館50周年 特別記念展」 -逸翁美術館-

逸翁美術館

毎回訪れるのを楽しみにしている逸翁美術館。 今回は開館50周年というおめでたい年。 出展作品を見てもわかるように、選りすぐられた逸品にて、「特別記念展」が催されている。

今回心に残ったのは、大好きな俵屋宗達による「飛鴨図」。
光悦とのコラボを始める前の画だろうか??? たらしこみの技法も少しは見られるのだが、光悦とのコラボ作品のそれとはまた違う。なかなかお目に書かれない、どちらかというと渋めの味わい深い作品であった。
また、大棗・吹雪などの時代物も、昔の職人の心意気が見えるかのような味わいで、私は「竹林蒔絵大棗」に心惹かれた。後期(10/27~12/9)の展示替えでも、錚々たるものが出展されるようなので、改めてでかけたいと思っている。

さて、この「雅俗山荘」での展示は、来春をもって終わりとなるようだ。
「逸翁美術館」は、違う場所に新しい建物にて生まれ変わるらしい。耐震性の問題や、建物の老朽化などが問題となったのだろうか。和洋折衷の重厚感ある旧邸は、美術館というより、本当にお宅にお邪魔しているような感じで、昔から親しんで来た美術館だけに、仕方ない事とはいえ惜しくてならない。 
即庵での呈茶も、毎回楽しみであった(土日は近隣のお茶の先生方が釜を懸けられます)。こちらでの一服を未経験の方、是非一度お運びいただきたい。

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仙厓・センガイ・SENGAI 禅画にあそぶ -出光美術館-

仙厓義梵_禅文化研究所蔵


いつもは訪れた美術館の事をご紹介していますが、今回は訪れたい美術館の情報を・・・。
東京・丸の内の出光美術館にて、10月28日まで、仙厓さんの禅画展が開催されています。
仙厓義梵(1750-1837) 禅師は、九州博多の聖福寺というお寺の123世住職で、古月派を代表する名僧です。

禅画のみの展示というのも珍しく、また、見ていてなんだか楽しくなってくるような仙厓さんの禅画という事で、なかなか見がいがありそうです。その奥に見え隠れしているものは、一体?!
それにしましても、仙厓さんのものばかりがこれほど多く一堂に会するのは、出光美術館だからこそです。是非、おでかけになられてみてはいかがでしょうか。

*研究所の本も紹介させてください*
仙厓和尚逸話選

☆上記の仙厓さんは、研究所所蔵の物です。くわしくはこちらをご覧ください。研究所の所蔵物を順次公開しております。

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観月のとりあわせ -細見美術館 古香庵茶会-

細見美術館_観月のとりあわせ

京都、岡崎にある細見美術館の茶室-古香庵-では、年に何度か茶会が催される。
今回(9/29)は「観月のとりあわせ」茶会にお邪魔した。

会記はつぎのとおり。

床     簾に秋月図   渡辺始興筆
 脇    秋草虫蒔絵小箱
花     季のもの
花入    亀甲文瓶子
香合    金銅透瓜形
風炉先  秋草図      酒井鶯蒲・鈴木鶏邨筆
釜     古芦屋葦達磨
風炉    面取唐銅     香取秀真造
水指    河南
薄器    秋草蒔絵平
茶杓    鵬雲斎大宗匠作  銘 秋の声
茶碗    黒 銘 川辺  二百之内 左入造
 替    紅葉呉器
 替    黒釉平 銘 仲麻呂
 蓋置   古瀬戸一閑人
 建水   砂張
菓子    月波  

美術館に埋もらせておく(という表現はおかしいかもしれないが、、、)だけ、ガラスケースの向こう側を見て楽しむだけではなく、使える物は使って慈しむ、「使ってこそ」の喜び、楽しさを味わえる贅沢な道具の取り合わせ。
いつもこの美術館のこころみに感謝し、美術品に対する美術館の姿勢を伺い知る事の出来る良い機会なのだ。私設の美術館だからこそ、というところもあるだろう。

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足立美術館 -出雲-

足立美術館_正面入り口

出雲へ向かう途中、安来節の郷である、島根県安来市にある足立美術館に立ち寄った。

創設者足立全康が自ら収集したという横山大観の近代日本画が中心の美術館であるが、さらに有名なのはその日本庭園である。アメリカの庭園専門誌"Journal of Japanese Gardening"によって、5年連続で日本一に選ばれている。
したがって、美術館自体も、絵画を鑑賞するのと同様にこの庭園を鑑賞できるような作りになっていて、来館者の多くは庭にカメラを向けているのが、美術館としては違和な感じもする。
庭は後ろ盾にある山を借景として、とても広々とした大きな庭である。
借景になっている山は、戦国時代、この地で毛利と尼子が合戦した際、毛利軍が陣を張ったといわれる勝山という山で難攻不落であったそうだ。

日本庭園


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岡山 林原美術館 -うるしの華-

林原美術館-うるしの華-外観


主に茶道史の研究で知られる、熊倉功夫先生が館長になられたという事で知ったこの美術館
岡山を訪れた際にお邪魔してみた。

美術館の名称からも察する事ができるように、このような私設の美術館が私は好きだ。
創設者の審美眼に耐えうる物のみが集められており、様々な分野の物の逸品を見られる上に、こじんまりした美術館が多く、ちょうどお腹がいっぱいになる展示数で疲れない。

ちなみにこの林原氏というのは岡山の実業家で、刀剣をはじめとする東洋古美術の収集家。岡山だけに、池田家旧蔵のコレクションも多いようである。

今回の展示は、「うるしの華」。>10月14日(日)まで開催中。
館内に入ってまず目を奪われたのは、葵の御紋が入った見事な婚礼調度品の数々。漆塗りのあらゆる技法を施し、おそらく現在の技術ではなかなか難しいのではないかと思える良い仕事の逸品ばかり。
それもそのはず。本多忠刻と千姫(徳川家康の孫・豊臣秀頼に嫁いだが、夏の陣の後救出され、本多家に嫁いだ)の娘である勝姫が、将軍秀忠の養女として、岡山の池田光政に嫁いだ時の品なのである。最近、司馬遼の本を改めていろいろと読んでいるが、歴史を知っているとさらに楽しめるものだ。

その他彫漆、螺鈿、かんざしの名品も数多く展示されていた。
四季折々の日本の風情を写したかんざしの細やかな技法には、目をみはるばかり。

この美術館では、月見や茶会などの催し物もあり、近場であれば通いたい楽しい美術館である。
茶会ではなんと熊倉先生が亭主をされるという。きっと楽しいお話が伺えるのだろう。

実は美術館に入った時に、まさかと思うが熊倉先生のお声が聞こえてきたのだが、お姿は拝見できなかった。
「館長さんだけれど、よく京都でもおみかけするし、まさか今日の今日、ここにいらっしゃるなんて・・・」と思っていたが、案の定、館内を見た後ロビーに出ると、ソファに腰かけてどなたかとお話し中ではないか。
温和な表情と柔らかいお声、わかりやすいお話で、時々講演会に出かけたり、茶道に関する本を拝読させていただいている熊倉先生ファンの私は、お声をかけたい衝動を何とか抑えつつ美術館を後にした。

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フィラデルフィア美術館展 -京都市美術館-

フィラデルフィア美術館展

9/24(月)まで、フィラデルフィア美術館より、数々の名画が岡崎の京都市美術館に来ている。
西洋絵画には全くと言ってもいいほど無知な私だが、教科書で習った通りの西洋絵画史の変遷を実際に楽しめた。
19世紀の写実主義、ミレーやコロー、クールベなどから、印象派の巨匠モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、またキュビズムの時代20世紀のピカソなどなど、錚々たる絵画のお出ましだ。

私自身の中では、絵の鑑賞とは非常に難しいもので、むろんただ見て色々を感じればいいのかも知れないが、鑑賞方法というものも確立されていて、西洋のしかるべき家などでは、小さい頃から鑑賞法というものを当たり前の教養として勉強していたとかいないとか・・・。

また、西洋絵画を鑑賞する際にどうしても必要となってくるのが聖書の知識。
大学生時代の私は、ただただ美しい西洋絵画を楽しんでいたが、次第に日本美術へと関心が移り、あらゆる物を見てみると、また西洋にも興味を持ち始め、学生時代のような楽しみ方のみでは飽き足らず、目下、少しずつではあるが、絵画を楽しむ為の鑑賞法や聖書を勉強中である。

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世界遺産 ナスカ展 -京都文化博物館-

ナスカ展

遺跡にも興味があり、非常に惹かれるものの、地球の裏側という遠さと、あまりに違う文化を持つ為、まだまだ神秘の世界のような、本当に地球上にこんなとこがあるのかしらんと思うような地。それでもやはり、いつかは訪れてみたい地。
そんなナスカの展示が京都文化博物館にて開催中(9/24月・祝まで)。

儀式に使われたのであろうとされる壺に描かれる絵は、幾何学的で私からすると異様としか言いようが無く、確かに現代にも通ずるデザイン?!かもしれないのだが、理解しようとしてできるような物ではなく、まさにナスカの人々が信仰する「超自然」の世界であった(むろん、おもしろいな、素敵だなと思うものもいくつかはありましたが)。
戦好きだった彼らは、敵の首級(トロフィー)を必ず持ち帰り、盛大な儀式により葬ったという。
単に敵というのではなく、神聖な人間の首に対する畏敬の念からのようだ・・・。
日本の戦国時代には無いような事である。

展示の趣旨と離れるからであろうか、人々の生活そのものが見えてくる展示では無かったのが残念。展示の品にも、一体何に使われたのかわからない物が多数。
あまりにかけはなれた儀式的世界の品々よりも、祖先がもしくは日本人と同じ可能性もあるという、アンデスの麓に生きる彼らの生活を知りたいと思った。

子供のミイラも展示されていた。子供が生け贄に使われたと聞くと、「幼いのにかわいそうに・・・」と思うのが常ではあるが、何かの本か番組で、この生け贄の子達は皆微笑んでいるような穏やかな表情をしている為、現代に生きる我々が思う「かわいそう」という感情とは裏腹に、生け贄にされる際には、安心していけるような工夫がされていたのではないかと言われているそうな。
むろん、ナスカの地上絵についての展示ではおもしろい工夫がされていたので、是非足を運ばれると良いと思う。
日本の皆さんからみて、はてさてこの展示、どう感じるのだろうか興味深い。

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堀 文子展 -京都高島屋-

堀文子展

『画業70年 自然と共に生きて 堀 文子展』 を訪れた。
(8/15~20日まで、京都高島屋グランドホールにて開催。9/12~24まで、難波高島屋でも開催予定)

以前から、婦人雑誌に度々紹介されている事があり、今まで見たことの無いような画風や、その絵の持つ力に惹かれていたので、日本画家でいらっしゃる事も何も知らずにただ訪れてみた。
「○○画」などという枠を超えて、生命の神秘、命ある全てのものに対する尊厳が彼女の絵から溢れている。日本画家として出発した彼女が、どのようにしてこういった絵を描くに至ったのか、その軌跡を辿る事のできる展示となっていた。
歳を重ねるごとに、様々な物を吸収し、深くなってゆく彼女の絵に魅了され続ける何時間かであった。

「死は、外からやってくるものではなく、自分の内にあるもの」
「自然の中に暮らしていると、虫や鳥たちと同じく、自分も自然の一部なのだなと本当にわかるんですよ」

優しく語りかける一言一言に、真理が見えた。
会場で流されるビデオの中で、堀さんがご自宅の庭にて、蜘蛛の巣に霧吹きで水をかけ、巣に水滴がつきキラキラと美しく輝くのを見せて、「ほら!とってもきれいでしょ!!!」と、少女のように瞳を輝かせる姿が印象的であった。

堀さんの絵の展示を拝見させていただき、染色家の志村ふくみさんを思い出した。
素晴らしい方達がおっしゃる事を聞いていると、物事の真理、人として大切な事、人類がこれから歩むべき道を教えていただけるような気がする。
また、生命への尊厳ということから、神谷美恵子さんの著作を改めて読んでみたい気分になった。

チベット(現在はインドにいらっしゃいますが)のダライラマ法王が、その著作の中で「慈悲深い人は皆、チャーミングなのです」とおっしゃっていらしたが、ふとそのことが思い出された。

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-赤膚焼(あかはだやき)- 奈良

赤膚山元窯 古瀬堯三

奈良の中心部から少し車を走らせた所にある赤膚焼の窯元(奈良市と大和郡山市に点在)。
遠州七窯の一つにも数えられている。 
奈良へ観光でやって来ても、ここを訪れるのはお茶かお花をする方だろうか。
焼き物好きが訪れる窯元という感じの場所では無い気もする。
奈良に家元(円照寺門跡)がある山村御流の華展では、よく赤膚焼の花器を目にする。
私がよく訪れるのは上の写真、古瀬堯三氏。日常に使える器から茶道具まで、多くの器達が迎えてくれる。

初めて来た際は、こんな所に立派な登り窯を構える窯元があったのかとびっくりした次第。
赤膚という変わった名称。地名からという説と、鉄分を多く含む陶土を用いる為、素焼きした表面が赤くなるからという説があるらしい。
赤膚焼の特徴といえば、なんともいえないとろりとした(感じの)オフホワイト色の釉薬、そして奈良絵。
この奈良絵は、お釈迦様の生涯を描いた絵過去現在因果経に由来すると聞いたが、奈良らしく、五重の塔や鹿などもお目見えするなんとも愛らしい図柄なのである。

奈良絵_家奈良絵_やっこさん?!


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MIHO MUSEUM -いにしえのほほえみ-

いにしえのほほえみ

大好きなミュージアムの夏季展示が始まったので足を運んだ。

「いにしえのほほえみ -地中海から東アジア・日本まで-」 7/14(土)~8/19(日)

この美術館、季節ごとの素晴らしい展示と共に、信楽の四季の恵みを体感できるのも気に入っている。
都会とは違う美味しい山の空気が味わえるのだ。

今回の展示は、地中海・オリエント・中央アジア・南アジア・東アジア・日本と、地域ごとのいにしえのほほえみ像のお目見え。
こういった像に見られる最も古いほほえみは、2600年ほど前のギリシアのものだとか(いわゆる、アルカイックスマイル)。
ギリシアを旅すると、ゆったりとしたほほえみを湛えた像にたくさん出会うが、それが時間と場所を経て、日本の仏像などのほほえみにまで到達する軌跡を、この展示で辿る事ができた気がする。
古今東西、和顔は絶やしてはならないものなのだ。

*夏休みには子供向けの企画などもある模様。 子供たちが、美しい自然、それに溶け込む建築、そして人間が生み出した各国の文化に触れられる素晴らしい機会だ。

アルカイックスマイル

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東京国立博物館 京都五山展

京都五山展

上野の東京国立博物館にて、-足利義満600年御忌記念「京都五山 禅の文化」展-が開催される。
*07年7月31日(火)~9月9日(日)

京都五山とゆかりの寺院から、中世の禅文化の名品が一堂に集うまたとない機会。
来館の皆様には、栞いろは歌-禅のことをもっと-を配らせていただく事となった(なくなり次第終了)。お近くにお住まいの方、期間中に東京に立ち寄られる方には是非お運びいただきたい。

先の「仏像 一木にこめられた祈り」も大勢の来場者で賑わっていた為、今回も多くの方がご覧になられる事を期待している。
また、会期中には、講演会のみならず、茶会や坐禅会(申込先着順/HPに詳細あり)も開催されるようで、ただ鑑賞するだけでなく、実体験も出来る企画となっているため、お茶人さんが集う月釜(茶会)や寺での坐禅にはなかなか出かけにくかった方も、気軽に参加できるのではないだろうか。

この展示、地元京都では開催されない為、非常に残念。
京都に五山があっても、その名品を一度に見る機会は無い。
東京国立博物館での展示後は、九州国立博物館を巡回(08年1月1日~2月24日予定)する。

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21世紀に生きる君たちへ 司馬遼太郎記念館

引き続き、司馬遼太郎記念館。

さて、企画展である「21世紀に生きる君たちへ」。
展示用ディスプレイとして、「21世紀に生きる君たちへ」の全文、そして、司馬が好んで使っていたという色鉛筆で校正されたゲラ原稿などが展示されていた。
何度も読んだことのある「21世紀に生きる君たちへ」ではあるが、こうして目にすると、また新たなる感動が生まれてくる。

そもそもこの文章は、小学生の教科書のために書いたものであるが、子供たちは、この文章をしっかりと心に受け止めてくれたのだろうか。
また、彼らを教育する先生方は、司馬の思いをきちんと子供たちに伝えてくださっているだろうか。

21世紀に生きる君たちへ

「21世紀に生きる君たちへ」の全文を読んでもらいたいのはもちろんだが、その中で司馬は、自分の知ることのできない未来である21世紀に生きる子供たちに、ただして欲しい希望を連ねている。

まず一つは大いなる存在に生かされていることを知り、昔のように自然・人間を尊敬して欲しいこと。そして、「自分には厳しく、相手にはやさしく」という自己を確立し、社会において互いに助け合って生きていくべきこと。そうすることによって、21世紀は人類が仲よしで暮らせる時代になるに違いないと。

実はこの想いは、数々の著作の根幹にある司馬自身の想いそのものなのであることを知った。記念館内部にある講演会場にもなるシアターの映像で、司馬は映像の中でこのようなことを語っていた。

自分が著作を始めるにいたった根源は、敗戦から復員してきた22歳の時の自分にある。なぜ日本がこのような国に成り下がってしまったのか。国を治める人たちがどうしてこんなにふがいないのか。大正以前の日本はこうではなかったはずだ。戦国時代や江戸時代の日本人はちがったはずだ。
しかしその時私はなにも知らなかった。歴史のことがわからなかった。だから自分で調べ、22歳の時の自分にあてた手紙のように著作を始めたのだ……と。

さて、司馬は、昨今の悲惨な事件の数々を知ったならば、いったいどう思うことだろう。

記念館を訪れた記念に何冊かの本を買ったが、そのうちの二冊が上のもの。片方は英語が対訳されていて、世界の子供たちにも読んでほしいものだ。

記念館を後にするとき、もう一度、司馬の書斎を見てみた。
まるでそこに居るがごとし。机を離れて食事にでもいっておられるような状態である。


司馬の書斎


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司馬遼太郎記念館

司馬遼太郎記念館

東大阪市にある司馬遼太郎記念館にいってきた。 いつの頃からか歴史小説が面白くなり、著作のすべてを読んでみたいとさえ思っているくらいで、かねてから一度訪れなくてはと思っていた。 ちょうど、「21世紀に生きる君たちへ」の企画展を10月28日まで開催中である(これについては明日の記事にて…)。

企画展 「21世紀に生きる君たちへ」

ここは司馬の自宅に、後に建てられた安藤忠雄氏設計のミュージアムがある。
安藤氏といえば、コンクリートの打ちっぱなしの建築物で有名。例えば、以前に本ブログでもとりあげた、大山崎山荘美術館にも安藤氏の設計による新館がある。

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第3回 西村惠信所長と行く、“禅と文化”の旅

承天閣美術館

平成19年5月30日(水)、たくさんの方にご応募いただいた“禅と文化”の旅、第3回目を終えました。
くわしい行程はこちら

【承天閣美術館 若冲展-釈迦三尊像と動植綵絵-】

この日はあいにくの雨(実は禅と文化の旅、雨の日が多いのです。雨男・雨女はいずこ・・・)。
京都駅を出発し、連日多くの人で賑わっているという、相国寺承天閣美術館にて開催中の「足利義満600年忌記念 『若冲展』-釈迦三尊像と動植綵絵-」をまず拝観致しました。
釈迦三尊像と動植綵絵が120年ぶりの再会といわれていますが、なぜなのでしょうか。この展示のいきさつについては、承天閣美術館HPに詳しく書かれていますので、是非ご覧下さい。
青物問屋の息子であった若冲だからこそふんだんに用いる事のできた、当時高価であった「白」。
また、他の様々な色を使って精緻に描かれた数多くの動植物、そして正面に釈迦三尊像。筆舌につくしがたいものでした。
江戸時代を生きた若冲が、いのちとは何か、信仰とは何か、今の時代の我々にその尊さを問いかけていました。
短い会期の間に、日本全国からひと目これを観たいと集まる人々。みなさん、このような大作を相国寺に寄贈した若冲の心、思いを感じた事でしょう。


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北村美術館 -山笑ふ-

北村美術館 山笑ふ

こじんまりとしたこの美術館。
展示数も数えるほどだが、逸品ばかりが展示される為、大いに満足できる美術館として毎回の展示を楽しみにしている。
いつも展示品についての主題が楽しみなこの美術館。今回は-山笑ふ-(季語)。
桜に続き、青々とした若葉芽吹く山、まるで山が笑っているかのような・・・。この主題を聞いただけで、どんな展示か心が弾む。

いつもその季節の茶会・茶事を想定した展示で、会の流れのままにお道具を拝見し、一席楽しんだ後のように心満たされるのだ。
今回は、案内によると、「山ふところの別荘で、庭や借景の山々に咲ききそう花を愛でながら、大寄せの茶会を催すことを想定しての陳列です。 まず玄関から待合へ。 それから順次庭へおり、東家を中心に、酒肴をまじえつつ、春の風趣を堪能し、そうしてふたたび座敷へ。 戸外の桜を心に描きつつ、広間での薄茶を楽しんでいただく観桜茶会。 ただ、たとえ展示であっても、桜のように季節感を強烈に印象づけるものは、時候をすぎてしまいますと鑑賞に耐えられなくなってしまいます。 それはまた、あくまで茶道具であって鑑賞美術品ではないゆえんでもあります。 そのため、今回は「山笑ふ」と題し、4月後半には一部展示替えもすることになっています。」とのこと。

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MIHO MUSEUM -中国・山東省の仏像・小さきものみな美し-

MIHO MUSEUM

毎回楽しみにしているMIHO MUSEUMの、今回は春の展観に訪れてみた。
しだれ桜の時期を狙っていたのだが、あいにく予定が取れず、この時期になったが、それはそれで山々の新緑の美しさが目に鮮やか。

今回の企画展は、「小さきものみな美し」と題して、創立者小山美季子氏が慈しんだ品々から、小さく愛らしい物を選んでの展示。
展示品を見るまでははしゃいでいた子供達も、小さくかわいらしいながらも、真に美しいものを目にするからか、ヒソヒソ声でおかあさんに「かわいいね、きれいだね」と目を輝かす。
無論大人たちも、ガラスにおでこをひっつけんばかりに近づいて、その「小さきもの」にしばし心を奪われていた。
また、山東省の仏像の展示では、おおらかなお顔の仏像に、ギリシアで見た像のアルカイックスマイルや、そのゆったりと羽織ったように着られた衣を思い出す。日本までは、このような形は伝わらなかったのか・・・。

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アール・デコ・ジュエリーの世界-京都国立近代美術館-

アール・デコ・ジュエリーの世界


去る4月15日まで、岡崎の京都国立近代美術館にて、「アール・デコ・ジュエリーの世界」と題して、カルティエのデザイナーとして活躍した、シャルル・ジャコーによるデザイン画や、それをもとに制作された宝飾品、同じ時代のラリック、また、現在でも宝石商として名をはせているブシュロンなどのものも来ていた。
アール・デコといえば、だいたい1920年代に、新時代のデザインとして世界的に流行した様式ではあるが、この時代の誰かを挙げるなら、アール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代を通して活躍した、ルネ・ラリックが常に私の頭の中にはあった。
同時代にカルティエ一族を支えたデザイナーがいた事は、恥ずかしながらこの展示を拝観するまで知らなかった。
この時代の、一種独特の美的価値観にはいつも驚かされる。約80年も前のデザイン画や宝飾品ではあるが、なお新鮮なのだ。
桁外れのゴージャスさに目を奪われたのは、インドのマハラジャの宝冠(カルティエによるデザイン)であった。残念ながら(当然かもしれないが)デザイン画のみの展示であったが、異様なまでの存在感と、西洋とはまた違ったデザインの魅力に、夏にインドを訪れる予定にしている私には想像をかき立てられるものがあった。

展示について贅沢を言えば、一般市民の声としては、デザイン画よりも宝飾品そのものをもっとたくさん拝見したかった。老若女、皆同じように瞳を輝かせてガラスケースを食い入るようにみつめる姿(私も同じであるが)は、なかなかどうして、やはり女性は光りもんが好きなのだなぁ・・・と妙に納得してしまうのであった。。。

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大和文華館-茶の湯と美術 茶人の美意識-

大和文華館


2月12日まで大和文華館にて開催されていた、「茶の湯と美術 茶人の美意識」を観に、最終日に漸く奈良へと足を延ばした。

国宝「雪中帰牧図」(李迪筆 南宋時代)や、室町時代の根来、仁清の「色絵おしどり香合」など、そうはお目にかかれない物がさほど広くはない館内を埋め尽くし、敷地面積が広く、出展数が多い国公立の博物館・美術館を訪れるのと同じくらいに疲れた。
疲れた・・・というのは、パワーのある物ばかりでこちらの気力も必要だからだ。
やはり、研究所の職員としては、禅宗の高僧による墨蹟なども気になるところではあるのだが、室町時代の根来の、しっとりした漆の輝きに目を奪われた。

ここ大和文華館を訪れる時は、四季の花々も非常に楽しみだ。
今回も美しい花、春の訪れを待つ蕾にこちらの心も、花同様、春を待ちわびる気持ちになった。

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志村ふくみの紬織りを楽しむ-滋賀県立近代美術館-

志村ふくみの紬織りを楽しむ

志村ふくみさんの紬の世界を見に、お隣の滋賀へ。>4/8(日)まで
志村さんについては、白洲正子さんの著書の中で知り得てからというもの、「紬」の今までの概念だけに捕らわれないその作風と、染色の「色」の美しさに、頭の片隅に鮮明に記憶されていたのだ。
染め物の色というのはとても繊細で、カラー写真ではなかなかその本当の色を伝える事は難しい。
写真でしか見たことのないその色を、実際に目に出来る機会という事で、楽しみに出かけた。

「何色」というような概念では表現できない、自然から生み出された色に、ため息が出るばかりであった。志村さん曰く「自然から色をいただく」と・・・。
自然からいただいた色をもって、自然の風景などを模した作品には、志村さんの世界観が見えた。

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京都国立博物館-京都御所障壁画-

京都御所障壁画_美しい群青色


2月18日まで開催中という事で、慌てて向かった国立博物館。
毎回思う事だが、こういった国公立の博物館・美術館は、誰もが知る大きな寺の宝物展や、海外の有名な美術館からの所蔵品が公開になる時は、恐ろしいほどの人でにぎわうのだ。
今回も、「京都御所」というのは、多くの人々の心をくすぐるのか、黒だかりの人人人である。
前回レポートした、「京焼-みやこの意匠と技-」の際には、さほど賑わう事も無く、スムーズに自分のペースで歩く事が出来たのだが・・・。

御所の壁画では、宮廷のしきたりについてや、雅びな世界、また、京都画壇の歴史を知る事が出来た。
それにしても、これだけの彩色豊かな画を保存していくには、並ならぬ不断の努力があった事であろうと感心した。

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樂美術館-ゆく年くる年・光悦の足跡-

樂美術館

前回の展覧、「光悦と樂導入 二つの樂茶碗 二人の交友」に引き続き、今回は、樂家に大きな影響を与えた光悦の足跡についてをたどるような内容となっている(2月25日まで)。
また、季節に合わせて、新春の慶びを味わえるような作品の数々も展示中だ。
三千家(表・裏・武者小路)のお家元による書き付け(干支など、お正月に因んだもの)がほどこされた茶碗も並ぶ。

当代は、代々続く京都の旧家に生まれ、彫刻の勉強でイタリアに留学されていた事もある。
お話を伺っていると、その視野の広さと、時折見せる子供のようにキラキラした瞳、研究熱心で、まっすぐなお人柄に、好感を抱かぬ人はいないだろうと思う。「人」として非常に魅力的な方なのだ。
また、若い頃から光悦茶碗には強い共感を抱いたと言われており、その作陶には、自由でおおらかな精神が見て取れると共に、作品によっては、伝統的な樂茶碗というものを研究し、愛する気持ちも感じられる。
まさに温故知新。現代に生きる我々がお手本にすべきだ。
世間では、京都で十何代も続く家・・・と聞くと、イメージだけが先行して、なんだか後ずさりしてしまいたいような、きっと、古いしきたりにばかりうるさい、意地悪な、何かを内に秘め隠しているかのような印象を受けるのかもしれないが、「本物」というのは、そういうものではない。と私は思う。

美術館では、実際に手にふれて樂茶碗を味わう鑑賞会が開かれている。
興味のある方は、是非一度参加されてみると良い。
特別鑑賞茶会では、当代が亭主をされる。楽しいお話を拝聴できる貴重な機会だ。
詳しくは樂美術館まで・・・。

樂美術館

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逸翁美術館-千家のお茶と職家のお道具-

千家のお茶と職家のお道具


この逸翁美術館では、阪急グループの創始者である、小林一三翁の所蔵品を公開している。
いつもは、逸翁(小林一三の雅号)が日本のみならず、世界各国でみつけて来た-見立て-の道具(元々は茶道具ではないものを、茶道具とみたてて使う)が数多く展示され、「こんな物を蓋置きに!こんなものを建水に?!」と驚かされるのだが、今回は全てお家元に関係するお道具や書、千家十職による道具の展示だ。
改めて、連綿と受け継がれて来た職家の技の素晴らしさやその心、家で代々物づくりを受け継いでいく事の大変さ、家元との代々に亘る交流などを垣間見て、使う者は心して使わなくてはならないと身が引き締まる思いであった。

【千家十職】
千家の好み道具を制作する職家十家をいう。大正4年(1915)、松阪屋百貨店で職家の制作になる好み道具の展観がおこなわれたとき、はじめて「千家十職」の呼称が用いられ、以来、職家の通称として通じている。
表千家不審菴公式HP 茶の湯 こころと美 より

千家十職は、下記の家々をいう。当代はほぼ、下記の名前を代々継ぐ事となっている。

○樂吉左衛門(陶工/茶碗など)
○黒田正玄(柄杓師/柄杓・竹花入・蓋置など)
○駒沢利斎(指物師/棚物・曲物・炉縁など)
○永楽善五郎(土風炉師/茶碗・水指など)
○大西清右衛門(釜師/風炉釜など)
○土田友湖(袋師/袱紗・仕覆など)
○中川浄益(金物師/皆具・火箸・鉄瓶など)
○飛来一閑(一閑張細工師/薄茶器・菓子器・盆など)
○中村宗哲(塗師/薄茶器・盆・香合など)
○奥村吉兵衛(表具師/軸装・風炉先・襖など)

茶室 費隠

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雪月花と地球温暖化

細見美術館_雪月花

3/11(日)まで、岡崎の細見美術館にて、「雪・月・花 展」-雛かざりとともに- が開催中なので、先日訪れてみた。
日本における、冬の雪・秋の月・春の花。 日本人が古来より愛してやまないものたち。 
日本人は、季節をいくつにも分けて、その季節ごとに様々な喜びをみつけられる繊細さを持っている。この展示を見に行くと、四季ある日本だからこそ育まれた世界観に出会える。

この四季ある美しい国(首相のことばを借りたわけではありませんが・・・)の事を考え、この国に生まれて良かったと感謝すると同時に、地球温暖化の事が気にかかって仕方がない。
この国の美しさを守りたいと心から思っている(もちろん地球全体も)。
雪月花と地球温暖化は直接結び付く問題なのだ。温暖化が進み、亜熱帯地域のような気候になり、日本の四季が狂えば、雪月花もなくなってしまう・・・。
一人で心配して心を痛めているより、自分で気をつけられる事は気をつけていこうと思う次第。
そして少しずつ周りの人にこの事を話していこうと思う。
温暖化の影響で絶滅寸前の動物が確実に増えている。
アフリカでは干ばつの為、何千年も前から守ってきた生活を続けられなくなっている部族の人達がいる。彼らは、自分たちが悪いから神が怒っているのだと考えているらしい。
これを聞いて、私達日本人を含め、先進国の人々は心が痛まないだろうか?
もう、責任ある国が目をふさいでいる時ではなくなってきている。

例えば、日々の生活で少しだけ意識して下記を気をつけただけでも、CO2の排出量は違って来る。是非考えて欲しい。地球に優しい生活は、結局のところ、自分たちにも優しい生活になるのだ。

*冷房・暖房温度の設定に気をつける(夏は18度、冬は20度まで!)。
*コンビニやスーパーのレジで袋をなるべくもらわない。百貨店での不必要な包装は断る。
*シャワーや温水をなるべく出しっぱなしにしない。
*お風呂の残り湯で洗濯をする。

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野村美術館 -茶・花・香-

美術館横の散歩道

雨の降る休日、野村美術館を訪れた。
ここにはいつも、名品中の名品が揃っている。
今回、私の心に深く残ったのは、千利休筆「妙」の字。
どういう思いで利休さんはこの一字をしたためたのか・・・。

その他、禅僧の古墨跡なども展観されており、一代で、野村證券など金融財閥を築きあげた野村徳七翁の茶の湯への造詣の深さを改めて知り得た。
茶の湯は、貴賤を問わず、人の心の支え・なぐさみになるものなのだ。

野村美術館の辺りは、南禅寺や疎水、山県有朋の別荘無隣庵、また、閑静な住宅街が続く散歩に最高のコースです。歩きでの散策をオススメします!

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細見美術館 -江戸琳派展-

細見美術館


12月10日まで、細見美術館において、-江戸琳派 抱一・其一の粋-と題して、恒例の琳派展が開催されていた。
今回は、江戸時代の琳派のものばかりが展示されており、酒井抱一・鈴木其一など有名どころから、その弟子達など、江戸の琳派を充分に楽しめる内容であった。
わかりやすく日本の美を海外などに伝えるのに良いのでは・・・などと思いながら見入っていた。
いや、海外のみならず、最近の若者や、日本文化にたいして興味を抱いていない人などでも、すっと入って行ける日本の美だと思う。

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造形芸大学生主催-蓬莱図-

感謝の気持ちを綴る人々


都路華香展を観に京都国立近代美術館に訪れると、何やら入り口の所で声をかけられた。
聞くと、京都造形芸術大学の学生によるプロジェクトで、「手形で巨大蓬莱仙境図を作ろう!」とのこと。

手の形を取って、それに感謝の言葉を書いて欲しいとの事。
この、感謝の心の詰まった手がたくさん集まって、蓬莱図になるらしい。

手の型を取るなんて、子どもの時以来。はさみでその型を切るのも・・・。
なんだか楽しくなってしまった。
照れくさいと思いながらも、普段感謝している皆皆さんへのことばを綴った。

ブータンでは、ダルシンと呼ばれる旗や、マニ車などにはすべて真言(お経)が書かれていて、ダルシンが風になびけば、お経を詠んだ事となり、また、マニ車をまわせば、お経を詠んだ事になる。
国中、人々の信仰心、つまりは心で満ち溢れた国であるように思えた。
そういった、人々の気持ち、心というのは、真のパワーを持っている。

今回、皆が感謝の気持ちを込めて書いた手の型が、一つに合わされ、一つの画になる。
そのパワーたるや、如何に・・・。
12月19日(火)より24日(日)まで、京都国立近代美術館のエントランス奥に、掲げられるらしい。
これを観るだけなら無料とのこと。
是非パワーをもらいに皆さんも行かれてみては?

手形

京都国立近代美術館

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京都国立近代美術館-都路華香展-

都路華香展_ポスター


先に述べておくと、私は日本画に詳しくもなければ、知識もなく、チケットをいただので是非行ってみようと思っただけで、この-都路華香(つじかこう・明治3年~昭和6年)-なる画家も知らなかった。

-日本画-とだけ聞くと、何となく重々しい画を想像してしまうが、彼の画は何となく軽やかで、でも水彩画のような軽やかさとも違う、一種独特のものに感じた。
それもそのはず、彼の生まれた年代にあるようだ。
時代の移り変わりの中で、新しい時代に即した画の創造を求めて、作品を送り出し続けたらしい。

と・・・十牛図を見て、研究所から十牛図の本を新たに出すなら、この画がいい!
と、一人想像にふけりながら、館内を何度も往復した。
達磨図など、仏教に関する画材が多く、信仰深い人であったのだろう。
なぁんとなく、穏やかな気持ちになれる画であった。

【都路華香展:12/24まで】
京都国立近代美術館

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京都文化博物館-始皇帝と彩色兵馬俑展-

去る休日に、観光客で賑わう三条通にある、京都文化博物館を訪れた。
元々この建物は、明治39年に竣工した、日本銀行京都支店のもので、昭和44年には重要文化財に指定されている。
三条界隈には、このような明治時代の洋館や古い町家などが今もなお残っており、「界隈景観整備地区」となっている。

今回、近年発掘された彩色が残る兵馬俑が世界初公開された。
世界初公開、日本初公開・・・というような文言に日本人は弱いのだろうか。
だいたいこういった文句で大々的に広告されている展示会には、普段は美術館や博物館に見向きもしない人も訪れ、ものすごい賑わいだ。

確かに、紀元前に作られたものが、土の中に埋まっており、彩色が施されたままの状態でみつかるという事は、私達の想像力をかき立て、遙か昔の中国の時代にタイムスリップさせてくれる。
一体一体の大きさ、迫力に圧倒された。大陸のおおらかさか、日本人が作れば、こういったものにはならないだろう・・・などと思いつつ拝見した。

最後に・・・
こういった大々的な展示会には、先程このブログで書いたエジプト展でもそうであったが、子どもが比較的多く訪れている。
他国の歴史や文化に触れるという事は、その子の将来にも大きな希望や夢をもたらし、素晴らしい事だと思うので大歓迎だが、そのマナーの悪さにいつも驚かされる。
自分が見たいものは、人を押しのけてでも見る。つまらなければ走り回り鬼ごっこをし、叫ぶ。
一体親御さんはいずこ・・・。と見てみると、我が子の事はまるで他人事。熱心なのは良いのだが、子どもはほったらかしで展示物に見入っていて、呆れ返る。
公共の場でのマナーというものを、親が躾できないのであれば、そこに訪れている大人たちが皆で教えていくべきではないかと思う昨今である。

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表千家北山会館-九州古陶磁名品展・田中丸コレクション-

一番好きな色


街路樹のイチョウが黄金に輝く北山通り。
その通りに面して、ここ、表千家北山会館がある。

現在、特別展「九州古陶磁名品展-田中丸コレクション-」が開催中だ。>12/17(日)まで・無休

九州の実業家であり、表千家先代の即中斎宗匠とも親交厚かった、田中丸善八翁が収集した九州の古陶磁コレクションを紹介している。

秀吉の時代、朝鮮征伐の折に戦地に赴いた武将が、朝鮮から陶工を連れ帰った。
そんな陶工たちに窯を築かせ、茶の湯に使う陶器等を焼かせた地が、九州である。
現在も存続している窯元の名品。また、今となっては廃窯となってしまった窯元の名品なども揃っており、これほど多く九州の焼き物に触れる機会はそうはないだろう。

九州の実業家が、郷土を愛し数々の地元の窯の名品を集め、それを茶事に用いていた。
直接人柄に触れることが出来なくとも、その人が集めて慈しんだ所蔵品を拝見するだけで、善八翁が、茶人として、人としてもさぞかし魅力ある人物であったろうと想像できるのだ。

北山会館2階では、お抹茶とお菓子がいただける。
静かに座っていると、ガラス窓の向こうに、ちょっとした庭が作ってあり、北山通りの向こうは植物園。
ちょうどイチョウの鮮やかな黄金色と、植物園の木々が見える。
2階にいる為、道路などは見えず、植物園の木々を借景する形に・・・。
さすがこんな所にも心づくしが・・・と思いつつ、移りゆく季節を感じながら、美味しいお抹茶をいただいた。

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仏像展 -東京国立博物館-

仏像展ポスター

東京方面への出張中、時間に恵まれたので、東京国立博物館で開かれている特別展 「仏像 一木にこめられた祈り」を鑑賞してきた。

この仏像展の情報は、関西でもポスターやテレビでの情報を見かけたこともあるからだが、実は、数多い観音様の仏像の中で私が一番美しいと思っている、滋賀県の高月町にある渡岸寺観音堂(向源寺) の十一面観音様が、この仏像展に出展されているからなのである。因みに、渡岸寺は、「どうがんじ」と読む。
本当は私だけではなく、国宝に指定されている十一面観音の中でも、もっとも美しいとされているのであって、かの井上靖さんもその著書『星と祭』でこの観音様のことを書かれているらしい。さっそく読んでみなくては……。


東京国立博物館

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京都国立博物館 京焼-みやこの意匠と技-

仁清_雉の香炉も金沢より里帰りしています

各地の美術館から、京焼の名品が里帰りしている。(11/26まで)

京焼というと、仁清・乾山などの鮮やかな雅びなものをすぐに思い起こすが、
京都御苑の、公家町跡から発掘された生活用の陶器を見たり、さすがは京博での展示ともなれば、仁清などでも、その作風の幅広さを伺える膨大な数の展示品があり、京焼と言えばこうだという固定観念を覆され、非常に良い機会を与えられた。

また、各地に招聘され出向いた京都の陶工の歴史を見ると、京都が如何に文化の発信地として重要な役割を担ってきたのか再認識でき、京都にいながらにして、京都の焼き物よりも地方の焼き物に惹かれていた私であるが、もう一度京都の焼き物をきちんと見て、窯元も散策してみようと思った次第。

広すぎる美術館は、お腹がいっぱいになりすぎるので敬遠しがちな私だが、やはり、これだけの規模の美術館・博物館だからこそできる展示もあるわけで、これからは敬遠せず通おうと思えた。

京都国立博物館

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第2回 西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅

去る11月11日(土)、恒例のバスツアーを催行致しました。
この秋は、混雑する京都を避け、滋賀への旅を企画。
禅や美術に触れる旅となりました。
当日の天気予報は雨・・・でしたが、さほど降られる事もなく、無事全行程を終えさせていただきました。

くわしい行程はこちら
前回の旅行はこちら

大池寺_蓬莱庭園

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まぼろし?の正倉院展と興福寺国宝

奈良国立博物館で、第58回正倉院展が開かれている(平成18年10月24日~11月12日)ので、文化の日につられて、その翌日、三連休の中日に奈良を訪ねた。
多少の混雑は想像していたのだが、甘かった。奈良国立博物館のある奈良公園ちかくの道路は大渋滞。その混雑を見越してか、空には飛行船が浮かんでいた。


空には飛行船


駐車場は満車ばかりで、まずは車を停めるだけで右往左往。
なんとか少し離れた個人経営の駐車場に停めて、歩くこと10分。
奈良国立博物館につくと、そこには、「只今の待ち時間150分」と。唖然
既に昼が近くなっていたので、このまま2時間半も並んで待たされるのはかなわない。
というわけで、遠方よりはるばる泊まりがけで来られているであろう方々に譲り、残念には思いつつ旧館の平常展だけをみることにした。
それでも、さすがに古都奈良。国宝や重文の美しい仏様が林立である。ただ、惜しいかな、いつも思うが、博物館では手を合わすということにならないのである。仏様もさぞ寂しかろう。

潔く奈良博を後にして、今度は国宝を特別公開している、となりの興福寺に参詣することにした。
今、興福寺は創建1300年を間近にして、境内の整備事業をされていて、工事中が目立つ。


工事中がめだつ興福寺境内


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吉村作治の早大エジプト発掘40年展

吉村作治の早大エジプト発掘40年展


京都伊勢丹の7階にある、美術館「えき」にて、吉村作治先生の40年の軌跡をたどる展示を観に出かけた。>11/26まで開催中。
そういえば、小学生の頃から、「エジプトに行ってみたい!」と憧れを抱くようになったのも、吉村先生の影響だった。エジプトを熱く語る先生の姿は、当時小学生だった私にもとても印象的なものだったのだ。

実際、7年前にエジプトを訪れたが、ピラミッドを目の前に観た時には、ことばは一言も出ず、ただただ、涙するばかりだった。
王家の谷の灼熱地獄にはまいったが、他の国では味わう事のないような太陽の力に圧倒され、この国の人々が太陽神と崇めたのが、わかるような気がしたものだ。

会場に入ると、まずは吉村先生のことばが・・・

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金沢 -21世紀美術館-

21世紀美術館_ガラス張りの美しい建物

21世紀美術館。
この手の美術館を敬遠しがちな私であるが、美術の仕事に携わる人から行くべきだと言われ訪れてみた。
楽しい!!! 
建物も展示内容も近代的。 なのに古都金沢にマッチしている。
浮いた存在にならず、この古都に上手に溶け込んでいて、それにも驚かされる。

プールの中にて

プールの中で写真を撮ってみました。
これ、どうなってるかわかりますか?
是非行ってみて下さい。 他にもいろいろな不思議と楽しさを体験できます。

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逸翁美術館 -細川護熙・加藤静允 数寄に生きる-

数寄に生きる

大好きな両氏の展示会とあって、楽しみに出かけた。
細川さんは還暦に政界を去り、晴耕雨読の日々を送られている。
私が初めて個展を拝見したのはもう何年も前の事。京都の骨董屋にて、初めての個展をされた時の事であったかと思う。
そこは白洲正子さんゆかりの骨董屋で、そのしつらえ、置いてある物全てが私にとっては勉強になったような場所だ。
敷居の高い骨董屋に、細川家当主でもあり、元首相の作品を見に行くとあって、まだ小娘だった私はやや緊張していた。

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西村惠信所長といく -禅と文化の旅-

吾唯知足

恒例の、【禅文化研究所 日帰りバスツアー】のお知らせです。

紅葉で混み合う京都を避け、今回は滋賀(甲賀・信楽)を訪れます。
京都と同じく歴史深い近江の里で、美しい自然と美術に触れ、禅の寺にて
西村惠信先生のお話を拝聴し、共に学びましょう。
詳細は下記のとおり。

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北村美術館 -漸寒(ややさむ)-

ひっそり佇む北村美術館

-漸寒-
秋の半ばから末にかけての寒さを、次第に、とか徐々に、という意味の「漸(やや)」を使って「漸寒(ややさむ)」といいます。秋の季語でもあります。
禅宗の書物にも、10月頃の事をいうのに、-漸寒-という言葉が使われている事があります。
そんな素敵な言葉を題した展観が、北村美術館で開催中です。

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茶会 於:樂美術館

樂美術館

定期的に樂美術館にて催される茶会に訪れた。
当代が後見をつとめられ、いろいろとお話を聴かせていただけて、楽しく勉強できる茶会だ。
お軸は、表千家中興の祖である如心斎(七代)によるもの。
「茶の湯とは・・・」。この本歌はおそらく、一休禅師の歌かと思う。

  心とは如何なるもの言うやらん
          墨繪にかきし松風の音(一休禅師)

これを、茶の湯とは・・・としていたわけだ。

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岡山 倉敷 美観地区・民芸館・大原美術館

倉敷 美観地区

倉敷の美観地区は、平日ということもあって観光客が少なかった。 まずは倉敷民芸館を尋ねた。 ここを訪れるのは初めてだが、かなり見応えのある所蔵品の数々だった。日本だけでなく世界中の民芸品が集められている。現在は籠をテーマにした展示をされていた。 建物も江戸時代からのものらしく、中庭も印象深い。

倉敷民芸館 中庭

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逸翁美術館 -青蒼の美-

逸翁美術館

実業家、小林一三翁の所蔵品を展示する美術館、逸翁美術館を訪れた。
去る8月13日まで開催されていた、『青蒼の美 -染付のうつわ-』の展示だ。
暑い夏に、中国・オランダ・日本その他の染付の様々な器を眼にするのは、それだけで暑さも少しやわらぐような感覚を覚えた。
毎回訪れて思うのは、逸翁の-とらわれずにお茶を楽しむ心-だ。
ここに来れば、茶道具として作られた千家十職やその他日本の職人によるものはもちろんの事、さらに茶道具に使えそうな世界の雑器に出会える。
旅をすれば、茶道具として使えそうな物を持ち帰ったという逸翁。
私に、「見立て」の楽しみを教えてくれたのは、逸翁だと思う。

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樂美術館 

樂美術館

言わずと知れた、千家十職の職家、樂家の美術館。
と言っても、茶道をしない者には縁遠い美術館かもしれない。
なにせ樂焼ばかりが展示されている美術館であるから・・・。
だが、茶を学ぶ者のみならず、誰が来てもいろいろな趣向で我々を楽しませ、学ばせてくれる美術館だ。

現在は夏休みという事もあって、『シリーズ 樂ってなんだろう 親子で見る展覧会 樂焼の七不思議』と題して、展示がなされている。
樂茶碗一つずつに、子供たちでもわかるように説明がされ、しかし、子供対象であるからといって、ごまかさない、丁寧なわかりやすい解説をし、大人でも楽しく勉強できる。
今回の展示でも説明があったのだが、樂家の代々は、3代前の当主が見つけ出し、それをねかしておいた土を使う。つまり、当代が探し求めた土は、当代が使うのではなく、3代後もしくは4代後の当主が使うのだ。今も当代は土を探し求めていらっしゃるという。
また、樂家では、一子相伝でありながら、一切子供にその技法を教えない。むろん、釉薬の調合についてもしかり。

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京都国立近代美術館 生誕120年 富本憲吉展

代表的な作品_羊歯模様の壷

何年か前に実家にあった図録を見て、その模様の精緻というだけではない、暖かさと美しさに見入った事があった。
その後何度か人間国宝展やその他で本物を目にする機会を得て、奈良の「富本憲吉記念館には是非行かなくては」とずっと思っていた。

そんな折、京都国立近代美術館で8月1日から-生誕120年 富本憲吉展-があると知り、さっそく足を運んだ。

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MIHO MUSEUM -和ガラスの心-

夏期特別展_和ガラスの心

信楽にある桃源郷、MIHO MUSEUM(ミホ ミュージアム)を訪れた。
2000年に開催された「白洲正子の世界」で初めてここを訪れてから、幾度も足を運んでいる美術館だ。 信楽の山の中の、はっきり言ってかなり不便な場所にある。しかしその空間の開放感と、企画展のおもしろさ、四季折々の風景に会いに行こうと思うと、少々時間がかかっても行く価値は大いにある。

今回は夏らしく、大山崎山荘美術館に引き続きガラス展だ。
ガラスと言っても、古代オリエントや中国、日本の古墳などから出土した物から、薩摩切子、昭和初期の薬や化粧品のガラス瓶などまで、幅広くガラスの世界を楽しめた。訪れる人の年齢によっては、みかん水やニッキ水のガラス瓶などは子供時代を彷彿させる物であろう。

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相国寺 承天閣美術館

美術館へ

 

烏丸今出川近くにある相国寺の山内に、承天閣(じょうてんかく)美術館がある。相国寺ゆかりの宝物などが展示されている美術館だ。
相国寺の隣には同志社大学もあり、なかなかにぎにぎしい界隈であるが、山内に入ると非常に静かで、町の喧騒はどこへやら。
そんな山内の一番奥まった所にこの美術館はある。相国寺といえば、金閣寺や銀閣寺を末寺として持つ事もあり、その所蔵物には目を見張るものが溢れていた。

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大山崎山荘美術館

大山崎山荘美術館_本館

大好きなの美術館の1つ、-大山崎山荘美術館-を久々に訪れた。
私が好きになる美術館、大切な人を連れていきたくなる美術館の条件として、「元々は実業家や芸術家の邸宅であった」という事が挙げられる。
建築や庭から、住んでいた人の息づかいを感じる事が出来、さらに展示品を楽しめるからだ。
美しい物を一度にたくさん見すぎると、疲れるので良くないが、これでもかというほどの量でなく、ちょうどお腹が一杯になるくらいの展示数で、ゆっくりと楽しめる。

今回は、舩木倭帆(ふなきしずほ)氏のガラスの展示。
私の好きな布志名焼の窯元に生まれた人で、そんな人がガラスの作品を作っているという事で楽しみにしていた。

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