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京都御苑の梅 鴨川沿いの柳




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京都で梅といえば、北野天満宮
あちらの梅林もそれは見事なものですが、京都御苑内の梅林や、到るところに咲く梅もそれは見事で、通り抜けする者の目を楽しませてくれ、また、梅林に近づくとそれはなんとも言えない良い香りもするのです。

真冬の頃はひとっこ一人歩いていない日もある御苑内ですが、この時期からはカメラ片手に梅見を楽しむ人でにぎわいます。
梅にも色々な種類があり、満開を迎え散り始めているものから、まだ蕾も固いものまで様々です。
これから、桃も咲き始め、その後は待ちに待った桜の季節に…。百花繚乱の御苑内となりますが、春はいっぺんにはやってきてはくれないもの。
新芽が芽吹き、花が咲き、大地にパワーがみなぎるこの季節、我々も自然の一部であって、心身もこの変化についていけず不調をうったえる事があります。
三寒四温のこの季節、どうか皆様ご自愛下さい。

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鴨川沿いの柳の芽が出始めていました。もう少したつととても美しい緑の芽を楽しめる事でしょう。
柳にゆうれい…などと絵に描かれますが、新芽の頃の柳はとても清々しく美しいですよ!

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-而生其心- 石田智子展 ギャラリー素形




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京都のギャラリー素形(室町二条下ル)にて、石田智子展が開催中です。
石田智子さんといえば、玄侑宗久師の奥様であり、我が研究所の季刊『禅文化』213号の、-寺庭さんのリレーエッセイ-にも寄稿いただいている。その中に、如何にしてこういった制作活動をするに至ったかが書かれており、様々な心の葛藤を知り得た。

この展観のタイトルは石田さん御本人がギャラリーの空間から感じ取り、御自身の作品の展観と重ねてつけられたのだとか。

-応無所住、而生其心- 臨黄ネット・禅語栞いろは歌より
-応無所住、而生其心- ブログ禅「えしん先生の禅語教室」より


皆さんはこの空間に何を感じ取られるのでしょう。
私も会期中に伺いたいと思います。
じっくり展観を見た後は、ギャラリー横のカフェで一服。
素敵な休日になる事間違いなしです。豊かな時をお過ごし下さい。

3月7日まで
ギャラリー素形

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くもりの日




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ここ最近、くもりや雨の日が多いですね。
京都御苑内を通り抜けてしていると、曇っているおかげで太陽を直視する事ができ、陰になった木々の様々なシルエットがまた美しいのでした。思わず写した一枚です。
御苑内、四季折々ハッとする美しさに出会えます。
近くのホテルでは、時期によっては、早朝に御苑内を散歩したり写真を撮ってまわるプランもあったりするのですよ!

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嵯峨野線がついに




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この研究所のある花園大学まで通い出して、何年になるだろうか。ちょっと指折り数えてみた。
途中、僧堂掛搭の間は抜いても、大学も花園大学だったので、四半世紀は越えたことになる。
その間、ずっと自坊からJR(当時は国鉄)で京都駅を経由し、嵯峨野線(当時は山陰本線)に乗り継いで通っていた。

大学生の頃の山陰線は電化されてもおらず、単線のローカル路線そのまんまで、ディーゼル機関車に客車が引っ張られていた。京都駅で座席に座って本でも読んでいると、とても静かに、いつのまにか動き出していた。客車は木造のイメージが残る車両で、通路の真ん中に柱が立っているなど、とてもノスタルジックだ。

それから10年近くして電化された。それでも単線の電車は、対向してくる特急電車などが遅れると、離合待ちのために、長く駅で停車し待たされた。そのころの二条駅は、当時日本最古とされる駅舎で、社寺風木造建築だった。平成8年に新駅舎にゆずってから今は、梅小路蒸気機関車館の史料館として移築し残されている。

平成8年から、線路が高架になりはしたし一部複線化され、新たに円町駅という駅ができて、通勤にはいくらか便利になったのだが、丹波口駅から二条駅までは現在もまだ単線といった状況であった。

そしてこの平成22年3月13日(土)にダイヤ改正され、京都駅から園部駅までが完全複線化運転されるとのこと。じつはそれに先立って、新しく敷設された線路の上を、既に電車は走っていることに先日気が付いたというわけである。

定年退職までに間に合うのだろうかと思っていたというのが本音だが、どうやら、この春から、また快適に通勤できそうだ。
あとは、どうか事故のないように運行して欲しいと望むところ。

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祝 成人の日




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2000年のハッピーマンデー制度の導入に伴い、成人をとうに過ぎて関係の無い世代の人間からすると、成人の日と言えば1月の3連休…という意識しか無くなって来ている昨今。
ぎりぎり私の世代くらいまでは、かつての自身の成人式を思い出し、やはり1月15日というと感慨深いものである。
本来、小正月であり、かつて元服の儀が行われていた歴史から、1月15日が成人の日とされた事も、今や忘れかけられている感がある。

それはさておき、毎年成人式には平安神宮あたりに新成人を見にでかけている。
着物が大好きな私が眼福のひとときを過ごせるまたとない機会。
少し前までは、「着物なのにあんな髪型をするなんて!」「あの着物は私の好みではないなぁ」と、自身の好みであれこれ思っていたものだが、もちろん好き嫌いはあるにせよ、今年は誰を見ても輝いていて可愛らしいと思う自分に、歳を取ったものだな…と感じた。
それにしても、暗い話題ばかりの昨今、若者の笑顔、パワーにこちらも元気をもらい、清々しい一日であった。彼らの未来が輝かしいものである事を祈念したい。

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後宇多天皇の御髪塔




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先日紹介した嘉陽門院墓から北約100メートルの所にあるのが後宇多天皇御髪塔である。ここも宮内庁の管理。周辺の通路は大変狭隘で参拝には不便。塀と覆屋によって保護されており、外から内部を伺うことは出来ないが、文献によると大応国師の普光塔もあるとのこと。

後宇多天皇の遺骨は北嵯峨の蓮華峰寺陵に葬られ、今でもそこが本陵であるが、遺髪が竜翔寺の大応塔の傍らに納められた。竜翔寺は応仁の乱ころに荒廃して大徳寺内に移されたが、大応塔はこの地に残り、明治中頃まで竜翔寺輪住の僧によって毎年七月の諷経が続けられたという。

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名残の紅葉 -京都御苑-




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京都御苑を散歩しました。
早くから色づいていた紅葉はもうすっかり散っていましたが、まだまだ我々の目を楽しませてくれる木々がありました。
降り注ぐ太陽の光で、キラキラしています。
少し気持ちがイライラしていて落ち着きたい時などには、御苑や鴨川にでかけます。
自然に身を置くと、いつの間にか心穏やかになり、癒されています。

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雨あがりの鴨川




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いつ通っても、溜め息が出る美しい鴨川の眺め。
先日、雨上がりの後はこのような……。空気が澄んでいます。
雲間に見える青空が眩しい。あの鳥のつがいはどこへ飛んでゆくのだろう。
季節の変化のみならず、刻々と変化する様子がいつも楽しみで、
自転車を走らせていても、しばしとまって景色を楽しむ事にしています。

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青龍の頭の地 志明院へ




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11月の中頃、京都を守る青龍(鴨川)の源流の地、北区雲ケ畑の志明院へお参りしてきました。
4月の大護摩會の際にはお忙しくなかなかお話できない奥様から、様々なお話をお聞きしました。

司馬遼太郎さんがこちらに泊まられた折の摩訶不思議な体験を宮崎駿監督に話したところから、『もののけ姫』が生まれた事。

都会にいると、さも人間のみが生きている!という感じでいばっているが、こういった山の中で過ごしていると、我々人間のみが生命体なのではなく、木々やその他全てが生きている事をひしひしと感じ、人間は自分たちのみでは存在できず、ものの命や助けを借りてこそ生き長らえる事ができる事を日々感謝するという事。
そして、人間のみならず、あらゆる生命体の、その“ものの気配”をいつも感じつつ生活しているという事。また、だからこそこの地から環境問題などに対して警鐘を鳴らしているという事。

山田無文老師や、平田精耕老師もこちらを訪れられた事。

志明院のある山全体から水が湧き出ているようなもので、この山すべてが鴨川の源流であり、青龍の頭にあたる地がここなのだという事。

短い時間に、様々なお話をお聞きし、やはり京都の奥深さを知るのにはここだと思える聖地なのでした。

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京都御苑の紅葉




京都御苑の紅葉

「季節は待ってくれない!どこかへでかけなくては!!!」と、どこか有名寺院ででも紅葉狩りをしたい衝動にかられるこの頃。

家からすぐの京都御苑、いつもいつも「美しいなぁ……」と思いながら自転車を走らせていますが、先日ゆっくり歩いて通り抜ける機会がありました。
どの季節も本当に美しいです。特に今の季節は、「こんなにも落葉樹が植えられていたのか…」と、緑の時期には気づかない木々に目がいきます。
皆さん、京都へおでかけの際は、寺社と共に是非京都御苑もお散歩してみられてはいかがでしょうか。

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秋の一日




秋の彩り

先週、嵐山から化野の念仏寺まで、ちょっと歩いてみました。最近の寒さもあってか、まだ時期が早いようでも、山は粧いをはじめていました。これから、もっと艶やかになるのでしょう。

「化野」は「あだしの」と読みます。ここは古来より鳥辺野、蓮台野ともに葬送の地とされていたとのことです。

寺伝によれば、化野の地にお寺が建立されたのは、弘法大師によって五智山如来寺を開創されたのが始まりとのことです。その後、鎌倉時代に法然上人の念仏道場となり、真言宗を浄土宗に改め、華西山東漸院念仏寺と称するようになったとのことです。

中に入ると、目の前には賽の河原になぞらえて名付けられたという、「西院の河原」と呼ばれる無数の石塔群が広がります。これらの石仏・石塔は、往古化野の一帯に葬られた人びとのお墓で、長い歳月を経て無縁仏となって、化野の山野に散乱・埋没していたものを、これらを供養するために集められたとのことです。

そのうち、ある朽ちた石仏を見て、ふと考えさせられました。風葬から土葬へ、それから火葬へと葬り方は変わってきたけれども、生命のとらえ方、別離の悲しみはどうでしょう。

「あだし野の露消ゆるときなく……」とは吉田兼好の『徒然草』の一節。「誰とても 留まるべきかは あだし野の 草の葉毎に すがる白露」とは西行法師、「暮るる間も 待つべき世かは あだし野の 末葉の露に 嵐たつなり」とは式子内親王の歌。はい、筆者なりにでも、一所懸命に思惟することにします。無常の風が吹く前に。

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嘉陽門院の墓




嘉陽門院の墓

研究所の近く、旧竜翔寺跡にある後鳥羽天皇皇女礼子内親王(嘉陽門院・かようもんいん)の墓。宮内庁管理の兆域内に遐かに石造五輪塔が拝される。

嘉陽門院礼子内親王は後鳥羽天皇の第三皇女、賀茂斎院に卜定されるが、礼子内親王を最後として賀茂斎院は廃絶した。父帝配流後も京に残ったらしい。文永十年八月二日崩、寿七十三。

竜翔寺は嘉陽門院の崩御より後、後宇多天皇によって南浦紹明(大応国師)寂後に国師を開山として建立。室町時代は十刹の第十位ともなっている。

女王の墓がこの地にある由来はよく分からないが、『雍州府志』にはすでに記載があるので、当時より何らかの記録や伝承が存在したのであろう。

近くには後宇多天皇御髪塔および大応国師普光塔の覆屋もある。

嘉陽門院の墓_五輪塔
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秋の非公開文化財特別公開




大徳寺本坊

京都古文化保存協会さんによる、秋の非公開文化財特別公開の時期がやって参りました。

平成21年10月30日(金)~11月8日(日)

今回、臨済宗からは“大徳寺本坊”が公開されるようです。
こちらは、瀑凉の時くらいしか、中に入る事はできません。山内の塔頭寺院で特別に公開されている所もあります。
是非この機会にどうぞ!

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宇治茶まつり




宇治茶祭 献茶式

10月4日、晴れ渡る空のもと、名水汲み上げの儀に始まった毎年恒例の宇治茶まつり。
今年は最も尊敬する茶人、堀内宗心宗匠がお献茶をされるとの事ででかけてきました。

この宇治茶まつり、中国から茶の種を持ち帰った栄西禅師(ようさいぜんじ)と、栂尾でその茶の種を栽培した明恵上人(みょうえしょうにん)、そして千利休の3人の茶祖・茶道の先覚者の霊を祀り、茶を献じます。また併せて、茶の史跡保存と宇治茶の振興を図るために、毎年10月上旬に宇治橋周辺で行なわれるお祭です。

名水が到着 建仁寺管長による香語

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大徳寺 曝凉のご案内




大徳寺

今年も10月の第2日曜日(雨天中止)に、大徳寺本坊において曝凉(掛け軸・宝物などの虫干し)展が開催されます。
さわやかな秋晴れの一日、禅寺にて、普段拝見する事のできない宝物をご覧になられてはいかがでしょうか。ご関心がおありの方は是非おでかけ下さい。

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かみ添  -京都の職人さん-



かみ添

大切な人に手紙を送る際には、便箋や切手などには特にこだわりたいと思っています。
まだ唐長の美しい便箋やハガキが修学院でしか買えなかった頃から、時折訪れては買い求めていました。
最近では四条烏丸のお店(古今烏丸内)にて求めやすくなり、個人ブログや雑誌などでもよく紹介され、便箋やハガキのみならず、様々な美しい商品を扱っておられ、御存知の方も多い事と思います。
そんな唐長にまた新たなひろがりが!
お弟子さんが独立されるというのです。これは!と、西陣にできた新しいお店にさっそく伺ってみました。

-かみ添-

町家を改装された店内には、ほんのりと優しい灯りがともり、壁や襖に貼られた紙の美しさを存分に引き出しています。光のあたる角度によって、様々な表情が見え隠れします。

無音(ムネ)

水玉のようなこの模様は、かみ添さんのブログによると、 「無音」(ムネ)と名付けられているとの事。ぼたん雪がシンシンと降っている音の無い世界を表しているそうな。
大切な人と語り合う時には、テレビや音楽をつけずに、こういった景色が共にあると、落ち着いて安心して様々な事を語り合えそうですね。そう思うと、“かみ添”という屋号がとてもよくわかる気がしてきます。職人さんによって魂を入れられた紙が心に寄り添ってくるような印象を受けます(私の勝手な解釈です)。紙が、生活にも心にも添って存在する感じでしょうか……。

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地蔵盆と地獄絵 -子供達に与える記憶




地獄絵

関西以外の地域ではなじみが浅いであろうが、滋賀や京都を中心として、夏休みも終わりに近づいた今日8月24日(旧暦では7月24日だった)の地蔵菩薩の縁日には、「地蔵盆」という行事がある。
多くは前夜23日~翌25日に行なわれる。発祥は滋賀県南部だとどこかで読んだ気がするが定かではない。

自坊にも飛び地に地蔵堂があり、地区の子供会などが中心になって行なわれる地蔵盆の行事が、子供達の楽しみにしている夏休みの一つのイベントにもなっている。

さて、上の写真は、江戸時代から自坊に伝わる地獄絵である。昔から地蔵堂にこの地獄絵をかけるのが風習となってきた。地区の大人たちも小さい頃にこの地獄絵を見て、肝を冷やした記憶があるのだ。

また、近くのニュータウンにも小さな地蔵堂があって、老人会の人たちのおかげもあって、毎年、地蔵盆にお参りに参らせていただく。
いつも自坊の地蔵堂には、上の地獄絵を飾り、子供たちにも見せてきたのだが、今年、ふと思い立って、ニュータウンの子供達にも、地獄絵を持っていって見せてやろうと思った。

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天寧寺 -京都・曹洞宗-



天寧寺 額縁門

秋晴れかとみまごうような青い空、カラッとさわやかな気候のとある日、自転車で寺町通の鞍馬口を下がったあたりを走っていると、立派な門構えのお寺が。
石碑を見ると「金森宗和墓所」との事で、門からは抜けるような青空とはるか遠くに比叡のお山が。
これは!と思い、自転車を停めてみました。
金森宗和とは、江戸時代初期の茶人で、飛騨高山城主金森可重(かなもりありしげ・千利休について茶の湯を嗜んだ)の子で、父に勘当された事から京都へとおもむき、茶の道に入りました。
その茶風は「姫宗和」と呼ばれる事からもわかるように、“綺麗さび”をモットーとし、公家などに親しまれました。かの名工、野々村仁清を指導した事でも有名で、仁清の作品を思い浮かべると、千家のわびさびの世界とはまた違う“綺麗さび”の世界というのもどのようなものか、想像がつくかと思います。

比叡山を望む立派な門は、あたかもキャンバスに描かれた絵を見るかのようで、“額縁門”と呼ばれるそうな。
このようなお天気の日に、こちらの前を通らせていただけた事をありがたく思いました。

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送り火



京都 五山の送り火
真如堂本堂前 灯籠で作られた大文字

8月16日、五山の送り火。
今年は、真如堂から如意ヶ岳の大文字を拝ませていただきました。
本堂では7時頃より法要が行なわれますが、でかけた時間の遅かった私が、参拝者もほぼ帰った後の本堂を覗いて拝もうとしていると、後片付けをなさっていた和尚様が「まだ火がついていますからどうぞお焼香を」とお声をかけてくださり、ありがたくもお焼香させていただきました。
真如堂をあとにし、その後は宗忠神社から吉田山の方へと登り、色々な角度から大文字を拝み、夜の散歩を楽しみました。

ご先祖様をお見送りする…という本来の意義からすると、やはりお寺から拝ませてもらうのは良いものだなぁ…と思った夜でした。


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河合寛次郎記念館

河合寛次郎記念館

先日、久しぶりに河合寛次郎記念館を訪れました。
10年ほど前から度々訪れていますが、昔は土日祝日でも人がまばらでした。が、今回は美大の生徒さん達や、ご旅行中と思われる方々など、たくさんの拝観客でにぎわっていました。
昨今流行りの生活スタイルと、民芸の“用の美”の考え方がリンクする事や、静かな落ち着ける空間を求めてやってくる方もまた多いからでしょうか。
京都の伝統的な職人の仕事や、数寄屋建築などとはまた違う魅力のある河合寛次郎の作品とこちらのお宅。自らの生活にも、心豊かに暮らす為に取り入れられそうなヒントがいっぱいです。

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寳慈院 旧千代野御所

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とある日、自転車での買い物帰りにいつもは通らない道を通っていると、老禅尼と禅尼が手をつないでご自坊を外から眺めて(何かを点検!?)おられた。
老禅尼がお歳を召されており、お御足の事もあるのかもしれないが、ぎゅっと手を握りあったそのお二人の後ろ姿があまりにも慈悲深く微笑ましく、また、「はて、代々尼さんという事はもしや尼門跡寺院だろうか……」と、通りすぎてから自転車を引き返した。

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大いなる哉 心や -栄西禅師-



京都 建仁寺


来たる平成26年の“建仁寺開山栄西禅師800年大遠忌”にむけて、研究所でも遠忌事業の一環として、書籍の発刊など、建仁寺さんからの依頼にてお仕事をさせていただいております。

栄西(ようさい)禅師といえば、中国より茶の種を持ち帰り、広く一般に喫茶の習慣が広められるきっかけを作られた方として茶祖と崇められますが、禅師による『興禅護国論』の序文の内容の格調の高さはもちろんいうまでもなく、日本語の美しさをも気付かせてくれます。私の中では、紀貫之の『古今和歌集』の

やまとうたは、人の心を種として、よろずの言の葉とぞなれりける。
世の中にある人、ことわざしげきものなれば、心に思うこと見るもの聞くものにつけて言い出だせるなり。花に鳴くうぐいす、水にすむかはづの声をきけば、生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける。
-『古今和歌集』仮名序 より-

と並んで大好きな一文です。


大いなる哉、心(しん)や天の高きは極む可(べ)からず、しかも心は天の上に出づ。
地の厚きは測る可からず、しかも心は地の下に出づ。
日月の光はこゆ可からず、しかも心は、日月光明の表に出づ。
大千沙界(だいせんしゃかい)は窮むべからず、しかも心は大千沙界の外に出づ。
それ太虚(たいこ)か、それ元気か、心は則ち太虚を包んで、元気を孕(はら)むものなり。
天地は我れを待って覆載(ふさい)し、日月は我れを待って運行し、四時は我れを待って変化し、万物は我れを待って発生す。
大なる哉、心や。
-『興禅護国論』序 より-            

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蓮の開花 -日蓮宗・京都立本寺-



立本寺の蓮_携帯で撮影

仕事が休みの日曜日、「せっかく5時半に起きたのだから…」と、蓮の花を見に行って来ました。
京都市の上京区七本松通にあるここ立本寺では、この時期、本堂前の蓮の花が見頃を迎えます。
解放されており、訪れる人もまばらで毎年楽しみにしています。

今年はどこからか噂を聞きつけた?のか、三脚を利用するカメラマンが何人かいて、美しい花の真ん前に陣取りなかなかその場を離れず少し興醒めでした…。
写真がお好きなのは良いのですが、少し他の方の事も考えて欲しいものでした。
若者の無礼を嘆くお年を召された方は多いかと存じますが、この朝のカメラマンさんは平均年齢70歳といったところでしょうか…。
年齢は関係ないなぁ…と思った朝でした。

立本寺の蓮
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水が飲みたければ... -『栂尾明恵上人伝記』より-



栂尾の新緑

『栂尾明恵上人伝記』によれば、明恵上人の周囲では、たびたび不思議な出来事が起こったらしい。

ある時、上人が行法をしていた最中、侍者を呼んで言った。「手水鉢の中に虫が落ちたようだ。取り上げて逃がして来なさい」。行ってみると、蜂が落ちて溺れていたので、急いで取り上げて逃がした。またある時、坐禅の最中に侍者を呼んで次のようにおっしゃった。「後ろの竹原で小鳥が何かに襲われているようだ。行って取り離して来なさい」。急いで行ってみると、雀が小鷹に襲われていたので、追い払った。こんなことがしばしばあった。
ある日の夜更け、上人は炉辺に坐していらっしゃったが、突然、「ああ、大変だ。早く見つけないと食べられてしまう。火をともして早く追い払って来なさい」とおっしゃるので、前にいた僧が「何事ですか」と申し上げると、「湯屋の軒下の雀の巣に蛇が入った」と言われる。外は闇夜で妙なことだとは思ったが、とりあえず急ぎロウソクを灯して行ってみると、大蛇が巣にまとわりついて雀の雛を飲みかけていたので、追い払った。
こんな闇夜に、しかも遠く隔たった所の物さえ見ることができるのだから、まして我らが陰で良くない振舞いをするのを、どんなにか怪しからんとご覧になっていることだろうと、弟子衆や同宿の者も、後ろ姿までも恥じ恐れて、真っ暗な部屋の中でさえも、気ままには振舞わなかった。
こんな事があったので、侍者の僧が「上人は仏菩薩の化身だと、陰で人々は申しております」と申し上げたところ、上人ははらはらと涙を落して、次のようにおっしゃった。
「ああ、愚か者どもの言い草だ。だから、わたしのように禅定を好み、仏の教えの通り修行してみなさい。いますぐ、お前たちにもそのような事があるだろうよ。わたしはそのようになろうなどとは全く思ってはいないけれども、教えの通りに修行して長年になるので、知らぬ間に自然と身についたのだ。これは大したことではない。お前たちが水が欲しければ水を汲んで飲み、火に当たりたければ火のそばへ寄るのと同じことだ」

「大神通」を体得した人にとって、「小神通」など造作もないことだということがわかる。

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名越の祓え 茅の輪くぐり

護王神社_京都市上京区

6月30日。
我が家の氏神さんである護王神社へ、茅の輪くぐりに行って来ました(昨年はこちら)。
この日はあいにくの大雨でしたが、なんとなく、半年の間に積もりに積もった罪穢れを祓い清めない事には、これからやってくる厳しい夏の暑さを乗り切り、一年の後半を無事に過ごせないような気がするのです。
こういった節目の日に、自分を顧みて、無事生かされている事を感謝し、残りの半年も息災でいられるよう神仏にご加護をお願いすると、生まれ変わったような新たな柔らかい気持ちになれます。


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上京茶会 -妙顕寺-




妙顕寺

青楓の頃と紅葉の頃、京都市の上京区役所が主催して年に2度行われる上京茶会。
今回は日蓮宗大本山妙顕寺で開催され、前日夕方より降り続いた雨もやみ、盛会でした。

本席は表千家不審菴、副席は表千家の先生によって釜が掛けられ、茶券は1000円。近所の子供やお年寄りも、気軽ながらも本格的なお茶席を楽しめる良い機会となっています。
また、普段公開されていないような寺院が使われる事も多く、私も毎回楽しみに訪れています。

妙顕寺の庭

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大徳寺 高桐院 

大徳寺 高桐院

良く晴れた日、「この時期きっと緑が美しいに違いない」と、大徳寺の塔頭高桐院を訪れました。
緑の海…と思えるような苔と青紅葉の世界。
訪れる人もまばらで、静かな境内を存分に味わえます。
細川家歴代の墓、有名なガラシャ夫人の墓、茶室松向軒など、日本の信仰と歴史、文化が凝縮された空間。
暑い季節に涼を求めるなら、オススメの禅寺です。

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天龍寺の躑躅



白花三葉躑躅_天龍寺

今、関西ではいたる所で躑躅が満開です。
京都では長岡京市の長岡天神がことに有名です。

ここ天龍寺も、赤・白・黄と目を楽しませてくれています。種類が多く、山・満天星(どうだん)・大柴・三葉・白・蓮華・餅・霧島など、10~15種類が庭内に咲き揃っています。
つつじの名称は、次々に咲くことから、「つづき咲き」、花が筒状なので「筒咲き」から来ているそうです。また、漢字で書くと“躑躅”ですが、中国で毒性のあるつつじを羊が誤って食べたところ、足踏みをしてもがき、うずくまってしまったところからこのような字が使われるようになったと言われています。

天龍寺の躑躅 霧島躑躅

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大護摩會 -岩屋山 志明院- 



志明院_楼門
志明院 楼門(室町時代の再建)

新たな顔(面)とでもいうのでしょうか……古き都の神髄を見た気がしました。
今まで、京都好きを自称し、普通の人より少しは詳しい?!と思っていましたが、ここを知らずしてよくもそんな風に思っていたなぁ…と、一人恥ずかしくなりました。

雲ケ畑の最奥にある岩屋山志明院(真言宗単立)での護摩會に初めて行かせていただいたのです(4月29日)。
我が実家では、縁あって非常に力を持つとされるこちらの不動尊を信仰しており、毎年お札をいただき、この護摩會にて昨年のお札をお返ししています。
母から素晴らしい所だと聞かされていたものの、なかなか予定が合わずに今まで足を運ぶご縁に恵まれなかった事が悔やまれます。

上賀茂より、細い道をひたすらゆく事約30分。車から降り立った時から既に空気の違いに驚かされ、「このようなところが……」と声になりませんでした。
樹齢100年を越えるといわれる、京都市の天然記念物にも指定されている石楠花は、大地からのパワーで見事に満開。
深山幽谷の世界に、修験の修行や千日回峰行などをされる方が、こういった所で修行を重ね、心身共に極限まで研ぎ澄まされた感覚を持ち、ご自身を高めてゆくのだな…と容易に想像がつくのでした。

石楠花
これで一本の木です。天然記念物の石楠花。

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京都御所 春季特別一般公開



美しい松の木

京都御所、春の一般公開にでかけて参りました。
前回、初めてに訪れてから、王朝絵巻さながらの世界に魅了され、飽きずに今回も。
あいにくの雨にも関わらず、多くの人が訪れていました。

さて、皆さんは御所や京都御苑といえば、まず何を思われますか?
普段、自転車で御苑内を通り抜けさせていただいている私は、松の美しさが非常に印象深く胸に焼き付いています。いつ通っても必ず、「なんて美しいのだろう」と見とれる荘厳な美しさが1本1本にあります。
そういうわけで、今回は宮内庁職員の方に色々と質問させていただきました。
まず、御所内にはだいたい700本以上の松が植えられているようです。そして、御所内の庭木の世話は、宮内庁の技官である庭師が2人専属でいらっしゃり、毎日手入れをされていらっしゃるのだとか。
しかしそれでも足りない為、京都の造園会社から3人ほどのヘルプが必要だそうです。
また、松の春先の芽積みや、成長が止まった時期に行われる剪定の際には、その年の予算にもよるそうですが、20~30人の庭師が入り、どんなに高い松の上にも登り、作業をされるとの事。
なるほど、美しく美しく保たれている裏には、このような大変な努力があるのですね。

その他、歴史的な事や建造物に関しても、非常に詳しくご説明下さいました。是非皆さんもせっかく足を運ばれるのでしたら、宮内庁職員の方に色々とお尋ねになる事をオススメします。とても詳しくご教授下さいます。

霧島躑躅が満開

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きらめく朝鮮の技 -高麗美術館-

きらめく朝鮮の技 -高麗美術館-

日本も大きな影響を受けた韓国文化への親しみ、尊敬の念を、いつも再確認させてくれる美術館。京都市北区にある高麗美術館を訪れました。
現在、“きらめく朝鮮の技”と題して、螺鈿漆器と象嵌青磁を中心とした展覧が開催中です(6/28まで)。

今回一緒に訪れた友人は、前回の私の記事の写真を見て「もっと山の中に在るような美術館かと思ってた!」と。確かに写真を見ると、屏も韓国風、そして韓国の石文化をその小さな空間で見事に表現した庭に、山奥か、韓国の田舎のような所にある空気を感じるのかもしれません。
実は、京都市北区の閑栖な住宅街の中に、いばるわけでもなく、ひっそりと、でも美しい空気を醸し出して存在しています。こちらの美術館の庭は、私の知る限りでは美術館の庭としては一番小さな庭かもしれませんが、物理的な大きさなどは関係無く、心が感じる広さは無限大。とても素晴らしく気持ちの良い庭です。

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京都春季非公開文化財特別公開のお知らせ



つつじと新緑

毎回とても楽しみな、「平成21年 京都春季非公開文化財特別公開」のお知らせです。
5月1日~10日にかけて、普段非公開の寺院や神社などが特別に公開されます。
ゴールデンウィーク中、京都の旅をご計画の方は是非ご参考までに下記HPをご覧になってみて下さい。
現在、京都は八重桜がそろそろ終わりを迎えるのと同時に、つつじや石楠花や芍薬、藤の花、そして瑞々しい新緑が我々を楽しませてくれています。

京都古文化保存協会さんのHP

禅文化研究所としましては、やはり臨済宗大本山の妙心寺の三門と塔頭に注目しております。

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清涼寺 嵯峨大念仏狂言



釈迦如来

京都三大念仏狂言(壬生狂言・嵯峨狂言・閻魔堂狂言)の1つ、嵯峨清涼寺の“嵯峨大念仏狂言”を観にでかけました(4月11日)。
京都に住んでいながらも初めての鑑賞となる無声狂言で、開演のどのくらい前に行けば座れるのか、チケットは必要なのか、いまいち情報がわかりませんでしたので、ご参考までに。

まず、演目や、行われる日時などはこのサイトをご覧になって確認を。
私が訪れた日は、チケットなどもいらず、狂言堂の前に並べられた床几に座るか、少し離れて観る事にはなりますが同じ高さから観る事のできる鐘つき堂に登り、適当に腰掛けて観るかの選択でした。
よほど関心のある方か、地元の方しか訪れない為、桜の美しい頃でしたがさほど混み合う事もなく、1番目の演目が終われば床几の席もだいぶ空く為、入れ替わって座る事もできました。

今回この大念仏狂言を観に行き、1番に感じたのは“自由さ”でした。
少し離れたところでござを広げてお弁当を食べながら観る方もいらっしゃれば、子供達は鐘つき堂の櫓によじのぼって観ていたり…。途中から見始める人もいれば、ふらりと抜け出す人も。
能楽堂にお能や狂言を観にでかける時の心地良い緊張感も良いものですが、外での自由な空気にリラックスしながらの鑑賞も素晴らしいものでした。
やはりこれはもともと、庶民にわかりやすく仏法を説くために始まったものであり、地元の人たちの間で伝え守られて来たものだからこそ出てくる雰囲気なのだな…と、京都の地の良さを存分に味わいました。
保存会では、着物などの寄付や、一緒にこの狂言を伝えていく為のお手伝いをしてくれる方を募っておられるようでした。現代社会において、こういった、土地で受け継がれて来た伝統を土地の人のみで守っていくのはとても難しい事になってきているのでしょう。
保存会の方達の努力に頭が下がる思いでした。

大念仏狂言 清涼寺_嵯峨
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京都御苑の桜と、京都御所春季一般公開のおしらせ



御苑の八重桜

先日(4月12日)訪れました京都御苑の桜です。
早咲きの枝垂れ桜は、現在満開の桜に目を奪われていると、もう誰も桜と気がつかない程に緑のみずみずしい葉を勢いよく身にまとっていますが、八重の桜や紅枝垂れが満開の見頃を迎えていました。
約1ヶ月にわたり我々の目を楽しませてくれた桜も、もうそろそろ終わりをつげる頃でしょうか。
なんとなく心寂しい気もしますが、そんな思いも束の間、このところの暖かさで、もみじなどの新緑がまばゆいばかりです。

さて、下記の日程で、普段は固く門を閉ざされている御所内が一般公開されるようです。
日本文化の真髄がここに…と思える御所内は、細やかに手入れされた木々1本の美しさを見るにつけても価値がある…と思えるくらいに素晴らしいものです。屏の外から見ていても、松の立派な枝ぶり、木々の手入れの素晴らしさに感動するほどです。宜秋門などの檜皮葺きを見ても、こういった事ができる職人さんがいらっしゃる事を思い、嬉しくなります。
日本人である事の喜び、日本の誇り、文化への理解をいま一度。是非お運び下さい。

【京都御所春季特別一般公開】
4月23日(木)~29日(水) 午前9時(開門)から午後3時30分(閉門)まで

本年は、天皇皇后両陛下御結婚満50年記念という事で、普段公開されないような御殿なども特別に公開され、御結婚に関連した展示などもあるようです。楽しみです。

秋の一般公開の記事はこちら

ぼんぼりのような桜 紅枝垂れ


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桜 借景の山にまた桜 -天龍寺-



天龍寺の桜

先週、4月7日に仕事で訪れました嵐山・天龍寺です。
嵐山・亀山を借景として取り入れた曹源池庭園が有名ですが、山内どこにいても山に咲く桜が見られ、すぐ近くに咲く桜と共に何倍もの楽しみを与えてくれます。
「なんて贅沢なんだろう…」。と、しばし仕事を忘れ感慨にふけっていました。

山の木々も新芽を出してもこもこと、その中に桜の色がかわいらしく。
お茶の席で使われる主菓子のきんとんを思い出します(花より団子でしょうか…)。

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不審花開今日春 -京都・霊鑑寺の椿-


月光椿

今年もありがたい事に、3月28日~4月5日まで、別称“鹿ケ谷比丘尼御所”・“谷御所”とも呼ばれる門跡寺院・霊鑑寺(臨済宗南禅寺派)が公開されていました。
ブログでも何度かご紹介しておりますが、春と秋・椿と紅葉の美しい時期に限り1週間ほど特別公開されるのです。公開日程がわかった時点で、ブログや禅文化研究所のメールマガジンでもお知らせしておりますので、是非お心に留めておいていただき、春や秋に京都を訪れる際は、ご参拝なさってみて下さい。

さて、私が毎年こちらを訪れていて思うのは、「不審花開今日春」という禅語です。
表千家不審庵の号もこの語から来ているのですが、幾重にも美しく重なった衣笠(椿の種類)の花びらや、言葉では表現しきれぬ美しい白い色、京都市の天然記念物にもなっている日光・月光椿、黒椿のドラマティックな真紅の蕾、どれをとっても人智を超えたものとしか思えず、じっと見入るにつれ「あぁ、不思議だなぁ。どうしてこのように咲くのか…」と心から思い、人間のわかる事なんて微々たるものだ、おごってはいけないな…と思い知るのです。
道端に咲くたんぽぽを見てもそう思うべきですがなかなかそうもいかず、いつもこちらの椿を見に行くと心新たに気づかされるのです。

08年の霊鑑寺
07年の霊鑑寺

哲学の道の桜
哲学の道 満開です!
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嵯峨 桜守・佐野藤右衛門邸の夜桜



佐野藤右衛門邸の夜桜

創業天保年間、代々御室御所に仕えた植木職人。現当主で16代目を数える嵯峨の桜守、佐野藤右衛門氏のご自邸へ、夜桜を見にでかけました。
ちょうど桜の花の良い時期、たくさんの種類の見事な桜の木が植わっているご自邸のお庭を、一般に無料で開放され、夜にはかがり火も焚かれライトアップされます。

青いビニールシートに、花より団子の団体が陣取り、桜が泣いているようにしか見えないライトアップには興醒めしてしまう為、夜桜見物はあまり好きでは無かった私も、ここは無論別格。
そういった花見の客は来ない為、静かに夜桜を楽しめます。
ほぅっ…とため息をつくほどに魅せられてしまいました。
傘のようにひろがった見事な枝ぶりに、ありったけの1年の力をふりしぼって見事に咲かせた満開の花。それが妖しいまでに美しく、ライトアップされるとさらに幽玄の世界へと誘われるようで、まるでお能の舞台を見ているかのごとくでした。

「桜の花は、桜の木にとって一年の最後の集大成! 1年のすべてがこの花に出るんや。花が終わってまた新たに1年が始まる」とは16代藤右衛門氏のお言葉。
何日かの花のために1年を通して桜を守る桜守。見事な桜の花の裏にあるその愛情と細やかな配慮、地道な毎日の手入れにどれだけの人が思いをはせるのか…と思った夜桜見物でした。

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天龍寺の枝垂れ桜

天龍寺のしだれ桜

京都嵐山にある天龍寺(臨済宗大本山)。
百花苑の枝垂れ桜がそれは見事(3/26の写真)です。
花冷えする日でも、ひと目美しい花を…、禅寺の空気を…と、たくさんの参拝客で賑わっていました。
これからの季節、嵐山に咲く桜と併せて我々の目を楽しませてくれることでしょう。

天龍寺のしだれ桜 天龍寺のしだれ桜

天龍寺での坐禅会などの情報は、臨黄ネットトップページのおしらせに掲載されています。
ご参考になさってみて下さい。

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京都御苑の桃と桜

京都御苑 小川の糸桜

今年も京都御苑内の“小川の糸桜”が満開になりました(3/25の写真です)。
例年より少しばかり早いような気がします。
毎年見ていても、毎年新たな気持ちで感動します。
神か何かが宿っている…と思わずにはいられないこの木なのです。

御苑の桃園
色とりどりの桃も満開で、この時期の御苑は賑やか!

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東風ふかば… -北野天満宮-

梅の北野天満宮

東風吹かば にほひをこせよ 梅の花
             主なしとて 春を忘るな

北野天満宮の梅がほぼ満開です。
訪れる家族づれやアマチュアカメラマンなどは、その美しさに魅せられ皆幸せそうでした。
道真公が好きであった梅の花……と思うと、太宰府に左遷された事や、都を懐かしみかの地で最後を迎えられた事、その後の京の都の天変地異などを思い起こし、複雑な気分になりました。
現在は、桃源郷かとみまごうような梅の花々の美しさに、さぞかし道真公の御心も慰められる事だろうと感慨深く、梅見を楽しませていただきました。

梅園

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お大師さん

お大師さん

「今日はお大師さんの日やからお参りに行って来たわ」。
「あ~、そういえば21日か今日は……人多かったやろねぇ」。

我が家で普通に交わされる毎月の会話です。弘法大師空海の命日が3月21日である事にちなんで、毎月21日はお大師さんの日。家の宗派は関係なくお参りします。
私の実家あたりでは、西宮市の甲山(かぶとやま)大師さんか、宝塚市の清荒神さんへのお参りが常です。

さて、京都に住む私がいつも何気なく通っていて、「お堂があるなぁ……」くらいにしか思っていなかった場所。21日にそこを通ると、いつも閉ざされているお堂の扉が開かれていました。
「あ!今日何日だ? 21日!お大師さんを祀っているお堂だったのか……(感激)」と、自転車を引き返してお参り。
番をしていたおばあさんは「皆さんここいらに住む人は、21日に参らはりますぇ」と。
毎日通っているようななんでもない道にも、新しく嬉しい発見があるのが京都だなぁ……と、この歴史深い土地にいよいよ愛着がわくのでした。
明日は21日、東寺の弘法さんはいろいろな古い物を扱う店でにぎわいます。
梅見に京都へ来られる方は、東寺へのお参りもおもしろいですよ!

*本日は、臨済宗大本山向嶽寺(山梨県)の開山忌の日です。

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庭の松 その2 -天龍寺-

天龍寺の松
天龍寺の松の剪定

日本三景は全て松である。
仙台の松島、天の橋立も松と砂浜、安芸の宮島も松である。
日本人にとって目出度い松・竹・梅においても、これまた松が一番だ。

昔、松は人々の生活に必要なエネルギー供給源であった。
電気のない時代、松脂は明かりを灯すのに使い、また、太平洋戦争では松脂を精製して飛行機も飛ばした。
また、松茸は秋の味覚の王様だ。江戸時代の天龍寺供養帳(日単)には、年中行事として所司代や奉行所へ進物とした……と記録されている。

その昔、嵐山は殺生禁断の地であり、立木の伐採はもちろんのこと、石や木の根を掘ることを禁じた札が立ち、下草刈りにも許可が必要とされた。
松の立木枯れや風雪で倒れた時は必ずその数を調べ、記録し、売却の入札についても落札者とその値を記録し、管理された。それほどに松は昔から大切にされた。

戦後のエネルギー革命により、松は庭の観賞用と化し、なかなかに手のかかる「金喰い虫」となっているが、人々の心の癒しとなっていることは確かだ。
金に勝るものが、松の美かもしれない。

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第6回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅2 -平安佛所/泉屋博古館-

いつも美しいこの川のあたり

お昼を終えた一行は、紅葉並木美しい鴨川を横断し、平安佛所へ。
仏師の江里康慧先生を訪れます。

江里先生

制作中の仏像・現代の仏像の作り方について、また仏教の歴史と仏像の関係などについて、興味深いお話を伺う事ができました。 いつもお寺などを参拝しますと、ただただ仏像を拝し、思いに浸り、仏師の事にまで思いをはせる事は少ないかと存じます。
ですが、こちらで制作過程などを拝見し、江里先生のとてもお優しく穏やかなお人柄に触れ、古くから、弱い人間の信仰の対象となるような仏像を作り続けて来た職人の技と心が、今もなお連綿と受け継がれている事を目の当たりにし、ありがたく、感無量でした。

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第6回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 1-大徳寺-

堀川通りの紅葉
紅葉の並木美しい堀川通り

去る11月14日、恒例となりました“禅と文化”の旅を無事終える事ができました。
お天気は快晴! とても気持ちの良い気候で、抜けるような青空のもと、京都をお楽しみいただきました。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
それでは、ブログにてご報告を……。
行程はこちら
まずは、京都駅を出発し、大徳寺へ。
今回は、私の知りうる限りでは一般公開された事のない三門や法堂(はっとう)、その他本坊などを特別に拝観させていただき、西村惠信所長による講演も行なわさせていただきました。
大徳寺の皆様、お世話になり、誠にありがとうございました。

【三門】 重要文化財
応仁の乱の後、一休禅師の参徒であった連歌師宗長等が一階部分を寄進、のち千利休居士により二階部分が設けられ金毛閣と名づけられたとのことです。恐らく私が今まで登った三門の中で、一番急な階段です。皆さんでゆっくりと二階へ…。
登り終えるとその見晴らしの素晴らしさと、釈迦三尊像をはじめ、十六羅漢、天井の龍図、千利休居士像に圧倒され、ため息が漏れました。

三門 法堂
三門と法堂

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japan蒔絵 -宮殿を飾る 東洋の燦めき- -京都国立博物館-

japan

12月7日まで京都国立博物館で開催されている、japan蒔絵 -宮殿を飾る 東洋の燦めき-の展観を訪れました。
今回のポスター、「マリー・アントワネットもお気に入り(ハート)」という如何にもかわいいキャッチフレーズ付きで、見に来るお客さんも若い女性が多く見られました。
さて、かわいいこのフレーズに反して、マリー・アントワネットのコレクションは、どれもこれもおそろしいほどに細かく技巧のこらされた物ばかりで、確かに女性好みのかわいらしい物と見ればそうなのですが、「かわいらしい」で片付けるような物ではなく、圧巻でした。あの時代に遠く離れた異国から、これだけのものをコレクションする力というものを感じました。
アントワネットの母、マリア・テレジアも宝石よりも蒔絵が好きと言ったほどとの事。親子に亘るコレクションの数々は、必見です。

第一章「中世までの蒔絵」
第二章「西洋人が出会った蒔絵―高台寺(こうだいじ)蒔絵―」
第三章「大航海時代が生み出した蒔絵-南蛮漆器」
第四章「絶対王政の宮殿を飾った蒔絵―紅毛漆器―」
第五章「蒔絵の流行と東洋趣味」
第六章「王公コレクションと京の店先」
第七章「そして万国博覧会」

今回、上記のような形で展示されていますが、膨大な展示数ですので、最初からあまりに1つ1つ丹念に見ていますと、最後にははっきり言ってあまりのパワーに疲れます。
私がやはり美しいと感じたのは、マリー・アントワネットのコレクションと、第一章の、中世までの、宗教に結びついた蒔絵の数々でした。
おもしろかったのは、蒔絵の細工に、インド特有のクジャラート地方の文様を螺鈿であらわしたものなどでした。
もう一度、自分の好きなものだけをじっくり見に行きたいと思います。

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京都御所一般公開

紫辰殿

去る11月12日(水)~11月16日(日)までの5日間、京都御所の秋季一般公開が行われていましたので、初めて訪れてみました。
近くに住みながら、春と秋に行われる一般公開ですが、なかなか予定があわずに御縁がありませんでした。
源氏物語の世界をすぐに頭に思い描く事ができるような、浮世とはかけ離れた建物や装飾、庭の木々一本一本に至るまでの手入れの素晴らしさ…ため息の出るような世界が塀の内にはひろがっていました。

雅やかな襖絵

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正法寺 -永源寺派・京都-

正法寺参道

京都府の、相楽郡和束町にある臨済宗永源寺派のお寺、正法寺を訪れました。
噂に聞いていたとおり、訪れる人もまばらで、美しい木々の紅葉をひとりじめできました。
名所の人混みに辟易している方には、少し不便な場所であっても、かなりオススメです。

真っ赤!

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天龍寺の紅葉

天龍寺の紅葉
昨年の11月15日の紅葉

11月の京都は、どこも紅葉狩りの観光客でごった返します。
ここ嵐山は、京都市内で一番最初に日が差す所です。
午前6時頃、うっすらとあたりが明るくなってきます。

天龍寺の曹源池はまだ暗く、東山から一条の光が嵐山にあたり、少しずつ下におりてきます。
そして曹源池の龍門瀑の天辺の蓬莱山に朝日があたるころ、あたりは一番冷える時間帯となります。
ここ天龍寺では、池の側から順番に上に向かって紅葉します。そして11月下旬には嵐山全山が紅葉します。
今年の秋の紅葉は、天龍寺の早朝参拝をオススメします。

【天龍寺早朝参拝】
期間:11月15日(土)~12月7日(日)
午前7時30分~
庭園参拝料500円
上記期間以外は、11月の土・日・祝日

天龍寺の紅葉
昨年の11月30日の紅葉
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東寺 -京都-

東寺

五重塔の内部が公開されているとのことで(11月9日まででした)、学生の時に一度訪れて以来、およそ10年ぶりに東寺へ参拝しました。
おそらく10年前にも、圧倒されるような伽藍に国宝級の仏像の数々、長い歴史を経てなお新鮮に我々の前に存在する信仰の姿にいたく感動したはず?なのでしょうが、人の記憶とはあやふやなもので(愚かな私だけかもしれませんが)ほとんど記憶に残ってはいませんでした。
久々に訪れて、数多くの仏像を目の前に、「あぁ、いつまでもここにいたい……」と思い、同時に、ここは観光の為に1度だけ訪れるような、そういう場所では無いのだと、はっきりとわからされた気がして、認識を新たにしました。

余談ですが…講堂内におはします“帝釈天”があまりに凛々しく貴高く美しいお顔をされていて、目に入った時に、思わずあとずさりしてしまうほどでした…。あのお顔のみはもう何年見ずとも忘れはしまい…と思っている私ですが、はてさて如何に…。

東寺
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真如堂 -涅槃の庭-

真如堂

11月8日、左京区にある真如堂-天台宗-を訪れてみました。
ところどころ紅葉がはじまり、境内は参拝客でにぎわいを見せています。
ここ真如堂には、安倍晴明の念持仏であったといわれる不動尊が伝わっています。
そのむかし、安倍晴明が他界し、閻魔さまのもとで裁きを受ける際、この不動尊が命乞いをして晴明は生き返ったのだとか。その際に晴明が閻魔さまより衆生の民を救う秘印を授けられました。
この「結定往生之秘印」のお札、真如堂にて手に入れる事ができます。
天寿を全うし、極楽浄土へ行くにはこのお札を!

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海住山寺(京都・木津川市) -五重塔ご開扉-

五重塔_海住山寺

京都府木津川市にある、海住山寺(かいじゅうせんじ)では、2008年10月25日~11月9日の期間、国宝五重塔特別開扉が行われていましたので、参拝させていただきました。
国宝の五重塔の中でも、法隆寺、醍醐寺、室生寺に次いで四番目に古く(鎌倉時代初期)、法隆寺と同じく、裳階(もこし・装飾化されたひさし)があります。17メートルちょっととこぶりな方ですが、都からははずれた地にありながらも、瀟洒な感じがしました。
紅葉には少し早いようでしたが、ほのかに色づいた木々のグラデーションもまた楽しく、季節の移り変わりのありがたみを感じました。

山上からの加茂の眺め
寺から続く小道を登って行くと、このような眺望が。

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庭の松 その1 -天龍寺-

松を倒します

黄檗禅師:「深山裏に許多(そこばく)を栽えて、什麼(なに)をか作(せ)ん」。(そんな深い山中に松を栽えて如何するつもりか) 
臨済禅師:「一つには、山門のために境致と作(な)し、二つには、後人のために標榜と作さん」。(1つには、この境内の境致を奥ゆかしくしていこうと思います。2つには、後輩たちの手本になるように植えておくのです)
山田無文老師『臨済録』-臨済栽松-より

上記の問答にもあるからか、禅寺には松が多い。
天龍寺では、近年松食い虫の発生が多く、今年に入ってから既に5本以上を切った。
100年以上の齡を重ねた立派な赤松も、ものの1時間もすれば姿を消してしまう。
毎年の手入れは大変で、目つみに始まり、葉つみ、剪定と大変である。
10月の開山忌を前に急ピッチで松の手入れをしたのだが、松食い虫以上に松は金食い虫である。

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浄瑠璃寺の紅葉模様

浄瑠璃寺

昼間はまだ暖かい日が続く連休(11/1)に、浄瑠璃寺を再訪しました。
まださほど紅葉は見られませんが、前回訪れた時よりも、にわかに参拝客も増え、にぎわいを見せる境内でした。
ですが、どれだけたくさん人が訪れようと関係の無いようにひっそりとしずかに佇む五重塔と、九体阿弥陀仏なのでした。
今回は、秘仏吉祥天女像の厨子が開かれ、美しい尊顔を拝する事ができました。
毎年秋に拝する事ができるようです。また、毎月8日のお天気が良い日には、五重塔におはします薬師如来も拝めるようで、次回は是非8日の休日のお天気の良い日!を狙って伺いたいものです。

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尊勝院 -京都・粟田口-

何段もつづく階段

洛東粟田にある、天台宗の古刹、尊勝院が特別公開中とのことで訪れてみました。
今回、第44回 秋季京都非公開文化特別拝観 のポスターを見て、「ここは?」と気になったのででかけてみたのですが、人目に触れぬようなひっそりとした地に、このような立派な仏様がたくさん祀られていようとは…と、驚くばかりでした。明治の廃仏毀釈により、数あったお堂が壊されてしまい、今は唯一残るお堂にすべての仏様などがお移りになったのだとか…。
角大師として有名な、元三大師様が開基との事。以前訪れた廬山寺にて元三大師については少し勉強させていただきましたので、親しみ深くボランティアの方の解説に聞き入りました。

尊勝院の由緒など、詳しくはHPに。

尊勝院 -京都・粟田口-の続きを読む

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京都非公開文化特別拝観

禅の寺

今年も秋の特別拝観の時期がまもなくやってきます。
いつもどちらにでかけようかと私も楽しみです。
今回禅宗寺院からは、大徳寺本坊・真珠庵・黄梅院・慈受院・南禅院・東福寺三門が公開されます。
普段公開されていない寺院ばかりですので、是非この機会をお見逃し無く!!!

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海住山寺 -ひっそり佇む国宝五重塔-

海住山寺

京都は木津川市、加茂にある海住山寺(かいじゅうせんじ)を訪れました。
この辺りは、美しい日本の風景が多々残っており、海住山寺へと続く道は、「本当にこの道の先に国宝の五重の塔などあるのだろうか?!」と思わせられるような、車一台通ればいっぱいの道を小高い山上へと登って行きます。
聖武天皇の勅願で735年に建立されたとのことですから、よほどこの地には立派な寺院を建立する因縁があったのでしょう。
国宝五重塔は、1214年に建てられており、昭和の大修理で初重の軒下に裳階が復元され、法隆寺とこちらの寺でしか見られない珍しい造りとなっています。
木津川市には、まだたくさんの古刹があり、京都市内に見られる寺院よりもさらに古い日本人の信仰を肌に感じられるような気がして、最近わたしの中で熱いスポットなのです!

海住山寺_国宝五重塔
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早朝の南禅寺 

早朝の南禅寺

来年春、装い新たに(ムック形式になります)再刊を予定している-禅の寺-の撮影の為、お天道様が登った直後の南禅寺を訪れました。
朝早いというのに、既に境内には散歩をする人、独自の体操をしている人、様々に気持ちの良い朝を過ごされているようです。京都に住まう者は、本当に贅沢ですねぇ。
朝早くに行かないと見られない光景ですが、あれだけの落葉樹が植わっている境内、私たちが歩かせていただく道がきれいなのは、毎朝僧堂の雲水や南禅寺の本坊の和尚さん達が総出で掃除されているからなのです。

早朝の南禅寺 疏水

気持ちのよい秋晴れ。見上げると爽快な気分に。
南禅寺といえば疏水も有名ですが、皆さんこのように前から見ているだけではありませんか?
実は上へと登って見ると……

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八坂の塔 -法観寺(臨済宗建仁寺派)-

八坂の塔_早朝

恐らく知らない人はいない?!と思われる京都八坂の塔。
先日、仕事で写真撮影があった折に訪れました。まだ東山より日も登りきらぬ、観光客もいぬ間に見る塔は、いつもと様子が違って見えるのでした。

さて、この八坂の塔、実は臨済宗建仁寺派の寺院に属する事は、御存知無い方も多いのではないでしょうか。
正式名称を、霊応山法観寺といい、寺伝によれば聖徳太子により建てられたとされており、また、渡来人八坂氏の菩提寺であったとの説もあるようです。
度重なる戦火により何度か焼けてしまっていますが、現在の塔は、足利義教により1440年に再興されたものだそうです。
そこにあるのが当たり前のように思える八坂の塔ですが、改めてその歴史の古さに、平安以前の京都の街はどのようなものであったろう…と心のみタイムスリップする思いで眺めていました。


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ススキに寄生 -南蛮煙管-

美しいススキ_瑞峰院

先日、お茶会で大徳寺の塔頭、瑞峰院さんを訪ずれました。
すると、美しく穂をひろげたススキの前で、着物のご婦人方が何やら下をのぞきこんでいます。
はてさて何事かと一緒になってのぞいてみると、なんとも不思議な花が…。
親切なご婦人が、「ススキの養分を吸って生きている、南蛮煙管(ナンバンギセル)という花よ」と。
なるほど!花が煙管の形そのもの!おもしろい!にしても、ススキに寄生とは…。
少し調べてみますと、葉緑素を持たないこの花は、ススキやミョウガ、サトウキビの根などに寄生し、養分を吸い上げて生きているそうな。
葉緑素…そういえばむか~し理科で習いました。確かにお日様をたくさん浴びてもあまり意味のなさげなそのお姿。したたかに生きているのですね。
と言いつつふと我を振り返り……、人間はえらそうにしているけれど、自分で養分を作れるわけでもなく、同じく地球に生きている命をいただき、地球を汚してなんとか存在している事を思うと、南蛮煙管のことをえらそうに言えないではないか!と思うのでした。

南蛮煙管

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大徳寺 曝凉のおしらせ

大徳寺三門_金毛閣

10月12日(日)、秋晴れの心地よい空気の中、大徳寺の宝物の虫干しが行なわれます(本坊にて9:00~15:30/1人1300円)。
約100点ほどの絵画・襖絵・墨跡などが展示されます。
中でも、かの有名な牧谿(もっけい)の水墨画「観音猿鶴図」は特に美しく、見に行った甲斐があったと思わされます。本坊にも普段は入れませんので、この機会に如何でしょうか。

美術館ではなく、実際に禅寺にて宝物を見られるまたとない機会です。是非おでかけ下さい。
ちなみに、あくまでも虫干しが最重要目的ですので、前日が雨であったり、当日が雨であったりすると、行なわれません。お天気があやうい際は、お調べになられてからおでかけください。

なお、本坊内は写真撮影不可です。昨年こっそりカメラを出し、撮影されようとした方がいらっしゃいました。大徳寺さんのご好意でこの日のみ一般に開放されています。せっかくの機会が失われる事の無いよう、マナーは守りましょう!

大徳寺

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浄瑠璃寺 -平安の信仰を今に伝える九体仏-

九体の阿弥陀如来がおはしますことから、地元の人などからは九体寺(くたいじ)さんと呼ばれ親しまれている古刹、浄瑠璃寺(真言立宗)を訪れました。
白洲正子さんの著書でこのお寺を知ってからというもの、約8年前から「行ってみたい」と願い、漸くご縁をいただけました。
京都とはいえ、奈良にほど近い木津川市加茂にあるお寺で、訪れる人もまばらです。
ゆったりとした山を登って行った所に、このような寺院が…本当にお浄土がそこにあった…といった感のお寺です。

参道_浄瑠璃寺 門_浄瑠璃寺

参道も美しく、歩いていくだけで心清らかになっていくようでした。

三重塔_浄瑠璃寺

そしてまずは、薬師如来を祀る三重塔に現世における苦悩からの救済を願い…、


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禅堂の改装

禅堂

本研究所のある建物は無文館(名称は花園大学の元学長であり、本研究所の初代所長の山田無文老師に由来する)といい、花園大学との共用で2階が禅堂となっている。
一度に200人以上が坐れる広さを持ち、普段は実践禅学の講義や一般を対象にした早朝坐禅会で使われている。
休会となって20年以上経つが、研究所主催の金曜市民坐禅会がここで行なわれていた。この坐禅会は2しゅ(火+主)の坐禅の後、無文老師の提唱のテープを聞くのが定例で、2階から流れてくるテープの音声を聞きながら仕事をしていたことを懐かしく思い出す。

さて、この禅堂が現学長の肝いりでリニューアルされた。専門道場を模した造りとなり、前後に板戸や火灯窓が設けられている。単の数は少し減ったが、それなりの雰囲気を醸し出している。
大学の総合化が進み、花園大学も宗門以外の学生が殆どを占める。しかし、臨済禅を建学の精神に標榜するからには、全学生に坐禅を基本とした臨済禅の教えをしっかりと学んでもらいたい。新しい禅堂がその中心となることを願うものである。

禅堂
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御苑の百日紅

御苑の百日紅

4月には見物客で賑わいを見せる、京都御苑内の“小川の糸桜”あたり。
この桜の印象が強すぎて全く気づいてもいなかったのですが、隣にこんなに立派な百日紅が。
夏の御苑内を通ると、「こんなにも百日紅が植えられていたのか…」とびっくりするほど、あちこちでこのこの花が見られます。
猛暑にもマケズ、突然のゲリラ豪雨にもマケズ、立派に花をつけ夏に彩りを添えてくれる花に、ありがたみすら感じました。

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狩野派と近世絵画 -承天閣美術館-

承天閣美術館

相国寺内にあります、承天閣美術館にて、-狩野派と近世絵画-展が開催中です(11月30日まで)。

訪れるたびに、美術館まわりの庭などが美しく手入れされていっており、美術館に美しいものを拝見しに行く際に、本山の境内を歩かせていただけるのはありがたいものだな…と思います。
今回の展示は、狩野派による絵画も必見ですが、様々な抹茶茶碗の展示も楽しめます。
9/15~12/8までは、秋の特別公開も始まるようですので、あわせておでかけになられてみてはいかがでしょうか。

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インドネシア更紗のすべて -細見美術館-

インドネシア更紗のすべて

京都は岡崎の細見美術館にて下記が開催されている為、楽しみにでかけました。

日本・インドネシア共和国国交50周年記念
  「インドネシア更紗のすべて ─伝統と融合の芸術」展
会期:平成20年8/1(金)~9/15日(月・祝)

アジア諸国の布は本当に魅力的で、私も旅行で訪れますと、工房へでかけたりして求めています。
インドネシアはまだ訪れた事が無いものの、伝え聞くバティック(蝋纈染め)の美しさは是非一度目にしたいものだと常々思っていました。
前にテレビで見たのですが、神に踊りを捧げる女性達が体に巻き付けていたり、王宮の方達が公式行事や結婚式で身につけられるバティックがそれは美しく、インドネシアの風土と人々にとけこんでいてとても印象的だったのです。
今回の展示は、単に布を紹介するのみならず、蝋纈染めの工程や、インドネシアのどの地方でどのような物が作られているのか、また、外国から影響を受けて作られたバティックの紹介など、様々な内容でバティックの事を詳しく知る事ができ、大変興味深いものでした。

王家のみに伝えられる文様があったり、病気の時に着て、その平癒を願う為の文様があったりと、単に-着る為のもの-、ではなく、バティックが心底美しいと思えるのには、人々の思いや歴史が一枚の布に深く刻み込まれているからなのだと気づかされました。
素晴らしい展示でしたので、機会がありましたら是非おでかけになってみてください。

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神竜院梵舜(ぼんしゅん)

末社の一つ神竜社 この下に兼倶は眠る

神竜院梵舜と聞いてすぐにピンとくるなら、その人はかなり歴史に詳しい。京都大学の東、神楽岡に鎮座する吉田神社の社家に生まれ、家に伝わる唯一神道を大いに鼓吹した僧侶である。

徳川家康は死後、神となった。彼をいかなる方式で祭るかについて、天台宗にもとづく山王一実神道を主張した南光坊天海と、唯一宗源神道を主張した梵舜が対立した。いったんは唯一神道によって久能山に葬られたが、後に巻き返しがあり、山王神道の形式で日光に改葬されることになった。東照大権現の権現とは山王神道による神号である。唯一神道では明神となる。

唯一神道は吉田兼倶(かねとも)によって大成された神道で、仏教・道教・陰陽道など、様々な教えの要素を取り入れている。その宗教的な魅力によって応仁の乱後の混沌とした時代に多くの賛同者を獲得し、江戸時代には神道の家元として全国の神社に神階や神主の免状を出す権利を有するまでになった。

兼倶は横川景三や景徐周麟などとも交流があり、彼の神書講義には多くの禅僧が連なった。逆に吉田神道の教理にも禅の影響がみられる。兼倶は社の側に南禅寺に属する神竜院を建立し、息子の九江妙亀を住職とした。梵舜も神竜院の住職であった。吉田神道と禅宗との関係はもっと注目されてよい。
 
神楽岡の麓にあった広大な吉田子爵の邸宅も、戦後人手に渡って住宅地へと変貌した。そのそばに忘れ去られたかのように吉田家代々の墓石がある。その中の一つが梵舜の墓と伝えられる。

■末社の一つ神竜社。この下に兼倶は眠る。

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日々是好日

円通寺_借景庭園

好きでよく訪れますが、一日として同じ日はありません。
当たり前なのですが…。よく晴れた日の円通寺からのお山(比叡山)です。

左京区一乗寺にある、臨済宗妙心寺派、円通寺は、この借景庭園で有名ですが、最近このお寺のふもとの方で宅地開発が急激に進んでいます。
借景庭園が借景庭園でなくなる日が近いのでは…と危機感を抱きました。
皆さんがこちらを訪れる事で、如何に景観を保つのが難しい事かおわかりいただけるかと思います。
ご住職も色々と運動をされていらっしゃいます。
ひとときの涼を求め、お山を眺めに行ってみて下さい。

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百日紅(さるすべり)

鮮紅色の百日紅
真夏の花というと、蓮・向日葵・朝顔と、この百日紅が代表格だ。 花に関する漢字は非常に蘊蓄(うんちく)がある。馬が酔う木と書いて「あせび」と読んだり、木の瓜と書いて「ぼけ」と読んだり…。その字から花の特徴がわかるようだ。

百日紅は夏の暑いさなか、百日も咲き続けるとも言われている。
『広辞苑』によると、

さる・すべり【猿滑・百日紅・紫薇花】(幹の皮が滑らかなので猿もすべるの意)
①ミソハギ科の落葉高木。中国南部の原産。幹は高さ数メートル。平滑でこぶが多く、淡褐色。葉は楕円形で四稜のある枝に対生。秋に紅葉する。夏から秋にかけて鮮紅色または白色の小花が群がり咲く。庭木としてわが国で古くから栽培。材は緻密で細工用。云々……

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オヤジの昼寝 -天龍寺-

夏の天龍寺

今年の夏は猛暑が続いている。
日中は強烈な日射しで、水銀柱は常に30度を超している。町中を歩くと、干物になりそうな…。
そんな炎天下にもかかわらず、連日天龍寺は観光客で賑わっている。
大方丈や書院に吹き抜ける風が気持ちよく、ゴロゴロ寝ている観光客があとをたたない。
いくら注意してもききめは無く、若者や子供達には強く注意するのだが、中には大鼾で爆睡中にて、起こすのも気の毒になるようなお父さんも…。
そんな姿を見るにつけ、最近の父親は大変だなぁ…と思う。

夏休みになり、小さい子供のためにせっせと旅行をして絵日記に貢献。大きくなればウザイ・クサイといわれ、あげくのはてに消されかねない世の中である。
「子供は親の背を見て育つ」といわれるが、今では子供の顔色を見ながらハラハラ・ドキドキ心配ばかりしている親が多い。
子育てで大切なのは幼児教育で、特に小学生になるまでに社会的な基本ルールを徹底的に教育すべきであって、子供をペットと間違えている親が多いのではないかと危惧する。
子供は次の社会を作って担っていく大切な人材であり、ペットではない。
ガンバレオヤジ!
爆睡している時ではないのだ!

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勧修寺 -京都・山科-

勧修寺

山科にある門跡寺院で、真言宗山階派大本山、勧修寺(かじゅうじ)を訪れました。
このお寺の建立は昌泰3年(900年)で、由緒も歴史も随一。
蓮と睡蓮の咲き誇る氷室の池を中心とした庭園も圧巻です。平安時代には、1月2日、この氷室の池に張った氷を宮中に献上し、その厚さで五穀豊穣を占ったとか……。

勧修寺 勧修寺


この素晴らしさとは裏腹に、京都市内中心部からは少し離れた山科区にあるからか、訪れる観光客もまばらで、京都の人にもさほど知られていなかったりします。
かくいう私も、東京出張の際に新幹線のホームにて、「そうだ、京都いこう」のポスターを見て知ったのでした…。

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08年 祇園祭宵山

木賊山

今年も仕事帰りに祇園祭の宵山にでかけてきました(7/16)。
以前は人混みは嫌いだからというだけの理由で敬遠していた宵山ですが、歴史あり、いにしえからの人々の心を感じるお祭はやはり良いもので、山鉾や古い町家の格子ごしに見る家宝やらも楽しみですが、皆の表情を見るのがより一層おもしろいものです。

コンチキチンの祇園囃子が聞こえてくると、これから迎える厳しい京都の夏を無病息災で過ごしたいという昔からの人々の願いを思い、また私もそれにあやかりたいと思うのでした。

観光客の方などは、6月の夏越の祓が終わったかと思えば、7月に入り一斉にスーパーや百貨店で祇園囃子が流れているのをびっくりされるかも知れません。
そしてこの約1ヶ月に亘る祇園祭が終われば、今度は8月のお精霊迎えや五山の送り火、地蔵盆などなど。
いまだ常に、人々の信仰心と、季節の行事とが生活と共にある京都です。

町家でのお宝拝見

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大徳寺 高桐院

高桐院

仕事にて、大徳寺塔頭の高桐院を訪れました。
言わずとしれた、細川家の菩提寺。
千利休より賜ったという燈籠が、細川忠興・ガラシャ夫人の墓として有名な古刹です。

昨日本屋さんに立ち寄りますと、「暑いこの時期こそ、京都のお寺巡り…」というような京都本が発売されていましたが、まさにその通り。
観光客も少なく、時に境内をひとりじめというような寺院もあります。
緑が目に涼しく、そこを通って吹く風はまさにごちそうです。
春や秋ではとうていそうはいきません。

春夏秋冬、日本の四季の素晴らしさや、四季に育まれた文化を知るには、気候の良い時期ばかりでなく、全ての時期に京都を訪れてみられると、また新たな発見もあるかと存じます。

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大徳寺 僧堂の垣根

大徳僧堂の垣根

仕事で大徳寺を訪れましたある日、普段あまり通らない僧堂近くを通り、その垣根の美しさに暫し目を奪われました。
この高い高い垣根の向こうで、今も昔と変わらず雲水さん達が修行に励まれています。
辺りには凛とした空気が漂い、こちらまで身もひきしまる思いで大徳寺を後にしました。

皆さま、色々なお寺に参拝されるかと思いますが、垣根に注目されると案外おもしろいですよ。
京都でも光悦寺の光悦垣、建仁寺の建仁寺垣、桂離宮の桂垣、金閣寺の金閣寺垣・銀閣寺の銀閣寺垣、色々な垣根を楽しめます。
そして職員Kのオススメは、八幡にある寛永の三筆の1人・松花堂昭乗ゆかりの松花堂庭園です。こちらでは広大なお庭に、昭乗垣や双竜垣をはじめとした、たくさんの種類の垣根が見られます。

竹がこんな風に組まれています


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天徳院にて桔梗を愛でる

天徳院

仕事で東福寺を訪れました。
塔頭の天徳院さんでは-桔梗を愛でる特別拝観-が行なわれているようです。
夜にはライトアップもあるようで…。
通天橋から壮大なスケールでひろがる青もみじを眺めた後、手入れの届いた庭に楚々とした風情で咲く桔梗を愛でるのも良いものでしょう。

期間:7月17日(木)まで 午前9時30分~午後8時30分
拝観料:大人300円 小人200円

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南禅寺 三門拝観

南禅寺 三門

6月30日、仕事で南禅寺を訪れました。他の臨済宗の本山では、三門拝観は特別期間中しか行なわれない事が多いのですが、南禅寺では、内部は拝観できないものの、上に登って「絶景かな!」の眺望を楽しむ事ができます。
青もみじ、苔がとても美しい南禅寺。そして緑濃くなったこの時期、お天気も良く、皆さまさぞかし素晴らしい景観を堪能された事と思います。

南禅寺を訪れる際は、是非三門上に登ってみられる事をオススメします。京都の景観を、なぜ守らなくてはならないか……も見えてくる事と思います。

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夏越の大祓

茅の輪くぐり

昨日で今年も半分が過ぎ去りました。
人には、生きていると知らず知らずのうちに罪や穢れも積もるもの…と、年あらたまってから半年分の罪穢れを払い清め、残り半年も健やかに過ごせるよう願う日本古来の神事が、京都の多々ある神社で行なわれていました。上の写真のような茅の輪をくぐります。
いにしえの人々の意識には脱帽です。残りの半年を迎えるにあたって、知らずに積んだ罪業を払い清め、神仏のご加護を頂き、健やかに暮らしたいと願う気持ちがなんとも謙虚で美しく思えます。

私が茅の輪をぐぐろうとしていたところ、とある観光客の方が「半年の罪、穢れ?そんなものは私には無い。悪い事なんてしてない」と、茅の輪をくぐらずに隣を素通りされました…。個人の自由でしょうが、それにしましても、「そういうことではないでしょう…」と思うのです。
傲慢になりすぎた我々現代人は、昔の人のように、「おてんと様が見てはるから、悪いことはしたらあかん」、「罪作りをしては、自分に返ってくる」などという考えはだんだんと薄らいでいるのでしょうか。
いにしえからのしきたりや習わしには、人が和を保ちつつ暮らしていく、心身共に健やかにいられる為の智慧がつまっていると思います。
学校において宗教教育ができない現代においても、やはり大切なものは大切なもの…と、守り伝えて行かれるべきではないでしょうか。

さて、余談ですが、この夏越の大祓の日には、京都では「水無月」というお菓子を食べる事になっています。
これも、民間信仰や、宮中の行事に深く関わりがあるお菓子で、暑さを乗り切り、邪気を祓う為には欠かせないお菓子なのです。研究所ではあるお坊さんが毎年持ってきて下さり、職員皆で有り難くいただく事にしています。


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京都の水

井戸水

京都では、神社などで湧き水を頂戴できる所があります。
その1つ、私がたまに水を頂戴するとある神社です。
本殿に参拝した後、ありがたく少しずつ頂戴して行く方もいらっしゃれば、大きな車でやってきて、商売でも???というくらいに、後の人が待っているにも関わらずタンク何本にも水を入れて持って帰る方も……。

水は蛇口をひねればいくらでも出てくる物-ではなく、列記とした資源であって大切に大切に使わねばならない物のはずですが、こうして井戸水をもらいにくる方を何人か見ているだけでも、水に対する感覚は人それぞれのようです。
豊富だと言われる京都の地下水も、昨今の地球環境によっていつまで我々を潤してくれるかわかりません。

茶道を初めて間もない頃のことです。とある茶会での主菓子に、とてもみずみずしく、ほろほろと口で溶けるほどに水を含んだ、ある京都の老舗の菓子司のきんとんをいただきました。
一口いただいただけで、水が支える京都の文化の底力までをも思ったものです。あの感動は今もなお新鮮な記憶として私の中に残っています。

京都が誇る美味しいお茶、菓子、料理、酒、友禅染めなどなど、全て水がポイントです。
梅雨のこの頃、雨降る日をうとましくおもわず、天からの有難い賜り物という心持ちで、紫陽花の花でも愛でながら心軽やかに過ごしたいと思います。

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第5回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 その3(細見美術館・山田松香木店)

六盛へ

光雲寺をあとにするとちょうどお昼時。今回は六盛さんにて名物手をけ弁当と、季節のお料理をいただきました。
その後は歩いて細見美術館へ。今回の展観は「祈りの美・かざりの美-仏教美術と工芸-」。重要文化財「愛染明王」 や「春日神鹿御正体」、その他圧倒されるような立派な観音様のお軸なども拝見させていただきました。
また、今回はせっかく細見美術館にお邪魔するのですから、屋上の茶室「古香庵」を是非皆さまに体験していただきたく、お点前もしていただいて美味しいお抹茶と和菓子(末富製・銘「青梅」)を頂戴しました。

細見美術館茶室_古香庵

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第5回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 その2(光雲寺)

光雲寺仏殿

しばし哲学の道の緑の中を歩き、臨済宗南禅寺境外塔頭の光雲寺へ。
哲学の道近辺には、気をつけていないと見落としそうになりますが素晴らしいお寺がいっぱいです。
光雲寺の歴史などについてはこちらからどうぞ。

仏殿

まずは仏殿にて般若心経を唱えます。

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蓮華寺 苔と青もみじ 

蓮華寺

梅雨の晴れ間、青もみじと雨にうたれて潤った苔の緑を拝みに蓮華寺へ。
大伽藍を持つお寺の拝観も良いものですが、こういうお寺に京都の良さを改めて感じます。

絵のような

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第5回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 その1(霊鑑寺)

雨の予報に心悩ませた6月11日(水)、皆さんの日頃の心がけが良いからか雨に降られる事もなく、無事に第5回“禅と文化の旅”を終える事ができました。
行程はこちら

霊鑑寺へ

まずは臨済宗南禅寺派に属する尼門跡寺院、椿で有名な霊鑑寺へ。こちらは紅葉の時期椿の時期にそれぞれ一週間ほど特別公開されるのみですが、今回は特別に緑美しいこの時期にお邪魔させていただきました。

緑濃い山がすぐ後ろに。「こんなところにこんなお寺があったのね!」と皆さまから…。少し北に行くと法然院、哲学の道を南に下がると南禅寺。近くには来たことがあるものの、ここは知らなかったという方が多かったです。
門をくぐると緑の海のような世界が。ツツジのピンクがよく映えます。

庭園

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光悦寺の青もみじ

光悦垣

お天気の良い日には、緑が心底気持ちよい光悦寺。
秋の紅葉の時以外は、訪れる人もまばらで、静かな時を過ごせます。

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金戒光明寺 -紫雲の庭-

山門

5月の爽やかな陽気の日、浄土宗大本山の金戒光明寺を訪れてみました。
今回は、紫雲の庭の公開、そして、長らく修復で留守をなさっていた文珠菩薩様がこのたび修復を終え、御姿も新たにお戻りになられましたので、楽しみにでかけました。
立派な本堂にて初めて拝見する文珠菩薩様は、言葉に表わせぬ美しさで、ひと目見て魅せられてしまいました。

つつじと青もみじ 石楠花

青もみじも鮮やかで、つつじの目の覚めるようなピンクも美しく。
石楠花も満開でした。 いつの季節に訪れても、気持ちの良いお寺です。

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山口伊太郎遺作 源氏物語錦織絵巻展 -相国寺・承天閣美術館-

源氏物語錦織絵巻

相国寺にある承天閣美術館では、-山口伊太郎遺作 源氏物語錦織絵巻展-が7月6日(日)まで開催中です。

西陣織で絵巻物???と、実物を目にするまではいまいち想像がつきませんでしたが、かな文字まで全てが織られています。縦糸と横糸?がどのようにあわさったらあのように精緻で美しい織物による絵巻物ができあがるのでしょう。理解の範囲を超えていましたので、ただため息をつきながら眺めるばかり。
源氏物語の登場人物の衣装などは、まさに織物なわけですから、様々な美しい色の重ね、文様1つ1つにまで心が込められており、日本を、京都を代表する職人の精神に感服しました。
特に、薄物をまとっている人物の手がうっすら透けて見えるのにはもう…。

このたび研究所から発売される、禅僧が語る(DVD)シリーズの中で、妙心寺管長がお好きな句だと語っておられた、

  生きることは 一筋がよし 寒椿

この句を思い出させる一人の職人の生き様を見させていただき、気持ちがひきしまる思いがしました。

*承天閣美術館に、十牛の庭が新たに作庭されていました。また、相国寺法堂や方丈なども公開中です。是非おでかけ下さい。

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慈受院 -薄雲御所-

慈受院

臨済宗単立寺院、慈受院門跡が5/6まで特別公開されていましたので、伺って来ました。
非公開寺院でしたが、今回初めて公開されたかと思います。今後、春や秋の特別公開の時期には拝観できるようになるのかもしれません。またそのような情報はこちらのブログでもご案内させていただきます。

この門跡寺院は、1428年、亡夫である足利義満の遺言により、日野栄子が天皇家の菩提を弔うため建立されたそうです。それ以来、代々尼門跡により守られてきた為、薄雲御所又は烏丸御所、竹の内御所と呼ばれてきたそうです。
色々な尼門跡を拝観する私ですが、やはり尼門跡には尼門跡らしい風情があります。こちらのお庭もこじんまりとしていながらも気品高く、車が多く走る堀川通りから少し入った所とは思えない空気が漂っていました。
写真不可でしたので、ご覧に入れられませんが、また公開される事もあるかと存じます。
是非訪れてみてください。

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廬山寺 -京都非公開文化財特別拝観-

源氏庭

前回、冬に訪れた廬山寺。今回は春の特別公開ということで訪れてみました。
ここはかの紫式部の邸宅跡で、現在京都では源氏物語千年紀で源氏物語ゆかりの地をめぐる人も多いせいか、ひっそりと御所の東にたたずむ寺院としては、たくさんの参拝客で溢れていました。

平安時代をイメージして作庭された源氏庭、また本堂には明智光秀念持仏、角大師像、平安時代の阿弥陀三尊、不動明王、様々な仏像が鎮座し、織田信長の焼き討ちをまぬがれたこの天台宗の寺院を訪れると、古の人々の信仰の厚さに、頭下がる思いがします。

色々な寺院を参拝していると、昔の人は、「人の力なんて微々たるもの、目に見えぬものへの畏敬の念、いつも見守り助けて下さる神仏や祖先への感謝の気持ち」を、貴賤問わず大切にしていたのだな…と自然に感じます。
古くから残る寺社仏閣は、形だけでなく、やはり心を伝えるものとして今もなお、有難いものなのだと再認識した休日でした。

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冷泉家住宅 特別公開

表門

京都春季非公開文化財特別拝観にて、5/3~5/6のみ公開されていた冷泉家です。
烏丸今出川にありますが、今は同志社大学の大きな建物が目立ってしまい、気をつけて見ない限り通り過ぎてしまいそうなくらいにひっそりとしています。
明治維新後、ほとんどの公家が天皇に同行して東京に移りましたが、留守居役を預かった冷泉家は京都に残り、現存する最古の公家住宅として、また、藤原俊成・定家親子を遠祖とする「和歌の家」として現在に至っています。

上写真は特徴的な表門。このお屋敷が京都御所の北にあることから、阿吽を対にした玄武瓦です。
下は玄武の拡大写真。

玄武瓦

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史跡 豊楽殿(ぶらくでん)跡

石碑_豊楽殿

平安宮の饗宴場だった豊楽院正殿の遺跡。丸太町七本松の交差点から少し東南に入った町中にある(中京区聚楽廻西町)。平成2年に国の史跡に指定された。

芝の生えた少し高くなった部分が建物の基壇の跡である。手前に突出した部分は階段や裏手に続く廊下の跡。

奈良では平城宮跡のほぼ全域が特別史跡に指定され、古代都城の広壮さを偲ぶことができる。そのような遺跡が少ない平安京にとって、豊楽殿跡は貴重な存在である。

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開山無相大師650年遠忌のために 於:妙心寺

妙心寺


臨済宗妙心寺派大本山妙心寺では、平成21年の遠忌に向けて全国の檀信徒による参拝でにぎわってきています。
先日前を通りましたら、壁の漆喰も装い新たになるようで、たくさんの職人さんによって作業が勧められていました。

漆喰塗り直し


この機会に、先師の徳にあやかり、心さまよう混迷のこの時代に光を見出したいと思う今日この頃です。

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高麗茶碗への挑戦 -野村美術館-

南禅寺の青もみじ

南禅寺にほど近い野村美術館では、6月8日(日)まで-高麗茶碗への挑戦-として、朝鮮より渡って来て日本において伝世してきた高麗茶碗が紹介されています。
また、今回非常におもしろいのは、古い高麗茶碗と一緒に、日本・韓国で活躍している現代の陶芸家によって作られた高麗茶碗を展示している事なのです。

絵画などと違って茶碗の場合、どのような土・釉薬をもって、何度くらいで焼成されたのかを分析するのは難しく(茶碗を少し割って調べるわけにもいきません!しかも焼成される前と後ではだいぶ大きさが違います)、如何に「写し」の茶碗を作るのが難しいかが想像つきます。
今回の展示では、現代陶芸家が挑戦した「写し」の茶碗も多く見られますし、また、その他現代の陶工が丹精を凝らして作った高麗茶碗が楽しめます。

それにしましても、茶人が昔の朝鮮の雑器を茶碗にみたてて使ったからこそ「高麗茶碗」の地位は確固たるものとなりましたが、何よりも、何らてらいの無いその器達に美を見出した日本の古の人々の「こころ」に、私はいつも感動を覚えます。
現代の陶芸家が、元々は茶碗として作られたものではなかった高麗茶碗というものに挑戦するのは、悟った事さえ忘れてしまっているような、そんな境地が必要なのかも知れないなぁ…と思った次第です。

今回、お軸は松花堂昭乗の「維摩居士・寒山・拾得図」の素晴らしい三幅が展示されていて、こちらも必見です。
南禅寺の青もみじを見に…という方は、是非こちらにも立ち寄ってみて下さい。

野村美術館 高麗茶碗への挑戦

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新緑の鴨川

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お天気の良い日は、色々抱えているもやもやも吹っ飛ぶくらいの気持ちよさです。
京都観光と言えば寺社仏閣、美術館などを巡ったり…というのが当たり前でしょうが、気候の良い新緑鮮やかなこの季節、是非一度ゆっくり歩いてみて下さい。
三方を山に囲まれ、水も豊かなこの恵まれた土地に都が置かれた背景も見えてくるような…。

kamo_sinryoku2.jpg

彼方に見える新緑でもこもこした山に近づきたくてどんどん行くと、景色も変わりさらに緑濃い地帯へ。
少しばかり暑くても、気分爽快です。

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生誕100年記念 秋野不矩展 -京都国立近代美術館-

秋野不矩展

京都近辺にお住まいの方は、5月11日(日)までに是非ぜひ、ご覧いただきたい展観のご紹介です。

インドを見つめる深いまなざしやその心、人柄が絵には正直に出るのですね。彼女の描くガンジス川やインドの村、遺跡などを見ていると、昨年初めて訪れて魅了されたインドへと心が飛んでいくようでした。
そして、その絵からは、現代の日本人が忘れかけている自然に対する畏敬の念や、信仰心などをインドを通して教えてもらうようで、暖かい思いと同時に、心ひきしまる思いも抱きました。

さて、この展観では絵画のみならず、90歳を超えてなおインドやアフリカを訪れた彼女の写真なども展示されており、アフリカの砂漠をガイドと共に軽やかに歩く写真にしばし目がくぎづけになりました。
キラキラとしていて少女のようで、とてもかわいらしく、自分はもう失ってしまったであろうものをずっと持ち続けていらっしゃるようなその姿がとても眩しかったのです。

本当に良いものを見させていただけた…と深く感動する展観でした。
時間には充分に余裕をもっておでかけになる事をオススメします。

今後は、下記を巡回するようです。 浜松市の秋野不矩美術館は、建物も非常に興味深く、是非私も一度訪れたいと願っています。

浜松市秋野不矩美術館 平成20年6月7日(土)~7月27日(日)
神奈川県立近代美術館葉山 平成20年8月9日(土)~10月5日(日)

京都国立近代美術館


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08年さくら その2

昨日に引き続き、桜の写真です。この2枚は京都、上品蓮台寺の桜です。紅しだれがとても立派です。

上品蓮台寺

上品蓮台寺

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08年さくら その1

京都御苑 小川の糸桜

今年もたくさんの桜を楽しめました。なぜか今年は初めて桜に夢中でした。むろん毎年綺麗だなぁと思って見ているのですが、どうしてでしょうか。現在の心境?年齢?でしょうか…。
なかなか綺麗な写真が撮れましたので、皆さまにご紹介を。
来年のお花見のご参考にどうぞ…。 上の写真は京都御苑の小川の糸桜、下は吉田神社です。

吉田神社


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播磨灘物語 -黒田如水邸趾-

黒田如水像(崇福寺蔵)

司馬遼太郎の『播磨灘物語』を読んだ。戦国時代の武将・黒田孝高(官兵衛)が、立身していく物語である。のちに出家して黒田如水と名乗るので、その方が有名かもしれない。官兵衛は「かんべえ」と読むものと思っていたが「かんひょうえ」と読むようだ。

黒田はもと今の滋賀県北部にある木之本町黒田の出身とされる。ただし、この時代の出身地については、信憑性に欠けることも多く定かではない。祖父の代に播州に入り、小大名である小寺家に仕え、官兵衛はのちに姫路城代となり、東には織田信長、西には毛利輝元の二大勢力の狭間に位置することになったが、早くから織田につくべく主君を説得し、また孤立もし、まさしく戦国の世の中を突き進んでいくことになる。
その後、中国地方の平定のために出向く秀吉の軍師として、その力を発揮していく。特に、備中高松城攻略の際の巨大な堤防を築いての水攻め、そして直後の本能寺の変を聞いての秀吉軍の中国大返しを進言したのは、この黒田官兵衛なのである。

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六波羅蜜寺 -その2-

六波羅蜜寺

前回につづき、六波羅蜜寺のご紹介を。
屋根はゆるやかな傾斜で、奈良のお寺を思い出します。禅宗寺院を目にする機会の多い研究所職員としては、色々な違いが気になるところ。朱の色も鮮やかです。塗り直されてそんなに年数がたっていないようです。

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隠元橋 -宇治・黄檗宗萬福寺-

新隠元橋

春たけなわの4月3日、黄檗山萬福寺の開山忌に行ってきた。宇治へと車で向かう道中は桜も見頃、ちょっとした花見気分である。
京都市内から宇治市の木幡に入り宇治川に沿って走ると隠元橋がある。この地は、かつて岡屋の津という港があり、古くから交通の要衝として栄えてきた。江戸時代、黄檗宗開山隠元禅師が幕府から寺領地を賜ることとなり、新寺の候補地探しのために淀川をさかのぼり宇治川で下船した場所でもあることから、「隠元禅師渡岸の地」の呼び名も加えられた。昭和24年に初めて橋が架けられ、隠元禅師の渡しにちなんで隠元橋と名づけられたという。

この隠元橋が新しく架け替えられていた。これまでの橋は幅員も狭く、一宗の開山名を冠するには憚られるような小さな橋であったが、新隠元橋は4車線の両側に歩道まである立派な橋に生まれ変わっていた。
また、橋の東側には「黄檗開山隠元禅師渡岸之地」の石碑が新たに建立されていた。石材は禅師の出身地である中国福建省から取り寄せ、中国古来の伝統形式である亀趺の形に仕上げたという。
さて、黄檗宗では4月より岡田亘令老師が新管長に就任された。開山忌では力強く隠元禅師の遺徳を偲ぶ香語を唱えられた。この地に法筵が開かれて340年、脈々と法灯は継承される。

黄檗開山隠元禅師渡岸之地

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霊鑑寺の春 哲学の道

有名な月光

特別公開中の霊鑑寺(左京区鹿ケ谷)を訪れました。
毎年、椿の見頃と紅葉の美しい頃、公開されます(今年は4/6まで)。
昨年も参りましたが、やはり今年も心洗われる美しい椿を拝みたい。椿参拝です。
あまりに美しい椿を見ていると、不思議だなぁ…という気持ちになり、お釈迦様が金波羅華一輪をお示しになられた事を思い出します。

尼門跡寺院といえば、前回の禅と文化の旅にて、奈良の円照寺(後水尾天皇の第一皇女、梅宮さまが開山)を拝観させていただきましたが、こちらは同じ後水尾天皇の皇女、多利宮さまが開山です。
明治維新まで皇女などが入寺されたため、「鹿ケ谷比丘尼御所」「谷の御所」とも呼ばれます。
代々皇女が入寺された寺は、どことなく雅な感じが漂い、凛としつつも女性らしい優しい空気が流れているような気がします。
それでは、今年の椿を是非皆さまに…。

哲学の道も桜は満開。そして、水仙、ミツマタ、クリスマスローズ、レンギョウ、雪柳、石楠花、あらゆる花が咲き誇っていました。

秋の霊鑑寺
昨年の椿

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西小路通り

西小路通り

花園大学キャンパスの西側を南北に通る道が西小路通である。南から太子道までは広く快適な道だが、大学付近は依然として狭隘な道だ。もちろん一方通行である。

ずいぶん以前から拡幅計画があるようだが、最近はあらかた用地買収も完了したようで、丸太町通りとの交差点には信号機も設置された。
 
道路が拡幅されると自動車の通行もスムーズになり、歩行者も歩道を安心して通ることができる。しかし、そのぶん自動車の通行量は増える。歩行者の道路横断は難しくなり、両側の町は分断される。
 
そのような状況が各地でしばしば見られる。道路整備は重要だが、人々のつながりを壊さないような配慮が必要であろう。

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百花苑 -天龍寺-

馬酔木

この冬の京都は雪が多く、ここ天龍寺の庭にも春の気配が感じられるようになり、百花苑の花々が目を開き始めました。これからの庭内散策が楽しみです。

現在、天龍寺では下記のものが楽しめます。
椿・坐禅草・馬酔木・山茱萸・桃・木瓜・梅

これからは…
桜・木蓮・海棠桜・辛夷・芍薬・牡丹・平戸躑躅・満点星躑躅・石南花・五月などが楽しめます。
ところでみなさん、これ全て読めますか?!

坐禅草


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花の共演 -京都御苑-

しだれ桜

この季節だけ、椿(落椿も綺麗なままに…)、桃、梅、しだれ桜、水仙などの共演が京都御苑で見られます。
花の咲かない真冬の時期と違い、御苑は散歩する地元の人、観光客でにぎわいます。
まさに春、様々な鳥のさえずりもかわいらしく、心も明るくなります。

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六波羅蜜寺 -その1-

六波羅蜜寺

皆さんも学生時代に教科書で初めてご覧になった時、ハッと引きこまれませんでしたか?
どうしてもあの写真が目に、そして心に焼き付いて離れない、唱えられた「南無阿弥陀仏」がそのまま阿弥陀仏の姿となって口から現れ出ている、空也上人立像(重文)を初めて拝みに訪れました。

近いのになかなか訪れる機会が無かった-六波羅蜜寺-。近くにはお精霊参り(六道参り)で有名な六道の辻(あの世とこの世の境界と言われる場所)があり、なぜか私はこの辺りでよく迷う事と、なんとなく不思議な感覚に充たされる事から、足が遠のいていたのでした。
今回は-京の冬の旅-にて、特別に空也上人の画と実際にお使いになられた鹿の角の杖が公開されるという事で、この機会にと訪れました。

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京都御苑の梅と宜秋門檜皮葺きの葺き替え

京都御苑の梅 満開の木は主役!

3月8日(土)の京都御苑の様子です。
少し寒かった頃に比べて、だいぶ梅見の人々でにぎわってきました。
ただ、やはりまだ頑なに蕾を閉じたままの木も多く、満開となるにはもう少しかかりそうです。
今週のこの陽気に反応して、蕾がほころぶ事を期待しつつ…。

3月11日には自宅近くで、研究所に向かおうとしている時にうぐいすの初音を聞き、まだあどけなく、うまく鳴けないそのさえずりも可愛らしく、心和む一日の始まりとなりました。

080313-2.jpg

尾形光琳の描いた梅の画を思い出します。京都御苑の木々は、剪定や手入れも素晴らしく、散歩していて飽きません。梅の木も下手に剪定してしまうと、うまく花が咲きませんよね。
ちなみに御所は宮内庁、御苑は環境省の管轄だそうです。

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天龍寺の梅

天龍寺の梅

仕事で天龍寺(嵐山)を訪れました。
梅はどうかと見てみましたが、木によって違うようで、満開に近い木もありますが、ほとんどの蕾を固く閉じたままの木もあります。
三寒四温とはよく言ったもので、やはりなかなかすぐに暖かくはなってくれないようです。
梅の花も足踏みしているのでしょうか。

ミツマタの花もみつけました。茶人に好まれるこの季節の花です。

ミツマタ

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知恩院三門

知恩院


第42回京の冬の旅にて特別公開中の知恩院さんの三門をお参りさせていただきました。

この日の京都は雪が降り、三門の上から眺める京の都はまた違った風情。
四方を囲む山々は、冬特有のどんよりとした雲に身を隠していました。
京都の町全体を見渡せるほどの見晴らしは格別ですが、高い建物が目立つのが少し残念です。
それでもやはり、木造の門としては世界最大規模を誇る立派なこの御門、遠くからでも見えるそのお姿はそれは立派で、日本が世界に誇るべきものだと思えます。
内部の彩色豊かな絵の数々も、再建当時の趣を残しています。

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京都御苑の梅

八重紅梅

毎日のように雪が降る京都です。
京都御苑内にある梅林では、まだ頑なに蕾のままの木もあるものの、春の訪れを敏感に感じて咲き始めている梅もあり…。
そんな梅の木には写真愛好家達が集い、まだ春の色乏しい御苑内でもにぎわいを見せていました。

白梅


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『憧れのヨーロッパ陶磁』 -京都国立博物館-

京都国立博物館

特別展覧会、『憧れのヨーロッパ陶磁-マイセン・セーヴル・ミントンとの出会い-』を鑑賞しに、京都国立博物館を訪れた。
展観の紹介文章には、「いつの時代も、人は異国に対して一種の畏れを感じる一方で、強い憧れをもつようです。このところ、高級食器としてのヨーロッパ陶磁が人気を博し、テーブル・コーディネートで活躍している背景にも、おそらくある種の「異国趣味(エキゾチシズム)」があるのでしょう」とありますが、どうでしょうか。
最近の日本では、ブランドやラインを揃えて使わなければならない、そしてなんと言っても値の張る西洋の高級食器よりも、洋食であっても気軽に使える自分の好みの日本の窯元の作家物をどんどん使って、自分なりにコーディネートを楽しんでいる人が増えているように思えます。

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待合 -DVD撮影 相国寺にて-

待合


昨日に引き続き、DVD撮影にて訪れた相国寺。
管長の茶の湯点前の撮影だが、ちょうどこの日は午後から初釜があるとのこと。
待合を少し覗かせてもらった。

待合(まちあい)とは、招かれた客が待ち合わせる、茶事や茶会の為に茶室に入る前の待機場所のような部屋で、この日の待合は上の写真のような床飾り。
待合といえどもさすが、お軸は仙厓さんとのこと。
力強い結び柳には、新年を迎え、今年も無事過ごせるよう祈る気持ちになります。
ねずみの置物は、寺に縁ある人の作品でしょうか、愛嬌を添えています。

仏手柑

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雪の相国寺

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一連の管長老師の収録(禅文化研究所より、この春にDVD発売予定!)で、相国寺を訪れました(1/27)。
この日は朝から雪。家を出る時から、「雪降る寺の美しさはいかばかりか…」と、寒いながらも心は暖かく楽しみにでかけました。
静かな境内で、音もなく空から舞い降りる雪。高くそびえ立つ法堂。
桜や紅葉の気候の良い時ばかりではなく、多くの人にこの寒い凛とした空気の京都も味わって欲しい気持ちでいっぱいになりました。
観光客誘致の為、冬の京都では非公開寺院の特別拝観を行なっていますが、これは観光客にとっても本当に良い機会だと思えます。
どちらかというと、寒い冬には人の気持ちは内にこもりがちかもしれません。ですが、そんな時にこそ、さらに自分を見つめるべく、静かな所を訪れてみるのはいかがでしょうか。

080129-2.jpg

撮影のあった、大光明寺の門前。撮影風景などのレポートは、明日明後日とアップさせていただく予定です。

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京都の紅葉 -大沢池-

oosawa1.jpg

日本三大名月観賞池のひとつである大沢池に訪れた。
大沢池は大覚寺の東側にあり、離宮嵯峨院の庭池で日本最古の庭池だそうだ。

大沢池には散策路が整備されており、池の周囲をぐるっと散策することができる。
この日も紅葉を楽しむ人たちがたくさん訪れていた。

風が吹くたびに紅葉した葉がひらひらと舞い落ち、色とりどりの落ち葉が秋色のじゅうたんとなっていた。その光景はとても美しく、そしてどこか切なくも感じた。

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元伯宗旦と樂茶碗 -樂美術館-

樂美術館

以前にも書きましたが、今年は元伯宗旦(千利休の孫にあたります)350年忌の年にあたり、京都の美術館では、宗旦にちなんだ展観が数多く見られます。
樂美術館もその1つで、長次郎が作った茶碗の中で、宗旦書付のある名碗や宗旦好みの茶碗、また、樂家歴代の茶碗を拝見する事ができます。

宗旦といえば、熱心な参禅の徒であった事、どこの藩にも茶堂として身を置くことをしなかった事、侘びさびに徹底していたというイメージがあまりに強く、その好みの道具や書付の残る道具とは一体全体いかなるものかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、多くの美術館を訪れ、宗旦のまわりにあった様々な物を見ていると、それだけではない宗旦の色々な面が伺えて、さらにその魅力に惹きこまれます。今回の樂美術館の展示でも、宗旦の新たな面を垣間見させていただけました。

*樂美術館では、様々な所に生けてある花がいつもとても素敵です。それも毎回この美術館を訪れる際の楽しみなのです。

*宗旦については、11/29に弊所発刊の堀内宗心宗匠『歩々清風』に、-元伯宗旦の茶と禅-として、詳しく書かれています。

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聚秀軒特別公開「第5回都伝統工芸の会-京町家で見る京の伝統産業-」

聚秀軒

11月23日(金)~11月25日(日)まで、京町家「聚秀軒」にて、秋の特別一般公開「第5回都伝統工芸の会-京町家で見る京の伝統産業-」と題する、都伝統工芸の会による特別実演が行われた。

この催しは、「京のみやこで古くから伝えられて受け継がれてきた『伝統産業』を多方面に紹介」するために、それらに携る職人さん方によって行われているもので、錺職〔錺屋 松田潔祀〕、京仏師〔村上湛雲〕、京表具〔矢口浩悦庵〕、そして組織(くみおり)〔綵巧〕など、和の建築や装いに彩りを添える逸品の数々を鑑賞しながら、それらを受け継ぐ方々の実演や説明がなされる、というなんとも贅沢な試みである。

秀なるものの展示


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京都の紅葉 -ひとりじめできる場所-

竹中稲荷

真如堂をあとにして、その向かいにある宗忠神社へ。神社とお隣の吉田山荘の紅葉を横目に、階段を上がります。しばし歩くと吉田神社の末社、竹中稲荷社の鳥居が見えてきます。
つい先程までいた真如堂には、溢れんばかりの人でしたが、この辺りは誰1人訪れる人もなく…。
何年か前までは、秋でもひっそりとしていた紅葉の名所と言える小さな寺も、最近は朝からものすごい人。情報を得るツールが増えたからでしょうか…。
人のいない名所といえる場所を求めている私です(と言いつつ、さっそくここで紹介)。

紅葉

自然の色って、本当にすごいですね。人は自然には勝てないな…と、災害のみならずこの色を見ても思ってしまいます。

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京都の紅葉 -真如堂-

真如堂

いわずとも知れた紅葉の名所、真如堂。
毎年、観光客でものすごいにぎわいを見せます。
私がいつも思うのは、紅葉の名所=新緑の名所ということ。
毎年一番の見頃がいまいちわかりにくい紅葉に比べると、新緑の時期はわかりやすく長いので、青々した若々しい葉、みどりの世界が楽しめます。
紅葉のみならず、一度5月頃の新緑の時期にも訪れてみて下さい。
と、なぜか紅葉紹介なのに新緑のオススメとなりましたが…。

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京都の紅葉 -霊鑑寺-  

秋の霊鑑寺

今週は、京都のさまざまな紅葉をご覧にいれたいと思います。

まずは、11/23~26日まで特別公開されていた、臨済宗南禅寺派の霊鑑寺です。
椿の美しい頃、紅葉の美しい頃のみ、何日間か公開される寺院で、それ以外の時期は非公開です。
由緒正しき門跡寺院のたたずまい。いつ訪れても心清められます。

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天龍寺の紅葉

曹源池に映る紅葉

今年は残暑が猛暑となり、紅葉はどうだろうか…と心配していたものの、季節はちゃんと巡るようである。
11月に入って急に冷え込み、現在天龍寺の紅葉は見頃を迎えている。
特に京都は盆地で、その中でも嵐山は西の端にあるため、天龍寺の紅葉は一番早く、また、下から順に上へと紅葉していく様はえもいわれぬ美しさだ。
12月に入ると、嵐山が真っ赤になり、朝靄(あさもや)の中に見えるその嵐山が曹源池に映る様は誠に幻想的である。
早起きは三文の徳。早朝7時過ぎから天龍寺は開門しています。

えもいわれぬ美しさ

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廬山寺 -京都非公開文化財特別拝観-

廬山寺_大師堂

平安中期に、比叡山天台18世座主元三大師によって船岡山に創建され、1573年に現在の地(上京区寺町通広小路上ル/梨木神社のすぐ近くです)へと移されました。 
御存知の方もおありかと思いますが、船岡山近くには、「廬山寺通」という通り名のみが残っています。

京都非公開文化財特別拝観(11/11まで)で、今回初めて大師堂が公開され、「鬼大師」や、明智光秀の念持仏が公開されるとの事で足を運んでみました。

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紅葉情報 -高山寺-

kozanji1.jpg

私の好きな寺の1つ。明恵上人の庵として知られる高山寺です。11/4(日)に訪れましたが、なかなか美しい紅葉が見られました。紅葉を楽しみに京都を訪れる方は、どうぞ目安にして下さい。ちなみに、3日に鞍馬を訪れた知り合いは、栂尾ほどに紅葉はしていないと話していました。

開山堂付近

このあたりは、空気が違います。京都市内から30分ほど車を走らせればこんな所がある事に京都に住む有難さを感じます。

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狩野永徳 -京都国立博物館-

狩野永徳展 -京都国立博物館-

京都国立博物館では、11/18(日)まで、狩野永徳展が開催されています。
少し前の話ですが、研究所メンバーで、有難くも内覧会に行かせていただきました。

戦国時代、天下統一を目指すほどの武将が出たこの時期、やはり、彼らを納得させるだけの人物があらゆる方面で多々出てくるものなのですね。そういう時代であったということでしょうか。
いくら才能ある人物でも、その人を活かすパトロン的な存在無しには、活躍の場も無い事でしょうし、その活躍ぶりが後世まで讃えられるものとはなり得ないでしょう。
今回は、史上初の永徳の回顧展、さらに今まで皆様の目に触れられる事の無かった物も初公開されています。戦国武将に愛された絵師だけに、その武将たちを祀る禅宗寺院にも彼の作品は数多く残っており、そのような物にもご注目いただきたいところです。

さて、内覧会でさえもものすごい人でしたが、一般公開が始まった今、あまりの人気ぶりに、金・土・日の開館を午後8時までに延長しているとの事です。最近、このような人気の展覧会では、混雑状況もHPにて確認できるようです。
なかなかゆっくり鑑賞とはいきませんが、ぜひ比較的すいている頃を見計らっておでかけになってみてください。

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金戒光明寺山門 -非公開文化財特別拝観-

金戒光明寺山門  光明寺のイチョウ


前回の“禅と文化”の旅のコースにも入れさせていただき、皆様をお連れした黒谷さん(金戒光明寺)の山門や庭園が、11/11(日)まで特別拝観となっています。
私は光明寺が好きでよく訪れるのですが、今回も山門に登らせていただいて参りました。

幕末に会津藩の駐屯所となったこのお寺。城郭造りのようになっており、京都中が見渡せる地にあり、その景色は圧巻です。山門の上から京都市内を見ると、確かに他の都市に比べて高い建物が少ないのがわかります。反対に、少しでも高い建物が、如何に景観を損ねているかもまるわかりで興ざめなのですが…。

私が初めてこのお寺を訪れたのは、山内の西翁院にある「淀看の席」という茶室が特別に公開された折でした。確かに、昔ならば大阪の方まで見渡す事ができたのでしょう。今は叶わぬその眺望ですが、そんな昔に思いをはせつつ、今回の特別拝観も楽しんで参りました。

黒谷さんからは、歩いて真如堂もすぐそこに。真如堂から忠宗神社を通り、秋深まってゆく吉田山散策などもおすすめです。

特別拝観の詳細についてはこちらをどうぞ
財団法人 京都古文化保存協会

真如堂

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「開館30周年記念展 暦年の茶」-北村美術館-

秋晴れの鴨川

河原町今出川にある北村美術館を訪れました。
2007年9月9日(日)~12月9日(日)まで、「暦年の茶」と題して、開館30周年と宗旦居士350回忌の節目の年を記念するに相応しい道具が展示されています。

こちらでの展示が楽しいのは、待合や、小間での濃茶席、広間での薄茶席など、茶事の進む順番通りに展示がしてある事なのです。自分も茶事に参加しているかのように、「あぁ、この場面でこのお道具かぁ…」と、まるで亭主の心づかいを感じる事ができるようで、勉強にもなります。

今回一番心に残ったのは、宗旦作の花入で、瓢箪を使ったもの。「銘 達磨」です。
まるで一筆達磨のような形をした瓢箪をくりぬき花入れにしたもので、なんともいえないわびの世界を感じます。美術館にあるべき物かもしれませんが、秋の様々な草花を生け、茶会に登場したらどれだけ素晴らしいことでしょう!叶わぬ願いですが、見てみたいものです。

今年は千宗旦の350回忌の年という事もあり、茶道に関係する美術館では、宗旦の特別展が多く見られます。乞食宗旦といわれながらも京の人々に愛され、禅の道にも深く通じた千宗旦という茶人の生き方、人柄、その精神性は、現代を生きる我々の心にも深く感銘を与えるものと思われます。
まさにお釈迦様が涅槃の際に言われた、「法灯明自灯明」を生きられた方です。私も各美術館で、千宗旦という人に触れたい思いでいっぱいです。また足を運びましたらこちらでご報告する事に致します。

*「宗旦の茶と禅」に関しては、11月29日に研究所から出版される、堀内宗心著『歩々清風-科学する茶禅の人-』にも詳しく書かれています。

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「懐石のうつわ展」 -野村美術館-

茶室_天龍寺

南禅寺近くにある野村美術館を訪れました。
いわずもがな、野村財閥を一代で築き上げた得庵(野村徳七氏)のコレクションが収蔵されています。
主に茶道具、そして自らも嗜まれた能に関する所蔵品が数多くあり、春と秋の展示が毎回楽しみな美術館です。

今回は、「懐石のうつわ展」。
前期 平成19年 9月 8日(土)~10月21日(日)
後期 平成19年10月23日(火)~12月 9日(日)

茶の湯をお稽古されている方で、本格的な茶事の経験のある方にはおわかりでしょうが、茶事をするとなると、びっくりするほどの様々な器が必要となります(昔のかなりわびた茶事は、そうでもなかったのかもしれませんが…)。
茶事とは、茶の湯のフルコースのようなもので、お濃茶を美味しくいただく為の懐石に始まり、お濃茶、薄茶へと続きます。その一会は、会の形式にもよりますが、3時間にも4時間にも亘ります。その長い時間、亭主が趣向を凝らし自分の思いを込め客をもてなし、客は客で、その亭主の心を汲み取ってこそ主客交わり一体となる、一期一会の会となります。

今回はそんな茶事での懐石に使ううつわの展示だったのですが、得庵がどのようにもてなしたのかと想像するだけで楽しくなるような逸品が揃っていました。
中でも、原羊遊斎作・酒井抱一下絵の蕨蒔絵の膳と椀は、ため息が出るばかり。おしかりを受けるかもしれませんが、羊遊斎の塗りには、女性を「匂うがごとく美しい」という、その表現を思わせるような感覚を毎回覚えてしまいます。

また、バカラの懐石具は、明治末から大正時代の大阪の美術商が、自らフランスのバカラ社に注文し取り寄せたものを、得庵のところに収めたというもの。
この時代の実業家である数寄者の茶に対する向き合い方、力の抜きどころ、道具を見る目には、いつも感服せざるを得ず、現代にもこんな方はいるのだろうか…としばし考えてしまうのですが、その時代の数寄者を支える美術商、道具商などにも、このようなおもしろい人物がいたものなのかと目の覚める思いがしました。

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円通寺 -京都岩倉-

円通寺

借景の庭で有名な円通寺を訪れた。
台風の影響からか残暑厳しい日で、暑い暑いと言いながらも庭を見ると、なんとなく心が静まり落ち着く。
何度となく訪れているが、一日として同じ景色であった事は無い。
空だって、自分の上には必ずあって、見上げれば一度として同じ空模様なんてものは無いのであるが、その「当たり前」を普段は忘れがちである。
この寺を訪れると、変わらず過ぎていくように思いがちな一日一日を、いとおしく大切に思い、なんとなく「頑張らなきゃなぁ」と、パワーをいただくのである。

それにしても、この岩倉の辺りも、私の大学の恩師が学生時代に下宿していた頃とはだいぶ変わってしまったようだ。この日も寺の下の方で、宅地開発の為か、ガガガガッと工事の音。
「音」といえば、日本人は秋の訪れと大喜びする虫の音であるが、英語圏の国ではあの虫の音もノイズであるという。日本人が感じる-情緒-とは、なかなか世界には伝えにくいものであろうか。
情緒ある虫の音は大歓迎だが、ノイズはまっぴらだ。京都市が醜い都市にならぬよう、新たな建築の規制に期待するばかりである。

仙人草

扁桃腺の腫れに効く?と言われる仙人草。

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花は野にあるように -高島屋 山村御流華展-

花は野にあるように

いつも(年に2回)楽しみにしている、京都高島屋での山村御流の華展にお邪魔した。

華道の流派は数えきれないほどあり、自分が習っている流派はもちろん好きで習っているのだが、この「山村御流」の花というのはまた格別な存在なのだ。
誰にも何にもこびず、ただ-花は野にあるように-をモットーに、決して派手でも華やかでもないのだが、日本人が古来から持つ小さきもの、美しきものを慈しむ思い、季節への感謝、感動をほんの少しの草花で思い起こさせてくれる。
いつも無料で開催されるので、是非一度自分の目で見て感じていただきたい。
(全国何カ所かの高島屋にて開催されるはずです。是非お調べ下さい)

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虫の音

秋の月

まだまだ日中は肌がヒリヒリするくらいの日差し、暑さが続くが、ちょうど一週間前の24日夜から虫の輪唱がそこここからきこえるようになった。
毎日、日が暮れた後に外の花に水をやるのだが、びっくりするくらいの数の虫の音に、人間は暑い暑いと気付かなくとも、自然界には確かに秋の気配が来ている事を知らされた。
心なしか、月も澄んで見えるようで・・・。

今年一番の秋の知らせに、一句・・・。と平安時代の人のようにはいかないのだが、季節の移ろいを有難く思い、なんとかこの日本の情緒を失わないように心がけなくてはと思う次第。

御地の秋の知らせは、如何ですか?

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大徳寺の月釜

大徳寺_月釜

28日は千利休さんの月命日。 この季節、少しでかけるだけでも汗が吹き出るような暑さだが、今月(7月)は土曜日と重なった為、、このような暑さに釜を懸けるご亭主は、どのような工夫をなさるのだろうと、お勉強させていただく為でかけてみた。 月命日であるから、むろん各塔頭での茶会が始まる前に、本堂で読経がある。 夏なら8時ぐらい、それ以外の季節だと、9時前くらいに塔頭に伺うと見学可能。

今回は二席回らせていただいたが、心に残ったのは、「自分の心の中にあるわだかまり、不安、どろどろした気持ち」など、この時期の暑さのみならず、人間の汚れや何かを洗い流して下さるような、久田宗也宗匠のお軸、「瀧」の一字。宗匠のお人柄をそこに見るような字に感動。そして床に飾られた吊り花入に生けられた昼顔。茶席で心の洗濯です。
その他の御道具も、暑さを忘れさせるなんともすっきりとしたお席で、席中ではたらく社中の方もきびきびと気持ちよく、日頃のお稽古の様子が伺えるようであった。

また、もう一つのお席では、由緒あるお茶碗の中に、皆も陶印を確かめるのだが誰のお作かわからぬお茶碗が。
ご亭主の話によると、「五条坂で、なんやしらんいいお茶碗やなぁ思て、求めましてん」と。
私であれば、名のある陶工が作ったわけではない、この素敵なお茶碗に気付けただろうか・・・と。
何事においても、「気付く」というのは、なかなか出来ない事で、見習いたく思った次第。

茶道は堅苦しい、なんだか権威主義の社会に思える、お月謝がすごそう! など、色々と世間での噂が先に立って始められない方もいらっしゃるかと思う。
が、良き師匠に出会い、自分が自分の在り方をはっきりと決められるようになれば、その先には自由があり、発見があり、これほど広がりあり奥深い世界はない(と、私は思う)。
禅から茶に入る方、茶から禅に興味を持つ方、色々いらっしゃると思うが、せっかく興味を持ったならば、まずは「はじめの第一歩」なのである。

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美しい国、日本?! -アレックス・カー氏-

氏は、雨蛙を見てエメラルドと・・・

7月15日、TBS『情熱大陸』というTV番組に、アレックス・カー氏が出ておられた。
どのような方かはこちらで>『情熱大陸 アレックス・カー(東洋文化研究家)』

様々な仕事をこなしていらっしゃるが、その全ての根底にあるのは、-本当に美しいものとは何か-であって、揺るぎない信念と審美眼を持つ彼だからこそ出来うる仕事をしていたら、それがあらゆる分野にまで拡がっているだけなのだと思えた。

「日本は、東洋の文化の終着地点のような所」と、番組内でおっしゃっていたが、まさにその通り。それは、アジア各国に趣き様々なものを自分の目で見て、手で触れて来たからこそ自然と出てくる言葉なのだろうと思えた。
今、政府は「美しい国、日本」というコピーを携えているが、それならば、その日本の源流とも言える国々の文化の知識までをも持ち、その上で、なかば壊れかけた日本の美しい風景や文化をどのように立て直して行くのかを見据えなくては、狭い狭い日本の内だけを見て「美しい国、美しい国」と言っていても、机上の空論に過ぎない気がする。
氏のように、知識と経験、ものを見る心の目を持った方に政策に携わって欲しいような、すがるような気持ちになってしまった。

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祇園祭 宵山

鯉山

台風到来、梅雨の雨も降り止まず、どうなるかと皆が心配した今年の祇園祭。
7月16日の祝日月曜日が宵山。この日も午前は晴れていたのに午後から雨、そして夕方には雨がやむという奇跡的?!な空模様。

gionkoi.jpg

一番人気(と思えた)、鯉山。 
飛騨の名工、左甚五郎作と伝わる力強い鯉、登竜門の出世御利益にあやかりたい?!と長蛇の列です。
また、鯉山の人気には、左甚五郎の鯉のみならず、17世紀頃にヨーロッパより日本に入ってきたといわれるトロイア戦争物語が描かれたタペストリーが。
普段は京都国立博物館に寄託されており、山鉾巡業の際には川島織物により復元されたものが使われる為、宵山の期間中の町席でしか本物にはお目にかかれません。

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つばめは益鳥か害鳥か?!

つばめの子勢ぞろい

一般には、つばめは害虫を駆除してくれる益鳥であると子供のころ学習し、大切にしてきた。
また、初夏と共に飛来し田植えの済んだ田園を低空飛行しているつばめは、美しい初夏の風物詩である。

その反面、今年の夏はここ天龍寺では燕害に悩んでいる。
玄関・大方丈にと、10箇所くらいの巣をかけ、子育てに余念が無い。
廊下はつばめの糞で真っ白になる。観察すると飛行中にも糞をするし、子供に餌を与える時もポトポトやっている。
毎日掃除をし、おっつかない廊下に新聞紙を敷いて置くのだが、焼け石に水である。
時折、敷いた新聞紙の記事に見入っていると大変なことになる。
拝観客は、「ま~カワイイ!」と言っているが、その頭にぽとり。雀のお宿よろしくつばめのお宿なのである。

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三室戸寺の紫陽花

三室戸寺 本堂

西国観音霊場第10番札所、三室戸寺を訪れた。
どなたでも、あじさいの寺としてこの寺の名前はご存知であろうと思う。
ただ、その寺の縁起となると私も全く知らなかった。
実は本山修験宗の別格本山だそうな。約1200年前に、三室戸寺の奥、岩淵より出現された千手観音菩薩を御本尊とし、光仁天皇の勅願により創建されたとの事。
天皇・貴族の崇拝を集め、霊像の霊験を求める庶民の参詣で賑わった・・・との事であるが、はてさて、はるか昔の賑わいと今の賑わい、その人の心の内はどのように変化しているのでしょうか。

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京都の「石舞台」蛇塚古墳

石室の高さ・幅は石舞台を凌駕するという

修学旅行で奈良県明日香村にある石舞台古墳を訪れた人も多いだろう。古墳の盛り土が失われ、巨大な横穴式石室の石材が露出していることで有名だ。蘇我馬子の墓との説もある。その不思議な光景は、被葬者の権勢を現わすとともに、古代の土木技術水準の高さをも示している。

あまり知られていないが、京都にも石舞台に匹敵する古墳がある。右京区にある蛇塚古墳である。地図を片手に細い道を進んで行くと、住宅街の中に突如現れる異様な光景。明日香の石舞台と同様、墳丘が失われて石材が露呈している。その圧倒的な迫力には一見の価値がある。

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今宮神社

今宮神社

大徳寺のお隣にある、「あぶり餅」で有名になった感のあるこの今宮神社。
修学旅行生やその他観光で来ている方の中には、あぶり餅だけを食べて神社にはお参りもせずに帰る人がいるほど・・・。確かに、あぶり餅にも疫病祓いの御利益があると言いますが、お参りもせず食べるだけ食べて帰るという事に後ろめたさを感じる気持ちが、今の日本人には無くなって来たのでしょうか・・・。
神社の大木と神殿の美しさ、流れる空気を味わって欲しいと思う今日この頃です。

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緑濃い賀茂川

賀茂川

新緑の時期には、まだ柔らかい若葉を思わせる淡い緑色のこの景色が、この時期になると力強い濃い緑の世界になります。
いつ見ても「あぁ、いいなぁ・・・」と思う京都の風景です。

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下鴨神社

下鴨神社

ここ、下鴨神社の参道は、御手洗川と泉川の間にあり、その周りには平安時代以前からの原生林、糺の森に囲まれています。
数多くの大木の間から柔らかい日差しが差しこみ、小川の流れがキラキラと・・・京都に住む人達の憩いの場となっています。
世界遺産に登録された事から、観光客の方も大勢訪れていらっしゃいます。秋には紅葉をひと目見ようと訪れる方も多いでしょう。

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第3回 西村惠信所長と行く、“禅と文化”の旅

承天閣美術館

平成19年5月30日(水)、たくさんの方にご応募いただいた“禅と文化”の旅、第3回目を終えました。
くわしい行程はこちら

【承天閣美術館 若冲展-釈迦三尊像と動植綵絵-】

この日はあいにくの雨(実は禅と文化の旅、雨の日が多いのです。雨男・雨女はいずこ・・・)。
京都駅を出発し、連日多くの人で賑わっているという、相国寺承天閣美術館にて開催中の「足利義満600年忌記念 『若冲展』-釈迦三尊像と動植綵絵-」をまず拝観致しました。
釈迦三尊像と動植綵絵が120年ぶりの再会といわれていますが、なぜなのでしょうか。この展示のいきさつについては、承天閣美術館HPに詳しく書かれていますので、是非ご覧下さい。
青物問屋の息子であった若冲だからこそふんだんに用いる事のできた、当時高価であった「白」。
また、他の様々な色を使って精緻に描かれた数多くの動植物、そして正面に釈迦三尊像。筆舌につくしがたいものでした。
江戸時代を生きた若冲が、いのちとは何か、信仰とは何か、今の時代の我々にその尊さを問いかけていました。
短い会期の間に、日本全国からひと目これを観たいと集まる人々。みなさん、このような大作を相国寺に寄贈した若冲の心、思いを感じた事でしょう。


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国鉄山陰線天神踏切西方20メートル

かつての国鉄山陰線

研究所から少し離れた所にある、何の変哲もない高架下。かつてここには踏切があった。
1969年6月24日午前2時36分ごろ、この地で一人の女子大学生が二十年の短い生涯を終えた。

“「独りであること」、「未熟であること」、これが私の二十歳の原点である”
                  (高野悦子『二十歳の原点』13ページ)


今、この地に立つと、時代の流れと個人の運命が交錯し、惻惻と私の胸に迫ってくる。

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新緑の蓮華寺

戸を開けると緑の世界

かれこれ8年ほど前、紅葉の三千院に行こうとしたのが、あまりの混み様に、八瀬の紅葉を楽しめれば充分か・・・と、バスを降りた。
その時に偶然みつけたお寺、蓮華寺。
まさに紅葉真っ盛りで、その当時はまだ観光雑誌などにもさほど掲載されていなかったせいか、拝観す者は私を含め、数人であった。
それから何度かこのお寺を訪れているが、きっと今の時期、緑の海のようだろう・・・と期待し、久々に訪れてみた。
筆舌に尽くしがたく、あとは写真をお楽しみいただきたい。


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大徳寺月釜

興臨院の緑

毎月28日は利休さんの月命日という事で、大徳寺聚光院では法要が行なわれ、大徳寺内の塔頭にて釜が懸けられる。
4月は聚光院が表千家担当で、総見院では茶筅供養、そして、玉林院・三玄院・興臨院・瑞峯院・大慈院の各塔頭にて、表千家の先生方が釜を懸けられた。
どこも1000円納めれば大寄せの茶会に参加でき、茶の湯を学ぶ者には良い勉強の機会となる。
何度も足を運ぶうちに、いかに先生のお茶に対する心、人柄が席中に反映されるのかがわかってくるのもおもしろい。
今回は、千家十職で釜を作る家、大西家の初代(浄林1590-1663)の吊り釜を拝見出来た。
五徳にはもう乗せられないというくらいの古さでも、このように茶会に使い、にこにこと笑いながら説明をして下さるご亭主の心に、五月の緑の美しさに、心癒される一日となった。

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『尊氏と天龍寺』展 於:天龍寺

天龍寺

嵐山天龍寺において、5月5日まで、『尊氏と天龍寺』展が開催中だ。
尊氏が描いたとされる「蘆葉の達磨」など、足利家と天龍寺の縁の深さを思わせる名品などが本堂内に展示されている。
曹源池の新緑も目に鮮やかなこの季節。
お出かけになられる方には是非ご覧いただきたい。

参拝者の方達

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アール・デコ・ジュエリーの世界-京都国立近代美術館-

アール・デコ・ジュエリーの世界


去る4月15日まで、岡崎の京都国立近代美術館にて、「アール・デコ・ジュエリーの世界」と題して、カルティエのデザイナーとして活躍した、シャルル・ジャコーによるデザイン画や、それをもとに制作された宝飾品、同じ時代のラリック、また、現在でも宝石商として名をはせているブシュロンなどのものも来ていた。
アール・デコといえば、だいたい1920年代に、新時代のデザインとして世界的に流行した様式ではあるが、この時代の誰かを挙げるなら、アール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代を通して活躍した、ルネ・ラリックが常に私の頭の中にはあった。
同時代にカルティエ一族を支えたデザイナーがいた事は、恥ずかしながらこの展示を拝観するまで知らなかった。
この時代の、一種独特の美的価値観にはいつも驚かされる。約80年も前のデザイン画や宝飾品ではあるが、なお新鮮なのだ。
桁外れのゴージャスさに目を奪われたのは、インドのマハラジャの宝冠(カルティエによるデザイン)であった。残念ながら(当然かもしれないが)デザイン画のみの展示であったが、異様なまでの存在感と、西洋とはまた違ったデザインの魅力に、夏にインドを訪れる予定にしている私には想像をかき立てられるものがあった。

展示について贅沢を言えば、一般市民の声としては、デザイン画よりも宝飾品そのものをもっとたくさん拝見したかった。老若女、皆同じように瞳を輝かせてガラスケースを食い入るようにみつめる姿(私も同じであるが)は、なかなかどうして、やはり女性は光りもんが好きなのだなぁ・・・と妙に納得してしまうのであった。。。

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鹿ヶ谷 住蓮山安楽寺

安楽寺

先日ご紹介した霊鑑寺のお隣にある安楽寺。
浄土宗の法然上人の弟子である、住蓮上人・安楽上人の菩提を弔う為に作られたお寺である。

後鳥羽上皇に仕えていた松虫姫・鈴虫姫は、容姿端麗・教養深く、ことさら上皇の寵愛を賜ったそうで、他の女官達の嫉妬たるや、相当なものであったという。
ある日、松虫姫・鈴虫姫は清水寺への参詣の帰りに、法然上人の説法を聞き、出家を切望するようになる。
そしてとうとう、後鳥羽上皇に許しを請う事もなく、住蓮上人・安楽上人により松虫姫・鈴虫姫はその思いを果たすのである。
これを知った後鳥羽上皇は激怒し、この事を発端として、念仏教団の弾圧を始め、両上人を打ち首の刑に処した他、高齢の法然上人を流罪の刑に処したという。
歌人として知られる上皇が、反面このような事も・・・。自身もその後、承久の乱により、流罪の刑に処せられるのだが・・・。

つつじの咲く頃に、また訪れたいと思う。

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哲学の道の春

-哲学の道-といえば、春の桜ばかりが取り上げられるが、近所の方々が植えていらっしゃるのか、元々ある花なのか、様々な春の花を楽しむ事が出来るのだ。
下ばかり向いてないで、上を向いて歩こう・・・とはよく言うが、桜桜と、上ばかり向いて歩かずとも、下にも花はたくさんなのだ。

石楠花

石楠花(しゃくなげ)。 実はこの花、昨年私が訪れたブータンの国花なのだ。
山中は石楠花だらけ。見頃を迎えると、それはそれは美しいそうな。


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小学校のさくら

小学校のさくら


入学式といえば桜が似合いますね。家の近所にある小学校の桜も鮮やかなピンク色の花を咲かせています。現在は5分咲きといったところで満開になるのが楽しみです。

桜の木の根元に目を向けると淡い紫色の小さな花が咲いていました。これは「花にら」というユリ科の植物です。ちなみに花言葉は「別れの悲しみ」、見た目の可愛らしさからは想像できません。いったいどのような由来でついたのでしょうか。

花にら

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亀岡運動公園の桜

桜並木をひとりじめ

京都府亀岡市にある亀岡運動公園の桜です。3分咲き程度の開花で、まだまだこれからといったところです。

桜の本数は有名スポットに遠く及びませんが、人が混み合うこともないので、じっくりと桜を楽しむことができます。のんびりと散歩したり写真を撮ったりと、私にとっては大切な穴場スポットです。

この日はあいにくの空模様、これではあざやかな桜色も映えません。さらにポツリポツリと雨が…。バーベキューを楽しまれていた方々は大丈夫だったでしょうか。来週こそは、青空の下で見る満開の桜を期待しています。

えもいわれぬ色

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霊鑑寺の椿

衣笠

待ちわびていた霊鑑寺(臨済宗南禅寺派)の特別拝観。
鹿ヶ谷の傾斜を利用して造られた池泉観賞式庭園は、敷地を巧みに利用しており、尼門跡寺院の格式に相応しく、寺の境内としては広いとは言えない中にも、趣深く凛とした姿をみせている。
緑の海のような苔の中、椿を愛でつつ庭を歩いていると、徐々に拝観する者の心の汚れを流してくれるかのようだ。
さらにあまりに白く美しい椿、「衣笠」を見ていると、自分の中の醜い部分があらわになるようで、悔い改めねばと思わされる・・・。
「何色」とはいえない花の色の美しさに、人智をはるかに越えていると思わせる自然の力を見て取れた。

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満開 -御苑-

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日曜日、御苑のしだれ桜はほぼ満開でした。
その前の日の土曜日には、我が母校(兵庫県西宮市)のソメイヨシノは蕾の先が漸くほころんで来た感じで・・・。
この一週間ぐらいで美しく咲いてくれるでしょうか。楽しみです。

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御所の百花繚乱

御所のしだれ桜

先日、お天気の良い日に御所へと散歩に。
ここ最近、寒い日が続いている為、まさかまだだろうと思いつつ見に行くと、立派なしだれ桜が咲き始めていました。

満開の桃

桃が咲き誇っています。
梅は終わりかけではありますが、まだ咲いているものも・・・。

野の花

足もとにも、確実に春はやってきます。春は千林に入る 処々の花・・・かな。
たんぽぽ、おおいぬのふぐり、ホトケノザの共演です。

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霊鑑寺の椿

霊鑑寺


鹿ヶ谷にある南禅寺派の霊鑑寺は、ことに椿で有名な寺である。
1654年に、後水尾天皇が皇女多利宮(第一皇女梅宮は、奈良円照寺の開山)を開山とし創建された寺である為、その後も代々皇女が入寺されていた門跡寺院だ。
秋の紅葉、春の椿が美しい時期にのみ公開されるのだが、それがまもなくだということで、心待ちにしている。
後ろの山を借景し、鳥のさえずりが絶え間なく、現在も静寂の内にひっそりと佇んでいる。

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閑院宮邸跡

閑院宮邸

京都御苑の地は、江戸時代には公家の屋敷がひしめき合う公家町であった。東京遷都後、荒れ果てた公家屋敷を取り壊し、周りを石垣土塁で囲って整備され、現在の御苑の姿が定まった。

閑院宮邸跡は、御苑内に残る唯一の公家(親王家)の邸宅である。近年まで環境庁京都御苑管理事務所などとして使用されてきたが、歴史的価値が高いとして修理され、平成18年4月から一般公開されている。
 
閑院宮家は、東山天皇の子直仁親王に始まる四世襲親王家の一つであり、新井白石の建議によって創設された(他は伏見・桂・有栖川)。親王とは本来天皇の男子の称であるが、中世には特定の宮家に代々親王宣下をすることによって世襲親王家が成立する。閑院宮成立以降、四親王家はあたかも四天王のように天皇家の血筋を守護する役割を果たした。
 
実際、後桃園天皇が男子のないまま崩御すると、閑院宮典仁親王の子の師仁(兼仁)親王が養子となって皇位を継いだ。これが光格天皇である。それ以来、今上天皇まで代々直系継承が続いている。閑院宮家は、現在の皇室の源流ともいうべき重要な位置を占めるのである。
 
ちなみに、光格天皇は実父の典仁親王に太上天皇の尊号を贈ろうとしたが、松平定信の反対にあって頓挫した。これをきっかけに朝幕関係は悪化、明治維新の遠因ともなった。尊号一件という出来事である。
 
見ると、江戸時代の建築様式と明治以降の様式が混在しているようだ。これは明治以降この宮邸がたどった歴史を物語っている。きれいに整備された庭園も、落ち着きを取り戻すためには、もう少し時間が必要であろう。

参観は無料、月曜以外は開館しているので散策などには大変都合がよい。

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木蓮

木蓮

三寒四温。
暖かくなったかと思うと、冬に逆戻りだったり・・・。
春はなかなかいっぺんにはやってきてくれませんね。
先週の暖かさで、蕾だった木蓮がいっせいに咲き始めました。
青い空に向かって大きな花を咲かせています。
春の花は、若葉が出る前にいっせいに咲き誇るものが多いですね。
新しい門出を迎える季節に、彩りを添えてくれているようです。


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京の香り

京都の夜

すっかり日も暮れてから自転車で京都の町を走る時、大通りから一筋入ると、京の道は真っ暗です。
それでも、いろいろな香りが漂っていて、季節のありがたみ、歴史ある町に住む喜びを感じられます。
どこからともなく香ってくる蝋梅も、もうすっかり終わったなと思っていると、昨日はえもいわれぬ良い香りが。沈丁花です。ほんと、春ですね・・・。
家の近くにある老舗の香房からは、常に香を調合しているからか、夜通っても、沈香や時には伽羅などの香りが。香は、「聞く」(聞香)と言いますが、暗い中この香りが漂ってくるのを感じると、「聞く」という意味がわかる気がします。
お餅屋さんからは、お米をせいろで蒸す香り、お豆腐屋さんからは、あげさんを作る、大豆と焦げの香ばしい香り、仕出し屋さんからは、かつおやこんぶのお出汁の香り。
最後は食べ物の香りばかりになってしまいましたが・・・本当に、香りだけでも毎日楽しい京都です。

写真は、研究所から帰る途中のお寺密集地帯。
高い建物が無いので、お空の向こうまで見渡せて、屋根の様子が美しく気に入っています。

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比叡山に登る(3)-慈恵大師の墓-

慈恵大師の墓


西塔からぐっと足を伸ばして、横川は華芳ヶ尾の元三大師(912~985)の廟に詣る。

元三大師廟は御廟(みみょう)と呼ばれ、比叡山の三魔所の一つとして恐れられて来た場所である。今でも周囲には古木鬱蒼とした自然林が保たれており、まさに天狗でも出てきそうな雰囲気である。

元三大師は諱を良源、諡を慈恵という。第18代天台座主として、延暦寺を一大勢力にまで発展させた人物である。後世、観音菩薩の化身としてその霊威が恐れられ、元三大師信仰が発生した。現在でも角大師や豆大師の護符として親しまれている。

良源は滅に備えて遺告を残しているが、その中に自分の墓所についても詳細に述べている。火葬の後、遺骨を坑底に置きそのまま土をかけ、自筆の陀羅尼類を納めた上に目印程度の石塔婆を建てよ、と。簡素だが念を入れた墓作りを弟子たちに指示している。

石柵で囲った墓域内の木の根元に、素朴な八角柱の石幢が立つ。自然の中に埋もれながらも、侵しがたい尊厳性のただよう墓。日本人の墓としては理想の姿であろう。

比叡山に登る(1)

比叡山に登る(2)

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茶屋四郎次郎邸址

茶屋四郎次郎邸址

油小路下長者通りの角に、茶屋四郎次郎邸があった場所を示す石碑がある。
日本史の教科書で、少し見かけたことがあるかも?知れないこの名前。
織豊時代から、江戸初期まで栄えた京都の豪商で、当主が代々-茶屋四郎次郎-を襲名する(本姓は中島氏)。
江戸幕府の呉服御用商人でもあり、朱印船貿易でも活躍し、角倉家、後藤家とともに、「京の三長者」といわれた家だ。
京都にはあちらこちらにこのような石碑をみつけられ、それだけでも道を歩くのが楽しいものである。
是非皆さんも京都に来られたら、時間の許す限り、歩いて回られる事をおすすめしたい。


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あなめでた 吉祥-裏千家茶道資料館-

福寿草

堀川通り沿いにある、裏千家茶道資料館を訪れた。
「あなめでた 吉祥」と題して、吉祥文様を取り入れたお道具、その他美術工芸品などが展示されていた。
1月らしい数々の展示品に心華やぎ、吉祥文様のいわれなどについても解説があった為、その意匠は知っていても、どういった意味があるのかまでは知らない物などについて、改めて知る事が出来た。

自分が稽古する流派とは違う流派のお道具、お家元の好み物などを拝見すると、家々によって違う特徴が見えたりして、なかなか楽しいものでもある。

拝観者には、お茶も振る舞われ、一つ一つ違うお茶碗でおもてなし下さり、説明もして下さる。
京都に住んでいるのだから、どの流派に属するなどは関係無く、勉強させてもらえる所へは足を運ぼうと思う。

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花背の里 花竹庵 

古き良き日本の民家


三連休。 京都、花背にある花竹庵(かちくあん)を訪れた。
美味しい蕎麦が食べられるとの噂で、何も調べずに出かけたのだが、実はここ、西本願寺絵所十二代絵師で、版画家の徳力富吉郎師(1902~2000)の夏画室だったとの事。
その上、庵号は表千家十四代家元の、即中斎宗匠より拝領したものだとか・・・。
徳力さんと言えば、研究所で扱っている版画十牛図が彼の作品である。その上、私は表千家の茶の湯を嗜んでいる。こんな所でまさか即中斎宗匠の扁額に遭遇できるとは夢にも思っていなかった。

この日は雪まで降って非常に寒かったものの、美山の里の美しい風景を楽しみ、古民家の情緒あふれるたたずまいの中、京都でも何本かの指に入るであろう!と思われる美味なる蕎麦をいただき、お腹も心も満腹になって帰路についた。

花竹庵


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水仙も春を感じて・・・

水仙


我らが研究所の前にある花壇。
ついこないだまではまだ蕾が多かったのですが、ここ3~4日で満開になりました。
楚々として、その姿に、その香に、こちらの心が清らかになるようです。
毎朝出勤時、今日はどの蕾が開いただろうと楽しみに花壇の前を通るのです。

ただ、この花壇はわりと人目につかない所にあります。
研究所の職員でさえ気づいていない人も・・・。
そこで、切るのはかわいそうなのですが、研究所の玄関に少しいただいて飾ります。
そのたった一輪で、玄関に春の香りがいっぱいで、心が和みます。
花の力って、すごいものです。


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比叡山に登る(2)

光定(こうじょう)の廟所

最澄の廟所である浄土院の脇から入って山道をしばらく歩くと、光定(こうじょう)の廟所に辿りついた。光定の廟は、信長による元亀の兵乱にも所在を失うことなく、現在の我々も光定の葬られた地を訪ね、いにしえに思いをはせることができる。

最澄の高弟であった光定は、師の悲願であった大乗戒壇の設立に奔走し、最澄の寂後七日にして設立許可の勅使来山を実現させた功労者である。光定が受戒の証明として朝廷から賜わった「光定戒牒」は、三筆の一人である嵯峨天皇の雄渾な筆致を今に伝えている。没後には別当大師と尊称され、近年まであった坂本の別当大師堂では大黒天の姿で祀られていた。

見ると、小さな方堂である。墓石を保護するための覆堂かと思い、まわりを一周してみて驚いた。出入り口がないのである。窓さえもない、木箱のような堂であった。中に墓石があるのかどうかも分からない。あったとしても拝することはできない。

光定の墓は、まるで暗闇の中に密封されているかのようだった。なぜこんな墓堂に祀られているのか、何かいわれがあるのか、調べてみたいものである。

翠苔の上に・・・

翠苔の上に金葉がちりかかる。まるで錦の反物のような山道。

比叡山に登る(1)はこちら

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御苑の白梅

御苑の白梅

休日には、四季の移ろいを楽しみつつ、御苑を散歩する。
前回は、一本だけ咲き誇る紅梅をみつけたが、今回はまたこの一本だけ、白梅が満開だ。
梅にも個性があるのだろう。
違う梅林を見に行っても、まだ固い蕾をつける木もあれば、満開の木もあったりして、おもしろいものだ。
皆さんのお住まいになられている地でも、梅は咲き始めていますか???

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御苑の梅

御苑内の梅

もしや、この暖かさだともう・・・。
と思い、御苑へ散歩に出かける。
春や秋と違って彩りの無い、しんとした御苑内に、一本だけ満開の梅。
春ももうすぐそこですね。

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ラブレター

山科 随心院


友人と山科区小野の随心院に詣った。

雨僧正と呼ばれた仁海の開創である当寺は、真言宗の二大流派のうち小野流の本寺として栄えた、日本仏教史の上でも重要な寺である。しかし、現在では一般に小野小町ゆかりの寺として知られている。

一室に小野小町が自らに寄せられた恋文を下張りにして作ったという文張地蔵が安置されていた。寺の案内記によると、罪障消滅を願い、あわせて有縁の人々の供養をしたものだという。

古来日本には、亡き人の手紙を張り合わせ、その裏面に経を写して故人の冥福を祈った「消息経」というものがあった。罪業を消滅させるために作られたというこの文張地蔵も、おなじ趣旨のものと考えることができよう。

しかし、真っ黒な地蔵尊を前にして手を合わせようとした瞬間、ある違和感に気がついた。抵抗感と言ってもよいかもしれない。

昔から仏像の材については非常な注意が払われてきた。霊夢によって感得した木、光を放った木など、不思議な霊瑞を現した木で仏像を彫ったという寺院縁起は枚挙に暇がない。実際、ご神木や落雷した木などで作ったと思しき仏像が数多く残されている。

ところが、この地蔵は、愛欲の所産である恋文を材料にして作られたというのである。いくら供養のためとはいえ、崇拝の対象である仏像の材料とするとはどういうことなのか。私は今、何に手を合わせているのだろうか…

すぐに「煩悩即菩提」という言葉が浮かんだ。無数の艶書が集合して慈悲の尊像を形作っているその姿、それは物狂おしいような愛執が、そのままさとりの姿であることをを現しているのではなかろうか。われわれの人生から悩みが消えることはないだろうが、それをどうとらえるべきかは、われわれ自身にかかっている、そういうことを示しているのではなかろうか…

そんな一人合点に悦に入る私の隣で、友人は全く別の解釈をしていたようであった。

「昔の恋人からの手紙って、意外と処分に困るからなあ…」

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上田秋成の墓

上田秋成の墓の碑

雨の日、いつもなら自転車で京都中を走るのだが、久々にバスと歩きででかけた。
歩いていると、ふと、この先に何かありそうだと、細い路地に入って行ってみたりする。

南禅寺の参道で、まっすぐ南禅寺拝観に向かう人からはずれて、とある路地を曲がってみた。
すると、上田秋成の墓があるというお寺に遭遇。
いつもと違った道、知らない道、人生においても必要なのだろうか。何かを見つけられるのかもしれない。


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冬の曼殊院

曼殊院

延暦年間(728~806)に、最澄により、鎮護国家の道場として比叡の地に創建されたのが曼殊院のはじまり。天台宗の門跡寺院である。

庭園

樹齢400年の五葉松が、鶴を表現している。

曼殊院からの景色

白川通りから少し東へ登ったこのあたりは、景観保護地区でもある為、このような見晴らしが・・・。
新緑美しい頃、また、紅葉の季節などは格別であろうと思った次第。
冬には、様々な野鳥が見られ、私が訪れた日は、メジロやオレンジ色をしたかわいい小鳥がさえずっていた。

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本阿弥光悦-屋敷跡-

本阿弥光悦屋敷跡

京都を自転車で走っていると、こういった碑をそこここでみかける。
これは、かの本阿弥光悦の屋敷跡を標すもの。
鷹峯に移る前には、堀川今出川の白峯神社近くに居を構えていたようだ。

室町時代より、代々刀剣の鑑定、磨き、浄拭を家職とした本阿弥家に生まれた光悦。
寛永の三筆の一人でもある(近衛信尹・松花堂昭乗)。
樂家の二代目常慶に樂茶碗のてほどきを受け、三代目道入とも親交厚く、光悦作の茶碗は樂家と同じ釉薬を使い、土を使っていても(樂家に、土が欲しい、釉薬が云々との消息などが残っています)、その趣は異なる。

字のみならず、茶碗・蒔絵・その他あらゆる工芸品に、彼の非凡な才能を見て取れる。
生業として芸術品を作り出すのではなく、なぐさみごととして数々のものを生み出したからこそ、その味わいは違うのだろうか。

光悦の事に関しては謎めいた部分も多く、興味をそそられて仕方がない。
年に何度か光悦寺にお参りし、いつも墓に供えられている白い菊をみつつ、思いをはせるのだ。

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比叡山に登る(1)

卵塔_慈覚大師

この秋、sさんの案内で、比叡山登山を敢行した。(sさんは、最澄に心酔し、最澄を心の糧として毎日を生きているという、とってもおちゃめな女のコである)今回は、比叡山の表参道ともいえる、近江坂本の日吉大社脇の登山口から登り始める。

途中、延暦寺第3代の天台座主である円仁(慈覚大師)の廟所に参拝する。小堂のところで右に折れ、山道を通り抜けた突き当たりの峰の上に、「慈覚大師」と刻まれた卵塔が厳然と立っていた。墓石は一見して新しいものと分かるが、それもそのはず、これは大正十二年に建立されたものであった。

辺りは木々の間を風が蕭々と吹き抜ける静寂の別天地。最澄の廟所である浄土院も、そこから仰ぎ見ることができる。琵琶湖も眺めも美しい。
円仁は遷化の時、山上に廟堂を建てるのは宗祖伝教大師のみにすべきであり、自らの墓も一本の木を植えて印にすれば足りる、と遺言した。
 
ところが、円仁の墓所については、不思議な伝承が付随している。
 

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虹と紅葉の嵐山

曹源池から見た虹

久しぶりに京都西山に虹が出ました。
昨夜の雨が、霧雨状になって残ったものです。
11月~12月初旬、この山際では、天気が良くても午後3時ごろには急に時雨て来るのが常で、そのおかげで嵐山の紅葉は瑞々しくて美しいのです。
しかし、近年は温暖化の影響で、雨になればスコールのように降り、日本の気候は温帯から亜熱帯化して来ているのではないでしょうか。
そのような気候のせいか、水不足と高温で縮かんだもみじの葉は、どこか悲しげに見えました。
四季折々の美しさは、我々人間を癒してくれます。
ですから、人間は地球環境を大切にし、自然との共生を真剣に考えなければならぬと思います。

それでは、しばし写真にて、今年の嵐山・天龍寺の紅葉を楽しんで下さい・・・。

屋根まで真っ赤

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12月8日

イルミネーション


12月8日
今年の仏成道会は金曜日だった。
夜、出張帰りの我が老婆(女房)を花園駅まで迎えに行き、そのまま、西大路五条へクリスマスツリーを見学に行った。
ここは、京都の有名な某電子機器メーカーの会社敷地で、昔から、この時期になると敷地内の街路樹を電飾で飾り、道ゆく人々の目を楽しませてくれている。
この日は、花金ともあって、多くの人々が見学に訪れていた。
暗闇の中に、イルミネーションの電球の一つ一つが温かい光を放出し、すれ違う人々の顔を照らし出していた。
フと、「日々是好日」という一句が脳裏を過{よぎ}った。雲門文偃{ぶんえん}禅師の正旦上堂の公案で有名だが、年末のイルミネーションを見て思いだした。
カップルに家族連れ、ペットの綱を握る人、ご老人の手を引きながら歩く人。皆が笑顔だった。
昨日も今日も明日も、この一日にも、様々な人間の生きざまが詰まっている。
帰り道、車中のラジオでは、65年前の真珠湾攻撃の日を記念して、ハワイで記念式典が行なわれたと報じていた。

寄りそうカップル


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善峯寺の紅葉

山寺だからこその眺め


11月下旬、ここ善峯寺(よしみねでら・京都市西京区)の紅葉はさかりを迎えていました。
善峯寺の歴史は、十一世紀の前半、恵心僧都の高弟、源算上人がお堂を建て、自作の十一面千手観音をまつられたのに始まるとのことで、現在は天台宗の寺院です。
応仁の乱で荒廃したこの寺を復興したのは、徳川五代将軍の母、桂昌院でした。

テレビなどで放映される事も多くなり、紅葉の季節の参拝者は年々増えています。
周りの山々の紅葉、境内の紅葉の美しさは随一で、少し不便な所にありますが、お参りすると心もスッキリし、気分も晴れます。
紅葉のみでなく、新緑の時期もさぞ美しい事でしょう。

色とりどりの照り葉

光線に光り輝く紅葉

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妙心寺山門

妙心寺


我が家は妙心寺のすぐそばにあり、開静(かいじょう)解定(かいちん)を知らせる板を敲く音が、僧堂から聞こえてくるほどである。
自宅で仕事をしているときなどは、この独特の拍子が耳にはいると、朝晩の慌ただしい時間の中でもホッと一息つくことができる。

先日朝の8時半ころ、いつものように、テクテク歩いて禅文化研究所へ向かう途中、丁度、妙心寺山門前あたりで、修学旅行の中学生ぐらいの子供たちが、数人ずつのグループでぞろぞろと向こうから歩いてくるのが目に入った。
「おは・よー・ござい・まーす」、すれちがいざまに、耳元に残る独特のイントネーションに少し気を取られながら、「おはよー」と返した。
目が合うと、小さな声やら大きな声やら、声変わり前の声やら……。道の反対側を歩いていたご老人が、嬉しそうに「どこから来たの?」と聞く声のあとから、笑い声とともに「アマクサー」と響いていた。
花園会館に宿泊していた彼らも、昨晩、境内に響く板の声を聞いたかしら。

※開静・・・起床
※解定・・・就寝

朝の妙心寺

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光悦寺の紅葉

有名な光悦垣

11月下旬の光悦寺です。
ここ数年、紅葉の時期は観光客でにぎわっています。
数年前までは、ほとんど人がいない穴場だったのですが・・・。
今年は、近くの源光菴が改修工事を終え、この秋から公開している事もあり、より一層にぎわっていたように思います。
紅葉で色づく季節も良いですが、ほとんど観光客のいない暑い夏に、緑を味わうのも良いですよ。

本阿弥庵

夏の光悦寺

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金戒光明寺 -黒谷さん-

山門 -金戒光明寺-


金戒光明寺は、浄土宗の大本山で、地元の人は、-黒谷さん-と呼んで親しんでいる。
京都で、タクシーの運転手に金戒光明寺と言ってもわからない事もあるそうだ。
高台にあるこのお寺、京都の風景を見下ろす事が出来るので、参拝しては四季折々楽しませていただく。
 
今回は、京都非公開文化財特別拝観にて、山門が公開されていたので訪れた。
以前の特別拝観で、新緑の季節に山門を登らせていただいた事もあったが、秋は初めてだ。
東山の紅葉の具合がひと目にわかり、京都中を見渡せる。
京都市には、景観保護の観点から、ビルなどの高さを制限する条例がある。
全体的に低い町並みではあるが、それでも、四方を山に囲まれた事を利用し、美しい借景の庭などがたくさんあったが、その景観は近年損なわれていっている。
そんなさなか、これ以上美しい景観を損ねる事の無いように、京都市はさらに厳しい規制を盛り込んだ景観施策案を発表した。
山門の上から見ていても、やはり高いビルなどは無い方が町並みが美しいであろう事は、容易に想像がつく。嬉しい試みである。

話は戻って、黒谷さんの山門の上には釈迦三尊と十六羅漢、さらに天井には龍の画が。
それはそれは立派なものである。
また、本堂には吉備観音(重要文化財)もあり、拝ませていただいた。

幕末には、会津藩主松平容保が京都守護職に命ぜられし折、本陣を置いていた。
城構えである事、千人の軍隊が駐屯できる事など、その理由はいくつかあったようだ。
会津藩士達も、今は静かに三重の塔のふもとに眠っている。

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京都嵯峨野 霊亀山天龍寺

今年の紅葉は全国的に遅いようだが、このところの1週間で、京都の各地も、急に色づいた感じがする。嵯峨野に用があったので、沢山の人で賑わう嵐山の天龍寺を訪れた。
夢窓疎石を開山とする、いわずとしれた、臨済宗の大本山の一つである。

先日、松島瑞巌寺へ行ったときに、平日なのに沢山の人が観光に訪れていて驚いたが、天龍寺はそれどころではなく、朝10時には、広い駐車場も満車状態の賑わい。
先週土曜日の朝、ズームイン・サタデーで、この紅葉を生中継報道されたらしいから、それを見てきた人たちもこの中に何割かいるのかもしれない。

紅葉に染まる曹源池庭園

天龍寺の中には曹源池という池をめぐる回遊式庭園があり、内部の木々の紅葉だけでも美しいが、さらに紅葉した嵐山をも借景にして、壮大な美しさである。
時々、このブログにも寄稿してもらっている、上司であるT師は、この天龍寺の職にもつかれているので、お願いして茶室に入れてもらった。

天龍寺には祥雲閣という広間の茶室と、甘雨亭という小間の茶室があり、通常、一般には公開されていない。
読者諸氏に悪いので、許可を得て、この茶室から見える庭の風景を・・・。
まずは、祥雲閣から見た庭である。


天龍寺の茶室、祥雲閣から見た庭


京都嵯峨野 霊亀山天龍寺の続きを読む

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御苑の紅葉

秋の御苑


京都では、紅葉が盛りの時期を迎えています。

京都御苑でも、様々な木々が色づき、そんな鮮やかな彩りの中、梨木神社では結婚式が行なわれていたりします。
神社の鳥居、木々の紅葉、着物で来られた参列者達が目に鮮やか。日本の美しい風景です。

子ども達は、暖かい格好をさせてもらい、落ち葉を踏みしめる時の音を楽しんでいます。
御苑内では、普段あまり見かけない鳥にも遭遇します。

京都では、まだまだそこここに、美しい風景がいっぱいです。

紅葉とイチョウの大木

御苑内には、紅葉の木がたくさんあります

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友禅流し?!

京都を自転車でうろうろしていると、思いがけない光景に出会える。
高瀬川にて・・・。

友禅流し?!

京都を旅する際は、レンタサイクルをオススメします!

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上京茶会 於:拾翠亭

拾翠亭


去る11月12日、恒例の上京茶会があり、拾翠亭にて裏千家による懸釜があった。
春と秋に、上京区主催にて、表千家と裏千家が交代で京都の上京区内の茶室にて釜を懸ける。

茶道を嗜む者もそうでない者も一緒になって、一服のお茶をいただきに集う。
なかなか好評のようで、いつも多くの客でにぎわっている。
敷居が低く気軽に行きやすい上に、普段入る事のできないような茶室で本格的なお道具などを味わえるからだろう。

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大徳寺 月釜

聚光院


去る10月28日、大徳寺での月釜に訪れた。
28日といえば、利休居士の月命日にあたり、毎月釜が懸かるのだ。
聚光院のみ、三千家の菩提寺である為、順番に法要を営み、家元担当にて釜が懸けられる。
その他いくつかの塔頭では、だいたい表千家の先生方により、釜が懸けられる。

いくつかのお席をまわらせていただいたが、中でも一番心に残ったのが、大徳寺23世である、大心義統による手造り赤楽茶碗だ。形はやわらかく温かみがあり、ずっしりと重く、表面には天衣無縫で豪快な宝づくしの模様が・・・。人柄が伝わってくるようだ。
お床には、大心に参禅したといわれる、表千家六代覚々斎の軸で、「圓」の一文字。
なかなか見られない組み合わせだ。

大徳寺の月釜ならではの素晴らしい道具との出会いに、澄み渡る秋空のもと、有意義な一日を過ごせた。

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